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2013年9月

2013年9月30日 (月)

ヤマノイモ、ウリクサ、ハグロソウ、キツネノマゴ、ママコノシリヌグイ、他

 9月が終わります。過ぎてみれば早いもの。
 うかうかしていたら月遅れになりそうですが、9月の山地で見かけた植物です。
 目新しいものではありませんが、田んぼ道では見られないものが多く、一部は繰り返しの記事です。

●ヤマノイモ:
 林縁に生えていました。
 一見、草姿はオニドコロなどに似ています。根茎が肥厚して”イモ”になり食べられますが、掘り取るのは大変です。
 分布は本州以西の各地。Blgr0039057

 
●ウリクサ(ゴマノハグサ科ウリクサ属):
 ずいぶん久しぶりに見つけたウリクサ。道端に生えていました。午後でしたので大部分の花は既に萎んでいました。
 本種は、他の雑草に覆われずに土がむき出しになっているような地面に生える、高さ3~5cmの小さな1年草です。
 茎は根元から分岐して地面付近に広がっていきます。夏の終わりから秋にかけて茎の先に小さな青紫色の唇形花をつけます。
 クローズアップして見るととてもきれいです。
 花の後にごく小さな、マクワウリのような楕円形の果実をつけることから瓜草、とのこと。
 花期は8~10月、分布は 日本各地。Blg2

 
●ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)
 やや日陰になる林縁に生えていました。以前にも観察しています。葉が虫に食い荒らされている数株しかありませんでした。
 花期は7~10月、分布は関東以西の各地。
※キツネノマゴ(キツネノマゴ科キツネノマゴ属)も生えていました。(写真下)
 こちらは田んぼ道などどこにでも普通に見られる雑草です。
 花期は8~10月、分布は本州~九州。Blg_3

 
●ママコノシリヌグイ:
 金平糖のような花はかわいらしいのに、触ると確実にケガをする鋭い棘があります。
 改名できたら良いのに、といつも思うのですが・・・Blg_2

 
●ワレモコウ(バラ科);ヤブミョウガ結実(ツユクサ科);そしてシュウカイドウ(シュウカイドウ科)。
 明るい草地に生えていました。
 *ワレモコウ(写真上)は草地に生える多年草。花期になると茎を伸ばし、先に花穂をつけます。
 そしてピンクの小花を花穂の上から下へと順番に咲かせていきます。
 花が終わったところから赤茶色の萼だけが残ります。そのため、多くの場合見かける赤茶色の“花”は、花が終わって萼が穂状に残った姿です。今回もそのようです。
 花期は8~10月、分布は日本各地。
 *ヤブミョウガ(写真中)。たくさんの実をつけていました。またシュウカイドウも花をたくさんぶら下げて、秋本番を告げているようでした。(写真下)Blg_4

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2013年9月29日 (日)

キアシナガバチ、オオスカシバ幼虫を捕らえる

 遅れついでの記事。
 先に出かけた植物園でのハプニング。
 目の前で、キアシナガバチが捕獲したオオスカシバ(スズメガ科)の幼虫を“肉団子”に調理しているところに遭遇しました。
 数コマ撮って、邪魔しないよう退散。R0039127_1cctrm

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 自然界に暮らす生き物たちの一コマでした。

※キアシナガバチ(スズメバチ科)(スズメバチ科):
  体長24mmほどで、日本では最大級のアシナガバチです。
 黒い胸部背にある黄色の斑紋と腹部の特徴的な斑紋をしっかり確認できればほぼ間違いなく判定出来ます。
 前肢は黄色いですが後肢は黄と黒のまだら模様です。
 成虫、幼虫共にガの幼虫を食べます。ガの幼虫は毒針で仕留めるのではなく、噛み付いて殺します。
 “調理”は、幼虫を二つに噛み裂いて内臓を捨て、残った筋肉質の部分を食べ、後は肉団子にして巣に運びます。
 大きい獲物の場合は分割し肉団子にして運びます。

※オオスカシバ幼虫(スズメガ科):
 緑色型と茶褐色型がいますが今回は緑色型の幼虫でした。頭部は緑色円形。
 胴部は黄緑色で、背面は青白色を帯びています。中胸節から尾角の基部まで白色の側線があり、その下に白紋に赤点のついた気門が9個並んでいます。
 食草はクチナシ。

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2013年9月28日 (土)

シュウカイドウ、シロハギ、クサギ/ボタンクサギ、ミズタマソウ、ヒガンバナ(赤/白花)

 昨日は”爽やかな秋”を象徴するように快適な1日でした。田んぼ道にはには、シオカラトンボに替わって急にアカトンボが増えてきました。
 そして早くもモズの高鳴きが響き、冬鳥のヒドリガモの群れが飛んでいくのも目にしました。
 説得力のある、秋が来た、自然です。

 さて、遅れの記事です。9月半ば過ぎ、越谷アリタキ植物園に咲いていた花。

●シュウカイドウ(シュウカイドウ科):
 夏の間から長期間、花を開いています。
 丈夫な花で、我が家の庭にも長年”勝手に”生息”していましたが、いつの間にか姿を消してしまいました。
 雄花の花弁は4枚ではなく、大きい2枚の萼と、小さい2枚の花弁からできています。(写真2,3枚目)
 雌花には雄しべと異なるかたちの雌しべがあり、また稜の付いた子房があります。(写真下2枚)
 花期は6~11月。2

 
●シロハギ(白萩)(マメ科ハギ属): 
 清楚な白い花をつけていてきれいでした。
 シロハギはミヤギノハギ(宮城野萩)の変種で、園芸種として公園や庭園、民家の庭に植栽される落葉広葉低木で、樹高は1.5~2m。
 葉は3出複葉で互生し、長さ2~3cmの楕円形。長く垂れさがった枝の葉腋から総状花序をだし、白色の蝶形花をつけます。
 花期は8~9月。Photo_2

 
●クサギ(従来はクマツヅラ科でした):
 日当たりのよい原野などによく見られる落葉小高木。葉に悪臭がある事からこの名です。 
 独特の花姿と、花後、濃紅色になった萼が星状に深裂して開き、中央に藍色の球形果実を載せた姿はよく知られています。
 花期は8~9月、果期は9~11月、分布は日本各地。(写真上から3枚目まで)
●ボタンクサギ(クマツヅラ科クサギ属):
 ボタンクサギは 中国南部原産で、冬に葉を落とす落葉性低木です。
 庭や公園などに植栽されています。かすかに芳香があるピンク色の小花をボール状につけます。
 こちらも名前のとおり、葉や茎を切ったり折ったりすると独特の異臭を発しますが、普通のクサギよりは弱いものです。
 花期は7~9月。(写真4枚目)4

 
●ミズタマソウの果実(アカバナ科ミズタマソウ属):
 野草園コーナーに生えていました。以前に山地でも見かけています
 既に花は終わり、名前の通り(雨で濡れていれば一層)水玉のように見える丸い果実(堅果)が点々とついていました。
 本種は山地の湿り気のある林縁や林床に生える草丈20~60cmほどの多年草です。
 茎頂部や上部の葉腋から総状花序を出し、長さ約3~4mmの小さな白い花を疎らにつけます。
 花の後ろには白いカギ毛が密生した卵形の子房があり、花が落ちる8~9月頃にはカギ毛が密生した球形で径4mmほどの丸い果実(堅果)になります。
 この時の様子が“水玉”に喩えられて和名になりました。
 花期は7~9月、分布は日本各地。Photo_3

 
●ヒガンバナ(赤/白花):
 ヒガンバナは昨今どこに行っても群生が見られるようになりました。
 シロバナヒガンバナは園芸種で、まだ少数派でしょうか。Photo_4

 なお余談ながら、埼玉県には昔から有名なヒガンバナの群生地として、「巾着田曼珠沙華公園」(日高市)があり、今年からは『500万本の曼珠沙華』を標榜する日本一の群生地として、PRされています。

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2013年9月27日 (金)

怪しい雲に脅された一日

 今朝は14℃とひんやり肌寒いくらいで快晴の好天。このあとはまた蒸し暑い日が戻ってくる予報ですが。

 昨日のことです。台風20号が八丈島の東南東360kmの沖合を通過して行きましたがどんよりしていて、傘を持って外出したのですが、途中では、雲は多いものの雨が降りそうな気配はありませんでした。
 西の空は明るさもあり、稲刈り後、伸びだした2番穂で若緑の田んぼがきれいでした。Img_1375htrm

 
 その後しばらくして、ふと後を振り返ってみると、なんと怪しげな分厚い黒い雲の帯です。
 先の9月2日、竜巻に襲われて大きな被害の出た市街地の広がる南方から、頭上近くまで低く垂れ込めて伸びているではありませんか。
 黒雲の付け根辺りは太い柱の土砂降りになっているように見えてしまいました。
 (実際にはそのようなことはなかったのですが。)Img_1376hcchtrm

 
 早く帰った方が良さそうと、すっかり怖じ気づいてしまいました。
 もう此所まで来れば降られずに家まで辿りつけそうと、近くなった黒雲を眺め、Img_1378

 
 それから反対側の北東を振り返ってみると、この方面は時に変わった様子もなく、雲の多い空のわりには筑波山がよく見えたりして・・・Img_1379htrm

 
 汗をかきながら正午前に帰宅しましたが、結局、雨は降らず、気温のわりには蒸し暑い一日が暮れました。少し過敏になりすぎでしょうか。20926trm

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2013年9月26日 (木)

木の実(カンレンボク、イスノキ、トチノキ)

 越谷アリタキ植物園で見かけた木の実です。

●カンレンボクの果実(旱蓮木、中国名:喜樹)(オオギリ科カンレンボク属):
 大木で、近くから見上げても写真になりませんでしたので撮りませんでした。
 台風で引きちぎられて落ちたらしい実が、小枝ごと銘板の間に差してありましたので、その写真です。Photo

 本種は、中国揚子江以南の地に産する中国固有種の落葉高木で高さは30mくらいなりますが、わが国には野生種はなく、各地の植物園などに植栽されているそうです。
 葉は長楕円形の葉で互生。葉の先端は尖り、縁は波打ちます。
 雌雄同株で、雌花は上に、雄花は下に咲きます。開花期は7~8月で、花の色は淡緑色。
 果実は長さ2.5cmほどで長楕円形の痩果が多数集まって出来た大きなコンペイ糖のような集合果です。
 さわるとやわらかいです。秋に淡黄褐色に熟します。

 
●イスノキの果実(マンサク科イスノキ属):
 2本の角が生えた実が目につきました。ただ、”あそこにある”、と教えられるまで見つけられませんでしたが。R0039167_1_2

 
 本種は暖地に自生するマンサク科の常緑高木で高さは約20mになります。R0039167_6_2

 
 幹は独特の樹肌模様になります。
 葉は厚く長楕円形で互生、深緑で表面に強い光沢があります。R0039167_5_2

 4月頃、見られる時期は短いですが、葉腋に小花を総状花序につけます。雄しべの葯は赤く色づきます。
 秋に熟す果実は朔果で表面が黄褐色の毛で覆われ、先端に雌しべが2裂した突起として突き出しているのが特徴的です。
 花期は4~5月、果期は夏、実が熟すのは10月、分布は関東以西、四国、九州。

 
●トチ(トチノキ)の実(トチノキ科トチノキ属):
 落ちたものが一つ”陳列”してありました。R0039158

 秋に、関東近辺の山地沢筋などに行くと、足元にも落ちているのをよく見かけます。
 独特の風味のあるトチ餅はおいしいです。ただトチの実を渋抜きしてデンプンを取り出す手間は大変だそうです。
 トチノキ:落葉高木、雌雄同株、花期5月、 果期9月、分布は日本各地。

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2013年9月25日 (水)

オニドコロ

オニドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属):
 出かけた先の植物園で見かけたオニドコロです。雌雄異株で、雌株の方でした。
 既に花期は終わり、先の台風で倒れてしまったので整理するところ、とのことで傷んでいました。R0039130_1

 
 遠目にはヤマノイモやカエデドコロなどと同じように見えますが、葉や”さく果”の翼の形、また花の色などで識別できます。R0039130_3

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 まだ青い”さく果”がたくさん付いていて、“種の様子を観察したら面白いから、採取しても良いです”といわれたので、少し頂いて観察しました。
 さく果を一つとって、その3枚の翼の室を開けて見ると、各々に翼のついた2個の種が入っていました。
 1個のさく果に6個の種があるのです。
 さく果は熟すと自然に開裂して、翼のある種が風に乗ってくるくる舞いながら飛んで行き、散布されるのですね。R0039220cctrm

※本種は山野に生えるつる性多年草です。
 葉は互生し、円心形~三角状心形。ヤマノイモと異なり珠芽(むかご)はつきません。
 雌雄異株です。雄花序は葉腋から直立し、カエデドコロの黄色とは異なる淡緑色の6花披片の花を多数平開します。雌花序は下に垂れ下がります。
 さく果は上向きにつき、ヤマノイモは円形ですが、本種は倒卵状楕円形で、3翼があります。
 果実には3翼室があり、各室に2個の種子が入っています。種子は長さ4~5mmの楕円形で、片側にだけ翼があります。
 花期は7~8月、分布は日本各地。

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2013年9月24日 (火)

コシガヤホシクサ(野生絶滅)

※前置き
 野生絶滅のトキを復活させる事業はつとに有名ですが、その後も、環境省では平成20年(2008年)度より、絶滅の恐れのある野生動植物種の生息域外保全を目的とした「環境省生息域外保全モデル事業」を実施しています。
 その中の一つに、「地域関係者で協定を結んで行う野生絶滅からの野生復帰」として、現時点では環境省レッドリスト・ランク:野生絶滅 となっている「コシガヤホシクサ」があります。
 (現在行われている本事業の内容については環境省のページ  http://www.env.go.jp/nature/yasei/ex-situ/instance03.html をご覧下さい。)

 この事業に協力している越谷市で、越谷アリタキ植物園に展示(10月4日(金)まで)されている、開花期のコシガヤホシクサを見学してきました。
 
 その記録です。
 “まだ蕾ですか?”、“いえ、もう咲いていますよ“。持参した虫眼鏡でのぞいてみてわかりました。

●入園時に頂いたパンフレットのコピー
 (画像はクリックで拡大します。)Blgimg121

Blgimg122

 
●現地で撮影できたコシガヤホシクサ(の花)です。ともかく小さいです。
 ちなみに、白いヒトデ(星)のようなのが雄花で、周辺部にある小さな花が雌花、と教えていただいたのですが、写真では良く分かりません。Blgr0039084cctrms

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Blg

 (百円硬貨の直径は22.6mmです。)

 野生復帰の実現を期待しています。

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2013年9月23日 (月)

ムクロジの実

ムクロジの実:
 真夏日になって湿度も高く蒸し暑かった先週末、電車で近くの「越谷アリタキ植物園」に行ってきました。
https://www.city.koshigaya.saitama.jp/shisetsu/sportskouen/shokubutsuen/aritakishokubutuen.html
 お目当てはちょうど花期を迎えている野生絶滅種「コシガヤホシクサ」の展示(10月4日(金)まで)でした。

 今回はお目当てではなく、ハプニングの記録メモです。

 植物園の片隅にムクロジの大木がありました。R0039146_3

 
 樹の下には先の台風18号のせいで、大量の、まだ青い実が、辺り一面ばらまいたように落下していました。Photo

 
 一つ拾って帰り、カッターナイフで切割ってみると、黒飴玉のような、種皮は黒い大きな丸い種が入っていました。R0039144_3

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 黄色く熟すと果皮は乾いて薄く中が透けて見えるようになり、種は黒く締まった硬いものになります。
 その種が羽子板の羽のおもりに使われたムクロジの実です。
 お正月の羽根つき風景など、遠い過去のものになりました。

※ムクロジ(ムクロジ科ムクロジ属):
 果実(果皮)にはサポニンを含み有毒。丘陵、低山に自生する落葉高木。
 公園にも植栽されています。
 分布は本州(中部以西)、四国、九州。

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2013年9月22日 (日)

つる性雑草5種(ガガイモ、ツルマメ、ヤブツルアズキ、ルコウソウ、マメアサガオ)

 季節の移ろいとともに、フィールドでは「つる性」の雑草が元気よく繁茂しています。
 場所によっては除草に手間取る迷惑雑草です。毎年の繰り返しですがメモ記録。

●ガガイモ:Photo

 
●ツルマメ:Photo_2

 
●ヤブツルアズキ:Photo_3

 
●ルコウソウ:Photo_4

 
●マメアサガオ:Photo_5

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2013年9月21日 (土)

タンボコオロギ♂

タンボコオロギ成虫♂(コオロギ科):
 夏の間から、草地や田んぼなどで、ジィッジィッと鳴いていました。
 普段は、声はすれども姿は見えずで、目の前に出てくることは稀ですが、たまたま大雨のあとの草むらから出てきたところでした。
 体長19mmほど。これまで幼虫の画像は繰り返し掲載しましたが、成虫は初めてです。
 草地より田んぼなど湿った環境を好みます。
 コオロギの仲間には珍しく、卵ではなく幼虫で越冬します。初夏と秋、年2回発生する2化性です。
 成虫の見られる時期は6~11月頃。分布は本州、四国、九州。R0038876

 秋が進むにつれて虫の声も涼やかに聞こえるようになりました。

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2013年9月20日 (金)

満月の中秋の名月/台風18号の過ぎたあと/ヨツボシテントウダマシ

 昨夜は澄み切った空に満月の中秋の名月(次は8年後とのこと)、すっかり涼しくなった2階のべランだから写真撮り。
 (午後10時50分撮影)Blg2013919p9197183cctrm

 
 さて、あっという間に上陸し、頭上を通り、日本列島に多くの災厄の爪痕を残しながら駆け抜けて行った先の台風18号でした。

 当地は、16日当日、午後2時頃には風雨もほとんど収まり、夕刻には台風が襲来したことが嘘だったようにように、変に青く、異様に思えるほど黄色く明るい日が差す夕刻になりました。

 散歩コースはどうなっているかと、午後5時前に、田んぼ道を通り、調節池まで行って見ました。
 道すがら北東には筑波山が、南西には富士山(ズーミング画像です)が見えました。Blg

 
 そして、予想のとおり、調節池は多量の水を貯留して、その役目を果たしていました。
まだ少し水面に出ているコンクリート階段を水際まで下りてみました。Blg

 
 水際には枯れ草ゴミが固まって浮いていて、その付近や傍のコンクリート擁壁には、水没した住みかを捨てて難を逃れたもの、逃げ切れなかったものの姿がありました。
 ”調節池”という人間が作った環境に(知らないで)住み着いてしまった宿命でしょう。Blg_2

 
●ヨツボシテントウダマシ:
 普段、草地の地表で暮らしているヨツボシテントウダマシがたくさん集合したり、他の小昆虫に混じって歩き回ったりしていました。
 テントウ虫に較べてずいぶん小さい甲虫です。
Blgnew

※ヨツボシテントウダマシ(テントウダマシ科):
 大きさ4~5mmと小さく、住みかも直接人目に付きにくい場所で、これまでほとんど目にすることはありませんでした。
 オレンジ色で、上翅に黒色紋がある小さな甲虫で、頭部と脚は黒色。
 平地や山地で、石の下や雑草の根際、倒木の下などに潜み、地表の腐った植物に集まります。
 菌類などを食べるそうです。
 出現時期は4~10月(成虫越冬)、分布は本州、四国、九州。

 ・2012年9月30日(日)中秋の名月は、台風接近の荒れ模様で×記録

 ・2011年9月12日(月)中秋の名月、6年ぶりの満月の十五夜の記録。

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2013年9月19日 (木)

マイマイガ、ヒメマダラエダシャク、ウンモンオオシロヒメシャク、ホソバトガリナミシャク

 夏の間に撮りためた、ブログ初記録のガの続き、4種です。

●マイマイガ(幼虫/成虫)(ドクガ科):
  6月、公園の植樹を這い回っていた幼虫と、8月、産卵していた成虫と卵塊の、親子セットです。
 幼虫は体長60mmほどの毛虫で、体色は白地に細かい黒点をちりばめ、背中に5対の青い点、6対の赤い点があり、顔面には独特のペインティング!をしています。
 (はっきり一言で言えば、気持ち悪い、です。)618blg

 
 成虫の雌は白っぽい色ですが雄は茶褐色です。雌の体長は75mmほどありますが、雄は半分程度の大きさ。
 成虫の寿命は7~10日間程度で、摂食はしません。越冬は卵(塊)です。
 ドクガの仲間ですが人が害を被ることはあまりありません。
 出現時期は7~8月、分布は日本各地。Photo

 
●ヒメマダラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科):
 7月下旬、山地林縁で見かけました。
 これまでの観察記録では、すべて「ユウマダラエダシャク」としたものばかりで、「ヒメマダラエダシャク」と判断したのは今回初めてです。
 大きさ(開張)32mmほど。灰色の円形の斑紋が特徴的なエダシャクの仲間です。
 体の色はオレンジ色で黒い斑点があり、翅は白地に灰色の円形の斑紋があります。
 よく似た種に同属のユウマダラエダシャクなどがいますが、本種の前翅の縁、中央付近にある灰色の円形紋の中に、明瞭な黒色の紋があることで識別できます。
 (ただ実際にはこのポイントは個体差も大きく、あまりはっきりしないで判断に迷うこともあり、正確な同定は交尾器を見る必要があるということです。
 出現時期は5~9月、分布は日本各地。Photo_2

 
●ウンモンオオシロヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科):
  7月下旬、山地林縁で見かけました。ピントの甘い画像になりました。
 大きさ(開張)26mmほど。 灰白色地に、うすい茶褐色~灰褐色の模様があるシャクガです。
 前翅には不明瞭な眼状紋があります。平地から山地にかけて広く分布しています。
 幼虫の食葉樹はスイカズラ。
 出現時期は5~9月、分布は日本各地。2

 
●ホソバトガリナミシャク♂(シャクガ科ナミシャク亜科):
  7月下旬、山地林縁で見かけました。
 大きさ(開張)28mmほど。霜降り状の灰色っぽい黄褐色地に、暗褐色の帯模様があるシャクガの仲間。
 複眼は緑色。翅の輪郭はとても角ばった印象を与えます。触覚は♂♀とも櫛の歯状ですが、(櫛の)歯が長い方が♂。
 出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。Photo_3

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2013年9月18日 (水)

ベニフキノメイガ、ギンツバメ、ツマジロエダシャク、ウスキツバメエダシャク、ミツボシツマキリアツバ

 厳しくもあり、美しくもある自然の移り変わりがはっきり感じられるようになりました。 

 夏の間に撮りためた、ブログ初記録ですが、比較的小型で気持ち悪さも少ない、ごく普通に見られるガ5種です。

●ベニフキノメイガ(ツトガ科):
 夏の間に何回か庭で見かけました。大きさ(開張)15mmほどで、三角形の小さなガ。
 頭部の両端に白い筋があり、オレンジ色地に赤褐色の斑紋があるメイガの仲間です。
 幼虫はシソなどを食害し、シソ系のハーブにもつくので、人家の庭でも普通に見られます。
 (ちなみに、玄関先にはバジル(シソ科)の大きな鉢植えがあり、せっかくの葉が、何者かに時々食害されていました。)
 出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。Photo

 
●ギンツバメ(ツバメガ科ギンツバメガ亜科):
 草原で、ヨシに絡んだガガイモがはびこる夏草をかき分けて進入した時に、垂れ下がったガガイモの葉にくっついていました。
 夜行性の白っぽい小さいガで、さほど気持ち悪さはありません。
 大きさ(開張)27mmほど。白地にグレーの模様があり、林縁部や草むらの直射日光の当たらない場所で、翅を広げてとまっていることが多いそうです。
 幼虫の食草はガガイモやカモメヅル類。
 出現時期は5~10月、分布は日本各地。Blg

 
●ツマジロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科):
 夏、公園の林にいました。
 大きさ(開張)37mmほど。淡褐色で翅が角ばっていて、薄っぺらの感じで、前翅先端に白紋があるシャクガの仲間です。
 前翅と後翅を離してとまっていることが多いです。
 幼虫はクスノキの葉を食べます。
 出現時期は4~5月、9~11月、分布は本州、四国、九州。Blg_2

 
●ウスキツバメエダシャク(シャクガ科):
  8月の山地林縁で見かけました。一見チョウのような雰囲気をもった大型の白いエダシャクで、花の蜜などを吸っています。
 大きさ(開張)♂約42mm、♀約52mm。
 同属のシロツバメエダシャクに酷似していますが、本種の方が大きく、翅の紋様や後翅の尾状突起の様子などに相違点があります。
 また♂では触覚の形状も異なります。
 幼虫の食葉樹は幅広く、スイカズラ〈金銀花〉、ノバラ、エノキ、クヌギ、その他の広葉樹の他、針葉樹の葉も食べます。
 出現時期は6~11月、分布は日本各地。R0036153

 
●ミツボシツマキリアツバ(ヤガ科シタバガ亜科):
 夏のはじめ、公園のエノキの葉にとまっていた、とても小さなガです。
 ハルニレやアキニレの大木もあるところです。
 翅はセセリチョウが翅を半開にしてとまっている姿に似ていました。
 何回か撮り直しても、なかなかピントが合いにくい被写体でした。
 大きさ(前翅の大きさ)14mmほど。後翅の基部に3つの白い星のような紋があるのが、名前の由来です。
 なお幼虫の食葉樹は公園にも大木になった植樹があるハルニレ。
 出現時期は6~9月。分布は日本各地。Photo_2

                                  -続く-

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2013年9月17日 (火)

ナガコガネグモ、アジアイトトンボ、そしてウスイロササキリ

 台風18号襲来、各地に大きな災害の爪痕を残して過ぎ去りました。被災地の皆様にはお見舞い申し上げます。
 当地は幸い大きな災害もなく過ぎましたが、災害列島であることに変わりありません。

さて、過日のたんぼ道での一コマです。

 稲田の傍には危険がいっぱい! まだ刈り取りがはじまらない稲田の傍の草むらにナガコガネグモが大きな網を張っていました。Img_1032trmcc

 
 その脇を、小さなアジアイトトンボが一匹、時々イネに寄り道しながら、網を避けてすぐ先のイネに止まりました。R0038425_1cctrm

 
 しゃがみ込んでその写真を撮ったその時に、草むらからウスイロササキリが不用意にピョンと跳び出て、運悪くそのままふわりと網にくっついてしまいました。
 網は一瞬揺れたようですが、ウスイロササキリはそのまま動かずじっとしていました。
 しかし、網の真ん中にいたナガコガネグモはその一瞬の振動を見逃しません。
 縦糸を脚で引くと、じっとしていたササキリが突然逃げようともがきはじめたその瞬間、まさに目にもとまらない速さでササキリに襲いかかり、糸イボからラッピング・フィルムのように”糸を出して、あっという間にぐるぐる巻きにラッピングしてしまいました。
 カメラはとても追いつけませんでした。Img_1032_2trmcc

 
 動かなくなったのを確かめるとクモは巣の中心に戻りました。Img_1032_9

 
 当座の食糧として取り残された気の毒な獲物・・・ウスイロササキリ。Img_1032_12trmcc

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2013年9月16日 (月)

がんばるベニシジミ

 午前7時53分頃のニュース。台風18号は愛知県豊橋市付近に上陸したとのこと。
 台風の進路に当たる各地で次々に大雨特別警報その他各種警戒情報が出されています。
 すでに災害も発生しています。当地もこれから要警戒。被害を最小限にとどめるようにしたいものです。(am8:00現在)

 
●がんばるベニシジミ:
 原っぱや草地で一番多く目にするベニシジミです。
 成虫の見られる時期は3~11月。この間、3~5回ほど発生する「多化性」ですから、当然同じ個体がみられるわけではありません。
 また越冬は幼虫でするということで、成虫個体の寿命はそれほど長くないことは予測出来ます。
 成虫寿命は2~3週間、などのコメントも見られましたが、フィールドでのマーキング調査などによる具体的情報はすぐには見つかりませんでした。
 ただ実際にこのような成虫の姿を見ると、素人目には、少なくとも半月ぐらいでこんなにもボロボロになるとは想像しがたく、また実際にそのくらいの寿命しかないのなら、この個体は波瀾万丈の人生ならぬ“蝶生”を長生してきたのでしょうね。
 がんばれベニシジミ!
 (画像はクリックで拡大します)R0038778trm

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2013年9月15日 (日)

アメリカキンゴジカ

●アメリカキンゴジカ(アオイ科):
 アメリカキンゴジカは熱帯アメリカ原産の帰化植物です。
 以前に初めて一株だけ見かけたことがありましたが、今回偶然通りかかった全く別の地域で、田んぼ脇に見覚えのある本種が数メートルに渡って群生しているのを目にしました。午前11時半頃でしたが、もう開いた花は全く見つかりませんでした。
 他に群生は見られません。近くに広い残土置き場があり、大型ダンプが出入りしたり、はびこった雑草を処理したりしていましたので、そのような人為的攪乱によってどこからか運ばれてきて、限定的に生えたのでしょうか。

 ともあれ、せっかくの機会だったので、暇ついでに後日、少し観察してみました。

 草丈は30~60cmほどになり、茎は木質で、よく枝分かれしていて、強く引くとちぎれることはなく根ごと抜けてきました。
 葉は基部の幅が広い長楕円形で互生していて、縁には赤紫色の縁取りと鈍い鋸歯があります。
 花は、淡黄色。茎頂と葉腋に2~6個ついていますが、一斉には開かず、また開花時間はとても短く限られていて、午前中の比較的早い時間帯で、およそ1時間程度の間でした。
 今回当地での観察では、当日の晴れ具合により、開きはじめる時間や閉じるまでの時間に多少の変動がありました。
 早朝まで雨、9時頃には薄曇り、のち晴れ間が広がった日では、午前9:40頃から開きはじめ、個体株でバラツキはありますが10::00~10:20頃の間にはほぼ満開になり(といっても完全には開ききりませんが)、その後はどんどん窄(ツボ)みはじめ、10時40分頃にはほとんどすべてが閉じてしまいました。
 また、朝から快晴で気温が上がり夏日になった日には、9時過ぎに開きはじめ、9時半には満開、10時には閉じてしまいました。
 このように気象条件で多少変動はありますが、午前中の早い時間(9:05~9:40/10::00~10:40前後)の短い時間(1時間程度)で、開花を終えて、昼前には、花弁を内側にクルリと巻き込んで閉じてしまい、萼の中にすっぽりと包み込まれるようになってしまいます。
 そして翌日には、しぼんだ花は萼の外へと押し出されています。萼の先端部に乗って止まっていたものは、触れると、ぽろっと落ちてしまいました。
 最大に開いた時の花径は1.5cmほどで、5枚の花弁が左右非対称に切れ込んだ風車のような形をしています。
 あとで花を切り取って萼を剥がしてみると、花弁の基部は合着しています。
 花後に形成された果実は5分果です。分果には角状突起があります。そして分果の中には種が1個だけ入っていました。 

 
●朝から快晴で夏日になった日、開花が進んだ午前9時37分に撮影した開花状況。
 同じ株でも枝によってこの程度のばらつきは見られました。
 この日、群生した株の大部分の花は、午前10時過ぎには閉じてしまいました。Blg937

 
●草丈50cm前後で、開花が進んだ株の様子。
 開花時間 (-開きはじめから最大に開き、そして閉じてしまうまで- ) は、午前中の1時間ほどで、昼前には完全に閉じて萼に包まれるようになります。花は5弁の合弁花。
 そして翌日には萼から押し出されて浮き上がっていました。 
 (個々の花はすべて別の個体の写真です。)2 

 
●花後の萼を開いて(ちぎって)みると、次々に果実(5分果)が出来ていて、それが黒く熟して、萼が開いてくると開裂し、小さな黒い種が散布されていくようです。Blg_4 Blgr0038725_3 Blgr0038741_2 

 開花時間帯はもちろん季節(7~11月〉によっても異なるでしょうが、いずれにせよ花が閉じると目立ちにくい雑草ですから、意外に気づかれることなく分布を広げているのでしょうか。

 (なお今回観察にあたり、アメリカキンゴジカに関する詳細な情報がありますので、参考にさせていただきました。  http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/amerika-kingojika.htm )

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2013年9月14日 (土)

ツメクサガ

ツメクサガ(ヤガ科・タバコガ亜科):
 大型の夏草がすっかり刈り取られたあとの草原に、再び伸びだしたシロツメクサが花をつけていました。
 真夏日になった日中、その草むらで、いそがしく飛び回っている小さなガを見つけました。
 遠目には、黄褐色のセセリチョウくらいの大きさで、止まったときに少し翅を開いていますが、セセリチョウではありません。
 近寄ってみると、シロツメクサの花から花へと次々に飛び回っていますが、一つの花の上で動き回りながらもけっこう熱心に吸蜜していて、すぐには逃げないので何枚か撮ることができました。
 初見でしたが、特徴がはっきりしているので、すぐにツメクサガと分かりました。
 シロツメクサにいるからツメクサガ、わかりやすいです。なお、ついでに言ってしまえば、セセリチョウの方が”可愛い”です。
 (画像はクリックで拡大します。)R0038389_3

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※ツメクサガ:
 大きさ(前翅長)16mmほどの小さなガで、日中に活動し、よく花で吸蜜する、“昼行性の夜蛾”です。
 翅の地色は淡黄褐色で、とくに後翅にははっきりした黒褐色の斑紋があります。

 幼虫はムラサキツメクサ(=アカツメクサ)やシロツメクサなどのマメ科牧草を食草とします。
 農産物ではダイズなど豆類の害虫であるため駆除の対象になります。
 発生は6~7月と8~9月の(年に2回発生のピークがある)2化性で、蛹で越冬します。
 成虫出現時期は6~9月、分布は日本各地。

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2013年9月13日 (金)

オオウンモンクチバ(成虫/幼虫)

 夕刻になってから、フェンスに絡んだマルバアメリカアサガオの葉に、ガがいるのが目にとまりました。小型で、地味な茶色っぽい三角形です。
 見かけたのは初めてでしたが、特徴のはっきりしたガだったので、検索するとすぐにオオウンモンクチバと分かりました。

 少し暗かったのでフラッシュ撮影(上)、するとすぐに飛んで少し明るい道端に(下、フラッシュなしの画像)。こちらが肉眼で見た印象に近いです。Photo

 そして、名前は何処かで聞いたことがあるな、と思いだして、ブログの記録をさかのぼってみたら、幼虫(写真再掲)の記事がありました。これで親子対面です。

●オオウンモンクチバ(ヤガ科シタバガ亜科):
 大きさ(開張) 45~50mm、茶色地に、縦筋が入った翅を持ち、”三角屋根型”に翅をとじてとまることが多いガです。
 出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。

●オオウンモンクチバ幼虫は7~8月および9~10月に出現ピークがあります。
 幼虫の食草は、近所にいっぱい生えている※クズ、ヌスビトハギ、ヤブマメ、その他のマメ科植物。
 また夏に発生したものは畑のダイズを食害する農業害虫にもなります。蛹で越冬します。
 画像は、一見、空中に浮遊している様な不思議な姿です。実際に浮いています。
 腹脚が2対退化しているので尺取虫のようにふるまい、体節末端(体の一番後)の疣足で葉につかまって体を支え、全身を真っ直ぐに緊張させて完全に宙に浮いています。
 尺取り虫と同じです。Img_4736trm

 
※参考:過去のブログ記事から再掲。
●クズ:Img_14901

 
●ヌスビトハギ:2r_71

 
●ヤブマメ:Photo2

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2013年9月12日 (木)

タンボコオロギ幼虫(9月)

 二十四節気の1つ白露も過ぎ、暦の上では秋が深まっていくのですが、今日は夏日ということで、実際には残暑が続きます。

 少しさかのぼりますが、9月はじめ、庭の隅で、目の前にコオロギの幼虫がピョンと飛び出してきました。
大きさ(体長)は1cm前後で、ころんとまるい頭と太めの腹部。産卵管がないので♂です。
 あいにく前方には障害物があって、後方からの写真1枚しか撮れません。エンマや、ツヅレサセではないことは明らかです。
 画像を見ると、まるい頭部に左右の複眼をむすぶ白いすじが確認できました。このことから、繰り返しになりますが、過去にも何回か記事にしたタンボコオロギとわかりました。Blg201391256 

※タンボコオロギ(コオロギ科):
 成虫は体長18mmほどの中型のコオロギで、田んぼなど湿った環境を好んで生息しています。
 本種は年2回発生します。初夏に成虫になったものは今、地面の窪みなどでジィッジィッと鳴いていますが、秋にもう一回発生して、秋に生まれた幼虫はそのまま越冬します。
 初夏に見られる成虫 は幼虫で越冬したものです。

 本州で見られるコオロギのほとんどは、土中に産まれた卵の状態で越冬しますが、タンボコオロギは秋に生まれた幼虫で越冬する数少ない種類の一つです。
 分布は本州、四国、九州。

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2013年9月11日 (水)

秋めいて。セミの声は少なくなり、赤トンボが一匹

 すこしずつ夏が去って行く9月の公園。林に行くと夏の名残のセミの声が聞こえますが、ずいぶん静かになりました。

●ツクツクボウシ:
 それでも晴れて夏日になった日中には、ツクツクボウシが”此所を先途”と大きな声を響かせていました。
 (祖母に教わった”聞きなし”は、”ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、モウイイヨ、モウイイヨ、モウイイヨ、ジーッ”、です。
 祖母の歳になった今でもそのように聞こえます。Photo_5

 
●アブラゼミ:
 街中でも、顔にぶつかってくるほど無謀な飛び方するので、顔をしかめることもありましたが、今では、大半は”地面に落ちて”しまいました。
 まだ残っているぞと、今季の幕引き係が、やる気のなさそうな声で鳴いています。ご苦労さんです。Photo_2

 
●ミンミンゼミ:
 ここの公園にはもともと多くはないのですが、何匹か、ミーン、ミン、ミン、ミンとまだ元気よく鳴いていました。
 いつも一番高い枝で鳴いているので、なかなか姿は見えませんが、たまたま低い枝にいたもの。
 余談ながら、抜け殻はアブラゼミによく似ていて、触覚や頭部の形状の違いで識別されるようですが、公園では、目につくところに残っているのはほとんどアブラゼミのもの。
 ミンミンゼミの抜け殻は簡単には見つかりません。R0038300

 
●ニイニイゼミ:
 いつも一番乗りで姿を現して、夏を告げるニイニイゼミ。今はもうその姿も声も全くありません。
 木の幹には、風雨に曝されてもなお、やはり泥だらけのままの抜け殻がたくさん取り付いていました。Photo_3

 
●ノシメトンボ:
 秋になっても他の赤トンボほどには、もともと赤くなりませんが、それでも申し訳程度に赤くなったノシメトンボが一匹。
 行きに見かけて撮ったのに、帰りに見たらまだ同じところの同じ姿勢で止まっていました。  
 (写真下は初夏に撮ったもの)Photo  
 秋深し、トンボは何を哲学ぞ。
 

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2013年9月10日 (火)

風物詩〈稲刈りに集まるチュウサギの群れ〉

 9月になっても不安定な天候のためで、なかなか稲刈りが進みませんでしたが、やっと雨の心配がなくなって、あちこちでコンバインが稼働していました。
 しびれを切らしながら待ちわびていたチュウサギが大集合して、一斉にコンバインを取り巻いています。数百羽になるでしょうか。
 肉眼では分かりませんが、あとで撮った原画をパソコン画面で確認すると、亜麻色の羽のアマサギも少数ながら混じっていました。
 稲田から飛び出した途端に待ち構えているサギどもの餌食にされるカエルは堪ったものではありませんが。

 遠巻きに見ながら、だんだん近くまで行ってきました。コンバインを運転しているおじさんも、気が散るのではないかと思うのですが。

 毎年繰り返される風景です。詩情はありませんから、”風物詩”、と題するのは適当ではありませんが。
 (画像はクリックで拡大しますので、ご覧下さい。)
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2013年9月 9日 (月)

ツユクサ(変わり咲き)とシマツユクサ

●ツユクサ:
 路傍に咲くありふれた1年草の花ツユクサ。普通には、花弁は3枚で、上方の2枚は大きく青色、下方の1枚は小さくて先が尖り、無色です。
 また花びらの外側にある萼(がく)は3枚あり、普通は無色です。
 その1枚は上の花びら2枚の間(裏側)にあり、残る2枚は下の小さな花びらを、下からすくい上げるように、一部重なって付いています。
 (以下の画像はクリックで拡大表示します。)Photo R0038567_2

 
 今回、ツユクサの群落の中に、たまたま、下の(大きな)2枚の萼の縁が青色に縁取られている花がありましたので撮って来ました。
 花のつくりは同じですが、一見、4弁花のように見えます。
 珍しいことではなく他にも数本ありました。R0038569

R0038569_2

 
●シマツユクサ:
 本来は日本の九州以南や琉球列島に分布する1年草で、当地には.分布していないはずの南方系のツユクサです。
 8月下旬に行われた除草作業で、日当たりを奪っていた大型の雑草がすっかり刈り取られて”陽の目”を浴びるようになったことで、またたく間に群落を形成していました。
 花のつくりはツユクサと同じようですが、より小ぶりで、花弁3枚とも水色の花をつけています。
 繁殖力は旺盛のようで、この場所にはすっかり定着しているようです。Photo_2

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2013年9月 8日 (日)

雑記/クロアゲハ

雑事日記です:
 東京が、2020年夏季五輪・パラリンピックの開催都市になりました。うれしいことです。
 午前5時、まださめやらぬ脳味噌に「目覚ましラジオ」から興奮気味の声が流れてきました。
 それは、「決戦投票へは日本1位通過!」ということだったのですが、“寝ぼけ味噌”は、「東京に決定」、と聞いてしまったのです。
 思わず拍手して、覚醒したのですが、何か様子がおかしい。
 そして、だんだん聞いていくうちに、マドリードとイスタンブールがまさかの同票 → 2位決定戦によりマドリードは落選 。
 そして東京とイスタンブール決選投票の結果を読み上げるロゲ会長の「TOKYO」の声が。
 その間の落ち着かなかったこと。
 日本での五輪開催は、1964年以来、72年札幌、98年長野の冬季五輪と合わせて、4回目。

 かわって、
 今日は朝からほぼ終日シトシトと“おだやかな”雨模様。外は半袖では肌寒いほどでした。 
 夕刻、窓の外を見ると、そぼ降る雨の中、少し風があってゆらゆら揺れるロウバイの枝に、一頭のクロアゲハがつかまっているのが目にとまりました。R0038477_2

 
 外に出てみると翅も傷んでいて、近寄っても動く気配もなく、元気がありません。R0038477_1

 オリンピックが決まったところだから、一緒に元気を出してほしいものだと、いい加減なニンゲンです。

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2013年9月 7日 (土)

秋の気配も漂う中、顔なじみの昆虫たち

 ”今日は涼しいから、顔なじみが出ているよ”、先ほどはキンボシもうろうろしていたがねェ、と遊歩道でショウリョウバッタのおばさん。
 ”新住民はいないの?”
 ”さあね、暇なんだから行ってみなさいよ。”

 うろついていたのは顔なじみばかりでした。最高気温が30℃を下回る日もでてきて、何となくほっと一息つけるような季節の移ろい。

●ショウリョウバッタ(♀)(草食性):R0038345cc

 
●オオアトボシアオゴミムシ(上)※とキボシアオゴミムシ(中)いずれも肉食性)、そしてヒシバッタ(下)(草食性):
 ・素早く道路脇の草地に走り込んだオオアトボシアオゴミムシ(アトボシアオゴミムシなどよく似た種もたくさんいますが、本種の上翅後方に見られる1対の黄色い紋は上翅の縁沿いにやや不明瞭につながっていて、前胸部もやや赤味がかっていることなどから識別)、
 ・キボシアオゴミムシの左前翅には傷跡が。
 ・ヒシバッタは♀でしょうか。Photo_5

 
●クロホシカメムシ(植物吸汁):
 いつも地面をうろうろ歩き回っている、地味で小さめの地表性カメムシ。Photo_2

 
●マダラスズ(♀)(上)とエンマコオロギ(♂)(どちらも肉食性も強い雑食性)のコオロギ仲間。Photo_3

 
●マメハンミョウ(見かけによらず草食性):
 何となくやくざっぽい装いの名だたる有毒昆虫。
 動きが鈍いのでよくみると、やくざ同士の抗争でやられたものか、頭部にざっくり、刀傷!.体液が浸みだしていました。
 君子危うきに近寄らず、が、大事です。
 余談ながら、このあともう1匹、いたのですが、カメラを向けた途端に、勢いよく飛び立って草原の向こうに消えていきました。飛翔能力も十分もあり、移動距離も広いようです。
Photo_4

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2013年9月 6日 (金)

キンボシハネカクシ

●キンボシハネカクシ(ハネカクシ科):
 連日の雨の後、これまでのようには気温が上がらない曇天の舗装遊歩道でのこと。
 路上にまで這い延びた草の隙間を素早く走る”所々黄色に光る“黒い虫を目にして、何回か当てずっぽうにシャッターを押しました。
 すぐに草むらの中に見失いました。
 画像を確認すると、ブレた写真の1枚に、以前我が家の庭に、空中からコンッ と落ちてきたことがあって、見覚えのあるキンボシハネカクシでした。1r0038325

 
 その後、今にも降りそうで人気のない遊歩道をしばらく歩いて行くうちに、予想通り、またもや雨粒が落ちてきました。
 用心のため持参していた大きなカサを開いての帰り道、再び舗装遊歩道の真ん中を素早く横断している別の個体を見つけました。
 傘をたたんで下に置いてから、逃げる前方に(踏みつぶさないよう爪先を少し浮かせた)スニーカーを出して通せんぼ。
 すると、そのまま、浮かせた靴の下に潜って出てきません。そっと足をどけると、隠れたつもりになっているのか、じっと路上に”固まって”静止しています。
 シャッターチャンスです。
 しかし数秒~十数秒後にはまた動き出します。
 それを追っかけ、たたんだ傘で邪魔する、それを数回繰り返して、その都度,しばらくの間だけ“固まった”生態写真が撮れました。
 なお、画像を見ると腹端に、白い毛が出ている時があることが分かりましたが、どういうことなのかは分かりません。
 今回は素人写真としては“金星”の画像と自己満足です。ハネカクシは度重なる邪魔をされて不満でしたでしょうが。
 (画像はクリックで拡大表示します。)Blg201396

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5

 本種は体表の一部が金色毛に覆われた美しい大型のハネカクシで、大きさ(体長)は17~20mmほど。一般に♀は♂より大きめ。
 地表性で、多くは平地~低山地、さらに山地まで広く生息し、分布は日本全国ですが、各地の個体数は少なく、地域によって、山口県では準絶滅危惧種、当地埼玉県、また東京都、神奈川県などでは絶滅危惧Ⅱ類などに指定されています。 
 全体としては光沢のない黒色の体ですが、頭部、前胸背板、上翅、腹部背5~6節背面には金色の細毛が密生していて光を受けると美しく輝きます。
 名前の通り、“隠している翅”は、背中の金色の産毛に覆われた小さな前翅(鞘翅)の下にあります。
 細かく折りたたまれた大きな後翅が格納されていて、もちろん、その後翅で良く飛ぶことができます。

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2013年9月 5日 (木)

稲刈り模様

 終夜雷鳴を聞きながら、目覚めると、雨降りやまず・・・・・・
 このところ続いている不安定な空模様のせいで、近郊の稲刈りも順調には進められないようです。

 先日、朝のうちには青空がのぞいていて蒸し暑かったのに、昼前急に暗くなって激しい雷雨。
 午後また晴れ間がのぞいた間に、眺めた稲田/稲刈りもようです。Img_0921 Img_0932 Img_0964 Img_0963

 
 刈田にはカエルやザリガニ獲りのチュウサギの姿がありました。
 例年変わらない風景ですが、その数はずっと少ないようです。Photo_3

 もういい加減に天気が安定しないと、収穫やお米の品質にも影響が出るのではないかと、素人には心配になる昨今です。

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2013年9月 4日 (水)

ホオズキカメムシ

ホオズキカメムシ(ヘリカメムシ科):
 8月下旬に、繁茂した夏草の除草作業が始まった堤防の草むらのヨシにたくさん止まっていたので、通りがかりに、ついつい写真に。
 庭にもやってくる、ごく普通に見られるカメムシです。

 体長10~13mmで、体は光沢のない黒褐色で、体表に灰色の短い毛が密生しています。
 後脚の腿節の部分が太くてガニ股なのが特徴です。Photo_6

 
 翅を広げて飛ぶときに、鮮やかな橙赤色の腹背部が目立ちます。そこで、暇つぶしに、ヨシの葉にたくさんとまっていた1匹を葉ごと掴んで、翅を広げて、ホオズキ色の腹背部の写真を撮ってみました。4r0038098_3_2

 
 もちろん素手では一切触れないようにして葉で包み込んで。ただし、素手で掴まえて臭いを嗅いだことはありませんが、あまり臭くないそうです。
 傍の葉に戻すとしばらくそのままじっとしていましたが、怒っていたでしょうか。5r0038098_6

 ホオズキカメムシは、身近な環境に普通に生息していて、ナス、トマト、トウガラシ、シシトウ、ピーマン、ホオズキなどのナス科、アサガオ、サツマイモなどのヒルガオ科に寄生するため、農産物の減農薬栽培が普及するなかでは、だだの虫と思われていた本種による食害は意外に大きくて、農業害虫として駆除の対象にもなっているようです。
 他の多くのカメムシ同様、成虫で越冬します。 
 出現時期は5~6月、8月、分布は本州、四国、九州。
 なお、和名に由来については諸説が紹介されていますが、ホオズキにしばしば群生するヘリカメムシ科のカメムシだから“ホオズキカメムシ”、というのがわかりやすいと思うのです。
 更に、「体がホオズキ色のカメムシ」だから、というのが、私の勝手な解釈です。

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ps.
 夜来の雨模様で蒸し暑い朝でした。午前9時20分過ぎ、ドーン、グラグラグラと来ました。いつものことですが、今回は少し大きいな、とすぐにテレビを付けると、しばらくして地震速報が。
 震度4でした。心配した地域に問題はなく安堵。

 11時頃、窓の外を見ると、ヒガンバナが2輪咲いていました。きっと今日もやってくる雷雨で根元から倒されるかも、と思い、記念写真撮り。Img_1005

 
 途端に急速に暗くなって雷鳴です。Img_1008

 家に入った直後に短時間ながら、頭の上でバケツをひっくり返したような降り方。予想通り、根元から倒されてしまいました。
 ご丁寧に、午後にも短時間の土砂降り。所用での外出はやむなく車で。後は閉じこもりの一日。
 災害列島に住む以上、文句は言えません。

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2013年9月 3日 (火)

ホソバヒメミソハギ/たんぼ道で

●ホソバヒメミソハギ(ミソハギ科ヒメミソハギ属):
 本種は北アメリカ原産の帰化植物で、日当たりの良い水田、休耕田、湿地、などでごく浅い湛水状態(水溜まり)の場所を好んで生える1年草です。
 晩夏から生えていますが、初秋になると目立つようになって季節の移ろいを知らせる雑草仲間の一つです。
 稲刈り時期になる頃、田んぼ沿いの農道湿地に生えてきます。繁殖力は旺盛で群生すると目立ちます。R0038113

 
 茎の断面は四角形。細長い葉は十字対生し、長さ5~8cmの披針形で、間隔をあけて付き、基部は耳形に広く張り出していて、わずかに茎を抱きます。
 花は葉腋につき3~6個が束生します。R0038113_2 R0038113_3

 
 花冠は直径4~5mmの紅紫色で4弁花、雄シベは4個、雌シベ1個。R0038113_4

 花期は8~10月、分布(国内移入分布)は本州中部以南でしたが、分布域は広がっているようです。

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2013年9月 2日 (月)

稲刈り前の水田雑草とアメリカザリガニ

 近郊の田んぼでは、すでに早稲種の刈り取りは終わっていますが、それ以外の田んぼでは例年より刈り取りが遅いようです。
 昼過ぎまでは晴れて猛暑日になりますが、午後は停電をともなう雷雨に見舞われる昨今で、なかなか刈り取り作業見極めのタイミングが難しいからでしょうか。

 先日、蒸し暑いたんぼ道を自転車で走ってきた時に、目にした水田雑草のいくつかと、今シーズン”最後の”巣穴造りに励むアメリカザリガニの様子です。

●ミズワラビ:
 例年より生長が遅いように見えます。昔は食用にもされたという事で、害草ではありません。
 稲刈りが終わった後にも残った株は生長していきます。Photo

 
●キクモ:
 今シーズンはあまり見かけませんでしたが、特定の田んぼに生長しているのを見かけました。R0038004_1

 
●コナギ:
 毎年、大繁殖するのをよく見かけますが、今シーズンはあまり目立ちません。Photo_2

 
●クサネム(マメ科クサネム属):
 草取りをする手間がないからでしょうか、特定の田んぼではかなりひどい状況になっているところが見受けられました。
 クサネムの種子には節があり、茶色に熟すと触るだけでバラバラになってしまいます。
 この莢を持った節果は地表に落下すると、一部は分裂して裂開しますが、そのほとんどは莢の付いた状態で翌春まで生存して、田植えとともに芽生えて生長します。Photo_3

 水田に生えると、稲作農家で最も嫌われる強害雑草になります。
 理由は、1年草ですが、繁殖力も旺盛で、こぼれた種から毎年、同じところに生えてきて、稲刈り時に木質化した硬い茎がコンバインの刃を損傷するだけではなく、バラバラに砕けて混入したクサネムの黒い種は厚みが普通の米と同じくらいあるため、選別の網をくぐり抜けて一番米の中に混じってしまい、玄米の中に混ざれば一目瞭然で、検査等級を間違いなく下げて減益につながるからです。

 
●アメリカザリガニ:
 毎年この舗装農道沿い水田地区には、多数のアメリカザリガニが巣穴の”塹壕”を掘って 暮らしています。
 そして水が落とされ、稲刈りが終わり、田土が乾燥する時期には、巣穴から退去するしかありません。
 そのことをよく知っているチュウサギが大挙して飛来し、一帯がザリガニ・パーティーの会場になってしまいます。
 宴の痕には点々と、食べ残された硬いハサミと頭部の殻が散らばっています。
 待ちきれずにやって来たチュウサギの犠牲になったものも、塹壕のそばに転がっていました。Photo_4

ps.
 本日午後2時過ぎ、外出しようとして玄関先に出たところ、それまで晴れていた天気が急変、突如として暗くなり、強い風が吹き出すとともに、大粒の雨がばたばた落ちてきて、あっという間に道路はびしょびしょに。
 家の中に戻ると激しい雷鳴で、その振動が伝わってくるほどの異常気象。
 ちょうどこの頃、ごく近くの越谷市で建物や人に多数の竜巻被害が発生していたことを(後ほど)ニュースで知りました。
 他人事ではありませんが、ピンポイントで発生する竜巻は予測困難という事で、形式的に繰り返される注意報はあまり役に立たないとあらためて思ったものです。

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2013年9月 1日 (日)

夏の続きのチャバネセセリ、ヒメジャノメ、ムラサキシジミ、セスジスズメ

 真夏の暑さがぶり返したところで、9月の始まりです。

 花がなくなった庭先にも、毎日のようにアゲハやセセリチョウ、シジミチョウなどが立ち寄り”通過”していきます。
 日中はもっぱらエアコン付けっぱなしの室内に”蟄居”、夕方、陽が傾いてから、いっこうに涼しくならない庭に出て、乾ききった鉢植えなどに散水している昨今。
 枯れてダメになったものもいくつか。
 
 以下は8月末日、片手にカメラ、一方に散水ノズルを手にして、うろうろした、夕刻一時の顛末記録です。

●チャバネセセリ:
 水撒きをしていて、最初に飛んだのはチャバネセセリ。アジサイの葉に止まりましたが、夕刻で黒っぽく見えます。
 翅も大分傷みがあるようです。R0038213trmcc

 
●ヒメジャノメ:
 こちらもよくやってきます。日陰を選ぶようにヒラヒラ飛んで辺りを一巡してから飛び去っていきます。
 この時も、散水していた木陰から姿を現して隅の小枝に止まったあと、なんとジャージのズボンに止まりました。
 (あとで写真を拡大してみたら、口吻をのばしてズボンを吸っているのです。恥ずかしながら、汗のにおいがする”汚物”と認定されたようです。洗濯しなくちゃ・・・)
 しばらくして、またヒラヒラ飛んでいきました。Photo

 
●ムラサキシジミ:
 生い茂って、西日を遮るカーテンの役目を完璧に果たしているゴーヤの葉陰にとまったのは、前翅の先がやや尖っている特徴からムラサキシジミと分かりました。
 これまでにも時々やってきたのですが、逃げ足が速くてなかなか撮れません。
 この時は遠くから1枚撮れて、1

 
 少し近寄るとすぐに逃げられましたが、しばらくすると再び戻ってきました。
 そこで、迷惑だったでしょうが、近くにあったプラスチック容器とメダカ水槽のゴミすくい網で、止まった葉っぱごと、蓋をするようにして捕獲し、そのまましばらく放置。
 落ち着いたところでそっと蓋を取って写真撮りに。なかなか美しいお姿でした。
 蓋がないのを察知するとすぐに飛んで、マキの葉の高いところに止まり、しばしお休みの後、飛び去りました。
 (画像はクリックで拡大表示します。)2

 ちなみに、ムラサキシジミ(成虫)は訪花することは少なく、成虫が主に何を摂取しているのか良く分からないそうです。
 なお幼虫の食葉樹は、散歩コースの公園にも植樹されているアラカシ、スダジイなどのブナ科常緑樹で、場合によってはクヌギ、コナラなど同じブナ科の落葉樹も食べるとのこと。

 
●セスジスズメ:
 散水中、最後に飛んだのは、マキの葉陰にとまっていたセスジスズメ。水をかけると駐車場のフェンスに止まったのを見届けました。
 水遣りを終えてから覗いてみるとまだぶら下がったままだったので1枚撮りました。
 暗くなってから、フラッシュなしの画像で、色は少し変ですが、翅もずいぶん傷んでいて、これまでの苦労の跡が偲ばれる姿でした。R0038267

 (余談ながら、屋外のメダカ水槽に水道水を補充していて、野生メダカが1匹、白いお腹をみせて大往生しているのを見つけ、”埋葬”も。
 一般的に、自然界でのメダカの寿命は1年少々といわれていますが、水槽で飼育すると2~3年は生きていて、大きさも4cmほどの”体格”になります。
 なかなか目につきにくいのですが、親に”食べ残された”生まれて間もない大きさ5~10mmほどの仔メダカも、10匹くらいはいたようです。) 

 それぞれ、過ぎた夏の余韻を残す、生きとし生けるものの姿です。

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