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2013年10月26日 (土)

マダガスカル旅行記(2013/10) (7)ムラマンガ発、バコナ、ペリネ保護区,アンタナナリボ、そしてバンコク経由で帰国の途へ

7日目:(日程概要地図はこちら

 本日は帰国日です。(余談ながら、マダガスカル大統領選投票日です。)
 早朝ムラマンガを発ち、バスでアンダシベのバコナ私営保護区、「レムール・アイランド」へ。
 見学後、バコナ・ロッジで朝食。ついでツアー最後になる「ペリネ特別自然保護区」に向かい、インドリの探索に。
 すべての観察終了後、再び,陸路でアンタナナリボ空港まで戻り、空港で昼食。
 そして空路アンタナナリボ発、バンコク経由、機中泊の翌日、午後成田帰国という、最終日にしてのハードスケジュールです。  

●午前3時起床、帰国準備とともに、虫除け対策、防寒、防汚のヤッケ着用、手袋も、と身支度を調えて、まだ真っ暗の午前4時30分、ホテル出発。
 バスに45分ほど揺られて、まずキツネザル類が身近に観察できるバコナ私設保護区に到着。
 5mほどの川で隔てられた”島”レムール・アイランドには4種類のキツネザル(クロビタイチャイロキツネザル、アカビタイチャイロキツネザル、シロクロエリマキキツネザル、ハイイロジェントルキツネザル)が放し飼いで餌付けされていて、人にもよく慣れています。
 現地ガイドの案内で、3人ずつカヌーで島に上陸します。
 全員、島に渡り終えたところで、現地ガイド氏に続いて森の方に進むと、しばらくして、たくさんのキツネザルが森の中から現れました。
 そして餌をねだって頭や肩の上にも平気で飛び乗ってきます。

●バコナ私設保護区にて。
 写真は上から順に
 レムール・アイランド遠景。”島”にはボートで往復。
 クロビタイチャイロキツネザル:
   顔全面(額まで隠れる)黒いお面をつけたようなクロビタイチャイロキツネザル。群れで生活し、1日中樹上で過ごす。体長40~50cm。主食は葉と果物。昼夜行性。
 アカビタイチャイロキツネザル:
  顔面に黒い十字のお面をつけたようなキツネザル。頭部はチャイロや黒いものがいる。マダガスカルで最もポピュラーな種。体長40~50cm。終日、木の上で過ごし主食は葉と果物。昼行性。
 シロクロエリマキキツネザル:
  大型のキツネザルで、耳と下首周りを白い毛が覆い、頭部から胸、お腹、尾にかけて黒い毛が覆う。目はオレンジ色。体長約55cmで東海岸の熱帯雨林地帯に棲息している。主食は葉と果物。昼行性。
 ハイイロジェントルキツネザル:
 別名バンブーキツネザルと呼ばれる小型の原猿類。尾が長く体毛は灰色。体長は約30cm。竹や竹の新芽などを好んで食べ、3~5頭の家族群れで暮らす。昼行性。
(以下、画像はすべてクリックで拡大表示になります。)Blg74

  しばし楽しんだ後、ロッジに戻り、バコナ・ロッジで朝食。

 食後、バスでバコナを出発し30分ほどで、国の管理下にあるペリネ特別自然保護区に着きました。
 ここで、今回旅行のハイライト”固有種インドリ(WWFの絶滅危惧種)”との出合いです。

※ペリネ特別自然保護区:
 このペリネ(人の名前)の森には約250匹の「インドリ」が生息しているそうです。
 寿命は40~50年で、7歳くらいで独立。体長は60~70cm、平均体重は約7kgと、レムール(原猿類キツネザル)の中では最大です。
 尾は5cmほどと短く、黒い顔で、体は黒と白の毛で覆われていています。
 昼行性で、一夫一婦型のつがいと、その子供からなる親子4~5頭の家族単位で樹上生活をしています。
 2年おきに5月に1匹のみ出産します。樹の葉や新芽、果実、花などを1日に1kgほど食べ、天敵はキツネやハヤブサなど。

 主に焼き畑農業による森林の減少により、インドリの棲息数は激減しましたが、1970年に、政府はその保護のため全810ヘクタールの森を保護区とし、現在は62家族が確認されているそうです。
 インドリは多雨林地域の、ここペリネ特別自然保護区で、朝の間によく見られるということで、現地の指定専門ガイドとそのアシスタントガイドさん達に先導されて、期待のインドリ観察に向かいました。
 樹林内の山道を辿っていくと、まわりでは誰も聞き分けないのに、ガイド氏は熱帯林の奥からインドリの声がする、向こうだ、とその方角を目指してどんどん山道を登っていきます。
 インドリは管楽器のような高音の鳴き声が特徴的で、仲間同士のコミュニケーションのために鳴き交わす声は”インドリコーラス”と呼ばれて、数キロメートルの遠くでも聞こえるそうですが、確かめている余裕などなく、ついて行くのが精一杯。
 余談ですが、インドリの鳴き声には3種あり、①家族間コミュニケーション(ホーエ、ホーエ)、②求愛(ツィ、ツィ、ツィ、ハー)、③危険を知らせる警戒の声(トゥィ、トゥィ、トゥィ)だそうです。
 やがて、あそこにいる、とガイド氏が上空の樹間を指さしますが、枝葉の茂みを音も立てず、ゆっくり移動していくためなかなか見分けられません。
 見えやすい所に移動するため、ガイド氏に続いて少し藪こぎをして、あらためて指で示された頭上の茂みに、見え隠れする群れを確認することができました。
 頭上の樹枝にあぐらをかいて座っているものや、木の実をとって食べているらしい姿を目で追いながら見上げていると、しまいには首の痛さに耐えがたくなりました。

●インドリ:
 出会えたのは小さな子供を抱いた1頭の母親とその家族の4頭ということでした。
 足元の悪い斜面から首が痛くなるほど見上げる逆光の樹間とあって、満足な写真は撮れませんでしたが、充分観察できて良かったと思います。
 (どうしても撮れないという人のカメラをガイド氏が受け取って撮影サービスも。)
 途中に大型のパンサーカメレオンがいて、写真撮りのおまけ。Blg

Blg71

Blg7

 そうこうしている間に予定の時間も経過して、出発地点に戻ることに。

 出発地に戻って、トイレ、着替えや持ち物整理など身支度をして、さらにここ(ペリネ)からバスで、アンタナナリボ空港に向かいます。約4時間です。
 これで終わりという安堵感と疲れから、揺れるバスでもけっこう眠りました。
 時々目を開け、折々に見えた風景を思いつきで撮っていました。
 南部の”掘っ立て小屋”のような住居に較べれば、土壁で塗られているだけ良かったり、中には水田の奥に近代的な立派な邸宅があったり、また水田地域ではすべての田んぼ仕事が人手で行われていたり、補修が追いつかない国道沿いには、いつ来るか分からないという貨物専用になってしまった鉄道線路が垣間見えたり(陸運の発展で、鉄道は衰退してしまったのだそうです)、大型車両が行き交う国道に、馬車ならぬ牛車がゆっくり通っていたり、田んぼの中にある巨大な岩(山)を人手だけで崩している光景に驚いたり、そしてひときわ目立った光景は、見た限り、きれいではない川筋にはたいてい、大量の洗濯物が無造作に、地面に干されていたこと。
 ”洗濯屋さん”の作業場風景ということでした。
 他にも、居眠りするにはもったいない光景が次々に展開していたのですが・・・。
 首都アンタナナリボに近くなると当然雰囲気が変わり、旅の終わりを実感することになりました。
   アンタナナリボ到着後、空港内のレストラン・ビュッフェで昼食。 そして帰国の途へ。Blg7_2

●アンタナナリボ発16:25、経由地のバンコクまで約9時間15分。(機中泊)            翌8日目、バンコク発7:35成田へ約6時間10分。午後、ほぼ予定通り成田空港着。 無事帰国しました。

                (余話に続きます。)

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