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2013年11月

2013年11月30日 (土)

ホウジャク(2013/11)

 11日からポーランドのワルシャワで開かれていた「COP19」(国連の気候変動枠組み条約の第19回締約国会議)が23日、閉幕しました。
 先のフィリピンの台風被害など、最近の極端な気象・気候現象は、地球温暖化に伴う異常気象としてクローズアップされ、早急な温暖化防止対応が必要との共通認識はなされているものの、各国の分担や具体策については曖昧さが残ったと伝えられています。
 日本も楽ではありません。

 そうした時の流れにあって、暇人でも何となく気ぜわしく、11月が過ぎていきました。

 大きな世界の話題の後に、超微視的な余談を先に:
 屋外のメダカ水槽のメダカ。
 日中の平均水温が10℃を下回るようになって、給餌しても殆ど食べなくなりました。
 それでも水面に光が当たっている日中には水面に浮かんでいる個体もあって、少し給餌をしています。
 5℃を下回るようになると冬眠に入り、来春まで給餌はしません。

●本日の記事:
 先日の朝、メダカ水槽をのぞくと小型のガが“入水”して水面に浮いていました。
 お疲れ様でした。Blg_r0040356

 大きさや外観の特徴などから、夏の間、時折庭先にも姿を見せていたホウジャクのようです。(ただし、鱗粉も剥がれ落ちていて傷んでいるため確かではありませんが。)

ホウジャク(スズメガ科ホウジャク亜科):
 大きさ(開張40~45mm)。灰褐色で、前翅に帯模様、後翅は黄色い。日中、花で吸蜜。
 出現時期は6~11月、分布は日本各地。

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2013年11月29日 (金)

不明の菌類(キノコの仲間)

不明の菌類(キノコの仲間):

 ”上を向いて歩いて”いた公園で、目にとまりました。
 大木に囲まれて日射しを奪われ、すっかり樹勢が弱まったアキニレがあります。
 二叉に分かれた幹の一本は生きていますが、他方は枯れていて、その枝の高い所に付いていた菌類(キノコの仲間)です。大きさは長径5cmほど。
 タコウキン(多抗菌)科、あるいはコウヤクタケ科の仲間(未同定) (http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/syokubutsu/kin/type131/index.html )
の画像にも似ていますが、情報が少なく名前は分かりません。Img_0138

Img_0139trm

 
 反対側に、不定形でしたが少し大きいもの(長径8cmほど)がありました。
 下枝に足をかけて何とか手先が届きそうだったので、採ろうとしましたが、とても硬い革質で容易には取れません。
 金属製のヘラがあれば取れるのに、と思いながら、指先が痛くなったころ、端の一部が少しちぎれて取れました。
 裏側は黒く、淡茶褐色の表面には特徴的なヒダがあり、断面は白色でした。Photo_2

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2013年11月28日 (木)

モズ(2013/11)

 街中のイチョウもすっかり黄色くなりました。午後から木枯らしも吹き出しています。 

 近郊の水田地域では、二番穂もすっかり茶色に枯れています。
 そしてそのまま田に鋤込まれる田んぼもあれば、風も弱く晴れた日に火がつけられて煙をたなびかせる田んぼもあります。
 散歩の時に、遠方から漂ってくる煙にむせることもあって、遠回りすることも。
 そんな田んぼから、何やら獲物を捕らえたモズが飛んできて近くの草原に自生した木の茂みに飛び込みました。
 そしてしばらくすると葉の落ちた裸の枝に出てきて周囲を見回してから、特別縄張り宣言の高鳴きをすることもなく飛び去っていきました。
 まだ若鳥のような印象でした。Img_0023_2

Img_0023_1cctrm

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2013年11月27日 (水)

シモツケの開花、クスノキの果実/アカボシゴマダラ幼虫後日談

 続いていた晴天が途切れて、一昨日(11月26日)、前日夕刻から翌朝にかけて、当地も雨と強風に見舞われました。
 幸い当地は久しぶりのお湿り、ということで済みました。

 公園に行ってみると、アラカシのドングリが足の踏み場もないほど大量に落ちていました。

●クスノキの果実:
 また、もともと実りは少ないのですが、大木になっているクスノキの黒くて丸い小さな実も、遊歩道にたくさん落ちて踏み潰されていました。
 (他に食べる木の実がなくなった頃、ヒヨドリなどが食べています。)
 やはりかなりの強風だったようです。Photo

 
●シモツケ(バラ科):
 また生け垣のシモツケがピンクの花をたくさん開いていました。
 開花時期は通常6/上旬~8/上旬頃ですが、夏の終わりに徒長した枝なども含め、花後の剪定、刈り込みが行われると、晩秋に再び開花することがあります。Photo_2

 
●話変わって、アカボシゴマダラの幼虫:
 我が家の庭に侵入した移入種のアカボシゴマダラの幼虫
 雨と強風に曝された翌日(26日)の日中には、取り付いていた(鉢に生えた)エノキの幼木に姿がなく、本日(27日)も見当たりませんでした。
 自然の成り行きです。

 
 ※11月22日朝(”定位置の葉”にいました。):1122

 
 ※24日、朝、見当たらないので探したところ、”定位置の葉”から離れて、枝の所に移動していました。夕刻も同じでした。.(写真上)
 そして翌11月25日朝には、”定位置の葉”に居るのを確認しました(写真下):2425

 
 ※風雨の後には(26日から)11月27日にも、どこにも姿が見えなくなりました。:1127

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2013年11月26日 (火)

カメムシの卵、後日談

 先週末、10日間ほど晴天が続いた散歩コースではソメイヨシノが2輪開花していました。R0040344

 
 先にモミジバフウの葉裏に産みつけられていたカメムシの卵 がすぐその近くだったことを思いだして、様子を見に寄ってきました。
(写真再掲)R0040265

 
 案の定、孵化が終わり、抜け殻が白く光っていました。ただ中には黒いままの卵が1割弱残っているようで、孵化に失敗したようです。R0040341cc

R0040325cc

 最終的に成虫にまで生き残れるのはごく少数なのでしょうね。そうでなければカメムシだらけになってしまいますから。
 生存競争は決して楽ではないのです。

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2013年11月25日 (月)

タヒバリ(冬鳥)

タヒバリ(セキレイ科):

 今年も10月下旬くらいから、冬鳥のタヒバリが姿を見せるようになっています。
 越冬のために本州以南に渡来したものです。(北海道では春秋の渡りの時期に通過する旅鳥です。)
 体長約16cm、田んぼや畑などの開けた土地に少数の群れごとに降り立って、草の実や昆虫などを食べて生活します。
 地味な体色は完全に地面にとけ込んで、地面に降りてしまうと見分けるのが困難です。
 近くから飛び立って初めて分かり、目で追いながら降りた先を探して撮影できました。Img_00152r

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Img_0017

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 たまたま同じ田んぼに、数羽のセキレイ(留鳥)がいましたが、近くに寄ってきた(同じセキレイ科の)1羽のタヒバリを執拗に追い回していました。縄張りだったのでしょうか。Img_0019trm

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2013年11月24日 (日)

モミジバフウに産みつけられたカメムシの卵(2013/11)

 街路樹のモミジバフウが紅葉しています。1r0040242_2

 本種は大正時代に渡来した北米から中南米原産の落葉高木で、公園・街路樹として植栽されています。
 雌雄同株で、花期は4月頃。雄花と雌花が別々に頭状花序をつけます。

 
 今きれいに紅葉して、樹の周辺には紅葉した落ち葉や、熟した球形の集合果が落ちています。2r0040242_10

 
 逆光の紅葉を撮っていたら、葉裏に何やら四角いものが透けて見えました。3r0040242_6

 
 几帳面に産みつけられたカメムシの卵でした。ざっと数えてみると350個ほどもあるようです。R0040265350

 
 ユニークな形なので、ネットで画像検索して見ましたが、親御さんはどなたか分かりませんでした。R0040265trm

 今から孵化して越冬するのでしょうね。

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2013年11月23日 (土)

晩秋のウラギンシジミなど

 冬も間近になった晴れの続く日、サクラが数輪開花していました。
土手にはシロバナタンポポも開いていました。Photo

 
 そんなある日、散歩コースの日当たりで暖をとっていた身近なチョウです。引退の時期です。
 
●ウラギンシジミ(シジミチョウ科):
 農家の生け垣の周りを、陽を浴びて裏翅の白銀色をチラチラ輝やかせながら飛んでいました。
 そして葉にとまり、日光浴のため翅を広げところです。
 鱗粉も剥がれ落ちていますが水色がありますので♀だったようです。大きさ(開翅長)35~40mm
 出現時期は3~4月、6~11月(成虫(♀のみ)で越冬します)。
 幼虫の食草は、フジ、クズ、エンジュなどマメ科植物。R0040235_2

 
●モンキチョウ
 日当たりのよい草地、農地 、畑、公園などで普通によく見られます。大きさ(開翅長)40~55mmほど。
 出現時期は3~11月頃。幼虫で越冬し、早春に羽化します。R0040239trm

 
●ベニシジミ
 畦道の日当たりで暖をとっていました。大きさ(開翅帳)30mmほど。出現時期は3月~11月/4回
 越冬は幼虫で。幼虫の食草はギシギシ、スイバ。R0040241trm

 
●ヒメアカタテハ:
 おなじ畦道の日当たりで暖をとっていました。大きさ(開翅長)55mmほど。
 出現時期は4~11月。寒さに弱いので(寒冷地では)成虫は越冬できません。
 幼虫の食草は、ヨモギなど。R0040259cctrm2

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2013年11月22日 (金)

晩秋の富士すそ野で見かけたノササゲ、ツルリンドウその他、草木の果実や草花など

 先日の良く晴れた1日、運動のために晩秋の富士山すそ野歩きに、日帰りで行ってきました。
 冠雪の富士山がきれいでした。その折り見かけた草木の実や草花などです。

※はじめに余談:
 山地には、先の10月16日、伊豆大島に豪雨とそれにともない発生した土石流により大きな被害をもたらした台風26号が、関東地方でも地域によっては猛威をふるったことを如実に示す爪痕として、幹が真ん中からボキボキ折れた樹木、あるいは根こそぎ倒れた大木や、散乱した小枝などが、大量に残されていて、10年に一度の強い勢力として警戒を呼びかけられた台風であったことをあらためて実感したことでした。Photo

 
●ノイバラとツルウメモドキの果実:
 山地林縁で、赤い実をまばらにつけたノイバラ(写真上)と、そのノイバラに絡んで実をつけていたツルウメモドキ(写真下2枚)です。

 ツルウメモドキは黄色に熟したさく果が開裂して赤い実がのぞき、コントラストがきれいでした。13r

※ノイバラ(ノバラ)(バラ科バラ属):
 ノイバラは落葉性のつる性低木でノバラともいい、高さは2mぐらいになります。
 葉は奇数羽状複葉で、小葉数は7~9、長さは10cmほど。
 花期は5~6月。枝の端に白色~淡紅色の5弁花を散房状につけます。
 秋に赤く熟す果実は偽果で、萼筒が肥大して液果状になったもの。直径6~9mmの卵球形で、中には長さ3~4mmのそう果が5~12個入っています。
 なお果実は営実(エイジツ)と呼ばれ、瀉下薬、利尿薬として利用され、日本薬局方にも記載されています。
 分布は日本各地。

※ツルウメモドキ。
 日当たりのよい山野の林縁に生え、長さ数mに達する落葉つる性木本で、雌雄異株です。
 葉腋に短い集散花序を出し、雄株では数個、雌株では1~3個の小さな5弁花をつけます。 
 花は黄緑色で、直径6~8mm。
 果実はさく果で、直径7~8mmの球形。10~12月に黄色に熟します。
 熟すと3つに裂開して、赤い仮種皮に被われた種子が現れます。種子は長さ約4mm。
 葉がウメやウメもどきに似ている、つる性植物なので、ツルウメモドキの名前です。
 花期は5~6月、分布は日本各地。

 
●マユミとイヌショウマ:Photo_2
 
 ※マユミ(ニシキギ科):
  開けた山地の、少し遠くにありましたが、さく果が赤い花のように見えて目立ちました。
 マユミは山野に生える落葉低木で、昔、この樹で丸木弓が作られたことからの名前です。
 雌雄異株のため、マユミと分かっても、実がついていない木があります。
 秋に紅葉しますが、一部の葉は遅くまで残ることが多いようです。
 秋に淡紅色に熟した朔果は4つに裂け、中から仮種皮に包まれた、赤い種子が現われて、遠目には赤い花のようにも見えてきれいで、冬でも目立ちます。
 庭木や公園樹としてもよく植えられています。分布は日本各地。

 ※イヌショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属):
  日本固有種で、山地林縁や林の中に生える多年草です。
 草丈は40~80cmほど。葉は2回3出複葉で、小葉には鋸歯があります。
 近縁種のサラシナショウマより花穂は小型ですが、長い花茎を伸ばし、白い小さな花をたくさんつけます。
 名の由来はサラシナショウマ(薬用)に似ているがイヌ:役に立たない(薬用にならない)というところから。
 開花期は8~11月。分布は関東地方~近畿地方。

 
●ノササゲ(マメ科ノササゲ属):
 ヒノキ林の傍にぶら下がっていました。青紫色の丸い豆果はそれなりにきれいです。
 本種は山地の林縁に生える、つる性多年草で、茎は黒紫色を帯びることが多く、細長くのびています。
 葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形で質は薄く、裏面は白色を帯びています。
 晩夏8~9月、葉の脇から出る総状花序に、15~20mmの淡黄色で蝶形の花をつけます。 
 花後に豆果が出来、熟すと鞘(豆果)自体が紫色になって2つに裂け、中にある青紫色の球形豆(種子)は表面に白っぽく粉をふいたようになります。
 1つの鞘の中に3~5個の種子があります。
 裂けた豆果からぶら下がった種子は、かなり長い間、豆果から離れずにくっついています。 
 分布は本州~九州。32r

 
●ツルリンドウ(リンドウ科):
 林縁の道沿いに生えていました。
 山地の林縁、木陰に生える、多年草つる植物です。蔓が地面を這ったり草木に絡んだりして、長さ40~80 cmほどになります。
 葉は対生し、3本の主脈が目立ちます。葉腋に淡紫色で鐘状の先端が5裂した花をつけます。
 花後、紅紫色の果実が花弁の先に実ります。
 開花時期は8月~11月、分布は日本各地。52r

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2013年11月21日 (木)

侵入!、アカボシゴマダラ幼虫(2013/11)

 このところ、気温は上がらないものの乾燥した晴天の続く毎日です。

侵入者発見!
 昨日のこと。
 庭木の下に放置していた植木鉢に、いつ頃生えたのか定かではありませんが、高さ55cmほどに伸びた来歴不明の幼木があり、掃除のついでに処分しようと鉢を持ち上げようとしたところ、鉢底から出た根が地中に延びているらしく移動できません。
 何の樹かなとあらためて葉を見ると、葉は互生し、左右不同の広卵形または楕円形で縁の上部に鋸歯があり、葉の基部から出る葉脈が3脈(三行脈移行型)で、公園や道端でも見かけるエノキと分かりました。2r0040289 

 そして、虫食いになっている葉の1枚に、なんと、見覚えのあるアカボシゴマダラの幼虫(大きさ1.5cmほど)が一匹、じっとくっついているのが目にとまりました。1r00402912

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 確かにアカボシゴマダラは今夏も、公園の林のクヌギの樹液に、ゴマダラチョウやコムラサキその他の在来種に混じって、よく姿を見せていましたし、また庭の上空をヒラヒラ飛んでいるのも目撃していました。
 しかし、晩秋のこの時期、植木鉢に生えていたエノキの幼木に、幼虫がいるとは全く思いもしないことでした。

『アカボシゴマダラ』は要注意外来生物に指定され、「基本・侵入情報」*によれば以下のように記されています。
※侵入経路:
 “放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている.
※2010年以降:
 埼玉県,千葉県,茨城県,栃木県,群馬県へと関東全域に分布を拡大している.
近年,静岡県,山梨県でも目撃情報がある.
※影響:
 在来蝶類との競合。影響を受ける在来生物:オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなど,幼虫期にエノキを利用する蝶類(競合)
※防除方法:
 捕獲、啓蒙・啓発活動による移入・拡散防止.

*国立環境研究所 侵入生物データベース
(http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html)

 処置に困っています。3℃だった今朝も同じところで丸まっていました。5r0040299_1trmcc

 エノキ幼木から地面に降りて、落ち葉の中に潜り込んで越冬し、来春再びエノキに登り、葉を食べて生長して蛹になり、羽化して飛び立つこと、はまず困難です。
 ”掃除が行き届いてキレイな庭!?”に、潜るほどの落ち葉はありません。
 来春になっても、ただ放置しているだけの鉢に生えた幼木では、十分な食葉は期待できません。
 当面、”防除措置”としては何も手出ししないことにしました。手ぬるいかな。

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2013年11月20日 (水)

晩秋の公園植樹の実②エノキの実、クロガネモチの実、ピラカンサの実、エンジュの実

 公園植樹の結実の続きです。

●エノキの果実(ニレ科エノキ属):
 雌雄同株、雄花・両性花の落葉高木。
 数株があります。国蝶オオムラサキ幼虫の食葉樹で、この蝶を保護するためにエノキを植えているところもあります。
 また公園にやってくるゴマダラチョウや、アカボシゴマダラ幼虫もエノキを食葉樹としています。
 ヒヨドリ、ムクドリ、メジロなど公園にやってくる鳥が果実を食べて種子を散布するので、近くでも民家の庭や空き地、道端などに芽生えた幼木をよく見かけます。
 花期:4~5月、果実は核果で、直径約6mmの球形で、秋に赤褐色~黒褐色に熟します。
 種は大きく相対的に果肉は少ないため、食べられますが味は感じません。
 今、まだ樹に残って付いているものは乾燥して果皮も黒っぽくなり、種ばかりのようです。Photo_6

 
モッコククロガネモチ(雌株)の果実(モチノキ科):
 たくさんの実が赤く熟していますが、大木になっていて、手が届くところには枝がありません。
 モッコククロガネモチは通常、両性花をつけますが、雌雄異株です。のもの、また雄花だけをつける株もあります
 花期は6 57 6月。果実はさく果で、直径1cm6mmほどの球形~広楕円形で、秋に紅く熟します。
 果皮は肉質で熟すと不規則に割れ、赤い種がのぞきます。これからそうなるでしょう
 冬にはメジロやコゲラなどが実を食べにやって来ます。Photo_7

 
●ピラカンサ(バラ科トキワサンザシ属の樹木):
 通常、ピラカンサと呼ばれて栽培されているバラ科トキワサンザシ属の樹木には、トキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリの3種類があります。

※赤い実のなるのが「トキワサンザシ」の果実です(写真上2枚)。
 例年、晩秋には、葉も隠れてしまうほど赤い実をびっしりつけていましたが、今シーズンは極端に少ない結実です。
 ヒヨドリやムクドリ、またキジバトや時にはツグミもやって来ますが、今年はダメのようです。

※またオレンジ色の実のピラカンサもあって、こちらは「タチバナモドキ」の果実です。
 トキワサンザシより葉が少し細いです。
 今年もたわわに実っています(写真下)。小鳥たちには、赤い実より不人気のようで、毎年遅くまで実が残っているようです。
 いずれも花期は4~5月頃で、11月頃に果実が赤色、あるいは橙色に熟します。Photo_8

 
●エンジュの果実(マメ科):
 落葉高木です。花期は7月で、枝先の円錐花序に淡黄白色の蝶形花を多数開きます。
 花後にできる豆果は、莢のくびれたインゲン豆のように細長くなって、たくさんぶらさがっています。
 冬になるとムクドリやヒヨドリがやってきて盛んに囓るようになります。Photo_9

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2013年11月19日 (火)

晩秋の公園植樹の実①アラカシのドングリ、クヌギのドングリ、マテバシイのドングリ、アキニレの実、イヌシデの実

 公園の植樹も20数年経って大木になり、たくさんの実をつけるようになっています。
 中には餌の乏しくなった冬の間、小鳥たちの貴重な餌になる実もあります。

●アラカシのドングリ(ブナ科コナラ属):
 雌雄同株で、雌雄異花。
 公園に一番多く植樹されているアラカシのどんぐりが熟して地面に落ちるのはちょうど今頃から。
 樹下だけではなく、風雨に運ばれて遊歩道にまでおびただしい量のドングリが飛散しています。
 ドングリのなかでもクリ、マテバシイ、スダジイなどは渋みのもとであるタンニンの量が少ないので、生でも食べられるほどで、縄文時代の人々の重要な食糧だったそうですが、アラカシの果実はスダジイの50倍ほどもタンニンを含むため、水にさらしてアク抜きをしないと食べられないそうです。Photo

 
●クヌギのドングリ(ブナ科コナラ属):
 雌雄同株、雌雄異花。
 樹下に、まん丸で大きなドングリがたくさん落ちています。
 花期は4~5月で、葉の展開とほぼ同時に花が咲きます。
 前年枝から穂状の雄花序が多数垂れ下がり、長さ10cmほど。雌花は新しい枝の葉腋に付きます。
 ドングリ(堅果)は2年かけて成熟し、直径約2cmでほぼ球形。
 殻斗は総苞片が反り返って直径3~3.5cm。
 10月に大半のドングリが落下して、今、樹にはほとんど残っていません。Photo_2

 
●マテバシイのドングリ(ブナ科マテバシイ属):
 雌雄同株、雌雄異花。
 葉は革質で厚い。“ドングリ”(堅果)は多数付きますが、マテバシイのどんぐりは他種のドングリよりずっと早く、9月下旬にはさかんに落果して、この時期、樹にはもう全く見つかりません。
 樹下には落ちたドングリがまだたくさんあります。堅果は長さ約2cmの長楕円形で、基部は直径約1㎝の椀状の殻斗に包まれています。
 殻斗の表面には鱗片が瓦状にびっしり並んでいますので、他種のドングリと識別できます。Photo_3

 
●アキニレの果実(ニレ科):
 数本の植樹があります。落葉高木です。ハルニレと違い、秋に花が咲き、晩秋に実が熟すので、アキニレです。
 9月に本年枝の葉腋に4~6個、小さな両性花が咲きます。
 花後にできる翼果は長さ10mm前後の楕円形で、中央に種子があり、11月頃に淡褐色に熟します。
 食べ物の少なくなった冬の間、小鳥たちの貴重な食糧になります。実を食べにやってくるのはアトリマヒワ、カワラヒワなどの、皮を剥いて中の種を食べるのに適した嘴をもった小鳥たちです。Photo_4

 
●イヌシデ(カバノキ科 クマシデ属):
 数本植樹されている落葉高木です。
 花期は4~5月頃、雌雄異花で穂状になった花序が垂れ下がります。
 葉のようにも見える翼のある種を包んだ果苞の数は比較的少なめです。
 果苞一つ一つに、種子(堅果)があります。晩秋には熟して、翼のおかげで風に乗って舞飛び、種子散布が行われます。
 種はカワラヒワやヒヨドリなどが食べにきます。
 なおシデ(四手(紙垂))とは、しめ縄や玉串などに下げられている細長く切った紙のこと。果穂を四手に見立てた名前。(イヌは、ワンちゃんには失礼ながら、役に立たない、という意味。)
 分布は本州(岩手県以南)、四国、九州。Photo_5

               ②に続きます。 

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2013年11月17日 (日)

獅子柚子(ジャガタラユ、鬼柚子)

獅子柚子(ジャガタラユ、鬼柚子):

 農家の庭先に獅子柚子(ジャガタラユ、鬼柚子)の木が1本あり、大きな果実がたくさん出来て、一部は少し黄色に熟しかけていました。
 写真を撮って良いかと尋ねると、もちろんどうぞ、ということでお邪魔して、立派な果実を間近で拝見。
 直径15cm~ほどでしたでしょうか。20cmくらいにはなるそうです。R0040171

 
 (すべて別の果実です。)R0040165_4c

R0040165_3

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 果実の形がユズのように(あるいはカボチャのようにも)見えて、ユズの仲間と思われますが、分類上はザボンやブンタンの仲間で、亜種だそうです。
 なお大きな実はそのまま食べても(食べられないことはありませんが)美味しいものではないので、鑑賞用などでしょうか。
 以前、秩父で買い求めて、”我流の”砂糖煮を作ったことがあります
 1個だけでもたくさん出来たので、冷蔵庫に保管して長く楽しむことが出来ました。
 数年で結実が見られる苗木が、通販でも入手できるようです。

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2013年11月16日 (土)

晩秋の昆虫②オオヨコバイ、ビロウドサシガメ、クロモンサシガメ幼虫、赤くない赤トンボ、マエアカスカシノメイガ

 晩秋の散歩コースでまだうろうろしていたおなじみの昆虫です。

●オオヨコバイ(ヨコバイ科):
 草むらをまだ元気よく飛び跳ねていました。大きさ(翅端まで)8~10mmほど。
 淡緑色の大きなヨコバイで、頭部には黒点があります。
 出現時期は5~11月、分布は日本各地。Photo

 
●ビロウドサシガメ:
 繰り返し掲載です。枯れ茎に登らせて観るとサシガメ類の口吻の特徴が良く分かります。Photo_2

 
●クロモンサシガメ幼虫:
 同じです。Photo_3

 
●赤くない赤トンボ:
 公園の擬木で日向ぼっこをしていました。寒そうな色でした。Photo_4

 
●マエアカスカシノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科):
 樹の茂みから小さな白いガがヒラヒラ舞い上がって、頭上のクヌギの葉にとまりました。
 マエアカスカシノメイガでした。
 幼虫の食葉樹はモクセイ科のネズミモチ、キンモクセイ、イボタノキ、ヒイラギ、オリーブなど。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。Photo

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2013年11月15日 (金)

晩秋の昆虫①ベッコウバエ、ホソヘリカメムシ、マルカメムシ、ヨモギハムシ、テントウムシ

 晴れても気温が上がらない寒い晩秋です。

●ベッコウバエ(ベッコウバエ科):
 晩秋の公園のクヌギにたむろしていたのは数匹のベッコウバエでした。大きさ15~20mm。
 さすがにこの時期、動きは鈍く、傍に近寄ってもすぐに逃げるようなことはありません。
 夏、林の中で生活し、クヌギ、コナラなどの樹液によく来ています。またキノコや動物の糞などにも集まる大きなハエの仲間です。
 出現時期は5~11月、分布は日本各地。Photo

 
●ホソヘリカメムシ(ホソヘリカメムシ科):
 公園のアラカシの葉にいました。ガニ股で体は細長く、後脚の腿節にトゲがある、本来ハチのように良く飛ぶカメムシですが、寒さのせいで動きは鈍く、すぐに葉裏に隠れようともしません。
 ゆっくりと移動し、落ちるように飛んで服の袖にとまりました。もう冬眠の時期です。(成虫越冬)
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。Photo_2

 
●マルカメムシ(マルカメムシ科):
 公園のケヤキの幹に散らばって付いていました。木の洞などに集まって越冬します。大きさ5mmほどの小さな薄茶色の丸っこいカメムシ。
 クズなどマメ科植物によく付いています。臭いにおいを出すので嫌われものです。
 出現時期は4~11月、分布は本州、四国、九州。Photo_5

 
●ヨモギハムシ(♀):
 たった1匹、お腹のおおきな♀が産卵場所を求めて堤防の遊歩道を横断していました。
 もう年貢の納め時です。R0040084trm

 
●テントウムシ:
 その近くを、こちらも1匹だけ、テントウムシが這っていました。
 石の下など物陰に集まって越冬します。R0040086

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2013年11月13日 (水)

留鳥カワウ、アオサギ、オオバン、バン親子

 関東北部の山地では積雪の便り。当地も今期一番の冷え込みで、3℃と寒い朝でした。

 冬鳥の姿を観察した同じ日に、曇天の散歩コースで見かけた留鳥です。

●カワウ:
 羽をひろげて乾かしていましたが、人影を認めるとすぐにつぼめ警戒の風情、そしてすぐに飛び去りました。
 ともかく逃げ足の速い、目つきの良くない黒装束です。Pb077374cctrm

 
●アオサギ:
 通年姿が見られます。多くの場合、単独で降りたって、長時間、同じところに同じ姿勢で佇んでいます。何を考えているのか・・・行きに見かけ、1時間ほど後の帰りに、反対側から見かけた、多分同じ個体)Photo

 
●オオバン:
 夏の間は別の地域にいるようで、ほとんど姿を見かけない留鳥です。
 嘴から額板が白い以外は全身真っ黒装束の群れ。曇り空の下では、異様にも見えます。Photo_2

 
●バン母子:
 たくさんのカルガモがたむろしている水際を、物陰を伝いながら移動していく親鳥と若鳥2羽です。
 これまではもう少し大きくなった若鳥が親元を離れて単独でやってくる姿を見ていましたが、今回は親鳥(嘴は黄色で額板は赤い。ピンボケです)に続いて、まだいかにも幼鳥らしさが残る2羽が懸命に後を追っているのを見つけました。
 バンも、とても警戒心が強く、すぐに物陰に身を潜めます。
 この冬はこの水域で暮らすのでしょう。Photo_3

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2013年11月12日 (火)

冬鳥のヒドリガモ、マガモ、コガモ(2013/11)

 今日は晴れ間がありましたが終日気温は上がらず、12月中旬の気温だったようです。寒くなりました。

 10月末から、冬鳥の姿が見られるようになりました。
 自宅にも優しい顔つきのジョウビタキの雌がやってきて、ピョコンと頭を下げると尾羽をピリリと震わせて、到来のご挨拶の様子だったりして。 

 先日、小雨もようで終日どんよりとして肌寒かった水辺にも、毎年常連の冬鳥の姿が少数ながら見られました。
 まだ警戒心が強く、人の姿をみると遠くに泳ぎ去って行きます。

●コガモ♀:
 浅瀬で寒そうに羽を膨らませて、首を埋めて目を閉じていましたが、人の気配を察すると、頭をあげて、眠そうな薄目をカメラに向けました。
 なお、雄の姿は近くには見当たりませんでした。Pb077493trmcc

 
●マガモ:
 雄の首は青緑色なので、アオクビ、とも。
 留鳥のカルガモの群れと一緒にいる少数を見かけました。Pb077288cctrm

 
●ヒドリガモ:
 ピューイという鳴き声で雌を呼ぶヒドリガモの群れ。
 まだ少ないですが、これから増えていくでしょう。Pb077211cctrm

 同じように、カルガモ以外に夏の間はほとんど見かけなかった留鳥の水鳥も、少しずつ移動して来たようで、冬鳥に混じって、ちらほら見かけるようになりました。

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2013年11月 9日 (土)

チャバネアオカメムシ(2013/11)

●チャバネアオカメムシ(カメムシ科):
 先日、植木の枝おろしをしていた時に見つけました。少し緑色がくすんだ色の個体です。
 枝から目の前にポトリと落ちてきたので気がつきました。手を止めて辺りを見るともう1匹、別の枝にとまっていました。
 すぐに葉裏に回り込んで隠れたりするそぶりもなくじっとしています。冬眠モードになっているのでしょうか。庭で見かけたのは初めてです。
 フィールドでもカメムシの姿はほとんど見なくなりました。物陰に集まって集団で越冬する時期なのですね。R0040050_1trm

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※チャバネアオカメムシ:
 大きさ11mm前後の丸みのある体で、緑と茶色が鮮やかなきれいな色をしていますが、晩秋や越冬後は汚れた緑色になる個体もいます。
 種々の樹木で生活し、時にはナシなどの果実を食害することもあります。
 触るととても臭いにおいを出して嫌われます。
 平地から山地に分布し、また数は少ないが街中にも生息しています。
 出現時期は4~11月(成虫越冬)、分布は日本各地。

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2013年11月 8日 (金)

ムラサキツバメ(2013/11)

ムラサキツバメ(シジミチョウ科)

 初めて確認、観察できたムラサキツバメです。

 本種は、もともと紀伊半島より南西、四国、九州地方の暖地で、マテバシイなどの照葉樹林帯に分布するとされるチョウですが、近年。温暖化とともにどんどん分布域を広げ、すでに関東地方にも定着しているということです。 
 見つけた時には良かった、と思ったのですが温暖化の進行の証でもあり、素直には喜べません。

 夏の間に伸び放題で、冬の日照の邪魔にもなる狭い庭の植木の枝をばさばさ切っていた先日、小型の茶色いチョウが1頭飛び出して、しばらくの間、近所をヒラヒラ飛び回っていました。
 しばらく目で追っていましたがそのままに。
 それから大分経過して、後始末の掃除をはじめた頃、またどこからか戻ってきて周囲をかなり長い間飛び回った末に、近くのキンモクセイの葉裏に逆さまにとまったのが見えました。
 足元にあった脚立に登って、間近でのぞくと逃げる様子も無くじっとしています。
 一見、以前にも、庭で見かけたムラサキシジミのように見えました。しかしよく見ると後翅に明瞭な尾状突起があり、様子が違うため、捕獲確認することに。
 玄関先にあった廃品で、手のひら大の透明プラスチック容器2個を使って葉ごとバサッと挟んで、いとも簡単に捕獲できました。
 あり合わせのガラス板で蓋をしてそのまま玄関先に放置。
 その夜冷たい雨が降って、朝方の気温も10℃を下回るほど。のぞいてみると翅を閉じたままじっとしていました。
 リビングに持ち込んで、朝日の当たるとことで蓋をずらすと、ゆるゆると容器縁まで登り、ゆっくりと翅を広げます。
 さらにガラス板にとまって翅を開き、これを何回か繰り返してカーテンに飛び移り、カーテンを登っていきました。
 この間に写真は充分撮れましたので、窓を開けると、すぐに飛び立って行きました。
 写真から、やはり初めて観察確認できたムラサキツバメの♀と分かりました。

 
●ムラサキツバメ♀:
 裏翅と後翅の尾状突起R0040018trm

2r

 
 表翅R0040029trmcc2

R0040036trmcc

R0040040trmcc

 どこからやって来たのか不明です。公園の林にはマテバシイやコナラなどの植樹がありますが、ご近所にはマテバシイはありません。

ムラサキツバメ:
 開張(翅を広げた大きさ)は4cm前後。♂の翅表は、黒褐色の縁取り以外、ほぼ全体が暗い紫色の鱗粉で覆われています。
 一方、♀の翅表は周囲が黒褐色の地色で、その中に♂より狭い部分が明るい紫色に輝く鱗粉で覆われています。
 翅の裏面は、オスメスとも薄い茶褐色で、色の濃い斑紋が数個並んでいます。
 後翅には尾状突起が1対あります。
 近縁種のムラサキシジミよりわずかに大型であること、前翅・前縁の先端が(ムラサキシジミのように尖らず)丸くなること、後翅に尾状突起があることなどで区別できます。
 本種は、1990年代までは本州(近畿地方以西)、四国、九州に分布していると考えられていましたが、その後、東海、関東地方や福島県へと分布域を広げつつあると考えられていて、気候温暖化などの原因の他に、ムラサキツバメの幼虫の食草となるマテバシイなどが街路樹や庭木として植樹されていることが関係しているとみられているそうです。
 また、これらの地方では春に成虫がほとんど観察できず、夏から秋にかけて個体数が増えることから、越冬できる個体がいないかまたはかなり少なく、毎年暖かい地方から移動してきたチョウが夏の間だけ一時的に分布しているという可能性もあるとも。
 その年最初の成虫は5月下旬から6月にかけて現れ、3~4世代を繰り返しながら11月頃まで成虫が見られ、成虫で越冬し、林の下草の葉の裏などで、数匹から10数匹ほどが寄り集まって冬を越すそうです。

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2013年11月 7日 (木)

キンボシハネカクシ(2013/11)

 立冬ですね。冷たい雨が降っています。午後晴れてくる予報。 

 ちょうど2ヶ月ほど前に、遊歩道を素早く歩いているのを見つけて既に記録していました。

 先日再び、冬枯れの遊歩道を移動している1匹を見かけたので、再度写真撮りに。
 追っかけるだけではうまく撮れないので、スニーカーで行く手を遮る”戦法”に。
 靴の”土踏まず”の隙間に入って隠れたところで、靴をどけると数秒間はそのままじっとしています。そのタイミングをはかって素早く撮影ということで、これを2,3回繰り返して、まあきれいな写真が撮れました。ただそれだけのたわいないことです。

キンボシハネカクシ:
 金色の毛がきれいな美麗昆虫。個体数は少なく、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。
 翅は、背中の金色の産毛に覆われた部分の下に折りたたまれ”隠されて”います。(画像はクリックで拡大します。)Img_2248_1trm

Img_2248_2trm

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2013年11月 6日 (水)

ハッカハムシ、ヨモギハムシ(2013/11)

 草原も除草されてすっかり茶色の冬枯れ風景に変わりました。たくさんいたバッタもほとんど姿を消したこの頃。
 まだ、ぽつんぽつんとうごめいている小昆虫がいます。

 たまたま1匹だけ金銅色に光りながらゆっくり歩いていたハッカハムシです。
●ハッカハムシ(ハムシ科):
 大きさ9mm前後。以前に一度見かけたことがありましたが、目にする機会は大変少ない甲虫です。
 光を受けて金銅色に鈍く光る前翅に、縦に並ぶ黒色の平滑隆起斑紋があるハムシです。
 他に似たものがいませんので一度で覚えました。
 光の受け具合で脚などが紫色に光ったり、またひっくり返すと全面紫色に光ったり、です。 
 通常は銅色ですが、日本海側では藍色を帯びる個体が現れるそうです。
 ハッカをはじめ、アオジソ、ホトケノザ、アキギリ、ヒメシロネなどシソ科の植物の葉につきます。
 出現時期は5~11月、分布は日本各地。Blg

 
●ヨモギハムシ(ハムシ科):
 大きさ 8mm前後。遊歩道にたくさん這い出しています。
 草原にたくさんいます。昆虫の少なくなった今ごろ一番よく見かけるヨモギハムシです。
 青藍色に光るものと黄銅色の光沢をもつ2つのタイプが普通にいて、同じように見られます。
 そして晩秋のこの時期、産卵場所を探して地表を歩きまわる、お腹の大きなメスも目につきます。
 草地のヨモギや、ヤマシロギクなどを食べ、これらの植物の茎や葉上、および周辺の地表で見られます。
 よく歩き回り、ほとんど飛びません。成虫と卵で越冬します。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。

*青藍色タイプの♂:Photo

 
青藍色タイプ、お腹の大きな♀:Photo_2

 
*黄銅色タイプの♂:Photo_5

 
黄銅色タイプ、お腹の大きな♀:Photo_6

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2013年11月 5日 (火)

アオゴミムシの仲間?、セアカヒラタゴミムシ

 前日記事の続きです。

 今年最後の除草作業で住処を追われ、大雨で”移住先”も水没し・・・、と受難続きの草原地表で暮らしている小昆虫達が、晴れて温かな日には遊歩道に這い出してきます。
 中には、出てきたばかりに受難した姿も。

 ●アオゴミムシの仲間?:
 遊歩道上で、光を受けてきれいな緑色に輝きながら、胸部にざっくりと口を開けた深手を負って絶命していたアオゴミムシの仲間のようです。
 大きさ15mmほど。この種を見かけたのは初めて。普段、裸地の地表にはなかなか現れません。
 アオゴミムシは草地などに見られる普通種です。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。Img_1697

 
●セアカヒラタゴミムシ(オサムシ科):
 動きは速く、追っかけは大変。行く手を足で邪魔して、動きを止めた瞬間がシャッターチャンス。通りがかりの散歩人は、彼奴なにやってんだ、と怪訝な視線。 

 頭部は黒く、胸部は、赤褐色、触覚や脚は黄褐色で、上翅の中央部に赤褐色の紋があるゴミムシ。大きさ18~20mm。
 ただ全身が黒く、上翅に紋がない個体もいます。
 平地から山地にかけて分布する夜行性の普通種で、公園や人家周辺でもよく見られます。 
 昼間は、草の根ぎわや石の下、溝の落ち葉の下などに隠れていて、夜になると活動をはじめ、灯火にもよく飛来します。
 昆虫類の死骸などを食べています。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。Img_1716_1

Img_1716_5

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2013年11月 4日 (月)

クロモンサシガメ幼虫、ビロウドサシガメ、アカシマサシガメ

 雨の多かった10月、大型機械による原っぱの除草作業も断続作業ながら進行し、その間大雨で草原が水没したりして、(平地の)草むらや地表で暮らしている昆虫達は毎年の繰り返しながらも、”想定外”の災害に見舞われることになりました。
 そのような“人為自然災害”の後、冷たい雨の翌日で、日が差して路面が乾き始めた遊歩道には、普段はまず目にすることがない昆虫が点々と這い出してきて、写真撮りには絶好の機会です。
 時には踏みつぶされている虫たちには迷惑なだけでしょうが。

 そんな先日、散歩がてらに撮って来た、この時期普通に見られる地表性のムシ仲間の一部です。

*サシガメ仲間:

●クロモンサシガメ幼虫(サシガメ科):。
 体長13mmほど。全身真っ黒。草地の地表に棲み、草の株元や石の下などにいて昆虫などを捕まえ注射針のような口吻を差し込んで体液を吸います。
 不用意に捕まえると刺されて激しい痛みを伴うということで、捕まえたことはありません。
 デジカメで追っかけるとなかなか止まらず、すぐに草の根際や土の隙間に隠れようとします。
 なお成虫は羽が退化していて短く、飛ばないようです。
 出現時期 は5~11月、分布は 本州、四国、九州。Img_2245_1trmcc

 
●ビロウドサシガメ(サシガメ科):
 体長13mmほど。頭から前胸背にかけて黒くエナメル質の光沢があり、翅にはビロードのような鈍い光沢のある黒色のサシガメ。
 腹部側縁はやや赤みがかった白色と黒色の縞模様。腹部と脚の一部は鮮やかな朱色をしています。
 なお♂の触角には毛が生えています。最初の個体は雄のようです。
 他は別個体です。
 他のサシガメ仲間同様に地表に棲み、草地や林縁の石の下、落ち葉の下、植物の根際などを歩き回りながら、小昆虫や多足類を捕らえて体液を吸っています。
 出現時期は4~11月(成虫越冬)、分布は本州、四国、九州。Img_1697

Photo

 
●アカシマサシガメ(サシガメ科ビロウドサシガメ亜科):
 初めての記録です。ゆっくり移動していくのを追っかけ撮影。
 体長13mmほど。草地の地表で小型のゴミムシなど地表性の小昆虫などを捕らえています。
 前胸背全体に赤色で、特徴的な“十文字”の窪みがあります。脚はすべて黒色。個体数は比較的少ないようです。
 出現時期は4~11月(成虫越冬)、分布は本州、四国、九州。Photo_2

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2013年11月 3日 (日)

アオツヅラフジの果実

 関東の紅葉の名所、日光いろは坂のモミジも見頃になってきて、少し天気が気がかりですが連休中には混雑するようです。

 さて、10月中旬のこと、
 自生したアオツヅラフジが、図書館に行く途中にあるお宅の屋敷林に絡みついて伸び上がり、頭上に垂れ下がった枝先に藍黒色に熟した実をつけているのが目に入りました。
 日本各地に生える雌雄別株で、落葉つる性木本の、雌株です。

 果実は核果。直径6~7mmの球形で、熟すと粉白を帯びた藍黒色になります。Img_1652_2

Img_1652_1

Img_1652_3

Img_1652_4

 
 中にはU字型に曲がり、こまかい横しわがある核が1個あります。
 こんなところにも自然の造形の妙を感じます。
 (以前の記録画像再掲)
Photo_2

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2013年11月 2日 (土)

ナガコガネグモ、ウスミドリナミシャク

 11月の声を聞くとさすが朝晩は寒くなりました。

●ナガコガネグモ:
 早朝、道路に落ちた庭木の落ち葉やホトトギスの花がらなどの掃除に出ると、外構の壁にナガコガネグモが貼り付いているのが目にとまりました。
 少なくとも前夜からいたようです。箒で触れても、寒さのせいで全く動けないようでした。R0039940_2trmcc_3

R0039940_3trmcc

*ナガコガネグモ(コガネグモ科):
 腹部に黄色と黒のこまかい縞模様がある大きなクモで、♀は25mmほどですが♂は小さく10mmほど。出現時期は8~11月。分布は日本各地。

 
●ウスミドリナミシャク:
 そして近くに、ウスミドリナミシャクが、糊で貼り付けたようにくっついていました。
 幼虫はイヌマキの葉を食葉とします。
 これまで見かけるのはすべて玄関先や外構など自宅まわりなので、庭木のイヌマキで生活しているのかもしれません。R0039946_1cctrm1

 
 ついでに、10月半ば、玄関先にいたもの。こちらは触るとすぐに飛んでいきました。1016

*ウスミドリナミシャク(シャクガ科):
 名前のとおり、薄緑色で、大きさ(開張)25mmほどの小さなガです。 幼虫はイヌマキにつきます。分布は本州、四国、九州。

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2013年11月 1日 (金)

コウヤボウキの花

 落ち葉の季節11月に。いっそう秋が深まります。

落葉:
 秋の日のヴィオロンのためいきの 身にしみてひたぶるにうら悲し.................(ヴェルレーヌ、上田敏 訳)

 流れていく時間の速さは、歳を重ねるほどに感慨深く、身に沁みます。

コウヤボウキ:
 5年以上も前になるでしょうか、冬枯れの山地で、花後にできた綿毛の種が,風にも飛ばずに残っていたのを少し採取して、庭に埋めておきました。Photo

 
 そして、すっかり,忘れた頃に、針金のような、細長い茎が伸びだしているのに気がつきました。
 あまり環境が良くないこともあって、全く目立たない存在で、いつの間にか姿が消え、翌年また同じところに細長い茎がヒョロヒョウロ生えてくる、ということを,途絶えることはなく、数年間繰り返していました。

 今年10月はじめに、まだ日よけカーテンにして,残っていたいたゴーヤのツルの間に、やはり貧弱で細い萎びたような茎が数本、うなだれるように隠れているのに気がつきました。
 少し可愛そうかなと,周囲のゴーヤを取り除き、支柱を立てておいたものです。
 そして10月末、冷たい雨が降った翌日の午後、何やらシロっぽい塊がぽんぽんとあるのが目にとまりました。
 なんと、貧弱で”青白い顔つき”ではありますが、コウヤボウキの花が咲いていたのです。
 山地で見かける元気な株にはとうてい及びませんが、アップで見るとやはりなかなか芸術的な花姿です。R0039939

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