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2014年3月29日 (土)

シロバナカタクリ(2014/3)

 6年ぶりに不完全な個体ながらも、シロバナカタクリに巡り会いました。
 快晴で、長袖シャツ1枚でも暑いくらいに気温が上がった昨日、このところの運動不足解消のため、ハイキングがてら、隣県のカタクリの名所に行ってきました。
 見頃になっていることは確認済みで、ウィークデイとはいえ予想どおり混雑。
 撮影スポットを埋めていた団体さんに聞けば、花の写真専門講師同行の撮影ツアーとのこと。
 運動目的なので、長居無用とその場所は辞して、いつものように気ままなハイキングに。 
 盛りだくさんで自由時間の少ない団体さんや、グループは来ないルートを辿りました。
 まもなく見られるようになるチゴユリの群落の様子を見ようと、やや明るい林地斜面林床を通るルートに回ってみると、やはり今シーズンは遅れているようでした。
 しょうが無いなと、テクテク下っていくほどに、昔はそんなに多く見当たらなかったと記憶している林地斜面に、小規模ながらカタクリの群生がありました。
 場所はまったく別のところでしたが、一度シロバナカタクリを見ていたこともあって、誰と行き交うこともなく、ほとんど座り込むようにじっくりと観察しながら通過したのです。
 そしてなんと、不完全ではありましたが、ポツンポツンと3株が見つかりましたので、撮ってきました。

1株目:
 傍の花と較べると明らかに色は白いものの、花弁に薄くピンクが残っていました。
 また葉にも斑紋があります。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_2530_1

 
 アングルを変えて見ました。Img_2530_3

 
2株目:
 少し離れたところにありました。1株目と大差なさそうでした。
 ただ、葉に紫色の斑紋がなく白っぽく抜けているようです。
 なお左にかぶさって見える斑紋のある葉は、隣にある普通の個体のものです。Img_2530_4

 
3株目:
 5mほど下で、ちょうど木の傍にあって、逆光ですこし見上げるようなアングルしか撮れないところにありました。
 そのせいもあってか、一番、白く撮れています。ただ葉には斑紋が残り、雄しべの葯も色が抜けきっていませんでした。Img_2530_7

Img_2530_7trm2

 ごく限られた群落の中で見られたものですから、「この程度のシロバナ」なら、それほど稀ではないのでしょうか。

※カタクリ(ユリ科カタクリ属):
 日本に分布するのは1属1種です。外国産と区別するため日本カタクリと呼ばれることもあります。
 近年は園芸品として北米原産の「白花カタクリ」や「黄花カタクリ」も流通しています。
 日本カタクリの白花は、確率的には数千あるいは数万分の一程度しか発現しないと言われる突然変異により、色素を失ったアルビノ(白化)です。
 中には、花弁に薄くピンクが残ったものや、点のように原色が残っているもの、また雄しべの葯に着色が残ったものも含まれますが、葯の色まで含めて全くの白(純白)という個体は更に希少と言われています。
 なお、茎の下部に1対ある葉の表面には、普通のカタクリに見られるような紫色の斑紋がありません。
 6年前に、幸運にも教えられて観察できたのは、まさにこのような個体でした。

 本種は、巡って来た春をほんの短い数日間(5~7日)の花期で彩った後、地上部は駆け足で姿を消して行くスプリング・エフェメル(春の妖精)の一つです。

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