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2014年4月10日 (木)

ヤマウグイスカグラとウグイスカグラ(2014/3)

 3月下旬、里山の林地で「ヤマウグイスカグラ」が咲いているのを見かけました。
 偶々同じ時期に、近くの保全林地で「ウグイスカグラ」も咲いていましたので、比較のため掲載しました。

●ヤマウグイスカグラ(L. gracilipes):
 特徴は、枝、葉、花など全体に毛が生えていて、腺毛が混在している(こともある)。1

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●ウグイスカグラ(L.gracilipes var. glabra):
 特徴は、枝、葉、花が基本的に全面無毛。Photo_4

 
 ただし葉の縁や苞に毛が生えていることもあります。(写真下4枚目)Photo_3

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 なお上記ヤマウグイスカグラ、ウグイスカグラの他に”ミヤマウグイスカグラ”もあり、資料を参照すると下記のようです。
 今回はヤマウグイスカグラとミヤマウグイスカグラの比較資料が無くて、判断しようが無いため、単純にヤマウグイスカグラとしました。

●ヤマウグイスカグラ(山鶯神楽Lonicera gracilipes)(スイカズラ科スイカズラ属):
 山野の明るい林地に生え、細い枝をよく分枝して茂る落葉低木で、樹高は2~3mになる。
 枝にも、葉柄や花柄、花冠とともに毛があり、腺毛が混じることがある。
 葉は対生。葉身は長さ3~6cm、幅2~4cmの広楕円形~倒卵形。裏面は緑白色。全縁。
 本年枝の葉腋に長さ1~2cmの細い花柄を出し、淡紅色の花を普通1個まれに2個下向きにつける。
 花冠は長さ1~2cmの漏斗状で、先は5裂し、裂片は平開する。
 果実は液果。長さ1~1.5cmの楕円形。6月に赤く熟す。種子は長さ4~5mmの楕円形。
 花期は3~5月。日本固有種で分布は本州、四国、九州。

●ウグイスカグラ(鶯神楽Lonicera gracilipes var. glabra )(スイカズラ科スイカズラ属):
 山野の明るい林地に生え、細い枝をよく分枝して茂り、高さ2~3mほどになる落葉低木です。
 葉は全縁で、長さ3~6cm、幅2~4cmの広楕円形~倒卵形。通常は葉の両面とも無毛ですが、葉の縁や苞に毛が生えていることもあります。裏面は緑白色。
 本年枝の葉腋に長さ1~2cmの細い花柄を出し、淡紅色の花を1個~2個下向きにつけます。
 花冠は長さ1~2cmの漏斗状で、先は5裂し、裂片は平開します。
 果実は液果。長さ1~1.5cmの楕円形。6月に赤く熟す。種子は長さ4~5mmの楕円形。
 花期は3~4月。分布は北海道、本州、四国、九州。

●ミヤマウグイスカグラ Lonicera gracilipes var. glandulosa (スイカズラ科 スイカズラ属):
 山野の明るい林地に生える落葉の低木。  葉は対生し、若枝や花柄・果実など、全体に毛と腺毛が多い。
 先端が太くなっている毛が腺毛である。
 紅色の花を咲かせ、果実は秋に赤く熟す。
 花期は4~5月。分布は本州、四国、九州の、主に日本海側。但し瀬戸内海側にも生育している。
  
 なお、基本種のヤマウグイスカグラは全体に毛が多いタイプであり、変種のウグイスカグラは無毛、そして本種(ミヤマ)は腺毛が多い点で区別されるが時として中間型もあり、区別が困難なことがある。 
※要約すると、
 スイカズラ属には、基本種である①ヤマウグイスカグラ、その変種として②ミヤマウグイスカグラ、③ウグイスカグラがある。ただし毛や腺毛の有無など変化が多く、その中間型もあること。

見分けるポイントとしては
①ヤマウグイスカグラ(L. gracilipes):
 枝、葉、花など全体に毛が生えていて、腺毛が混在する(こともある)。

②ミヤマウグイスカグラ(L. gracilipes var. glandulosa):
 若枝、葉柄葉,花冠,子房,萼,果柄,果実など全体に毛と腺毛が多い。
 先端が太くなっている毛が腺毛。

③ウグイスカグラ(L.gracilipes var. glabra):
 枝、葉、花が全面無毛。

 しかし実際には①、②両者の中間タイプもある。

*【腺毛】とは 植物の表皮細胞から生じた、“毛”のように見える単細胞または多細胞の腺状突起(腺毛、分泌毛)で、多くは“まち針”のような形で先端が球状に膨らみ、その中に含まれている分泌物を分泌する機能を持つ“毛”のこと。
 花の蜜腺の毛や、食虫植物の消化液を分泌する毛などが「腺毛」の例です。

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