« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014年5月

2014年5月31日 (土)

バラハタマフシ(虫こぶ):

 風薫る5月、というにふさわしい数日がありましたが、後半は熱中症予防訓練期間になったような5月が終わりです。

●バラハタマフシ(虫こぶ):
 図書館の帰り道の前庭で。
 きれいに剪定された生け垣の隙間から伸び上がったノイバラの葉の周辺に、 半分赤くなった丸い玉ができていて目を引きました。R0073005_2

 
 ノイバラの葉裏に作られた虫こぶ(虫癭)バラハタマフシです。R0073005_1

 
 バラハタマバチが葉などに卵を産み付けることによって、植物組織が変形して出来たもので、大きさ(直径)5~10mm 弱、“珠”の表面には小さな突起があります。R0073005_5c

R0073005_5

R0073005_3ct

 大きな虫こぶの内部には複数の幼虫室があり、各室に1 個体ずつ牙のあるタマバチの幼虫が入っているそうです*。
 指先でつまんでも容易には潰れず、見かけ以上に丈夫なものです。
 6~7月頃に葉から脱落し、そのまま幼虫は虫こぶ内で越冬し、翌春に羽化します。

*(参照: http://mizotalab.miyakyo-u.ac.jp/Mizotalab/profile/Abstract/jpap-32.pdf   →このレポート中の(No.26)バラハタマフシ)

 余談ながら、園芸種のバラにも寄生して虫こぶが出来ることがあり、そのせいで枯れたりするような被害は無いそうですが、当然嫌われています。

| | コメント (0)

2014年5月30日 (金)

5月、生け垣のケムシ:ドクガ幼虫、キドクガ幼虫、ヒメヤママユ幼虫

 5月の若葉が展開した生け垣にいた毛虫たちです。

●ドクガ幼虫(ドクガ科):
 生け垣足元から雑草として生えていたイタドリのあちらこちらについていましたが、”触らずには”位置的に真上からのアングルしか撮れず、体側面の画像がありません。
 そのため不確かではありますが、ドクガ幼虫としました。
 ドクガの幼虫は全身黒色で、体側下部は黄褐色、また背面には毒蛾仲間特有の瘤状の隆起が連なっていて、そこから長い毛が生えています。
 毛には毒があり他の仲間同様、要注意です。
 サクラ類、バラ類、クヌギなど、様々な植物につきます。
 分布は日本各地。Img_2570_4ct

 
●キドクガ幼虫(ドクガ科):
 ケヤキ(カエデ科)幼木の若葉についていたのでキドクガとしました。
 本種はカエデ科の他にもエゴノキ科、リョウブ科、ツヅジ科などにもつきます。
 なお、外観がそっくりで見分けが困難なゴマフリドクガ幼虫はツバキ科、バラ科、マメ科などを食葉樹としています。
 分布は日本各地。R0071592t

 
●ヒメヤママユ幼虫(ヤママユガ科):
 生け垣のサンゴジュ(スイカズラ科)を食害していたヒメヤママユの若齢(2~3齢)幼虫です。 
 一見した体型はドクガ仲間のようですが、ヤママユガの仲間です。
 幼虫の食葉樹は、バラ科、スイカズラ科、ブナ科、カエデ科などさまざまな植物です。
 ちなみに1齢幼虫は体全体が黒色ですが、2~3齢幼虫は側面が黄緑色で背面は黒色、前部に赤い紋があります。R0071593_1t

R0071593_2t

R0071593_3t

 そして4~5齢(終齢)幼虫になると全身緑色でまた白い毛が生えています。
 5月下旬~6月上旬に体長60mmほどの終齢幼虫になります。
 その後、楕円形で網目状の繭を作って蛹化します。
 なお秋に羽化した成虫は、前翅長46mm前後で、交尾した後のメスは樹幹に不規則な卵塊を産みつけ、卵で越冬します。
 分布は日本各地。

| | コメント (0)

ヤン・リーピン「孔雀」 (観劇メモ)

★ヤン・リーピン「孔雀」【2014/5/23(金)~6/1(日)】*
 2014.5.29、観劇メモ:

 開演中の録画・撮影は禁止。終了後、ここから撮影OKというフィナーレ/カーテンコールの画像掲載。

●【時】1_r0072932t

 
●【神】2_r0072941tc

 
3_3r

 
●【鴉】4_r0072943ct

 
●【孔雀】5_r0072944ct

 
●【ヤン・リーピン孔雀】(画像はクリックで拡大)6_r0072947ct

 
7_r0072955ct

 
8_r0072957

 
R0080796

*2014年5月、ヤン・リーピンが “孔雀の舞”を舞踊劇にして来日。
 作品は2羽の孔雀と1羽の鴉(からす)が織りなす激しい愛と死を、四季を通して描きながら、ヤン・リーピンの“雄大な自然”への思いが語られていくもの。
 そこに“神”のまなざしと、決して止まることのない“時”の流れという独特の要素が加わり、荘大なストーリーが展開される。
 またこの物語で重要な“時”を体現するのがヤン・リーピンの姪で15歳のツァイー・チー(彩旗)。
 物語の内容に合わせて自在に緩急をつけ、上演中一時も止まることなくクルクルと回転する“超人的”な、「時」を象徴する姿は、驚きそのものでした。

 芸術/文化に国境はありません。

| | コメント (0)

2014年5月29日 (木)

ハマナス、ハマヒルガオ、シロバナマンテマ、ウワバミソウ、その他

 5月下旬、”ミステリーツアー”なるバス旅の北陸路(新潟)山間地や海岸で見かけた野草です。
 季節の巡りは関東平野よりもゆっくりかな、という印象でした。
 特別目新しいものはありませんが、当然、当地「海無し県」には分布しない花もあり、時には海辺にも行きたいものです。

●タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属):
 関東から北陸方面へ関越トンネルを越えると、高速道路沿いの山肌の随所に普通に見られるようになります。
 日当たりのよい山野に生える落葉小高木で、枝先や上部の葉腋に桃紅色または紅色の花を2~3個ずつつけます。
 花冠は長さ2.5~3.5cmの漏斗形で、先は5裂します。
 花期は5~6月。 分布は北海道~本州の、主に日本海側。Photo

 
シャガ(アヤメ科):
 山地の林床に生えていました。
 日陰になる林縁や林地の林床に自生する常緑多年草です。
 花が美しいので公園や庭にもよく植えられています。
 花期は4~6月、分布は本州、四国、九州。Img_2556

 
●ウワバミソウ(蟒草)(別名ミズナ)(イラクサ科ウワバミソウ属):
 湿度の高い山地林床にたくさん生えていました。花は蕾のものがほとんどでした。いかにもやわらかそうな草姿の多年草です。
 高さ30センチメートル内外で陰湿地に群生し、柔らかく多汁です。
 葉には切れ込みがあります。6月頃淡黄緑色の小花を葉腋に密生します。
 食べたことはありませんが、若い茎をゆでて、おひたしや、和え物に、また煮物にしても美味しいそうです。Photo_2

 
●オドリコソウ(シソ科オドリコソウ属):
 山地の林縁に咲いていました。
 自然度の高い山野や道端の半日陰に生える多年草です。
 草丈は30~50cm。茎はやわらかく、節に長い毛があります。
 粗い鋸歯のある葉は対生し、葉柄があり、長さ5~10cmの卵状三角形~広卵形で先端は尖ります。
 花は白色~淡紅紫色の唇形花で、上部の葉腋に多数輪生します。花冠は長さ3~4cmあり、上唇はかぶと状で、縁に長い毛があります。
 花期は4~6月、分布は日本各地。Photo_3

 
●ハマナス(バラ科バラ属)
 主に海岸の砂地に自生する落葉低木。赤い花(まれに白花)を咲かせます。
 花期は5~7月。分布は北海道に多く、本州南部太平洋側では茨城県、日本海側では島根県が自生の南限。Img_2573

 
●ハマヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属):
 海浜の草地に広がっていましたが、まだ蕾が多かったようです。曇天のため開ききっていませんでしたが、花はヒルガオヒルガオにそっくり。
 本種は、砂の中に白色の地下茎を長く伸ばしてふえる匍匐性の多年草。
 葉は互生し、長さ2~4cm、幅3~5cmの腎円形で基部は深い心形。厚くて光沢があります。 
 葉腋から長い花柄をだして、先端に淡紅色の花をつけます。花冠は直径4~5cmの漏斗形。
 花期は5~6月、分布は日本各地の海浜砂地。Photo_4

 
●シロバナマンテマ(ナデシコ科マンテマ属):
 海岸近くの草地に咲いていました。
 本種は基本種で、ヨーロッパ原産の帰化植物の2年草です。
 茎や萼筒など全体に長毛と腺毛が混生してベタベタします。
 茎は下部がやや横に這い、よく分岐して上部は直立し高さは20~50cm。
 葉は楕円形で、下部のものは頂部の幅の広いへら形、全縁で無柄、対生します。
 茎の先に短い穂を出し、直径1cmほどの5弁花を1方向に向けてつけます。花弁は白色~淡紅色でやや細長い形状。
 花期は5~7月。分布は日本各地の海岸に近い砂浜や草地,市街地など。Photo_5

 なお、花が似ているものにホザキマンテマ、マンテマがありますが、ホザキマンテマは白色の花弁が深裂するので区別でき、またマンテマは花弁が幅広で、花色は白い縁取りのある濃紅色なので区別できます。

| | コメント (0)

”ミステリーツアー”一泊二日バスの旅(新潟でした)

 5月下旬、”ミステリーツアー”なる一泊二日バスの旅で、行く先は、予想のはずれた北陸路・新潟でしたが、そのメモ記録です。

1日目:
 東北自動車道を走って塩沢石打から一般道へ。あいにく初日は雨模様。

 南魚沼市内のお蕎麦屋(塩沢の田畑屋さん)で、この地域名物のヘギソバを昼食にいただく。
 美味しく、ボリュームもたっぷりでした。
 「へぎそば」とは、新潟県魚沼地方発祥の、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った蕎麦を、ヘギといわれる器に盛り付けた切り蕎麦。Img_2523

 
 その後、かつての三国街道塩沢宿として栄えた塩沢宿へ。
 往時からの造り酒屋さんも現在のラーメン屋さん、本屋さん、カフェなどの普通のお店も全て統一された和風建築デザインで保存整備されて、ユニークな景観を呈している塩沢の街を散策。Photo_10

 
 途中、トイレ休憩をかねて立ち寄ったドライブイン(湯沢錦鯉ランド/レストハウス越後)。
 店先の生け簀には小地谷地方特産の見事な錦鯉が。Photo_6

 
 ”ミステリー”の行く先は新潟の奥座敷といわれた月岡温泉でした。
                                  (泊)
 部屋から見下ろす正面に見えたのは雨にけむる「月岡温泉共同浴場美人の泉」でした。Photo_7

 
2日目:
 翌日はまず新潟市内へ。「新潟ふるさと村」を訪ね、アピール館、バザール館では買い物も。その後、市内を通り抜けて海岸沿いに走り、「弥彦神社」に参拝。Photo_8

 
 自由時間を思い思いに過ごした後、昼食に向かいました。
 あいにくの天気で佐渡島は霞の向こうでしたが海辺の食堂でパスタの昼食、Photo_9

 後は定番の買い物コースで洋食器の燕三条、そして海産物の寺泊と時間を潰してほぼ予定時間通り帰宅。

| | コメント (0)

2014年5月28日 (水)

5月、生け垣にいたムシ(ミノウスバ幼虫、エノキハムシ幼虫、サンゴジュハムシ幼虫、ニレハムシ、クロウリハムシ

 5月の生け垣。軟らかくて食べやすい若葉には色々なムシ(害虫)がついているのがわかりました。
 同じ時期に食葉樹の奪い合いで競合しないように、それぞれが実にうまく樹種を選択していることに改めて感心しました。
 もちろん中には何でも喰いあさる輩もいる世界ではありますが。

●ミノウスバ幼虫(マダラガ科):
 マサキの若葉を食い荒らしていたのは、蛾のミノウスバ幼虫(マダラガ科)です。
 多くは葉裏についていて鳥の目を避けているようです。
 黄白色地に黒色の縦縞模様があり、まばらに毛が生えた毛虫です。
 体長15mm~20mmほど。
 晩秋に羽化した成虫が、幼虫の食葉樹であるマサキ(ニシキギ科)の枝先に卵を産みつけ、その卵塊がそのまま越冬し、春になって新芽が出る頃に一斉に孵化し、集団で若葉を食い尽くすほどに食害する害虫の代表格なので、要注意。Photo

 
●エノキハムシ幼虫:
 エノキの若葉を食害していました。
 成虫はニレハムシの黒い紋を消して、体色をずっと薄くしたような外観をしています。Photo_2

 
●サンゴジュハムシ:
 サンゴジュを食害していました。
 こちらの成虫の方が、外観はニレハムシ成虫に似ています。Photo_3

 
●ニレハムシ:
 ケヤキの若葉にたくさんいましたが、近くに生えていたネズミモチにもとまっていました。
 成虫、幼虫ともケヤキやニレ類の葉を食害し、街路樹などでも発生を見ることが多い害虫です。Photo_4

 
●クロウリハムシ:
 エノキではなく、ケヤキの葉に飛んできたようです。
 こちらはもともとカラスウリ類の葉を好んで食べ、他にダイズ、エノキ、シソなども食べる、どこにでもいるハムシです。
 なお幼虫は地中にいて、ウリ類の根を食べて育ちます。成虫で越冬します。Photo_6

| | コメント (0)

2014年5月27日 (火)

セアカキノコバエ/その他ケバエの仲間

●セアカキノコバエ(セアカクロバネキノコバエ) (キノコバエ科)
 体長10mm前後。(雌のほうが大きい。)

 例年4月下旬くらいから畑地、草地や樹林地などのフィールドに見慣れたケバエ仲間が大量に飛びだしていて、正直、感じ悪い奴ら、と敬遠していました。
 そして今回(5月中旬の山地で)も、いつも見かけるケバエの仲間かと一度はスルーしたものの、次にまた交尾中のカップルがいたので気まぐれで撮ってきたものでした。
 その際にはわかりませんでしたが、後で不要な写真の削除・整理していた際に、原画を見ると、ケバエ仲間とは少し様子が違い、触覚が長く、脚も細長くて、まったく別種のセアカキノコバエであることがわかり、初めての記録となりました。

※長い触覚を持ち、オレンジ色の胸部と黒い翅、そして細長い脚が特徴のセアカキノコバエのカップルです。
 
 本種は、雌の腹部背面は黒く、腹面が黄色で、雄は腹部全体が黒色です。♀の方が大きいです。
 幼虫はキノコ類の菌糸を食べると推定されています。R0072483_2

 
※別の葉にいた個体で、腹面が黄色く見えますから♀のようです。Photo

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なお、直接の関連はありませんが、見慣れたケバエ仲間について、今シーズン(5月中に)撮り直したもの、また過去ログに掲載済みの画像も含めて、以下にあらためて並べて掲載しました。

●メスアカケバエ:(再掲)
 上2枚が♀で、下2枚が♂です。
 雌雄で体型も色も異なります。体は雌が大きく、複眼は小さいことは、.他のケバエ仲間と同じです。4rc

 
●ヒメセアカケバエ:
 草むらのネズミ麦に止まっていたカップル。
 雌雄同色。メスアカケバエより小ぶりで、胸背部の半分が赤い。
 ♀(画面上側)の方が大きめ。複眼は♂(画面下側)が大きい。C

 
●ハグロケバエ:
 雌雄共に同じ全身真っ黒で、♀は体が大きく複眼は小さい。オスは逆に小さい体で複眼が大きい。Photo_2

 いずれのケバエ仲間も、廃棄された野菜など植物性の腐植が堆積している畑の周辺などで春先からよく見かけます。

| | コメント (0)

2014年5月26日 (月)

5月の生け垣風景

 朝から曇り空の元、植木鉢が倒れるほどの南寄りの風が強く吹いて蒸し暑く、夜には雨の予報という、あまり芳しくない一日に。

 さて本題。

 日常ウオーキングで“遠回りコース”の農道沿いには、点在する歴史を重ねた農家の大きな防風林/生け垣が続いています。
 農家毎に、高さ3~5mほどもある防風垣根が、長さ数十メートル以上にわたり、北側道路に面して仕立てられていて見事です。Img_3098ctc
 
 4月に新葉が展開しはじめて、その後の一雨と気温上昇の度に、見違えるようにぐんぐん成長して、この頃はずいぶん緑濃くなっています。

 遠目には均質に見える生け垣も、長年月、代を重ねるにつれて、最初に植えられた樹木(サンゴジュ、カナメモチ、ネズミモチ、シロダモ、マサキなどが多いようですが)の隙間に、鳥などによって運ばれた(と推測される)ケヤキ、エノキ、クヌギ、ネズミモチその他の実生木やツタ(蔦)など、複数の樹種がパッチワーク風に侵入・混生していて、生け垣の歴史が感じられます。

 
●サンゴジュ:
 生け垣の主木として多用されています。
 若緑色の新葉がとてもきれいですが、無傷の葉は探しても無いほど、ムシ(害虫)に好かれる樹木です。R0071585

 
●カナメモチ、ネズミモチ、シロダモ、マサキ:
 いずれも生け垣や防風林などとしても単用、植栽されています。
 今回のものはすべて後から割り込んで部分的に見られた幼木か、小木です。
Photo

 
●クヌギ、ケヤキ、エノキ幼木。Photo_2

 近郊には(”埼玉県の木”にもなっている)ケヤキの大木が多数あります。
 ただ最近、昔は想定しなかった突風や、竜巻などの強風による家屋への危険性を考えられてのことか思いますが、家屋に近接した巨木が伐採される光景も散見するようになりました。

 
●コノテガシワ、サンショウ、ツタ:
 いずれも隙間に紛れ込んでいた小木。
 なお、コノテガシワは常緑針葉高木の雌雄同株で雌雄異花。花期は3~4月頃、果期は5月~。
 雄花は黄褐色で短い枝先に単生し、雌花は淡紫緑色で、種鱗の先端は反り返りますが、もうすでに角のある独特の形をした灰青緑色の若い実(球果)が出来ていました。
 秋には灰褐色に熟します。Photo_3

 まだまだ他にも色々な植物が入りこんでいることが観察できました。
 余計なお世話/お節介ながら、これだけの大規模な生け垣を維持管理するのに必要なエネルギーは相当なものでしょう。

 そしていつもは、この農作業用の軽トラックしか通らない(また通れない)細い生活道路を、ただ”素通り”するだけですが、少しゆっくりと、新葉を1枚ずつ眺めるように歩いてみると、眼前を”メマトイ”*にまとわりつかれるのがうるさくて堪りませんが、ただ普通に通り過ぎるだけの時には目にとまらないたくさんの昆虫/害虫の姿が、特にこの時期には、目につきました。

 見かけたムシ類の幾つかは既に記録しましたが、未整理のものもあり、今後、その幾つかを少しずつ記録します。

 ただ、これらの昆虫相も次々に入れ替わっていき、時間/季節は足早に流れていることも実感させられます。
 梅雨も近づいてきたような感じの昨今です。

*”メマトイ”:
 春先から、林地などに出かけると必ず目の前に現れて、手で払っても払っても執拗につきまとわれて不快です。
 ショウジョウバエ科のマダラメマトイや、ヒゲブトコバエ科のクロメマトイ等々、体長3mm前後のごく小さなハエの仲間で、目に纏わり付くように飛来する習性のあるものが“メマトイと”呼ばれていて、時には目の中に入ってしまうこともあります。(実際に経験があります。)
 目に向かって飛んでくる理由は明らかではなさそうです。

| | コメント (0)

2014年5月25日 (日)

ヒルガオ、コヒルガオ

 雑草の伸びてきた堤防に、つる性雑草のヒルガオも大分蔓延ってきました。
 通りすがりに大きな花を開いていて、一度は通り過ぎたものの、引き返して、一緒に咲いていたコヒルガオと共に撮ってきました。

●ヒルガオ:1

 
●コヒルガオ:2

 
※今更ではありますが、付近に蔓延っているヒルガオとコヒルガオをあらためて、見比べてみると、それぞれの典型的なものには、大きさや花色、葉の形状、また花柄に凸凹(翼)の有無しなど、はっきりした違いがあります。3r0072657_1ct

4r0072657_7ct

 しかし、両者共にバリエーションが多く中間的なものもあって、さらには交雑種もあるということ(アイノコヒルガオ)など、にわかにはどちらとも判別できないものも結構あるな、というのが暇人の感想でした。

 いずれ、除草作業で刈り取られて一旦はなくなってしまうでしょう。

|

2014年5月24日 (土)

クリムソンクローバー(ストロベリーキャンドル)、寄生するヤセウツボ

  今シーズンは、数年前までは近隣の散歩コースなどでは見ることのなかった外来種のマメ科植物ストロベリーキャンドル(別名:クリムソンクローバー、ベニバナツメクサ)が、草原のみならず、脇を通る道端沿いなどにも普通に見られるようになっています。
 群生しているところはそれなりにきれいです。

 そして更に際立つのは、その周りに、こちらも外来の一年草で、葉緑素を持たない寄生植物ヤセウツボが寄生して、異様な姿をニョキニョキ立ち上げている光景です。
 いかにもうさんくさい光景ではあります。
 どこからどうしてやって来たのやら・・・、どちらが先に負けるのか、共倒れになるのか・・・

●クリムソンクローバー(ストロベリーキャンドル):R0071580

R0071581

 
●ヤセウツボ*:
 掘り起こしてみると、クローバーの根に絡みついて、栄養を横取りしていることがわかります
R0071578

R0071577

R0071579

* http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80370.html

| | コメント (0)

2014年5月23日 (金)

オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ

 爽やかな5月の草原には、おなじみのオオヨシキリの大声が響き渡ります。ヨシの茂みで繁殖しています。
 たくさんいるヒバリも、時に囀りながら青空に駆け上がっていきますが、今頃はもう子育てサイクルになっているのでしょうか、草原に下りると伸びた草に隠れて見えません。
 また、セッカがスズメよりも小さな体のわりには、やはり大きな声でヒッヒッヒッと飛び上がり、ジャッジャッジャッと草むらめがけて下降する姿があります。
 そしてホオジロが木の上の方に止まって天に向かってきれいな声で囀り続けます。
 ただ、先日、人間さまの都合で、広い草原の除草作業があっという間に行われて、草地はさっぱりしてしまいましたので、鳥たちはどうしていることでしょう。

●オオヨシキリ:Img_3368ct_2

 
 いつ見ても大きな口です。Img_3368ct_1

 
セッカ
 珍しく.電線に止まり、身繕いをしていましたので撮れましたが、完全な逆光で、真っ黒けに潰れ、色修正した画像です。Photo

Photo_2

 
●ホオジロ:
 草原の植樹の梢近くにとまって天空に向かい囀り続けていて、遠くからでも良く聞こえた美声でした。Photo_3
 

| | コメント (0)

2014年5月22日 (木)

ハチの仲間サトジガバチ、ハグロハバチなど8種(2014/5)

 5月のフィールドで見かけたハチの仲間です。毎年の繰り返しで、とくに目新しいものではありません。

サトジガバチ(ジガバチ科):
 草地の地面を忙しく歩き回り、獲物を探している様子でした。大きさから♀のようでした。
 体長♀約25mm、♂21mm。全体は黒く腹部中程が橙色で先が藍色です。
 巣は土の中に作り、シャクガやヤガの幼虫を捕らえて仮死状態にして穴に引き込み、卵を産み付けて砂石で蓋をします。Photo_4

 
ハグロハバチ♀(ハバチ科)
 体長9mm前後。ハグロハバチのメス成虫には脇腹に白線が2本あります。
 (なおオスにはありません)
 また、翅の縁に白紋があります。(オスも同様です)。Photo_5

 なお、本種は成虫よりも幼虫の方がよく観察されていて人気者です。

 
●不明のクロハバチの仲間:
 忙しく飛び回っていた不明のハバチ。体長9mmほど。後脚の腿節に白色部分がありますが、その他は全身真っ黒でした。2c

 
●セグロカブラハバチ(ハバチ科):
 体長7㎜前後、遠目にはカブラハバチ、ニホンカブラハバチに似ていますが、異なるのは中胸背板全体が黒いことです。
その他頭部・触角・中胸背板・翅・各肢の脛節から先は黒色で、ほかは体全体が橙黄色です。
 幼虫はアブラナ科植物に寄生します。R0071394ct_1

 
●カブラハバチ(再掲):
 体長7mm前後。黒い頭と半透明の黒い翅、そして胸部と腹部はオレンジ色ですが、翅の付け根部分は黒色です。脚の先端部付近は黒色です。Photo_2_2

 
●ニホンカブラハバチ
 ちょうどバラの害虫防除をしていた庭に、複数飛んできた仲間の1匹。一見、バラの天敵害虫チュウレンジハバチに似ていて、殺虫剤をスプレーするとぽたりと落ちてもがいていたもの。
 しばらく後で見るといなくなっていました。
 体長7mm前後。頭と翅が黒く、胸部と腹部はオレンジ色、また翅の付け根部分もオレンジ色です。
 (なお、カブラハバチはこの翅の付け根部分が黒いことで区別できます。)Photo_6

 
キアシブトコバチ
 葉裏でくつろいでいたものです。大きさは6mm前後。
 黒い体で脚は黄色、特に後脚が特大に”太もも”の小さなハチで、寄生蜂の一種です。Photo_7

 
●不明のヒメバチの仲間:
 体長25mmほど。エノキ幼木の.葉裏表を忙しく歩き回りながら獲物を探していたようです。
 被写体ブレのため記録に残せるような画像は撮れませんでしたが、参考用に。
 雰囲気としてはイヨヒメバチ(ヒメバチ科)に一番近いようにも思いますが、このブレブレの画像だけでは何者かわかりません。Photo_8

| | コメント (0)

2014年5月21日 (水)

アリスアブ

●アリスアブ(アリノスアブ)(ハナアブ科アリスアブ亜科):

 5月初旬の自然公園で。
 金色に光る毛の生えたアリスアブが何匹か飛び回っていました。
 ちょうど目の前のノイバラの葉に止まったのでシャッターチャンス。
 アリの巣を探していたのでしょうか。R0072038t_1ct

 
 大きさ11mm前後。正面から見ると、金色の毛に包まれた愛嬌のある風貌です。R0072038t_2

※ アリスアブは幼虫時代にトビイロケアリの巣内で生活するという変わった習性をもつハナアブ。アリの幼虫を食べている?という。
 自然度の高い環境でしか見られないようです。

  

| | コメント (0)

2014年5月20日 (火)

チゴユリ、エンレイソウ、ホウチャクソウ、ツクバネウツギ、ズミなどの花

 5月中旬、ウオーキングには絶好の好天となった1日、ほとんど人気のない筑波山麓の関東ふれあいの道をテクテク歩いてきました。
 途中で見かけた標識には標高420mとありました。
 山里や低山に咲く春の草木の花は既にほとんど終わっていましたが、それでも林縁や林床などで目にしたものを気まぐれに撮ってきました。

●チゴユリ:
 一番見たかったチゴユリも、ほとんど終わっていましたが、これだけは少し周囲を探して、まだ花が残っていた数株を見つけることができました。
 斜面の下から見上げるアングルでないと、下にうつむいた花しか撮れません。
 地面に這いつくばるようにして撮れた「チゴユリ」です。
Photo

 
<その他9種>
ホウチャクソウ
 林床に数株ありました。Photo_2

 
ニリンソウ
 ところどころに咲き残りの群落がありました。Photo_3

 
エンレイソウ
 緑色のは萼片。花弁はありません。花は終わりで、若い果実ができていました。Photo_4

 
マムシグサ
 あちらこちらで見かけましたが、いずれも花はほとんど終わり。
 木陰に花がある一株見つかりました。R0072451tc

 
ミヤマカタバミ
 花は終わり。実ができているのを一株見つけただけ。R0072477

 
ウマノアシガタ(キンポウゲ):
 大きな群落を作っていました。
 直射日光が当たるとぴかぴか艶のある花弁が光を反射して、真っ白にしか写りません。
 体で陰を作って1枚。Photo_5

 
●シャガ:
 直射日光が当たる林縁に咲いていました。
 こちらも花が色飛びするので、陰を作って撮ると、今一つ花のきれいさが再現できません。Photo_6

 
●ツクバネウツギ:
 ピンぼけでした。
 花後に残った「大文字」形の萼片が特徴的。Photo_7

 
●ズミ:
 道路に白い花びらが大量に落ちていて、気がつきました。
 見上げると真っ白い花が満開。Photo_8

| | コメント (0)

2014年5月19日 (月)

ムネアカナガタマムシ

●ムネアカナガタマムシ(タマムシ科ナガタマムシ亜科):

 5月上旬、散歩コースにある生け垣の隙間に自生したエノキの幼木周辺を、小さな虫が複数、飛び回っているのを見かけました。
 ムネアカナガタマムシでした。
 時々葉に止まるのを追っかけで、2個体撮れました。
 ちょうど日陰になる時間帯で、全体に鈍い色にしか見えませんでした。

一匹目:1r0071642_1

2r0071642_3

 
2匹目:1

2r00716962

3r00716962

※本種は、胸部が光沢のある赤銅色をしたナガタマムシ。体長は10mmほど。
 ケヤキについている「ヤノナミガタチビタマムシ」同様、“タマムシ”の名前がついていますが、本家のタマムシとはサイズも美しさも似て非なるものです。
 エノキをホストとしていて、春~初夏に活動します。分布は日本各地。
 (なお外観が酷似したケヤキをホストとするケヤキナガタマムシがいますが、こちらは上翅の先端がトゲ状に尖っているので識別できます。)

| | コメント (0)

2014年5月18日 (日)

クサグモ幼体/ケバエの仲間

●クサグモ幼体(タナグモ科):

 この季節、クサグモの子が、公園のツツジの植え込みや民家の生け垣などのあちこちにシート状の棚網を張っているのを普通に見かけます。
 そして、小型のガなど相対的には結構大きな獲物が掛かったりしていますが、元気な獲物の時は逃げられてしまうことも多々あるようです。
 たまたま、周囲にたくさん飛んでいた(複眼が大きい)ハグロケバエ♂*(またはメスアカケバエの♂)が、網の端っこに掛かっていてもがいているのを、何とか押さえ込もうとがんばっていたクサグモ幼体の姿を、暇つぶしに撮ってきました。
 大分弱っている様子で、これなら何とか確保できそうでした。R0071894_1

Photo

R0071894_3

 歩脚と頭胸部が赤色で腹部は黒く、全長8mmに満たない幼体です。
 見た目は親(成虫:黄褐色)に全く似ていません。
 分布は日本各地。

 

 

| | コメント (0)

2014年5月17日 (土)

アリグモ(♀)

アリグモ(ハエトリグモ科):
 4月下旬、晴れた日中の公園で。
 周囲にアリもいるエゴノキ幼木の、葉の上を徘徊している姿を見かけて写真撮り。

●アリ?/クモ?Photo_2

Photo_3

 
●”老眼”には、クロアリの一匹かと思ったのですが、デジカメ画像を拡大してみて、ハエトリグモ仲間の特徴である”双眼鏡”のような正面の2個の大目玉を確認し、アリグモとわかりました。
 葉の裏表、また葉から葉へと忙しく歩き回って行くのを追っかけ。Photo_4

 なお大顎がないので♀の個体のようです。

 
 そして突然ツーッと糸を引いて地面に下り、枯れ葉の間を歩いていましたが、すぐに姿を見失いました。Photo_5

 
 しばらくしてまた突然、同じ個体かどうかわかりませんが、同じ葉上に姿を現した個体は獲物を捕らえていました。
 原画像を見ると、”獲物”の腹端に糸イボが確認できるので、アリではなく同類のクモをとらえた”共食い”のようでした。Photo_6

※大きさ(上顎除く体長♀7~8mm、♂5~6mm)。オスは、大きな上顎を持つ。
 樹上もしくは葉上で良く見られます。
 出現時期は4~8月、分布は本州、四国、九州。 

| | コメント (0)

2014年5月16日 (金)

ギンメッキゴミグモ

●ギンメッキゴミグモ(コガネグモ科):
 5月初旬、林縁に垂直の巣をかけて、その真ん中に頭を上にして静止しているのを見かけました。
 大きさ(体長)や腹部の丸みから♀のようでした。
 名前の通り、腹部背面は銀色に輝いてきれいでした。
 1枚撮ってみると被写体ブレでダメ。日陰の樹間で、また微風にも揺れるせいです。
 そしてフラッシュ撮影にすると色飛びしてこちらもダメ。
 あらためてフラッシュ無しで何回か撮り直し。
 (画像はクリックで拡大します。)R0072227_1

R0072227_2

 
 その時、突然カメラの視野から消えました。。
 見回すと、ちょうど網に掛かった獲物の処理をしているところで、これもブレ写真に。R0072227_42

 
 また直ぐに定位置に戻ってきました。とりあえず空腹ではなかったのでしょうか。R0072227_5

※ギンメッキゴミグモ(コガネグモ科)は、直径20cm程度の円網を張る小型のクモで、林縁、竹林、生け垣などに生息しています。
 造網個体は4月~12月にかけて見られ、年3化ほどの多化性です。
 オス(体長約4mm)は細長く銀色の腹部を持つのに対し、オスより大型で腹部も球形になるメス(同6mm)は、銀色と黒色で構成される複雑な模様が腹部背面に現れます。
 模様は多型的であり、さらに季節ごとに黒っぽい個体の増減が見られたり、各体色間で造網場所の選択も起こったりするようです。(参照:http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/61/PA3-085.html)

| | コメント (0)

2014年5月15日 (木)

ジャコウアゲハ♂

●ジャコウアゲハ(アゲハチョウ科):

 公園のオオムラサキツツジの生け垣周辺を黒いアゲハチョウが1頭だけ、ふわふわ飛び回って、ツツジなどで吸蜜していました。
 後翅がひどく損傷して、長い尾状突起はほとんど失われている個体でした。Img_3315_1t

Img_3315_2t

Img_3315_3tc

Img_3315_4tt

 
●胴体にある赤い毛の”赤色帯”(上から3枚目の原画トリミング)。Img_3315_3tc4

 黒いアゲハチョウはフィールドで普通に見かけますが、とまらないことが多く、たいていは通り過ぎてしまうため、種類まで確認できる機会は多くありません。
 今回も、飛んでいる時はクロアゲハかと思っていましたが、止まった時に、腹部の赤色模様が確認でき、また翅色が黒いことから、ジャコウアゲハの♂とわかりました。

 なお余談ですが、以前に、♀の個体が庭木にぶら下がってとまったことがありました。

※ジャコウアゲハ:
 大きさ(前翅長)は約5cm。雄の翅はツヤのない黒色、雌の翅色は黄灰色と異なっています。
 また後翅には♂赤色、♀黄色の斑紋があります。胴体には、雌雄とも赤色の毛の赤色帯があります。
 広い地域に分布していますが、見られる場所は、幼虫の食草であるウマノスズクサの生えている草原やその周辺に限定されます。
 幼虫の時から体内に毒を持っていて、鳥などに食べられるのを防いでいます。
 そのせいか、ほかのアゲハチョウにくらべると、あまりはばたかずにふわふわと飛んでいます。
 出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。

 
 ついでに:
●シオカラトンボ♀:
 同じ時に、水路縁の枯れ葉溜まりに止まっていた新鮮な個体です。
 今後は観察の機会も少しずつ増えていくでしょう。Img_3312_1t

|

2014年5月14日 (水)

江戸川/利根川サイクリング(2014/5)

 旧聞になりましたが記録に。

 ゴールデンウイーク中の5月3日、絶好の行楽日和になりました。
 運動のため、自転車でも行ける、比較的近くの茨城県境町から、江戸川、利根川沿いに設けられたサイクリング専用道路を、”フツー“のチャリンコでたらたら走ってきました。
 久しぶりの良い運動になりました。
 しかし半日走って、(長袖シャツを着ていましたので) 直射日光に曝された手首から先が、我ながらびっくりするほどの赤茶色に日焼けして、ヒリヒリ。
 真夏の太陽で、あらためて紫外線の強力さを実感しました。
 これまで日焼けなどさして気にしていませんでしたが、今後は日焼け対策も必要と思っています。R0071833ct

 
①往路、境町まで約7kmほど一般道を走って、関宿橋を渡り、橋詰めから江戸川左岸のサイクリング道路を上流に向かって関宿城博物館まで走ります。
 そこから井関を通って対岸に渡り、江戸川右岸から利根川右岸のサイクリング道路を走ります。
 圏央道の橋梁工事(写真上)が進んでいる下を通り過ぎ、やがて新利根川橋詰め(写真3枚目)から新利根川橋歩道を渡ります。Photo

 
②上空にはモーターグライダーが一機、気持ちよさそうに飛んでいました。Photo_2

 
③少し水嵩の増えていた利根川を渡り終えて、利根川左岸のサイクリングロードを「道の駅さかい」まで戻ります。
 振り返ってみると、新利根川橋は交通量増加対策の増強工事(写真3枚目)が進められているのがよく分かりました。
 先に通過してきた圏央道(写真4枚目)が前方に見えます。
 少々疲れてきて、遠いなあ、という感じも。Photo_3

 
④ロード沿いの畑の中に見えた桐の花がきれいでした。
 弱いながらも向かい風になっていてスピードダウン。
 向こうに見える工事中の圏央道(写真2枚目)がなかなか近くなりません。
 やがて、これまで何度か来たことのある、今はミニミニ観光用の”高瀬舟”乗り場に到着。
 (かつては利根川水運の高瀬舟基地として栄えていました。)
 さかい(境)道の駅まであとわずか。ここで休憩をかねて船乗り場まで寄り道。
 その後、道の駅でトイレに寄ってから一般道の境大橋歩道を渡り、更に関宿橋を通過。
 途中の田圃にいた旅鳥「ムナグロ」の写真を撮りながら帰宅しました。Photo_4

| | コメント (0)

2014年5月13日 (火)

クチカクシゾウムシの仲間、カシワクチブトゾウムシ、クロヒラタヨコバイ、ミツバウツギフクレアブラムシ、イチモンジカメノコハムシ、ドウトリバ

 5月のフィールドで、新緑葉の展開と共に普段あまり気がつかない小さな昆虫類も活動を活発化しています。
 小さすぎて、”コンデジ”では実用的な記録画像は撮れませんので、「手出し無用」のジャンルですが、それでも、ついでに何となく撮った”小物”を、もったいないので穴埋め記事にしました。
 (なお画像はクリックで拡大します。.戻るにはページ左上の←をクリックして下さい。)

●不明のクチカクシゾウムシの仲間(ゾウムシ科クチカクシゾウムシ亜科):
 コナラの若葉の端っこに、茶・黒・白の斑模様の塊が2つあるのが見えました。
 大きさ5mm足らずで、何かの糞塊のようにも見えましたが近寄ってみると、小さな甲虫のようでした。
 手前の葉が邪魔になってあまり近接撮影できなかったので、とりあえず1枚撮ってから、もっと近寄ろうと葉をかき分けた途端に、ポロリと落下して見えなくなりました。
 そういう状況からゾウムシの仲間かな、と推測して調べたところ、クチカクシゾウムシの仲間と判断しました。
 この仲間はたくさんいて、不鮮明な1枚の写真だけでは名前はとうていわかりません。
 それでも幾つかの絵合わせをして見て、“雰囲気的”には「マダラクチカクシゾウムシ」または「タカオマルクチカクシゾウムシ」に似ていると思ったのですが、白斑または黒斑の様子などが異なっていて、結局わかりませんでした。2r_4

 クチカクシゾウムシは、その名前のように。何かの刺激を受けたり驚いたりすると、手足を縮め、頭部も下に折り曲げるように低くして口吻をピタリと体に引っ込めた「クチカクシ」状態にして丸っこい鳥の糞のような形に擬態します。
 そして較的長い時間そのまま擬死(死んだふり)状態で動きません。
 時にはそのままポロリと落下して見えなくなることも。
※参考:
 「マダラクチカクシゾウムシ」:
 大きさ(体長)5mm弱。驚くと手足を縮め鳥のフンに擬態します。
 成虫はクヌギ・コナラなどの新芽を後食(→蛹から羽化した後も、ある期間は蛹室の中で休眠し、成熟するのを待ってから蛹室を脱出して活動を始め、餌を摂取)します。
 分布は日本各地。

 
●カシワクチブトゾウムシ(ゾウムシ科):
 広葉樹の林地で、クヌギの葉にいたものです。追っかけ写真を撮ろうとしたら、ポロッと落ちて見えなくなりました。2r_6

※大きさ4.7~5mm。体は赤褐色~暗褐色ですが、灰白色の鱗毛が密生するので淡褐色に見えます。
 口吻は短いです。カシワ、ナラ、クヌギ、ハンノキなどについています。
 出現時期は4~6月、分布は日本各地。

 
●クロヒラタヨコバイ(カメムシ目ヨコバイ科クロヒラタヨコバイ亜科):
 日が当たっている公園のアラカシに葉の上に、5mmほどで黒っぽく光るゴミのようなものがポツンとくっついていました。
 1枚撮ってみると、小さな虫です。
 まだ赤みが残る新葉上で日光浴していたようです。脚をしっかりと折たたんでじっとしていました。
 同じ位置でもう1枚撮り直してから、前方から撮り直そうとしたところ、ピッと飛んで見えなくなりました。
 セミのような頭の形をした特徴のある姿だったので、ヨコバイの仲間で、クロヒラタヨコバイとわかりました。Photo_2

※全長(翅端まで)5~6㎜。身体は光沢のある青黒から黒色で、前翅後縁に白色の斑紋があります。
 腹背は尖るように隆起しています。広葉樹の汁を吸うため、(幼虫も同様)広葉樹の葉上によく見られるという。
 出現時期は4~9月、分布は本州、四国、九州。

 
●ミツバウツギフクレアブラムシ(カメムシ目アブラムシ科):
 林道沿いのウツギの葉に、オレンジ色の小さな虫が1匹ついていました。
 目視では、橙赤色の体に透明な翅で、アカハネナガウンカかと思いましたが、画像を拡大してみるとまったく違っていて、アブラムシのようでした。
 アングルを変えて撮ろうとしたらすぐに飛び去ってしまいました。
 撮れたピントのあまい写真だけではどうしようもありませんが、絵合わせでミツバウツギフクレアブラムシとしました。
 ただし、酷似したキスゲフクレアブラムシも居るそうで、角状管の形状の違いから区別できるそうですが、角状管がピンぼけではっきりわかりませんので、不確実です。2r_5

※体長約4mm。橙赤色の体に透明な翅、触覚、脚、角状管(腹部の両側に角のように飛びだしている管)は黒色。
 ミツバウツギ、ゴンズイにつきます。
 出現時期は5~11月。分布は本州、他詳細不明。

 
●イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科カメノコハムシ亜科):
 林道沿いの林縁に生えていたムラサキシキブの葉に一匹だけくっついていました。
 葉には食み後の孔が開いていました。
 ほぼ円形で黒っぽくて扁平な体のハムシです。
 前胸と前翅の周辺が板状にのびて、あたかも円い体に(半)透明のプラスチックカバーをかぶせたような外観です。
 初めのうちは触覚を広げていましたが、カメラを近づけると、触覚を体に沿わせるようにぴったりくっつけ、隠してしまいました。
 そして向きを変えるように緩慢に動くだけでした。3r

※カメノコハムシ仲間では大型で、大きさ8mm前後。
 平地から山地の広葉樹林の林縁で見られる普通種です。
 ムラサキシキブなどの葉に集まります。体の模様は特徴的で同定は容易。
 出現時期は4~9月、分布は本州、四国、九州。

・余談ながら、カメノコハムシ類の代表的な ものの一つに、金色に輝くとても美しい「ジンガサハムシ」がいます。
 こちらは身近にある雑草のヒルガオの、虫食い穴の開いている葉を裏返して見るとほぼ間違いなく見つけられます。
 ただし、色彩変異が多くて、必ず”金ピカ”個体が見つかるとは限りませんが。

 
●ブドウトリバ(トリバガ科):
 近くにブドウ畑があることと関係があるかどうか不明ですが、この時期になると毎年やって来るので珍しくはありません。
 この個体も、偶々、夕刻帰宅した時に、玄関先にいたものです。
 とても蛾とは思えないボロボロの形をした翅を広げた時の大きさは15mm程度。しかし、これで結構、飛翔能力はあるようです。
 幼虫はブドウ科の雑草などを食べて育ちます。2r_7

| | コメント (0)

2014年5月12日 (月)

5月初旬、林縁草地のコチャバネセセリ、他5種

 5月初旬の林縁、草原で。
 晴れた日には夏日にもなる5月、昆虫たちも一斉に活発な活動をはじめています。
 おなじみの顔ぶれですが記録しました。

●コチャバネセセリ(セセリチョウ科):
 メダケも生えている林縁のハルジオンで吸蜜していました。R0072165ct

※大きさ前翅長)16mmほど。翅の裏面はくすんだ黄褐色で、黒い筋があるセセリチョウ。
 メダケの生えているササの生え林の周辺でよく見られます。
 出現時期は5~9月、分布は日本各地。(なお、幼虫の食草は、ササやメダケの仲間。)

 
アオスジアゲハ
 開けた草地を飛び回り、なかなか撮れません。ハルジオンで吸蜜。Img_3265

 
●(たぶん)ツマグロヒョウモン♂:
 もうすでに翅がボロボロで、わかりにくいですが・・・。2r

 
ヒメウラナミジャノメ
 草むらにたくさん飛び交っていましたが、翅を閉じてとまったところが撮れなくて・・・。
 裏翅の”波”模様は撮れませんでした。2r_2

 
●コミスジ:
 農家の生け垣の周りに新鮮な個体がたくさん飛び回っていました。
 止まってもすぐに飛び立ちますが、ねばっていて1枚撮れました。
 その後もなかなか止まらなかったのですが、偶々、別の一頭が葉に止まり、逃げる様子がなかったので近寄って撮影。
 見ると、葉の上に小鳥の”落とし物”があって、それを熱心に舐めていたようです。2r_3

 
●シオカラトンボ♂:
 今シーズン初めて。初夏を告げます。Photo

| | コメント (0)

2014年5月11日 (日)

クロハネシロヒゲナガ(♀)/(2014/5)

 今シーズン初めてのクロハネシロヒゲナガ(雌)を観察しました。
 光の浴び方で黒く見えたり、メタリックなホログラムのように輝いたりする、体長4.5mm、開張(翅を開いた時の大きさ)14mmほどの小さな蛾です。
 例年、4月下旬頃から、散歩コース周辺の草むらで、白く長いヒゲをたなびかせてフワフワ飛ぶ姿を観察していましたが、今年は5月になってもなかなか見られませんでした。

 そして先日、まったく偶然に、公園入り口で、除草を逃れて咲いていたハルジオンの花で吸しているクロハネシロヒゲナガの♀を一匹だけ見つけました。
 シロヒゲ”ミジカ”ですので雌の個体で、今シーズン初見の記録です。

 日中、南寄りの風が強く吹きつけて揺れ続けるハルジオンの花で、カメラをめいっぱい近づけてもまったく逃げる様子はなく、熱心に吸蜜行動を続けていました。

●クロハネシロヒゲナガ(雌):
 (画像は同一個体。クリックで拡大します。)R0072303

R0072311ct

R0072319ct

R0072325ct

R0072328ct

※過去の記録はこちらをご覧下さい。

 なお、余談ながら似た仲間にヤマキヒゲナガがいます。 

| | コメント (0)

2014年5月10日 (土)

アカボシゴマダラ春型/ブルームーン(薔薇)

 今シーズン、公園で初めて見かけたアカボシゴマダラの春型成虫です。
 翅の白さが目立ち、またトレードマークの”赤星”はごくごく淡いものです。
 朝から強風注意報が出ていて、揺れ続けるケヤキの幼木に止まったまま、近寄っても逃げられずにいたようです。
 時折風が弱まるとゆっくりと翅を開いて日光浴ですが、風が強まるとまた煽られて閉じる、という繰り返しでした。Img_3304ct_2

R0072391t_2_3

R0072391t_3_3

 写真を撮っただけで、通り過ぎました。
 初めてアカボシゴマダラを観察したのは3年前の夏(2011/7)のことでした。
 それ以降毎シーズン在来種のゴマダラチョウをしのぐ勢いで観察され、すっかり定着しているようです。
 なお余談ですが、(越冬)幼虫は、別の地域でしたが、先月に見かけています。

 
●ブルームーン(薔薇):
 大きくなった蕾を一枝切り取って花瓶に挿していたブルームーン*が満開になり、リビングにダマスクの強い芳香が漂うようになりました。
 バラの美しい季節です。R0072387_1

http://www.helpmefind.com/rose/l.php?l=2.757

| | コメント (0)

2014年5月 9日 (金)

ウスイロクビボソジョウカイ

●ウスイロクビボソジョウカイ(ジョウカイボン科):

 5月初旬、林縁でノイバラやアケビなどなどが生えた藪の周辺にたくさん飛び回っていたウスイロクビボソジョウカイです。
 よく飛び回りなかなか止まりません。止まっても動き回るため、たくさん見かけたわりにはシャッターチャンスが少なかったです。

ジョウカイボンの仲間で小型の種類の一つ。
 体長7~9mm、♀の方が大きいです。体は全体に淡い黄褐色で、スリム、一見ひ弱そうな印象です。
 頭部の複眼から胸部にかけて1対の黒紋、前胸背に1対の黒い筋が特徴的です。
 小さな虫を食べる肉食性ですが、花の蜜なども食べるようです。
 (なお本種には類似種が多く、同定は難しいそうですが、単純に“ウスイロクビボソ・・・”としました。)
 出現時期は5~7月、分布は日本各地。

①ノイバラに飛んできた個体:Photo_2

 
②アケビの葉にいた個体:R0072077

 
③アケビの葉裏でペアリング中のカップル。♀の方が大きいです。:1r00720931_1

2r00720931_2

 
④アケビに止まった別の個体:Photo

| | コメント (0)

2014年5月 8日 (木)

ワカバグモ、ハナグモ

 若葉が美しいこの季節。益虫、害虫いずれもの小昆虫が、食べ頃の柔らかな若葉をめざして一斉にやって来ます。
 それらの小昆虫を、網を張らないで葉陰で待ち伏せしているのは徘徊性の蜘蛛たちです。

 その緑色の仲間です。

●ワカバグモ(カニグモ科):
 ケヤキの幼木の日陰になる葉の上にいました。
 第1歩脚と第2歩脚を思いっきり拡げて獲物が来るのをジッと待っていたようです。
 獲物を求めるネコハエトリなどのハエトリグモ仲間ほどには歩き回らないようです。
 果報は寝て待て、のタイプ。(画像はクリックで拡大します。戻るにはページ左上の←をクリック)R0071535

※余談:
 正面からは撮りようがなかったのですが、8個の目があり、顔正面に小さめの前中眼2個、斜め前方に一番大きな前側眼2個、後中眼は上方に2個、後側眼2個は横上方を向いた後側配置で、広い視野を持っています。
 小さな画像でわかりにくいですが、白っぽく写っているのが、一番大きな前側眼2個と、後側眼2個のようです。
 全身緑色で、体長♀10~12㎜、♂8~10㎜。我が家の庭にもいるごく普通のクモで、出現時期(成体)は4~10月。

 
●おなじみのハナグモです。
 生け垣の若葉にいました。
 別々の個体です。
 個体により体色には変異があり、腹部の赤茶色模様が時にヒトの顔に見立てられる個体もいて、「人面グモ」と言われる多くは、たいていこのハナグモのようです。
 多くのクモはとても目が良くて気配を察すると、サッと葉裏に回り込んで隠れますが、そっとしているとほどなく出てきて、やはりワカバグモ同様獲物キャッチ体勢です。
 カメラを近づけすぎると時には威嚇のポーズも。その後で、逃げていきます。

個体①:Photo_2

 
個体②:Photo_3

 こちらさんも我が家の庭でもがんばっています

|

2014年5月 7日 (水)

クビキリギス♀(越冬成虫)

●クビキリギス(キリギリス科):

 5月初めの日中、庭の雑草取りと散水をしていたら、どこから飛びだしたものか、目の前のコンポストにとまりましたので、まず今シーズン初のお目見えの“記念撮影”。R0071843ct

R0071844ct

 
 その後、コンポスト背景では今ひとつと指先で突っつくと、すぐ傍の植木鉢の針金支柱に逆さまにぶら下がるようにとまりました。
 ちょうど腹部がよく見えて産卵管があること、また口の周囲のオレンジ色がよくみえて、クビキリギス♀の越冬成虫とわかりました。R0071846ct

R0071847ctc

 
 しばらくすると起き上がりました。長い産卵管が透けて見えました。
 そのうちまた何処かへ行ってしまいました。R0071849

※クビキリギス:
 大きさ(翅端まで)は約6cm。緑色形と褐色形がいます。(赤色形もいるそうです。)
 成虫は4~7月、9~11月に見られます。細長い体つきで、頭の部分が極端に尖っているほか、口の周囲がオレンジ色をしているのが特徴。
 成虫のまま冬を越し、春になり、気温が高くなると、夜、木の上や草むらで”ジー“と強い連続音で鳴きはじめます(♂)。
 「クビキリ」とは穏やかではありませんが、指などに噛みつかれると、クビがちぎれても離さない、と脅されるほど痛いので噛まれないように。
 なお、クビキリギス幼虫は夏の終わりごろからよく見られるようになり、秋に成虫になって冬を越し、翌年卵を産んで初夏まで生きます。
 分布は日本各地。

| | コメント (0)

2014年5月 6日 (火)

マイマイカブリ幼虫、ニワハンミョウ、ルリタテハ、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラ

 5月初め、夏日になって暑かった日、”ぐんま昆虫の森”(http://211.5.114.137/www/toppage/0000000000000/APM03000.html)まで出かけた際に、気まぐれに撮ってきたムシです。

●マイマイカブリ幼虫(オサムシ科オサムシ亜科):
 日中、林間の舗装道路を活発に歩いていて止まる様子がないのを追っかけ撮影。
 ちょうど排水溝蓋の鉄板の凸凹を横断する時少しスピードが落ちた際のショットだけが比較的ブレが少なく、画像はこの1枚だけになりました。

 幼虫は全身が艶のある黒色で、扁平な体型をしていて、シデムシ類の幼虫にも少し似ていますが、胸部や腹部側面の節ごとに縁部がひれ状に伸張し、体側面のシルエットは鋸歯状となっていることで区別できます。
 しかし他のオサムシ類には、マイマイカブリ幼虫そっくりの幼虫もいて、外観だけでは同定が難しいこともあるようです。
 今回は、写真1枚だけで、マイマイカブリ幼虫としたものです。R0071766t

※幼虫も(成虫も)カタツムリ食で、体長2cm程の1齢幼は充分な量のカタツムリを摂食すると土中に潜り、脱皮して2齢(=終齢)幼虫になります。
 2齢幼虫は土中に深く潜って蛹室を形成し、内部で蛹になった後、羽化して成虫になります。
 終齢幼虫または成虫で越冬します。

※付記:
●「マイマイカブリ」はオサムシ類のひとつで、日本の固有種です。
 ・『オサムシ』はオサムシ科オサムシ亜科に属する昆虫の総称です。主として地上を歩き回る肉食の甲虫で、地域変異が大きく、また色の美しいものも多い甲虫です。
 ・マイマイカブリ成虫は危険を感じると尾部からメタクリル酸とエタクリル酸を主成分とする酸性で、強い臭気のある液体を噴射します。
 この液体は刺激が強く、むやみに手で押さえたりしないよう注意。
 ・成虫・幼虫ともに夜行性とされていますが、今回のように日中でも良く目撃されています。
 ・後ろ羽が 退化し、しかも前羽が背中でくっついていて飛べないため遠くまで移動できず、そのために姿形や、色の異なったなかま(亜種)がたくさんいます。
 ・体長40~65mm、(成虫)出現時期は5~9月、分布は日本各地。

 
●ニワハンミョウ:
 林縁の舗装道路にいました。野原の道端や山地などで普通に見かけます。R0071763ct

 
●ルリタテハ:
 林地を飛んでいて、木に止まりましたが、翅は開かないまま飛び去りました。
 なお余談ながら、ルリタテハは我が家の庭のホトトギスにやって来て産卵し、幼虫、蛹化、そして羽化することもありました。
Img_3208ct

 
●リュウキュウアサギマダラ:
 群馬県では見られない南方系の生き物が観察できる「昆虫ふれあい温室」にたくさん飛び回っていました。Img_3198ct

 
●オオゴマダラ:
 昆虫ふれあい温室に飛んでいました。ヒラヒラ舞う姿は優美でした。Photo

| | コメント (0)

2014年5月 5日 (月)

ヘリグロテントウノミハムシ

●ヘリグロテントウノミハムシ(ハムシ科テントウノミハムシ属):

 ネズミモチを主木とする生け垣の隙間に自生したエノキの幼木の葉にテントウ虫のような小さな虫がくっついていました。
 日陰の生け垣の下生えで、少し風があって揺れ続けるため、葉の付け根付近を指でつまんで撮ろうとしたら、ピンッと跳ねて視界から消えてしまいました。
 目視では小型のテントウ虫の仲間かと思いましたが、デジカメ画像には細長い触角が風になびいている様子が撮れていて、テントウ虫の仲間ではなく、ハムシ仲間で庭木の害虫である「ヘリグロテントウノミハムシ」と分かりました。R0071901_1ct2

R0071901_2ct

R0071901_3t

R0071901_5ct

Photo

※ヘリグロテントウノミハムシ
 大きさ4mmほどで、名前の通り、「縁(ヘリ)が黒くてテントウムシにそっくりのノミのように跳ねるハムシ」です。
 ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ネズミモチ、キンモクセイ、ギンモクセイなどに寄生して食害する小さな大害虫。
 成虫は小型テントウ虫類に似ていますが、細長い触覚があるので容易に区別でき、またわずかな刺激にも反応して"飛ぶ”のではなく、ピンッと跳ねて逃げていきます。
 成虫で越冬し、4月中旬に地上に現れ、若葉に卵を埋め込むように産みつけると、上を分泌物で覆います。
 幼虫は潜葉性で葉の中に潜入して食害します。
 新成虫は6月下旬~7月初旬に現れ、葉を著しく食害します。11月中旬には落ち葉の下などで越冬します。
 分布は本州~南西諸島まで。

| | コメント (0)

2014年5月 4日 (日)

ヒメクロオトシブミ

ヒメクロオトシブミ:
 身近なフィールドではなかなか観察できないオトシブミです。
 そこで4月下旬、わざわざ車で近くの自然公園(埼玉県下)まで行ってきました。
 今回1時間ほどかかって見つけられたのは、ノイバラにいた大きさ5mmほどの黒いヒメクロオトシブミだけでした。
 観察した個体は脚が黒く腹部は半分黄色のタイプだったようです。

①ノイバラやアケビが混じって生えている林縁で、ノイバラの葉に食み跡があり、周辺をしばらく探していて、後ろ姿のヒメクロオトシブミ発見。
 (余談ながら、大分前のことですが、長野県下の林縁を通りすがりに見つけたことがありました。)1227

 
②同じ個体をしばらく観察。
 この時にはあまり動き回らなかったのでじっくり撮れましたが、予期せず突然に飛び立ってしまいました。122830

 
③付近を探して、少し離れたノイバラの葉裏にいるのを見つけました。
 この時は動き回っていて、すぐに飛び立ち見失いました。
 (なお、後で画像を確認してから、腹部の半分くらいが橙黄色であることがわかりました。)1234

 
④近くに絡んでいたアケビの葉にとまっているのを見つけました。
 3分間くらいはその周辺をうごきまわっていましたが、やがて飛び立ち、また見失いました。123638

 
⑤最初に見かけた近くの葉表にいるのを再々発見して、2枚目のシャッターを押した途端に飛び立ち、見えなくなりました。 
 飛び立った瞬間の写真はピンぼけですが画面の端にかろうじて映っていて、腹部の橙黄色が確認できました。1242

★感想:
 5mほどの距離を行ったり来たり、結構よく飛び回るものと実感しました。
 また”落とし文”(揺籃)を作る様子も、出来上がったものも、今回は観察できませんでした。
 具体的な根拠はありませんが、飛び回っていたのは同じ個体だったのではないかと想像しています。雌雄はもちろんわかりません。
 今回はこれで切り上げましたが、後で画像撮影時間記録を見ると、最初の発見からここまでの経過時間は15分位でした。(→暇人だから出来ることですが)。

※ヒメクロオトシブミ:
 大きさ(体長)4.5~5.5mm。出現期間は晩春から秋までと長く、ホスト植物はコナラ、クヌギ、ミズナラ、シラカシなど(ブナ科)、ノイバラ、キイチゴ類(バラ科)、ツツジ類(ツツジ科)、ニセアカシア、フジ(マメ科)、その他アキグミ、シデ類、ハンノキ、サルスベリなど広範囲にわたり、最も普通に見られるオトシブミ。
 オスとメスの首の長さなど形態差はほとんどない。また体色には黒色型、黄腹型、背赤型の3つを基本とする地方変異がある。分布は日本各地。
(参照:『オトシブミ ハンドブック』安田守・沢田佳久/著、文一総合出版)

※無関係の余談:
 全くの他力本願で、マダガスカル固有種”ジラフビートル”(キリン クビナガ オトシブミ)♀を観察する機会がありました。

|

2014年5月 3日 (土)

初夏のような陽射しのもと、ナガメやテントウ虫など

 照りつける、もはや初夏の陽射しのフィールド、いつもいる虫たち。

●ミツバチの仲間:
 咲き乱れるタンポポに、ミツバチの仲間。後肢には、おおきな花粉団子をくっつけていました。R0071071ct

 
●ナガメ:
 菜の花につくカメムシのナガメ。この時は傍らのイネ科の雑草にいました。
 これから菜の花群落はナガメだらけになることも。R0071073

 
●ナミテントウ(4つ星形):
 普通にみられます。忙しく歩き回ってアブラムシ退治に貢献。R00711234

 
●ナミテントウ(18星形):
 アカメガシワの赤い新葉で休憩していました。
 余談ながら、新芽(新葉)が赤いのは表面にびっしり生えている”赤い星状毛”のため。
 爪先で引っ掻いてみるとすぐに剥がれて葉の緑の下地が覗きます。
 葉の展開につれて星状毛は脱落し、葉は緑色になります。
 なお、アカメガシワは典型的な”パイオニア植物”のひとつで、、道端の隙間や空き地、また新規造成地などに真っ先に生えてきて、毎シーズン除草作業などの邪魔にもなる、時に迷惑樹でもあります。18

 
●メスアカケバエの雄:
 ”天然肥料”を使用している畑の傍などには決まってこのメスアカケバエが一斉に飛び出して、特別な害はなさそうですが、印象はよくありません。
 メスは和名のとおり胸や腹がオレンジ色ですが、オスは全身真っ黒です。R0071129ct

| | コメント (0)

2014年5月 2日 (金)

バッコヤナギ、オノエヤナギ?(雌株)/白い綿毛の種を飛ばす春

●バッコヤナギ(別名ヤマネコヤナギ)(ヤナギ科):

 4月下旬のこと。時折訪れることがある近隣の緑地で、ふわふわと空中を舞う白い綿毛が目に入りました。
 大量の白い綿毛をそよ風に乗せて飛ばしていたのは、小川の岸辺で大木に育った落葉高木、ヤナギの仲間の「バッコヤナギ」(雌株)でした。
 小川にかかる橋の上から写真撮りが出来ました。
 綿毛を持った小さな種子は風に乗って散布されますが、種子は非常に小さく、寿命も短いため定着することは難しいそうです。
 (なお、雄株はネコヤナギにそっくりの花をつけるだけです。)

●雌花の花序にできた綿毛の種:
Photo

Photo_3

 
●すでに綿毛がすべてはずれた花序も。Img_3009

 
●木製の橋の欄干に絡まった綿毛の塊や、欄干に張られたクモの巣に掛かったもの。
 近くにはタンポポの種も。
 (撮影倍率が違うので大きさの比較は出来ません。)Photo_4

※バッコヤナギ:
 雌雄異株。落葉高木で樹高は10m、幹の直径は50cmほどになります。
 花期は3~4月で、葉の展開前に開花します。雌花序は長さ3cmほどの楕円形で少し湾曲し、長さ1cmほどの柄があります。
 葉は互生。葉身の長さは8~15cm、楕円形~長楕円形で、質は厚く、葉先は尖り、多くは縁に波状の鋸歯があります。
 樹皮は古くなると縦に浅くひび割れが入ります。
 基部に綿毛の付いた種子は長さ1.5mmほどの小さな線状楕円形で、寿命はきわめて短く、1週間で発芽力がなくなるとされています。
 分布は北海道(南西部)、本州、四国。

 
●オノエヤナギ(?)雌株:
 同じ頃、山地の自然林で、やはり空中をふわふわ飛んでいる綿毛を見かけました。
 近くに樹高8mほどの柳があり、葉の形状などからオノエヤナギかと思いましたが確かではありません。
 本種も、4月に葉と同時に円柱形の尾状花序をつけ、花後に熟した蒴果が2裂し、白い綿毛に包まれた種子を多量に出して風に乗せて飛ばします。Photo_2

※余談:
 ヤナギの仲間はすべて雌雄異株で、シダレヤナギ、タチヤナギ、オノエヤナギ、また葉がポプラに似たハコヤナギ等々多くの種類があるようですが、そのいずれの雌株も綿毛の種を飛ばします。
 民家に近いところに生えたものは、綿毛の飛散が“公害”になることもあるそうで、ほどほど、が良いですね。

| | コメント (0)

2014年5月 1日 (木)

5月始まりの日、田圃、キジ、オオジシバリ、アカバナユウゲショウ、オオヨシキリ

 光が輝き、風も薫る5月がスタート。

 昨日の雨が上がり、午前中は晴天になりました。気温もぐんと上がって25℃に。ただ予報どおり、午後には雷雨も。

 昼前に自転車で散歩コース一巡。目にした風物です。

●すでに田植えが終わったところもありますが、大方の田圃で一斉に代掻きが進められていていました。
 この連休中には大半の田植えも終わり、風景は一変して、広々とした早苗田は初夏の到来を告げる風物詩に。Img_3150

Img_3156ht

 
●雌キジ:
 代掻作業の終わったトラクターが農道に上がって、偶々上空にヘリコプターの爆音が聞こえてきた時のこと。
 見渡す限り遮るもののない田圃の畦に、雌キジが一羽、立ち上がって空を見上げているのが目にとまりました。近くに雄キジの姿は見当たりませんでした。
 しばらくはそこを動かず、上空を、そして周囲を見回しながらそのままいましたが、ヘリの音が消えると共に、やがてゆっくりと畦道を伝い歩いて去って行きました。
 初夏を過ぎると子連れの母キジの姿を見ることがあります。Photo

 
●畦際に咲く雑草:
 田植えに備えて雑草除去が行われた後で、競合するものがまだ生えてこない裸地に、オオジシバリがあちらこちらに黄色い花を賑やかに開き、またアカバナユウゲショウも慎ましやかにピンクの花を開いていました。Photo_2

 
●オオヨシキリ:
 池のそばのヨシ原では、ギョギョシ、ギョギョシの大声が。
 少し遠かったのですが、今シーズン初めてのショットです。
 横向きなので、大口を開いていても、真っ赤な喉は見えません。Blg51

| | コメント (0)

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »