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2014年5月13日 (火)

クチカクシゾウムシの仲間、カシワクチブトゾウムシ、クロヒラタヨコバイ、ミツバウツギフクレアブラムシ、イチモンジカメノコハムシ、ドウトリバ

 5月のフィールドで、新緑葉の展開と共に普段あまり気がつかない小さな昆虫類も活動を活発化しています。
 小さすぎて、”コンデジ”では実用的な記録画像は撮れませんので、「手出し無用」のジャンルですが、それでも、ついでに何となく撮った”小物”を、もったいないので穴埋め記事にしました。
 (なお画像はクリックで拡大します。.戻るにはページ左上の←をクリックして下さい。)

●不明のクチカクシゾウムシの仲間(ゾウムシ科クチカクシゾウムシ亜科):
 コナラの若葉の端っこに、茶・黒・白の斑模様の塊が2つあるのが見えました。
 大きさ5mm足らずで、何かの糞塊のようにも見えましたが近寄ってみると、小さな甲虫のようでした。
 手前の葉が邪魔になってあまり近接撮影できなかったので、とりあえず1枚撮ってから、もっと近寄ろうと葉をかき分けた途端に、ポロリと落下して見えなくなりました。
 そういう状況からゾウムシの仲間かな、と推測して調べたところ、クチカクシゾウムシの仲間と判断しました。
 この仲間はたくさんいて、不鮮明な1枚の写真だけでは名前はとうていわかりません。
 それでも幾つかの絵合わせをして見て、“雰囲気的”には「マダラクチカクシゾウムシ」または「タカオマルクチカクシゾウムシ」に似ていると思ったのですが、白斑または黒斑の様子などが異なっていて、結局わかりませんでした。2r_4

 クチカクシゾウムシは、その名前のように。何かの刺激を受けたり驚いたりすると、手足を縮め、頭部も下に折り曲げるように低くして口吻をピタリと体に引っ込めた「クチカクシ」状態にして丸っこい鳥の糞のような形に擬態します。
 そして較的長い時間そのまま擬死(死んだふり)状態で動きません。
 時にはそのままポロリと落下して見えなくなることも。
※参考:
 「マダラクチカクシゾウムシ」:
 大きさ(体長)5mm弱。驚くと手足を縮め鳥のフンに擬態します。
 成虫はクヌギ・コナラなどの新芽を後食(→蛹から羽化した後も、ある期間は蛹室の中で休眠し、成熟するのを待ってから蛹室を脱出して活動を始め、餌を摂取)します。
 分布は日本各地。

 
●カシワクチブトゾウムシ(ゾウムシ科):
 広葉樹の林地で、クヌギの葉にいたものです。追っかけ写真を撮ろうとしたら、ポロッと落ちて見えなくなりました。2r_6

※大きさ4.7~5mm。体は赤褐色~暗褐色ですが、灰白色の鱗毛が密生するので淡褐色に見えます。
 口吻は短いです。カシワ、ナラ、クヌギ、ハンノキなどについています。
 出現時期は4~6月、分布は日本各地。

 
●クロヒラタヨコバイ(カメムシ目ヨコバイ科クロヒラタヨコバイ亜科):
 日が当たっている公園のアラカシに葉の上に、5mmほどで黒っぽく光るゴミのようなものがポツンとくっついていました。
 1枚撮ってみると、小さな虫です。
 まだ赤みが残る新葉上で日光浴していたようです。脚をしっかりと折たたんでじっとしていました。
 同じ位置でもう1枚撮り直してから、前方から撮り直そうとしたところ、ピッと飛んで見えなくなりました。
 セミのような頭の形をした特徴のある姿だったので、ヨコバイの仲間で、クロヒラタヨコバイとわかりました。Photo_2

※全長(翅端まで)5~6㎜。身体は光沢のある青黒から黒色で、前翅後縁に白色の斑紋があります。
 腹背は尖るように隆起しています。広葉樹の汁を吸うため、(幼虫も同様)広葉樹の葉上によく見られるという。
 出現時期は4~9月、分布は本州、四国、九州。

 
●ミツバウツギフクレアブラムシ(カメムシ目アブラムシ科):
 林道沿いのウツギの葉に、オレンジ色の小さな虫が1匹ついていました。
 目視では、橙赤色の体に透明な翅で、アカハネナガウンカかと思いましたが、画像を拡大してみるとまったく違っていて、アブラムシのようでした。
 アングルを変えて撮ろうとしたらすぐに飛び去ってしまいました。
 撮れたピントのあまい写真だけではどうしようもありませんが、絵合わせでミツバウツギフクレアブラムシとしました。
 ただし、酷似したキスゲフクレアブラムシも居るそうで、角状管の形状の違いから区別できるそうですが、角状管がピンぼけではっきりわかりませんので、不確実です。2r_5

※体長約4mm。橙赤色の体に透明な翅、触覚、脚、角状管(腹部の両側に角のように飛びだしている管)は黒色。
 ミツバウツギ、ゴンズイにつきます。
 出現時期は5~11月。分布は本州、他詳細不明。

 
●イチモンジカメノコハムシ(ハムシ科カメノコハムシ亜科):
 林道沿いの林縁に生えていたムラサキシキブの葉に一匹だけくっついていました。
 葉には食み後の孔が開いていました。
 ほぼ円形で黒っぽくて扁平な体のハムシです。
 前胸と前翅の周辺が板状にのびて、あたかも円い体に(半)透明のプラスチックカバーをかぶせたような外観です。
 初めのうちは触覚を広げていましたが、カメラを近づけると、触覚を体に沿わせるようにぴったりくっつけ、隠してしまいました。
 そして向きを変えるように緩慢に動くだけでした。3r

※カメノコハムシ仲間では大型で、大きさ8mm前後。
 平地から山地の広葉樹林の林縁で見られる普通種です。
 ムラサキシキブなどの葉に集まります。体の模様は特徴的で同定は容易。
 出現時期は4~9月、分布は本州、四国、九州。

・余談ながら、カメノコハムシ類の代表的な ものの一つに、金色に輝くとても美しい「ジンガサハムシ」がいます。
 こちらは身近にある雑草のヒルガオの、虫食い穴の開いている葉を裏返して見るとほぼ間違いなく見つけられます。
 ただし、色彩変異が多くて、必ず”金ピカ”個体が見つかるとは限りませんが。

 
●ブドウトリバ(トリバガ科):
 近くにブドウ畑があることと関係があるかどうか不明ですが、この時期になると毎年やって来るので珍しくはありません。
 この個体も、偶々、夕刻帰宅した時に、玄関先にいたものです。
 とても蛾とは思えないボロボロの形をした翅を広げた時の大きさは15mm程度。しかし、これで結構、飛翔能力はあるようです。
 幼虫はブドウ科の雑草などを食べて育ちます。2r_7

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