マヤ文明とメキシコ7つの世界遺産を訪ねる旅(2015/2):6日目
6日目:
※終日カンクンで自由時間。午前中はオプションで、本ツアー最後の8つ目の「世界遺産トゥルム遺跡」半日観光へ。
午後はショッピングモールなどにも出かけて過ごしました。
●カンクン:
40年前につくられて急成長したメキシコきってのリゾート観光地。
東京オリンピックに続いて開催されたメキシコオリンピックでしたがそれを控えてアメリカのマイアミビーチに匹敵するリゾート観光地をつくるという、当時のメキシコ大統領の意向で、マイアミビーチを模してつくられ急成長した、なんと海にワニとサメが出没する!というところまで、マイアミにそっくりという。
それまではアカプルコが有名でしたが、こちらは現在衰退してしまったということのようです。
■午前中に「トゥルム遺跡半日観光」へ。
カンクンから南へ130km、マヤ文化末期の都市遺跡です。城塞、壁画の神殿などが残る,カリブ海に面したマヤ終焉の地を見学。
※カリブ海に面したマヤ終焉の地トゥルム:
トゥルム遺跡はマヤ文明末期に栄えた城塞都市遺跡。
チチェン・イッアーが衰退し、栄えていたマヤパンも15世紀に崩壊したが、その後にも存えていた。
1517年にスペインの進攻を受けるが、スペイン人が最初に遭遇したマヤの都市が、トゥルムだいわれている。
カリブ海に面したユカタン半島東海岸の高さ12mの絶壁の上に建てられ、以前から「夜明けの街」を意味するZamaという名前で知られていた、マヤ最後の都市の1つ。
特に黒曜石の交易通商路として、陸海双方を使った重要な取引拠点として13~15世紀にわたり繁栄し、また降臨する神への礼拝のための重要な場所でもあったそうで、スペイン侵攻のあとも、およそ70年間を生き延びた後、終焉を迎えたという。
トゥルムは急な海食崖を背にして、陸側の3方面は高さ3~5mの防御壁で囲まれ、南西と北西の角には物見の塔があり、北南の両側に各2箇所、西に1箇所、合計5箇所の狭い出入り口が設けられていた。
また壁の北側近くには貴重な水資源として、「セノーテ」(天然井戸)の家もあり、外敵からの侵攻を防ぐ守りを固めた城塞都市でした。
バスで遺跡見学に出発
②着後、バス駐車場から遺跡まで歩きます。
トゥルム遺跡駐車場には多数の土産店、レストラン等がありまた広場では民族ショー等もおこなわれて賑わっています。
ここから遺跡の入場ゲートまでは500mほどあり、機関車をかたどったトラム(遊覧車)に乗ることもできます(有料)が、歩いて行きます。
見ていた限り、大方の人が、老若男女を問わず歩いていました。
入場ゲート脇にチケット売り場があります。
北側の入り口まで辿る間に、共同で子育てをする習性があるをいう”青い鳥”や、聖なる樹セイバの若木、陸ガメ、また樹の枝に造られている管状のアリの巣なども眺められました。
城壁に囲まれていた遺跡の入り口は狭いマヤアーチです。
③セノーテの家:
遠方の神殿風景に見とれて通り過ぎそうになりましたが、北側入り口のすぐ脇にセノーテの家があります。
今は涸れてしまっていますが、この建物の地下にはセノーテがあったそうです。
④風の神殿:
北入口を入ると、まず目に飛び込んでくるのは、カリブ海の断崖にたたずむ風の神殿です。
風の神を祀る建物だそうですが、海から来る敵を発見する見張り台のようにも見えます。
陸側にある大宮殿の一角も目に入ります。
⑤海側に沿って歩くとウミガメ産卵ビーチがあります。ビーチは遊泳禁止。
付近の樹上には、管状に延びる通路につながった巨大なアリの巣テラマイト(蟻塚)も見られました。
⑥大宮殿
:
遠望しただけで、近くまで行きません(行けません)でした。
屋根の部分の下には足を上に向けた、逆さま姿の神の像“降臨する神の姿のレリーフ”があります。
無理な拡大ではっきりしない画像です。
⑦最も注目を集める、エルカスティージョ遺跡:
大宮殿横を通り、遺跡中心部に向います。
遺跡中央の海側に、中核になる建物群“降臨する神の神殿”と“カスティージョ”が海に面した断崖の上に並んで建てられています。
見えてきた建物群で、左の建物が「降臨する神の神殿」、屋根の下には、足が上向きの「降臨する神の姿」のレリーフがあります。
右側の建物が遺跡で最大のエルカスティージョ。
現在は規制が厳しく、近寄ることが出来ません。遠巻きに周囲をぐるりと回り、海側に出ます。
海側に面した建物の壁には小さな四角い穴がありました。
気象観測用のもので、ハリケーンの襲来などを観測していたのではないかとのことでした。
ここは期待しすぎだったのか、何かもう一つインパクトを感じませんでした。
⑧カリブ海を望む絶景ポイント、地形学的観察展望台:
エルカスティージョの裏にはカリブ海が広がっています。
海に向かって左手奥(北側)には風の神殿が望まれ、絶景のビューポイントです。
また反対側(南)を見ると、「地形学的観察展望台」の案内板と共にビーチに降りる階段が設けられています。
付近にはまだ青い実をつけたアーモンドの木がありました。
⑨近寄ることも出来ないエルカスティージョの南端を横目に通りすぎて、フレスコ画の宮殿に向かいます。
⑩フレスコ画の宮殿:
1)フレスコ画の案内板:
Mural Painting -Language and stories in pictures- (フレスコ画-画像内の言語や物語-)
2)この2階建ての神殿は、15世紀前半、マヤパンが崩壊し、トゥルムが独立性を確立したころに建てられたもの。
3回にわたって増築が繰り返され、現在の姿になったとのこと。
1番最初に建てられた内部の小さな神殿にマヤの神々が描かれたフレスコ画が残っていることで有名なのですが、残念ながら現在、内部は入れません。
内部は多数のジャッキで支えられていました。
太陽の動きを追うための観測所として使われていたということで、宮殿の正面は「降臨する神」または「ビーナス神」と呼ばれるマヤのレリーフで装飾されています。
しかし壁表面の劣化が進んでいるようで、”両目を見開きこちらを見ているような神の顔の正面が見られる”と説明されて撮った画像からも、素人には判別できませんでした。
⑪チュルトンの家:
フレスコ画の神殿の真向かいにあります。
この建物には地下水槽チュルトンがあります。
チュルトンはプウク地方によく見られる、雨水を貯めておく水がめのような地下施設です。
⑫葬儀の台座:
チュルトンの家の南隣にある葬儀の台座。
草地の真ん中に穴が開いていて、その下に階段があり、お墓だったそうです。
中からは黄金やトルコ石、土器が発見されたという。
階段は、ここを上って甦ると信じられていたから。
⑬出口へ:
見学を終えて出口へ向かいながら振り返り見るエルカスティージョ、そして南側の出口へ。
周囲を城壁で囲まれているマヤアーチの狭い出口では渋滞も。
バス駐車場、売店などのある広場まで戻ります。
⑭バスでカンクンに戻ります。ホテル帰着後昼食。
■午後の自由時間にはバスを利用してショッピングモールなどにも出かけてきました。
夕刻、まだ明るかったホテルから眺めた、だんだん暮れていく風景です。
(明日は午後出発、空路帰国の途につきます。)
(カンクン泊)
-7日目に続きます。-
| 固定リンク
「海外旅行」カテゴリの記事
- 2010/10北京ツアー(4,5日目)(2011.07.01)
- 2010/10北京ツアー(3日目)(2011.07.01)
- 2010/10北京ツアー(2日目)(2011.07.01)
- 2010/10北京ツアー(1日目)(2011.07.01)
- シルクロード(ウルムチ・トルファン・敦煌・西安)をめぐる旅(完)(2016.04.27)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント