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2015年4月

2015年4月30日 (木)

ヒメクロオトシブミとコナラ、イヌシデに作られた揺籃(2015/4)

 振り返って見ると4月下旬は予想以上に気温の高い日が続いて、日中の日当たりではじっとしていても汗ばむほどの日が続きました。
 おかげで街路樹のハナミズキなどもあっという間に散ってしまいました。

 隣県のフジの名所からも、開花後に予想以上の速さで見頃を迎えることになって、見学は早めに、という案内もあったように、周辺では季節が足早に進んでいる模様。

 その様な影響のせいだったでしょうか、
 先にはじめてコナライクビチョッキリが揺籃を作っているのを観察してから、オトシブミ類も同様に姿を見ていました。
 しかし、わずかその数日後、同じところではもう活動するオトシブミの姿は、少し探したぐらいでは見つからないで、その代わりに、方々のコナラの小木や、イヌシデの大木に既に多数の揺籃があるのが目にとまりました。
 揺籃の様子から、全て、以前にも観察したことがある「ヒメクロオトシブミ」のものと推測しました。
 作成中の様子が観察できたらと期待していたのですが、やはりさっさと仕事を済ませてしまったようで、残念ながら、タイミングを逸したようです。

〈観察期間は4.22~28〉
●活発に活動していたヒメクロオトシブミ:
 (4/22撮影、全てフラッシュON):
 いずれもコナラの小木で。
 後で画像を見ると、その時には気がつきませんでしたが、止まっている葉が揺籃作成用に既に切断されている様子が写っていて、揺籃作りも平行して進んでいたものと思われます。Blgs1148

Blg1148

Blgr0085366cc_1148

Blgsc1148_2

D1152

 
※作成済みの揺籃(撮影は4/28~29) 

●複数のコナラ小木に作られた揺籃:
 8個見つかりました。一応全画像掲載。
 ①1

 ②2_2

 ③3

 ④4

 ⑤5

 ⑥6

 ⑦7

 ⑧8

 
●複数のイヌシデ大木に作られた揺籃:
 3つ見つかりました。
 いずれも見上げる高い位置にあり、双眼鏡があれば良かったです。
 アングルは限定。また風に揺れるので望遠マクロ撮影も難しかったです。
 終いには首が痛くなって。でもまあ良くも飽きもせず・・・でした。
 なお一番低いとことにある枝に作られていた揺籃を、近くに落ちていた枯れ枝を引っかけて、手元に引き寄せることが出来たので、1つだけ細かな観察が出来ました(3つ目)。

 ①R0085776_1

 ②R0085776_2

 ③(画像はクリックで拡大します。)R0085776_3

  何とか一度は、このすばらしい揺籃の作成過程を自分の目で観察してみたいものですが・・・ (ネット上には多くのすばらしい映像があります。)

※追記:
 地域にもよりますが、4月中旬くらいから、イヌシデ(コナラ、クヌギなど)の新葉の展開とともにヒメクロオトシブミのゆりかごづくりが盛んになります。
 イヌシデなどに作られた揺りかごは、目さえ慣れれば簡単に見つけることが出来ます。
 (なお当然ながら、目の高さより低いところがベストで、そのためには”ひこばえ”などの幼木か、小木が狙い目ではあります。)
 さらにまた『タイミングさえ良ければ』 若葉を器用に巻いてゆりかごを作る様子を観察することも可能です。

※イヌシデイヌシデ(カバノキ科クマシデ属):
 山野に自生する雌雄異花の落葉高木で、樹高は15~20mに育ちます。
 公園などにも植樹されています。
 葉は互生、葉身は卵形あるいは狭卵形で、基部は円形。表面には全体に毛があり、裏面には葉脈上にあります。
 また葉の縁には細かい重鋸歯があります。
 雌雄の花序は穂状で下垂します。樹皮は灰白色でなめらかであり、古木になると縦に網目模様ができます。
 花期は4~5月頃、(自生)分布は本州、四国、九州。
 なお近縁種に、アカシデ、クマシデがあります。アカシデは新芽と紅葉の葉が赤くなることから、クマシデは葉の側脈が倍以上あることからイヌシデと区別することが出来ます。

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2015年4月29日 (水)

クロハネシロヒゲナガ♀(2015/4)

 外出先から帰って駐車場に入ろうとした時に、フェンスに小さな虫がついているのが目に止まりました。
 のぞき込んでみると、なんと髭の短いクロハネシロヒゲナガ♀でした。R0085848ct_1

 
 毎年、ゴールデンウイークのはじまる前に、近郊では田植えがはじまります。
 そしてその頃には草原にネズミムギなどの雑草が勢いよく伸びはじめます。
 この時期になると、風のない晴れた日に、名前の通り(光が当たらないところにいる時)黒い体で、(ただし光を受けるとホログラムのように光り輝いてきれいなのですが)体長の数倍もある長くて白い髭(触覚)を広げてふわふわ飛ぶ(♂の)姿を見かけるようになるのです。

 今シーズンも数日前から、散歩の途中には注意して見ていましたが、見当たりませんでした。
 それが、何ということか、一応”街中”の自宅に突如姿を見せたので、アレレ!?と思ったことでした。
 ライフサイクルがまだ十分解明されていない小さなガの仲間です。
 
 なお、これまで、クロハネシロヒゲナガについては、くどくど繰り返して記事にしてきましたので、今回はこれくらいにいたします。R0085848ct_2

R0085848ct_3

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2015年4月28日 (火)

井戸湿原(栃木県)日帰りハイキング(2015/4)

 このところの好天続きに誘われて、昨日、久しぶりにマイカーで栃木県まで日帰りハイキングに。

 標高1,300mほどの前日光牧場の中に、今シーズンの営業を開始したばかりの「前日光ハイランドロッジ」があり、そこの駐車場に車をおいて、近くの象の鼻展望台から井戸湿原を回ってきました。
 下界の”連日の暑さ“からの予想より思いのほかまだ春は浅く、木々の芽生えもはじまりかけたばかりでした。
 ツツジの花は全くありません。芽吹きもまだで、もう少し先になりそうでした。Img_1051

 
 道すがら、まだ芽吹きの遅い林縁にヤマハンノキの花芽が目に付きました。やはり下界のハンノキに比べるとずいぶん遅い開花と葉の展開です。
 雄花序、雌花序、そして昨秋出来た松ぼっくりが揃って観察できました。Photo

 
・「象の鼻」展望台から。
 春霞に霞んで、というといかにも情緒的に過ぎます。
 怪しげな何とか粒子なども含まれているようで、せっかくの“暑い晴天”でしたが、遠景は薄ぼんやり。Img_1038

 
 それでも皇海山(すかい山)、日光白根山、そして男体山などが見えました。Photo_2

 空気の澄んだ時には、ここから東京スカイツリーや富士山も見えるそうです。

 
・井戸湿原:
 小さな高層湿原です。周囲の環境維持、整備が進められていました。Img_1053

 
 可憐なヒメイチゲの白い花だけが目に付きました。Photo_3

 
 水芭蕉も一株だけ。富栄養化で巨大化した名所の花に比べれば、本来の楚々とした風情が良かったです。Img_1054_2

 
 途中の山道にはタチツボスミレ、Img_1060

 
 下山するとカキドウシなども。R0085661

 
・帰路、最近はあちらこちらで見られるようになった鯉のぼり風景です。
 冷房を入れた車から出ると、体感温度は“暑い”ですが、視覚からは“薫風”を感じることが出来る情景でした。Photo_4

 
※ヒメイチゲ(キンポウゲ科):
 本種は山地の林縁に生育する多年草です。
 根茎が横に這い周囲に広がっていきます。
 花茎の高さは5~10cm。総包葉の中から2cmほどの花柄が出てその先に花茎1cmほどの白い花が1個つきます。
 花には花弁はなく、長さ7mmほどの白色花弁状のものはがく片で、5~6枚あります。
 花期は4月下旬~6月下旬、分布は北海道、本州の近畿地方以北。

※ヤマハンノキ(カバノキ科ハンノキ属):
 ハンノキ*同様、雌雄同株で、雌雄異花です。
 秋から円筒形型の雄花序と、雄花序のつけ根に小さな雌花序を形成します。
 秋に出来た直後の雄花序(穂)は緑色ですがやがて黒紫色になり、さらに3~4月に開花すると苞(外側のふたのような部分)の付け根から4本の雄花の葯がのぞきます。
 雄花の花被は4裂しています。
 そして葯が開いて花粉を出すと、茶褐色の葯に淡黄色の花粉が付着していて、全体は黄緑色に見えるようになります。
 雌花序(穂)は短く紅紫色を帯びた楕円形で、雄花穂のつけ根につきます。
 (ハンノキ*の場合は雄花序の長い花柄の下に付きます。)
 雄花から風に運ばれて飛んできた花粉が付着すると結実して、秋に直径2cmほどの小さな松かさ状の球状果を形成します。
 中に羽のある種子が入っています。この小さな松ぼっくりは翌年の春まで残っています。

 *ハンノキ(カバノキ科ハンノキ属):
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/20151-0bd6.html

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2015年4月25日 (土)

コナライクビチョッキリ、コナラの若葉で揺籃をつくる(2015/4)

 晴れて気温も上がった4月下旬の自然林で。

 コナラの若葉で揺籃を作りはじめたコナライクビチョッキリがいました。
 時折吹く風に若葉も揺れて、画像はそのたびにピンぼけになりました。
 時折休みながらも懸命に揺籃つくりに励む(大きさ3.3mmほどの)小さなコナライクビチョッキリの姿が印象的でした。
 揺籃は葉の一方の縁から葉を切り進め、横J字型に切り終わると、縦に細長く巻いて、その後さらに揺籃をねじるようにして二重にねじったような形にし、先を折り返して出来上がります。
 1個の揺籃を完成させるのに2時間ほどかかっていたようです。
 なお同じように揺籃をつくる名人のオトシブミに較べると体も一回り小さく非力なため、揺籃づくりの技術、そしてその”作品”は 特徴あるものですが、あまり芸術的/工芸的にきれいな形ではありません。
 時には周辺の葉だけではなく、揺籃をぶら下げた葉にも、食痕が付いていたりして、いっそう”芸術性”を損なっています。

 ・コナラの葉の葉身は倒卵形、あるいは倒卵状楕円形で有柄です。
 縁には尖った鋸歯があります。大きさは「ナラ」の仲間のなかでは最小サイズです。

●コナライクビチョッキリの揺籃作り観察記録: 
 ・目測で長さ9cm、幅4cmほどの柔らかそうな若葉の上に、小さな黒いコナライクビチョッキリが1匹いるのを見つけました。
 大きさは3.3mmほど、全身黒色です。
 姿を見た際、すぐには気がつきませんでしたが、風に吹かれて葉が揺れる時、既に切れ目が入っているのがわかりました。
 葉身の幅が一番広い(と思われた)ところの左端から切り込みが始まっていて、切り込み開始推定時間はAM11:35頃。

 ・いそぎ撮影開始。(ただし初めの数ショットの画像は、やや暗く、風で揺れる条件下なのでブレが多く、そのため以後の静止画像では全てフラッシュを使用しました。
 チョッキリの作業の邪魔になるかと心配しましたが、ほとんど気にしない様子でした。
 最初の記録画像はAM11:42Am1142

 
 途中で3分半ほど動画を撮りました。フラッシュはありません。
 風で揺れる度にピンぼけの録画面なりました。
 (なお文末に掲載した動画は、映像内容が単調なため中抜きして、2分程に縮めたものです。)
 (また、以下は、憶測や、また素人の勝手な解釈も含めて書いていますので、写真に写っている「事実」以外は信用/参考などされないで下さい。)

 AM11:46撮影、切り込みの進捗記録画像R0085364c1146

 
 AM11:50中央葉脈の切断にかかる。R00853741150t

 
 主脈(中央葉脈)を越えると葉柄方向にカールしながら進み、全体としては横・逆向きJ 字型で、必要十分と判断した!ポイントで切り込み作業はAM12:02に終了。
 AM11:52~12:0211521200c

T

 (暇つぶしに、後ほど、複数の切り込み作業ポイントの写真撮影記録時間と、切り込みが進んだ距離から、“休憩時間も含む”切り込み作業の平均速度を推定すると1.5mm/分でした。
 (葉のサイズと切り込み跡のトレースで、切り込み長さは全長4.0cmほど、これに要した時間は27分、から計算)。連続作業中の速度は数ミリメートル/分でしょう。

 揺りかごの”型紙作成”が終わったら、丸めて“葉巻”の揺籃作りにとりかかりました。 
 つききりで観察していたわけではありませんが、見ていた限り、“力ずくで”葉を丸めていくようなシーンはあまり認められず、盛んに葉の表面に咬み傷をつけることによって葉が萎れてカールするのを巧妙に利用しているように見えました。 
 【正常な葉の水分蒸散速度は、細胞の膨圧を保つ仕組みによってコントロールされています。
 そして細胞が損傷を受けて膨圧が損なわれると代謝など細胞の生理的活性に障害が現れて、萎れてカールしたり、ついには枯れたりするようになります。
 葉は損傷していますが全体としてはつながっているので、すぐに枯れることはなく、部分的に萎れかけてカールしていくのを利用するのでしょうか。
 むろん素人の単なる憶測でまったくの間違いかもしれません。】

 PM12:05撮影分が最初の葉巻作業画像になりました。
 単純に1方向にぐるぐる巻いていくのではなく、はじめに葉の表側が裏側に縦筒状に曲がり込むように巻いていきます。
 (以下の画像はクリックで拡大します。)Photo

Photo_2

 
 次には、その“縦筒を包み込む”ように、今度は葉裏側から葉表に二重に巻いていきます。
 【以下の記述部分は観察していませんから、参考書から引用しました】:
 《その間に、葉巻の葉肉中に2~3個の卵を互いに離して産み付けながら細く巻き上げてから》、先端部分を折り返して揺籃の出来上がりになります。(PM1:35)Photo_3

4

 (くどいですが、素人目には“巻き上げる”というより、自然に丸まっていく、という感じでした。) 
 こうして完成した“作品”は、傍観者がお手伝いもしないで言うのは気がひけますが、かなり“不細工”です。 
 揺籃は切り落とされることなく、揺りかごが完成しました。
 1個作るのに要した時間は2時間ほどでした。

 翌日、確認に行って見たところ、隣り合わせの間隔で、左側に更に2個の揺籃がぶら下がっていました。
 (後で画像をパソコンで拡大してみて気がついたのですが、一番左の揺籃に虫の姿が写っていましたが、不鮮明な画像のため、作成者かどうかはわかりません。
 またその周辺の葉だけではなく、二つ目(真ん中)の揺籃を吊り下げた葉にも食痕が点々と付いていました。)
 (画像はクリックで拡大します。)Img_09672

 それはともかく、葉の切り込み方も、完成した揺籃の外観も同じなので、いずれの揺りかごも、昨日のお方様の作品と思いました。

 なお、その後、揺籃の中で孵化した幼虫は潜葉性で、幼虫越冬、春に蛹になり、羽化して成虫になるということです。
 小さな昆虫の世界ですが、ドラマチックです

※コナライクビチョッキリ(チョッキリ亜科イクビチョッキリ族):
 全体に黒色。大きさ(体長)は 2.4~4.2mm。
 成虫の出現は春4月中旬から5月の年1回。
 半日陰になるような環境の若葉を好み、都市公園緑地などでも普通に見られるという。
 分布は日本各地。

 
※動画: 
 若葉に切り込みを入れて行く作業途中の約3分半の進捗を録画しました。
 風で揺れるおかげで、切れ目がはっきりしますが、画像はピンぼけに。
 なお内容は単調なため、中抜きして2分程に縮めた切り込み作業の”さわり”録画です。

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2015年4月24日 (金)

メスアカケバエ大発生(2015/4)

 4月中旬、田圃道や草原に、迷惑/不快害虫仲間のメスアカケバエが大発生していました。
 歩いていると、まとわりつくようにブンッと羽音を立てて近寄ってくるので、一層不快です。
 ほとんどが全身真っ黒の♂です。
 なお♀はあまり飛びまわりません。

●メスアカケバエ♀:
 体長12mmほど。名前の通り雌の腹部は橙赤色で、盛り上がった胸背部は鮮やかなオレンジ色で光沢があります。
 見た目の第一印象は気持ち悪い、不快、というところ。417

 
●一方、♂は体も小さく体長10mmほどで毛深くて、全身真っ黒。417_2

 
●晴れて風も弱く気温上がった日中には♂が群れ飛んでいます。
 体の割には太くて長い後脚をぶら下げるように伸ばして飛ぶので、大きく見えます。Blg418

 成虫の発生期間は4~5月くらいで短いです。

 なおこのほかにも似たようなものがいます。お暇ならこちらセアカキノコバエ/その他ケバエの仲間)をどうぞ。

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2015年4月23日 (木)

春に咲く青色の唇形花の雑草など

 春に、田圃道や草原、また庭先などでも普通に見られる青い唇形花の雑草/野草など。
 毎年の繰り返しです。
 田圃道の雑草は田植え前の雑草退治作業によって一旦はほとんど姿を消してしまいます。でも途絶えるものはいませんね。

カキドウシ
 茎がつる状に伸び、垣根を通り抜けていくほど繁殖するので付いた名前。R0085405c

 
●キランソウ(地獄のカマの蓋):
 庭にも何回か姿を見せたことがありましたが最近は見ません。
 近くでは他の雑草に比べて少ないようです。
 根に近い部分の葉 (根生葉)がロゼット状で、地面に貼り付くように茎を延ばして広がります。
 民間薬草として知られ、病人が地獄に行かないよう地面に蓋をするとのことで別名ジゴクノカマノフタとも。Photo_3

 
●ムラサキサギゴケ:
 湿り気がある日当たりの良い場所に生えて、匍匐茎で広がって群生しています。
 花色が紫で花の形がサギに似ていることから付いた名前。
 なお、白花もありこちらはサギゴケと呼ばれています。Photo_4

 
※園芸種サギゴケ:
 グランドカバーなどに用いられる園芸種で、花は野生種より一回り大きく白色のものもサギゴケと呼ばれています。
 勢いを増してきた庭のグランドカバー(サギゴケ)です。
 シラサギに見えるでしょうか?Photo

 
●トキワハゼ:
 田圃道に普通。シロバナも普通に見られます。庭にも必ず生えて来ます。
 茎は根際から分かれて株立ちになり、匍匐茎は出しません。Photo_6

 
●セイヨウジュウニヒトエ(園芸種):
 その昔に野生種のジュウニヒトエを見てから、ホームセンターで買って植えた園芸品種です。
 野生種より花も大きく、放任すると増えすぎて困るほど丈夫で旺盛な繁殖力です。Photo_7

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2015年4月22日 (水)

ヒメスミレ他スミレの仲間6種(2015/春)

 春の草原に、また街中に、公園や庭にもスミレが咲いています。
 身近なもので特別珍しいものはありませんが、やはり春の野草として目にすると何となく撮ってしまいます。
 変わりばえしませんがとりあえず掲載しました。
 (なお、言わずもがなですが、スミレの種類数は多数あって、植物分類学者の間でも定数が確定していないそうで、素人には、「たくさんある」、としか言えません。

 以下に勝手に書いた名前は信頼性はありません。ただきれいなスミレの花、でも十分なのですが・・・ 不確かな目の記録です。

■スミレ:
 住宅地の道路脇,,縁石と舗装の隙間に生えているもの。
 たくさん生えて来てきれいと思うのですが、ご近所のきれい好きの住人には雑草として”駆除”されます。
 しかし毎年負けることなく必ず生えてくる”根性”のある植物です。Img_0780

 (・多年草で花期は3~6月、側弁(左右の花弁)の基部に毛がある。葉はへら形で、葉柄にははっきりした翼がある。花の色は濃紫色だが、変異も多い。)

 
■アメリカスミレサイシン:
 毎年、庭に生えて来ます。
 初夏の頃には大株になって、ワサビのように太く発達した塊茎が育っています。
 増えすぎるためスコップで太い根っこを掘り返して”駆除”しますが、いなくなくなることはありません。Photo

 (・多年草で花期は4~5月、園芸用として導入されたものが逸脱、野生化した。側弁の基部に毛がある。繁殖力旺盛。)

 
■ノジスミレ:
 街中の車道と歩道の境界石の隙間に生えています。なお名前は、以前に詳しい方から教えて頂きました。Photo_2

(・多年草で花期は3~5月、葉にビロード状の毛がある。側弁(左右の花弁)の内側は無毛。)

 
■ヒメスミレ:
 今春はじめて、公園の林地に点々と生えているのに気がついたもの。
 最初に見かけたのは遊歩道の縁石と舗装の乾ききった隙間に生えていて、草丈も小さく、名前は不明のまま。R0084788

 
 その後、暇ついでにすこしチェックに行って見て、林地にさらに小さな株が点々とあることを再発見し、特徴も注意して観察後、ヒメスミレ、としました。Photo_3

 (・多年草で花期は3~5月、側弁(左右の花弁)の基部に毛がある 。葉の裏面は紫色をおびる。葉は三角状被針形で、葉の縁に明瞭な鋸歯がある。

 
■アリアケスミレ:
 毎シーズン草原に生えて来ます。隣り合って生えていても花色に変化があります。Photo_4

 (・多年草で花期は4~5月、顕著ではないが葉柄に翼がある。側弁(左右の花弁)の基部に毛が多く、上弁に毛があるものもある 。葉はへら形で数が多く、水平方向に広がる。花の色は白色から紫色の筋が濃いものなど“有明の空模様”のように変化に富む。)

 
■タチツボスミレ:
 近くの散歩コースではあまり見かけませんが、自然林の林縁などでは普通に生えています。Photo_5

 (・多年草で花期は3~5月。花色は淡い紫色が多い。茎は斜上する。葉は心形で縁に細かい鋸歯がある。同じ仲間には60種類ほどもあるが、中で一番普通に多く見られる。)

 
■不明のスミレ:
 里山で見かけました。情報不足で分かりません。Photo_6

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2015年4月21日 (火)

ウワミズザクラ咲く(2015/4)

 4月になってこれまで、雪が降ったり、霰も降ったり、はたまた暑かったりと菜種梅雨がずっと続いているような天候。そして何より平年の半分以下の日照時間という、困ったお天気続き。
 本日くらいから当分は初夏並みの気温が続くという予報。なるがままに、ということです。
 それでも季節は予想以上に足早に進んでいます。

 
 近郊では田植えもはじまっていました。Photo_6

 ご近所のお庭や街中は、一気に華やかになりました。
 紫モクレン、赤や橙色のツツジ、華麗な巨大輪の白牡丹、など枚挙にいとまがありません。

 
●ヤエザクラ:
 団地の八重桜は既に散っていますが、農道脇の畑のものは今が見頃。Photo

 
●フジ:
 ご近所のお庭、また町裏の遊歩道のフジ棚には、急に目立つようになったフジの紫がきれいに。Img_0983

 
●ハナミズキ:
 街路樹の紅白ハナミズキが、こちらも急速に見頃になって来ました。桜よりも長く花を楽しめます。Photo_2

 
●バッコヤナギ:
 晴れた大空に、風に乗って飛んでいく白く小さい綿毛の塊。
 きっとあそこだな、と行ってみると予想通り、小川縁に自生しているバッコヤナギの大木からから飛んでいました。
 先日来の強風で、綿毛の付いた小枝が折れて地面に散乱していたりして、もうすでに綿毛は残り少なくなっていました。
 なお、花は見ていませんが、ずっと前、たぶん3月末には終わっていたと思います。Photo_3

 
●ウワミズザクラ:
 きれいな水の流れる水路脇に自生したかなり大きな木です。
 光の当たるところはブラシのような白い花がきれいに光って見えますが、このところの季節はずれに高い気温と強風のせいで、早くもかなり花傷みが進んでいます。Photo_5

※ウワミズザクラ(上溝桜)(バラ科ウワミズザクラ属): 
 日当たりが良く、谷間や沢の斜面、また小川沿いなど湿潤環境のある山野に自生する落葉高木で、樹高15mほどになります。
 春(4~5月)に長さ10cmほどの花序枝に白い総状花序をつけます。
 遠目にも、花の細長い雄しべがブラシのように見えてよく目立ちます。
 なお、よく似た樹にイヌザクラがありますが、ウワミズザクラの花序枝には葉が付き、イヌザクラの花序枝には付かないこと、(また果期に萼片が残ること)で区別できます。 
 分布は日本各地。

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2015年4月20日 (月)

ノヂシャ(2015/4)

 日当たりが良く、やや湿り気があって、周囲にまだヨシなど背丈が高くなる大型の雑草が少ない草原に、ノヂシャがたくさん生えています。
 淡水色で直径数mmの小さな花は、遠目にはあまり目立ちませんが、傍に腰を下ろしてのぞき込んでみるとかわいらしくきれいです。
 毎シーズン目にする、春を感じる野草の一つです。1r0084918_2c

2_r0084918_3

 
 はじめて見かけた時には外来の”雑草”かと思っていましたが、実は、ヨーロッパ原産のハーブ/サラダ菜として日本でも栽培もされていたそうです。
 それを知って、雑草ではなかったことを知ったのです。
 
 以前に少し採取して茹でて食べてみたことがあります
 花はほとんど分からないようになりますが、まったく癖がなく、サラダ菜として栽培されると言うことを納得したことでした。
 
 見た目はひ弱そうな印象も受けますが、草など何も生えない原っぱのコンクリート階段の隙間から、一株だけ徒長して立ち上がっているのを見つけて引き抜いて見ると、細い根を伸ばして水分を吸収して生えていることが分かりました。3

 
 ふかふかの腐葉土地にたくさん生えている株は、盛んに二叉に繰り返し枝分かれして、立派な株になっていて、4_r0084918_4

 
 こちらも一株抜いてみると、茎の根本は太いゴボウ根のようになっていて、いずれもたくましい植物のようです。5

 今頃はみずみずしい株がたくさん生えています。
 ほどなく周囲に伸び出す雑草に埋もれて分からなくなってしまいます。

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2015年4月19日 (日)

キアゲハ(今シーズン初見)、そして初見のチャハマキ♂

 草原に伸び放題に大きくなった”雑草”セイヨウカラシナの群落周辺をモンシロチョウ、モンキチョウが飛び交っている中に、キアゲハが一頭、飛び込んできました。
 今シーズン初見です。
 例によって、かなり遠方まで、モンシロチョウ、モンキチョウなどと追いつ追われつでなかなか止まりません。

 待つことしばし、あらかじめ狙いをつけて待ち構えていた菜の花に止まったところを、1枚だけ。
 すぐに行ってしまいましたが、新鮮な個体でした。(画像はクリックで拡大します。)Img_0854
                           (4/17撮影)

 
●チャハマキ♂:
 こちらは当ブログ初のチャハマキ♂です。
 水遣りをしていた庭の草花のかげから飛びだして、網戸に止まった小さなガです。
 遠くてピンぼけ。近寄るとすぐに逃げられました。Blg2015414r0085104
                           (4/14撮影)

 
 なお同じように、以前にやはり網戸に止まっていたチャハマキの記事がありましたが、あらためて見直すと、そちらがチャハマキ♀であったことがわかりました。
 これで”ご夫婦”とのご対面ができました。
 害虫さまで、うれしくはありませんが・・・
※チャハマキ♀画像再掲:Photo

 ・チャハマキ(ハマキガ科):
 大きさ(開張)2~3.5cm。♂は♀より小さい。年3回以上発生し、冬越しは幼虫で。
 成虫出現時期は3~11月、分布は本州、四国、九州。

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2015年4月18日 (土)

マルクビツチハンミョウ(2015/4)

 晴天で気温が5月並に上がった昨日、池の堤防の遊歩道沿いで。 
 セイヨウカラシナやアブラナなど菜の花が咲き乱れる堤防の地面を素速く歩くマルクビツチハンミョウに遭遇しました。
 地中に産卵するために、適した場所を探していたのでしょう。
 翅が退化して飛ぶことが出来ず、背中がむき出しの昆虫です。
 奇しくも3年前のほぼ同日、はじめて目にした昆虫です。これで2回目の再会ですが、千載一遇のチャンスと言えるでしょう。
 
 春先に野原の草むら地面を這っているマルクビツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)は、(春に発生するニッポンヒゲナガハナバチや、シロスジヒガナガハナバチなどの)ハナバチ類が地中に造った巣に寄生するという、特異なギャンブラー的生活史を持つ有毒昆虫です。
 丸々した大きなお腹には数千個の卵があり、地中にまとめて産卵します。
 そして孵化した1齢幼虫は付近の花に登り、花粉や蜜を集めにやって来た、(地中に営巣する)ハナバチ類に取りついて、その巣穴に侵入してそのハチの卵、そして貯められた花粉や蜜も食べて生長するという寄生をするのです。
 そして このような機会を得るのは最早ギャンブルなのです。

 (なお、ご興味がある方は以前の記録こちらもご覧下さい。)

 ●足早に遊歩道を横切るように歩いているのを追っかけ撮影。
 好天でもピンぼけになったりで、フラッシュ撮影に。R0085185tcc_2

 
●擬死と体液分泌:
 止まらせようと、体を枯れ茎で突っつくと、ころりと固まって死んだふりの擬死状態に。
 そしてみるみるうちに、関節から猛毒のカンタリジンを含む橙色の体液が分泌されます。
 体液には触れないよう要注意。
 そのまましばらくは動かないのでシャッターチャンスです。R0085186tr_2

 
●後は、忙しいのに,迷惑だったでしょうが、動き出したところを少し追っかけ。R0085188t_2

R0085189ctcc_2

R0085190ct_2

 
●さらに枯れ茎につかまってもらい、R0085203ct_2

R0085213t_2

 
●再び道路端の枯れ草地面に降りてもらいました。
 その際に転んでしまいましたが、すぐに起き上がって、あたふたと草むらに消えていきました。R0085218ct_2

R0085219ct

R0085222t

 どうも済みませんでした。

 
●動画:
 消える直前の姿も、1秒間の超短い動画に。
 .(あまりに短いので、速度は原画を4倍スローモーション加工して4秒弱になっています。
 実際の動きは結構早いです。)
 

 ・正直なところ、単調な動画ですから5秒くらいで終わりにしました。
 非力なコンデジで録画記録に時間がかかり、すぐに電源を切ったため、ほとんど記録されていなかった、ということです (^_^;)。
 同じ動きが繰り返されるだけですので、マッ、いいか、と掲載しました。

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2015年4月17日 (金)

コガタルリハムシ、カブラハバチ、不明の小さなハチ3種(2015/4)

 毎シーズン繰り返しで、書かずもがなの記事ですが。

●コガタルリハムシ:
 草原で、大株になって葉を広げたギシギシの上では、特異的な短い地上生活の今の間に繁殖活動にいそしむ成虫の姿が方々で見られます。
 更に、お腹がパンパンに膨らんだ♀が、産卵場所を探して新鮮なギシギシの葉上を歩き回っています。
 葉裏をめくってみると案の定、黄色い卵がかためて産み付けられていました。
 また、その近くでは、一足早く孵化した幼虫が、最後は葉脈だけしか残らないほどにギシギシを蚕食して大繁殖中です。
 夏が来る前に地上から姿が見えなくなります。Photo

Photo_3

 余談ながら、その頃から晩秋まで、一見よく似た姿を見せるのはヨモギハムシです。

 
カブラハバチ
 菜の花(セイヨウカラシナやアブラナ)が群生した草原にいました。
 黒いイモムシ姿の幼虫はアブラナ科野菜を食害する農業害虫です。
 時折庭にもやって来ます。R0084842ct

 
●不明のハチ3種:
 ハチの種類は非常に多く、すこし調べましたが素人には分からないです。
 写真だけ残しました。

 ・菜の花にいて、黄色い花粉にまみれていた体長10mmほどの全身真っ黒のハチ。
 ハグロハバチなどではなさそうです。10mm

 ・リビングに飛び込んできた小さな、スリムなハチ。体長10mm以下。
 手で掴まえてから、ティッシュペーパーにくるんでしばらく置いたものを、そーっと開いて撮影。
 その後窓を開けて外に出すと、ゆるゆる歩いて花鉢の陰に隠れていきました。
 特徴がはっきりしていると思いましたが、やはり似たようなものがヒメバチの仲間などにも沢山いて、名前は分かりませんでした。10mm_2

 
 ・ミニバラの葉上を歩き回っていた小さなハチ。体長7mmほど?。数匹いたので害虫では、とすぐに殺虫剤スプレー。
 動かなくなったところも撮りました。
 バラの害虫仲間も沢山いますが、何者かは分かりません。Photo_2

 山野の新緑が美しく、すがすがしくなる季節、昆虫類も益虫・害虫おそろいで活動開始です。

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2015年4月16日 (木)

北関東の桜名所(2014/4)/わたらせ渓谷鉄道トロッコ列車

 先日、終日そぼ降る雨の中、日帰りで、北関東の「さくらの名所見物」へ。
 自宅からは、さして遠くもない地域ですが、イージーなお仕着せツアー参加です。
 ソメイヨシノの見頃は過ぎていましたが、他にもたくさんある種類の桜は十分見頃できれいでした。

●『わたらせ渓谷鉄道トロッコ列車』
 事前に予約指定が必要なため、今まで何回か気まぐれにマイカーで出かけた時には乗れないで、今回初めての乗車体験です。Photo

 車両は4両で、DE10型ディーゼル機関車が牽引。
 前後2両が普通の車両で、その間に(窓ガラスがはめられていなかった)2両のトロッコ車両が挟まれているという列車編成。
 今回乗車区間は大間々駅から足尾駅まで。
 ビューポイントでは案内放送と共にスピードダウンして走行するサービスもあり、乗車時間はおよそ90分ほどでした。

 
 時折、窓ガラスのはめられていない*トロッコ車両から吹き込む小雨交じりの冷気を気にしながらも、霧雨に煙る鉄道沿線に咲く桜や渓谷美を楽しむことができました。
 (*寒い季節には窓ガラスがはめられるようです。)
 なお雨交じりの冷気が嫌だという場合は、普通車両に移ることは自由で、そうされた人も多かったようです。Photo_2

 
 神戸(ごうど)駅を過ぎると長いトンネルに入ります。
 トロッコ車両は、帽子も飛ばされるほど、容赦なく吹き込む冷気と、走行騒音に見舞われて、がんばって残っていた人達の中にも、堪らず普通車両へ移動する姿が。
 ただ、この間、トロッコ車両の天井にきれいなイルミネーションが点灯して輝くという、”引き留め策”も。Photo_3

 
 通同駅を過ぎる頃から、昔マイカーで訪れたこともある、歴史的な鉱毒事件の発端になった足尾銅山の遺構も垣間見えて、”一瞬”ですが往時が偲ばれました。Photo_4

 
●その後、富弘美術館見学へ。ここは既に何回か個人的に訪れています。Img178

 館内は撮影禁止。周辺風景です。Photo_5

 
●最後に、はじめての赤城千本桜見学へ。
 降り止まない雨の中、「日本の桜名所100選」の桜の名所見学。
 行き帰りには”ドイツ村”と言ってもよいのでしょうか、『赤城クローネンベルク』の施設内を通り抜けていきます。
Photo_6

 ここでは、37種の桜およそ500本(1000本ではなかった!)と、おまけの15万株の芝桜が見られる、ということでした。
 雨に煙るおかげで、もう一つのおまけに、数は少なかったものの、傘の花も見られました。
 「”桜はちょうど見頃なんですが、このお天気で・・・”」、と施設案内係の人のお話でした。
 桜もいいけれど、草地で圧倒的なナズナに押されながらも、背丈の低い黄色い花のイヌナズナも良かったです。Photo_7

 チューリップは5月から。家族連れで訪れるにはいいところで、ゴールデンウイークには賑わうことでしょう。

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2015年4月15日 (水)

エノキの雄花と両生花(追補)

 先の記事で、エノキの両性花の写真がどうも不出来です。
 実のところ、虫眼鏡がほしいくらい小さな花で、撮影ポイントが必ずしもクリヤーには分かりません。
 そこで、一応の見当はつけながら”山ほど”デジカメのシャッターを押して(現地では画像確認などしないで)、後でパソコンで拡大して使えそうなものを拾う、ということにしています。
 それで、適切なものがありませんでした。
 もう一度だけと思い直して、近くまで撮り直しに行きました。
 このところ連日の冷たい雨や、晴れると吹く強風のせいで花も傷んでいて、特に開花した雄花の多くが花柄だけを枝に残して欠落し、無くなっていました。(写真下1枚目)
 両性花の方はまだ蕾のものもあったりして、前報よりましな画像が得られましたので、追補の写真を掲載しました。

●エノキの花だけを撮るためには、花を個別に採取する必要があります。

 ・本年度枝先の様子と大きさ:Photo

 
 ・雄花:
  再度撮り直し。
  大きさ(雄しべの広がり幅)は直径7mm前後の小さなものです。
  その下に花被片がありますが、自然のままではなかなかうまく撮れません。Photo_2

 
 ・雌花も更に撮りにくいです。
  何とか全体のイメージがつかめる画像になったでしょうか。Photo_3

 午後から雲行きが怪しくなって、18時前には霰混じりの雨と春雷、近くに落雷も。
 お天気の神様も忙しい様子でした。
 ゆっくりお休みしてほしいのですが・・・

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2015年4月13日 (月)

カツラの雄花と雌花、エノキの雄花と両生花

 ごく小さかった庭のツリバナ(落葉樹)の冬芽も3月末には葉芽の展開がはじまり、その後を追うように、葉腋からのぞいた花芽、短い集散花序も日毎に伸びて、丸い蕾をたくさん付けて下垂をはじめています。
 季節は本当にあっという間に進んでいきます。R0084839

 
 話変わって。
 以前から、一度は観察したいと思っていた公園樹のカツラ、そしてエノキの花。
 花期のタイミングを逃さず、また注意して見なければ気づかない種類の木の花で、結局、今までずっと花期が終わってから、忘れていたことを悔やんでいました。
 今シーズンも、ツリバナの葉の展開に気づいたその日だけは、今年こそ観察をと思ったのですが、やはり忘却の彼方へ・・・
 そして昨日、なぜか、アッそうだった、と思い出して、急ぎ、晴れ間がのぞいた公園へ。

●カツラ:
 カツラは冬芽の観察はしていましたが、花は一度も見ていません。(見れども見えずでした。)行ってみると、時、既に遅く、花期は過ぎていました!
 みずみずしい新葉がきれいに展開していて、葉の展開に先立って咲くという花は雄花、雌花ともすっかり終わっていました。
 しかし、がっかりしながらも往生際が悪く、“上を向いて、全部で10数本ある雄株と雌株の樹木を確かめながら辿っていくうちに、何と見つかりました!
 ほとんど残骸に近くなっていた雄花と雌花、また少しは”花“の雰囲気が残っている雌花をつけた雌株があったのです。
 あと数日遅かったら今年もアウトになるところでした。

 
●カツラの花(雄株/雄花;雌株/雌花)
 ・カツラの大木:Img_0798

 
 ・雄株/雄花
  雄株樹木には果実(袋果)の残骸がありませんから見分けがつきます。
  10数本ある樹木を辿った最後の雄株で、他の雄株では見られなかった雄花の残骸が見つかりました。
 新葉が展開する前に開花した雄花は、雌花同様萼も花弁もありませんが、細い花糸の先に、きれいな紅紫色の葯が付いた雄しべがたくさんあり、小さな紅紫色の花のように見える花です。
 しかし、すっかり展開した葉脇に残っていたのは、細糸の先ぶら下がった黄土色に変色して干からびた雄しべの残骸でした。
 雰囲気が分かったことだけでもOKとしました。Photo

 
 ・雌株/雌花
  樹によってずいぶんと個体差が見られました。
  最初に雌花残骸を見つけた雌株は、(昨シーズン出来た果実(袋果)が開裂して中の種が放出された後に残って茶褐色に変色した)鞘が枝にポツン、ポツンとまばらに残っている樹でした。
 一応、その花の残骸を写真に。2r

 
 更に次の樹を探して行くと、やはり開裂袋果の茶褐色鞘残骸が驚くほど大量に残っている雌株がありました。
 この樹も新葉はすっかり展開していましたが、葉腋に咲いた(やはり萼も花弁も無い)雌花が、少し色あせながらもまだ多数残っているのが見つかりました。
 葉が出る前に咲く雌花は3~5個の雌しべから出来ていて、柱頭は太い糸状できれいな紅~紫紅色ですが、見頃を過ぎた花は茶色を帯びてきれいさは今ひとつでしたがやむを得ません。Photo_2

 なお雌株には雌花のほかに、雌しべと雄しべの両方がある両性花がつくということですが、今回は分かりませんでした。
 まあ、物覚えが年ごとに、さらに日毎に悪くなるものにとっては上出来の観察でした。
 当地では3月下旬から4月初めが開花時期のようですが、ともあれこれで念願達成です。

※カツラ(単型科カツラ科カツラ属):
 カツラは雌雄異株の落葉高木で、雄花と雌花そして両性花があります。
 花期は4月頃で、葉が出る前に、葉腋に、基部は苞に包まれ、花弁も萼もない小さな紫紅色の花を開きます。
 雄花には雄しべが多数あり、花糸は極めて細く、葯は線形で紫紅色です。
 雌花は3~5個の雌しべから出来ていて、柱頭は太糸状で紅~紫紅色です。
 小さな花で、見上げるような大木の場合は、開花に気付かないことも多い樹木の花の一つです。
 近くに自生した樹木はありませんが、散歩コースの公園には10数本植樹され、大木になっています。
 分布は日本各地と中国。

 
●エノキの花(雄花と両生花):
 エノキは陽樹といわれるように日当たりの良い環境でしか十分生長出来ません。
 エノキは雌雄同株で、1本の木に雄花と両生花が付きます。
 公園に数本植樹されていますが、林地に他の高木と混植されて、他の高木で周囲を覆われるようになった木は日照不足で樹勢が衰えてきて、かなり枝枯れもしていて、ちょうど行った時にはその剪定作業が行われている最中でした。
 新葉の展開と同時に咲いた花付きの枝も伐採されて、樹下に積み上げられ、既に萎れはじめていましたので、観察はムリ。
 公園の別の開けた場所にも1本あって、こちらは見上げる高木に育っています。
 若葉と同時に開花した雄花と両生花を含む全体で、もわーとした薄黄緑になっているのを撮るだけにして(こちらは高すぎて細部観察はムリ)公園を後に。1img_0806

 
 エノキは公園植樹以外に、日当たりのよい空き地、荒れ地、また農道端などに普通に自生しているので、観察には支障ありません。
 その様なわけで、帰り道に自生している小木の観察にしました。R0084934

 
 ・雄花と両生花:R0084942

R0085005

 
 ・雄花:R0084940ct

 
 ・両生花(画面中央):R0084942_2

※エノキ(榎)(ニレ科エノキ属):
 丘陵から山地の日当たりの良い場所に生える落葉高木。
 日陰では育たない陽樹。公園樹にも利用されています。
 雌雄同株で淡黄白色の小さな雄花と両性花をつけます。
 葉の展開と同時に開花します。
 雄花は本年枝の下部に集まって付き、両性花は上部の葉脇に付きます。
 雄花の花被片(花弁と萼の区別がはっきりしない植物の花弁と萼の総称)は淡褐色のため目立ちませんが4個、そして雄しべ4個が対生していて、その中心部には白い綿毛が密生しているため白く見えます。
 両性花には子房の下に雄しべがあり、花被片4個と、雄しべ4個が、また雌しべが1個あります。
 そして花柱は”ハ”の字型に2裂して柱頭には白い毛が密生していてよく目立ちます。
 花後子房が膨らんで果実が出来ます。
 果実は緑色の直径6mmほどの球形核果で、秋に赤褐色に熟します
 花期は4~5月、分布は本州以南。

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2015年4月12日 (日)

ぴかぴかの鯉のぼり(2015/4)

 数日曇りや雨のぐずついた天気でしたが、今日は午前中、まあまあの晴れになりました。
 ”選挙用”にという神様の思し召しだったのか、神様はその様なニンゲンの”世俗”の物事には一切関わりなさらないのでしょうか。(まあそうでしょうね)。
 そんなことはともかく、早くも天気は下り坂で、午後から曇り始め、風も少し出てきました。
 そんな折から、投票は午前中早々に済ませて公園まで”自転車で”散歩に。

●鯉のぼり:
 普段まず通らない新興住宅地内の、車が来ない安全な道を通り抜ける時に、何と早くも(早くもないのでしょうか)折りからの風に乗って、鯉のぼりが泳いでいるのを目にして、遠くから望遠で撮らせてもらいました。

 帰宅後、写真を見ると、ぴかぴかの真新しい鯉のぼりのように見えます。
 そして真鯉や緋鯉だけではなく、何と始めて見た、「ウナギのぼり」も泳いでいるではありませんか。
 ともかく可愛いお孫さんのために、うなぎ上りに健やかに育つようにと、高く掲げられたものに違いありません。
 心が和みました。Img_0785t

Img_0786t

Img_0786ct

 
●公園樹木剪定・伐採:
 公園では折しも20数年来の大がかりな樹木の整枝・剪定・伐採作業が進行中でした。
 芝生地にある杉が何本か伐採されたり、林地で大木に育ったケヤキやアラカシが樹冠を形成して上空を覆うまでになり、他の低木は日照不足で枯れたり樹勢が著しく弱っていたりしていましたから、それらの対策なのでしょうか。Photo

 
●公園の桜模様:
 並木道のソメイヨシノは終わっていますが、グラウンドの向こうに1本、オオシマザクラ(未確認)でしょうか、白い花が残っていました。
 1本のしだれ桜は見頃、そして伐採作業が進行中の大木に囲まれて目一杯背伸びしたヤマザクラは見上げる上の方だけ開花中でした。
 お花見の人はもういませんね。Photo_2

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2015年4月 9日 (木)

進む季節に春の雪(2015/4)

 昨日は近くの小学校の始業式と1年生の入学式でした。
 折しも朝から時ならぬ雪模様で、あいにくの真冬並みの1日になりました。Img_0043

 
 すこし残っていた校庭の桜花は見るかげもなく散っていきましたが、下校時に傘をさして元気な声を弾ませながら自宅前の通学路を帰っていったぴかぴかの1年生達には、その様なことも含めて印象/記憶に残る記念日になることでしょう。Img_0754

 
 しばらくぶりに晴れ間がのぞいた日中、池まで散歩に行ってきました。
 途中の農道脇にある3本の桜は、落下盛んではありましたが、まだ遠目にはきれいに見えました。Img_0739ct3

 
 また用水縁に自生しているオニグルミは、枝先から新梢が伸びだして若葉の展開がはじまり、また枝の途中の側芽から雄花穂が伸びて下垂をはじめていました。
 ただ、枝先から立ち上がる雌花穂はまだ見られませんでした。Img_0740c

 
 堤防の斜面には”雑草”のセイヨウカラシナがはびこり、今を盛りと草地を黄色に染めていました。Img_0742ct

 
 池から“ピューイ”、という鳴き声が聞こえ、行ってみるとまだ帰らない冬鳥ヒドリガモの一群の姿がありました。Photo

 
 数日前には水路でやはり冬鳥のコガモがウロウロしているのを見かけ、Photo_2

 
 また原っぱには数羽のツグミもいました。32img_0165

 毎年遅くまで居残っている冬鳥仲間です。
 季節が一ヶ月も進んだり、また戻ったりでは、北に帰る時期がわかりにくいと思うのですが、どうやって判断しているのでしょうか。温度や日照時間だけではなさそうですが・・・

 
 帰り道、町裏を流れる排水路の浅瀬で、川床に体を乗り上げて身をくねらせ、水をはね飛ばしながら産卵場所を求めて遡上する鯉の姿も少数ながら見られるようになりました。Photo_3

 ともあれ春の時間は確実に進行していきます。

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2015年4月 7日 (火)

イヌナズナ(2015/3)

 3月末、公園の芝生地で、伸びはじめた雑草に混じって、ポツンと黄色い色が埋もれているのに目がとまりました。1_img_0629

 
 のぞき込んでみると、なんと近くではじめて見つけたイヌナズナでした。草丈10cmほど。
 たったの2株だけ。2r0084787c

Img_0671t

Photo

 
 傍にいっぱい生えているおなじみのナズナです。R0084771

 
 本種(イヌナズナ)は、少し自然度の高い里地などに行けばごく普通に生えていて、珍しい雑草ではありませんが、「都市化を嫌う草」と言われていて、当地の中途半端な田舎のフィールドでは、これまでまったく見かけたことがありませんでした。
 今回見つけた公園広場周辺を探してみましたが、そのスポット以外にはまったく見当たりませんでした。
 どこからどうやって、運ばれて来たのでしょう。

 余談ながら、どこにでも”限りなく”生えてくるペンペン草(ナズナ)は、若芽の頃に食べられる春の七草の一つとして古来”かわいがられて”きましたが、こちらのイヌナズナは食べられないのでお役に立たない、として”イヌ”の名が冠せられてしまいました。
 しかし「お役に立たないのはイヌの名をつける」、というのはイヌに失礼と思うのですが、ニンゲンのすることで仕方ありません。
 何時も思うのですが、ワンちゃん、ごめんなさいね。

※イヌナズナ(アブラナ科イヌナズナ属):
 開花時期は2~5月。日当たりの良い乾燥気味のところに生える越年草です。
 草姿は一見ナズナに似ていますが、花色は黄色で、全体に毛が多いこと(特に若葉の頃は毛深くてふわふわしています。)、また果実は扁平な長楕円形であるなど異なっています。
 

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2015年4月 5日 (日)

しづ心なく花の散るらむ

 数日冴えないお天気続きです。当地は連日、弱いながらも花チラシの雨です。

 満開を過ぎてから日も経ちました。
 今頃は いずこのサクラも不安定な春の日に  しづ心なく花の散るらん

●上野公園にて(4月1日):
 所用で出かけた上野。正午の待ち合わせ時間に少し余裕があったので、上野公園まで急ぎ足で往復。
 花は十分見頃で、新入社員歓迎のお花見準備、場所取り風景もみられたことでした。
 午後小雨がぱらついたようでしたが。201541

 
●近くの小学校の桜(4月1日):
 見頃できれいでした。41img_0031

 そして昨夜、既に散り初めてはいましたが、天気さえ良ければ皆既月食はここのサクラ越しに眺められたものを、口惜しや。

 
●近くの民有地、個人宅の一本桜。(4月2日):
 地域の人しか通らないため、きれいに咲いても見る人は少ないのです。
 もっとも人のために咲いているわけではありませんが・・・。Img_070542

 
●公園の桜並木(4月2日):
 近くに県下有数のさくらの名所があるため、さくら見物はほとんどそちらへ。
 市街地から2kmほど離れた田圃の真ん中というロケーションが、普段から一般住民の足を遠のかせています。
 十分きれいな花の下、数家族がゆったりと静かなお花見を楽しんでいました。20154_21

201542_2

201542_3

 野良猫はたくさんたむろしています。

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2015年4月 4日 (土)

今夜2015.4.4の皆既月食/視れども見えず

 徒然なるままに、夜五つ(20:30〜21:15)、「花見月食」を楽しまんとて、散り初めたる夜桜の下に佇みて天空を見上ぐれば、そは一点のほころびも無く分厚き雲にて塗りこめられ、南東の空にもれ出づる月食の影などさらになし。
 しかるに心眼にて思い描かんとすれども小人には叶わず、たのもしうもなく、おかしうもなし。
 真夜中の太陽と見まがふは街路灯なり。Img_0735

Img_0737

Img_0738t

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※国立天文台 「皆既月食 2015年4月4日」ページからコピー画像:Photo

 次回日本で見ることができる皆既月食は2018年1月31日。

 
★まったく記事に無関係の写真です。
 2015.3.30、午後9時40分頃、ベランダから見えた月がきれいだったので、近くに”いた”木星と一緒にとっていたコンデジ画像です。(ただそれだけです。(^_^;))Img_0699t

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Img_0686

  あすの月 きのふの月の 中にけふ (正岡子規)

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2015年4月 1日 (水)

サクラの春

 ”エイプリルフール”のイベントであってほしい出来事もなくならないヒトの世界。
 ともかく束の間のサクラフィーバーのもと、4月スタート。

 昨日、5月中旬並みの気温になって一気にほぼ満開になった幸手市権現堂桜堤まで。
 ウイークディでも駐車場は満車で、渋滞する車を尻目に、午後からのんびり自転車で気楽な”お祭り”観察。
 ちょうど逆光になる時間帯だったので、コンデジ写真はダメでしたが、きれいな風景でした。
 今後しばらくはっきりしない天候が続くという予報ですが、何時まできれいでしょうか。Img_0007tnc

Img_0003tnc

Img_0002cmtnc

Photo

 
 ※なお”新年度”を機に、ブログはこれまでのほぼ毎日の更新をやめて、すこしのんびりすることにいたしますのでよろしくお願いいたします。
 平凡な日常に埋没するせいでマンネリ記事が多いこと、また利用可能なディスク”容量”も減少してきたことなどのため。

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