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2015年6月

2015年6月28日 (日)

ホタルガ、カノコガ、チャドクガ(2015/6)

 梅雨でうっとうしい6月下旬、うっとうしい輩が日替わりでやって来ました。

●ホタルガ(マダラガ科):
 駐車場に干してあった洗濯物にくっついていました。触ると勢いよく飛び去りました。
 毎年やって来ます。 ご近所のお庭にヒサカキがあります。そこで育っているのでしょうか。R0087145

※昼飛性で、大きさ(開張)45~60mm、体は細く、黒色の前翅に白色帯があり、頭部は赤色。
 翅は広くてチョウ形。触角は雌雄とも大きく櫛状で立派です。
 成虫現出現時期は6~7月、および9月、分布は日本各地。
 幼虫の食葉樹はサカキ、ヒサカキ。

 
●カノコガ(カノコガ科):
 小雨が降る早朝の街中で、道路にうずくまるように“落ちて”いました。
 ちゃんと生きていて、触ると飛び立って行きましたが・・・。R0087187

※大きさ(開張)30~37mm。黒地に白い紋が散りばめられた細めのはねを持つ昼行性のガ。
 白紋の部分は半透明。 いろいろな花で吸蜜します。
 出現時期は6~9月、分布は日本各地。幼虫の食草はシロツメクサ、スギナ、ギシギシ、タンポポなど野原の雑草。

 
●チャドクガ(ドクガ科):
 曇天で蒸し暑い日中、自宅の外構にくっついていました。
 こちらも毎年姿を見せる要注意の毒蛾。全体に黒っぽい翅色で、第1化の♂のようです。
 なお、本種は幼虫も成虫も共に持っている毒針毛に触れると皮膚炎症を起こすため、触れないように。R0087274

※大きさ(開張)は♂約25mm、♀約30mm。年2回発生し、第1化は6~7月、第2化は9~10月頃。分布は本州以南の日本各地。
 名前のとおり、幼虫の食葉樹はチャですが、ツバキやサザンカなどのツバキ科の園芸植物の葉も食害する害虫。

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2015年6月27日 (土)

コガタノミズアブ♂(ミズアブ科)

●コガタノミズアブ♂(ミズアブ科):
 広大な河川敷の上に架かる橋の吹きさらしの欄干に止まっていました。
 どうしてこんなところに、と少し驚きでしたが。
 体長は12mmほどでライムグリーンのきれいなアブです。複眼後縁が接触しているので♂のようです。
 すぐに逃げる様子もなくじっとして動きませんが、さりとて特に弱っているということでもなし。
 それでじっくり撮れましたが、そのせいで同じアングルばかりになりました。
 (画像はクリックで拡大します。)R00872105t

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※黒褐色の胸部は光沢があり、黄色の毛が生えています。
 側縁は黄緑色、肢は黒褐色~黄褐色。腹背面には蛍光色のような黄緑色の縞模様があります。腹裏面は全体的に黄緑色。
 (なお、この黄緑色は死んでしまうと黄色に変色してしまうそうです。)
 平地の川、池沼、湿地などで、水草や抽水植物が多い水辺環境に生息しています。
 成虫の動きはあまり活発ではありませんが、飛翔は敏速。花の蜜を吸います。
 なお、幼虫は水中で暮らしていますが、幼虫期間は比較的長く、2~3年だそうです。 
 成虫出現時期は 年1回の4~6月。 分布は日本各地。
 なお本種は普通種ですが、近年、個体数はそれほど多くないらしいです。

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2015年6月26日 (金)

ナガコガネグモ(幼体)/白帯

●ナガコガネグモ(幼体)
 梅雨の合間の午前中、やる気のない草取りをしようとしゃがみ込んだ目の前に、クモが張った円網の真ん中あたりの白帯だけが、ちょうど逆光の中に白く光って目に付きました。R0087288

 
 最初は、クモはいなかったのですが、接写しようとカメラを近づけた際に、周辺に張られていた何処かの糸に触れたようで、どこにいたのか、サット姿を現して白帯の真ん中に陣取りました。R0087258_1

 
 隠れる、というより、余計によく目だったように思うのですが・・・
 そのおかげもあって、造網主はナガコガネグモ幼体と分かりました。大きさ15mmほど。R0087258_2

 
 ナガコガネグモの幼体が張った網は写真のようにジグザグの渦巻き状になっているようで,幼くてもなかなか優れた造網技巧者です。
 (画像はクリックで拡大します)R0087258_3_2

 ナガコガネグモは年一化性で、成体が見られるのは8月以降。
 暑い夏が近づいていることを教えてくれています。

※白帯:
クモの円網につけられた、糸が太く白く目立つ部分は、白帯(スタビリメンタムstabilimentum)、また隠れ帯(かくれおび)とも呼ばれています。
 その機能は、カモフラージュして隠れるためのものではないとする、別の諸説があるそうです。

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2015年6月24日 (水)

ニワウルシ(シンジュ) (2015/6)

●ニワウルシ(神樹)(ニガキ科ニワウルシ属):
 近年、ニワウルシが河原に生育し始め、問題となりつつあるという。
 治水事業の進展によって大規模な増水が発生することが少なくなり、河原が安定して微粒の土壌が堆積することなどによるらしい。
 ニワウルシが河原に侵入すると短期間で大きな樹林に生長してしまい、洪水の際には水の流れを遮ることになってしまうなど、治水上やっかいな樹木なのだそうです。

 先日、たまたま運動目的の“自転車散歩”で通りかかった江戸川の(せきやどばし)橋上から目にした河川敷の樹木群が、まさにそのニワウルシの群生でした。

 ちょうど果期で、大きな花序に多量に付いた果実の黄緑~赤橙色の塊が、遠くからでも異様に目立ったため、自転車から降りて”目一杯のズーミング“で撮ってきたものです。Img_1947_3

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 果実は狭長楕円形の翼果で、中央に種子があり、豆果のように見えますが、むけないので、鞘ではありません。Img_1947_5

Img_1947ct

 
 サイクリングロードを回って帰る途中の堤防にもやはりニワウルシと思われる樹木を見かけました。
 果期になると、果実を付けた花序がとても目立つので、遠くからもそれと分かるのですが、普段は何の樹木だかわかりませんね。Img_1947_8

※ニワウルシはシンジュとも呼ばれる中国原産の落葉高木です。  
 雌雄異株であり、6月頃に枝の先端にそれぞれの花序を形成します。
 (雌株の)果実は長さ4cmほどになり、周囲に翼を持った種子が形成されます。風に乗って遠隔地に飛散させる、風散布種子です。
 葉は互生で、枝の先に長さ1m近くになる大きな奇数羽状複葉が枝の先に集まって付くのが特徴的で、樹高は25mほどになります。
 葉は13~25枚の小葉からなり、小葉は卵状長楕円形で長さ7~12cm、先端は長く伸びて尖ります。時として頂小葉がない偶数羽状複葉の葉が出ることもあります。
 公園などに植栽されるほか、河川や小川などの堤防また河川敷などにも広く野化しています。

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2015年6月22日 (月)

コシアキトンボ、シオカラトンボ、ウチワヤンマ(2015/6)

 今日は夏至。
 一番日照時間が長い日、の後は、だんだん短くなっていきます。
 本物の暑さはこれからです。 
 昨今の天気予報は、ところにより、梅雨前線停滞、あるいは上空に非常な寒気の流入があり、雹、雨、曇り、晴れもあり、局所的に突風、竜巻のおそれもある変わりやすい天気になる、という。
 何でもあり、というのはわかるが、いつところによったり、局所になったりするのかは、所詮分からないのです。

 トンボの数がずっと少なくなりました。環境変化のせいなのでしょう。

●コシアキトンボ:
 図書館傍の小さな池に、たった1匹。Photo_6

 
●シオカラトンボ:
 近郊で、相対的には一番よく見かけますが、絶対数は少なくなりました。Img_1846t_1

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●ウチワヤンマ:
 池の水位変動が大きいのも関係があるのか、個体数は現在少なくなっています。Img_1865cts

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2015年6月21日 (日)

ミミカキグサ(クリオネ)

 先日、フラワーパークの水生植物販売コーナーで見かけた”クリオネ”
 普段はあまり関心が無いので覗いてみることがなく、知らなかっただけでしたが、売られています、と教えられて初見です。

 撮影禁止ではなかったので撮ってきました。

●ミミカキグサ:
 (商品名はクリオネとも)R0087166

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 ・ミミカキグサUtricularia Warburgii(耳掻き草、商品名クリオネ) (タヌキモ科):
 花が“海の天使クリオネ”に似た多年生で、好日性/湿生/食虫植物。花期は6~8月、原産地は中国。

 
※ちなみにクリオネです。
 (知床で飼育展示のもの:2012/2撮影)20122_2

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2015年6月19日 (金)

アツモリソウ、キバナノアツモリソウ(2015/6)

 梅雨だから当然の雨の中の一日を、入笠湿原(長野県富士見野町)のハイキングに。
 ちょうど見頃のアツモリソウ*がきれいでした。
(* http://www.fujimipanorama.com/summer/trekking/

●釜無ホテイアツモリソウ:1img_1892t

2img_1894

3img_1901t

4img_1898

5img_1899t

 
●キバナノアツモリソウ:
 また、まったくついでのおまけで、キバナノアツモリソウ**にも、初めお目にかかりました。Img_8420ct_1

Img_8420ct_2

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 ご多分にもれず昔は普通に観察できたといわれる植物が、自然環境からどんどん減少したり、姿を消して行くのは残念なことです。

 
●日本スズラン:
 見頃のピークは少し過ぎたとのことでしたが、十分きれいで、雨に打たれ、また霧にまかれる風情もまた趣がありました。R0087202_1

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■他にとりとめもなく、時間もあったので、運動目的でただ霧の流れる入笠山(1,955m)登山(ゴンドラ山頂駅から片道約1時間程度という”ゆる山登り”)も。
 白い霧は七難隠す、でした。R0087201

Img_1929t

※余談:
 日本産のアツモリソウ属にはレブンアツモリソウホテイアツモリ、アツモリソウ、キバナアツモリソウ、チョウセンキバナアツモリソウ、クマガイソウ、カラフト(ドウトウ)アツモリソウなどがあります。 
 このうち、「国内希少野生動植物種」に指定されているものは4品種あり、
 ①チョウセンキバナアツモリソウ(平成14指定);
 ②ホテイアツモリ(平成9年指定、同時に「特定」国内希少野生動植物種にも指定);
 ③レブンアツモリソウ(平成6年指定、同時に「特定」にも指定);
 ④アツモリソウ(平成9年指定、同時に「特定」にも指定)があります。

 なお国内希少野生動植物種のアツモリソウ属の中で「特定」が冠せられている上記の3種については、商業的に栽培繁殖された個々の個体の取引は規制しないが、これらの販売、頒布等の業(特定事業)を行っている者に対し、都道府県知事及び農林水産大臣への届け出が義務づけられています。
 また、譲受け等をする場合には、購入先や商業的に栽培、繁殖させたものであるかどうか等の確認が求められ、違法に盗掘、捕獲等された個体が正規の流通ルートに混入することの防止が図られています。

 ・参考:「チョウセンキバナアツモリソウ」絶滅危惧IA類 (環境省 第四次レッドリスト) http://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/pdf/tyousennkibanaatumorisou.pdf

 ・キバナノアツモリソウ:
 今回見かけたキバナノアツモリソウ(Cypripedium yatabeanum)に関しては、環境省カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)のようですが、都道府県のRDBでは絶滅危惧Ⅰ類、あるいは絶滅になっていて、適切な保護対策が求められるようです。
 http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050316539

 ・Web上で見かけた記事*にも10数年前には 「南アルプスの鳳凰三山で足元に見つかったキバナノアツモリソウ。鳳凰小屋のご主人の話では日本最大の群落でしょうとのこと。」という記録***がありましたが・・・
 http://ito-no-kai.la.coocan.jp/300_index/303_sanyo-kasei-news/sanyo02.html

※参考メモ:
 「国内希少野生動植物種」*:
 環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律に基づき、我が国において絶滅のおそれのある野生動植物種を「国内希少野生動植物種」として同法施行令に基づき指定し、個体の捕獲、譲渡し等を原則禁止するとともに、必要に応じ生息地等保護区の指定や保護増殖事業を実施することにより、種の保存を図っています。
※最新の環境省報道発表資料:
 http://www.env.go.jp/press/100838.html
 平成27年4月10日  「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が本日閣議決定された。
 本政令は、国内希少野生動植物種*1にクロイワトカゲモドキ等の41種の追加等を行うもの。(施行は5月1日)

 *1)国内希少野生動植物種:
 我が国に生息・生育する絶滅のおそれのある野生動植物の種であって、政令で定めるもの。
 捕獲・採取、譲渡し等が原則禁止となります。これまでヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコ等89種の動植物を指定しており、今回の指定で130種となります。

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2015年6月14日 (日)

クリンソウ(旧聞)

 いささか旧聞に過ぎますが、クリンソウの写真があったのを思いだして”バックアップ画像庫”から探し出してきました。
 撮影は2007.6.24,および翌年の2008.6.23の2回。
 撮影場所はいずれも庚申山(栃木県)で、登山路の途中。
 庚申山荘手前の山猿田彦神社跡の湿地で、ついでに撮った赤い花のクリンソウ群生です。
 ブログに掲載しないでボツになった理由は、2回とも、庚申山に咲く特別天然記念物コウシンソウ撮影が目的であったため

●2007.6.24
 (早朝登山時および下山時2回撮影)Img_0315

Img_0316

Cimg0008

Img_0389

Img_0392

 
●2008.6.23
 (終日雨の中でしたが、登山時と下山時に撮影)20086_1

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20086_4

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 現在も、いずれの植物も大切に見守られ、保護されていると思います。

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2015年6月13日 (土)

コアカミゴケの仲間、カントウマムシグサ、オオヤマフスマ、クロジョウカイ?

 クリンソウ群落の見学の際に、ついでに目にした植物や昆虫です。

●千手ケ浜天然林:
 訪問時は40分くらいの間に小雨が降ったり止んだり、あるいは急に濃霧に包まれたりと、時々刻々変化する天候でした。
 湖畔には樹齢200年を越えるミズナラ、ハルニレ、またシラカバの純林もある貴重な自然森林が保存されています。35

 
●コアカミゴケの仲間(ハナゴケ科):
 千手ケ浜桟橋近くで見つけました。
 腐朽が進んで表面が陥没して水が溜まるため、湿気が失われない腐木の先端表面に着生していたものです。
 小さな標品ながら、赤い色が目立っていて気がつきました。Photo

 本種は山地の腐朽の進んだ樹皮や木、または腐植土のある岩上などに生育する樹状の地衣類。
 子柄は長さ1~3cmと小さく、多くの粉芽に覆われて、また子器が赤いので目立ちます。
 花期は6月。
 なお、コケという名前がついていますが、コケではなく「地衣」です。
 地衣類は菌類(カビ・キノコの仲間)と藻類が共生して形成されている植物です。

 
●カントウマムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属):
 林縁草地に生えていました。仏炎苞が緑色のものです。花期は5~6月。Photo_2

 
オオヤマフスマ(ナデシコ科)
 やはり小雨と霧が流れる林縁で見つけました。
 何度か撮り直しましたが微風にも揺れてピンぼけが多かった小さな植物。
 とても小さな白色5弁花の花をつけますが、ほとんど目立たないため気づきにくいです。Photo_3

 
●クロジョウカイ?
 ジョウカイボンの仲間。
 小雨そぼふる林縁の草の葉上に止まっていました。アングルが限られて名前は不確かです。Photo_4

 
●ユスリカ♂(写真上)、♀(下):
 窓ガラスの外にくっついていたユスリカの仲間。Photo

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2015年6月12日 (金)

クリンソウ群落(奥日光千手ケ浜)(2015/6)

 梅雨入りしたので当然のように小雨模様の中、日帰りで、栃木県・奥日光の中禅寺湖畔、千手ケ浜の約30万株というクリンソウ群生地の見学に行ってきました。
 http://www.nikko-nsm.co.jp/kurinsou/kurinsou.html

 例年より花の咲くのが、やはりかなり早くなっているそうですが、幸いまだ十分見頃といえる開花状態でした。
 カンカン照りできつい陰影が出来るより、小雨や曇り空の下のほうが、素人にはきれいに撮れたと単純な自己満足でした。

●クリンソウ:
 サクラソウ科サクラソウ属の多年草。山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生。高さ50cmほどになります。Img_1803

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 なお、ご多分にもれず周辺の貴重な自然の植生がシカによる食害の影響を受けていて、クリンソウ群生地の一部は私有地ですが、そこには周辺にネットが張り巡らされていてして、クリンソウ群落の保護・管理をされていました。Photo

※余談:
 なお(今シーズンの花は終わっているようで、)訪問したことはありませんが、国内最大級で40万株の自生クリンソウ群落が咲くという「ちくさ湿原群生地」(兵庫県宍粟市千種町)も有名のようです。
http://chikusatown.net/tourism/nature/kurinso.html

 

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2015年6月10日 (水)

スゲドクガ幼虫と繭

●スゲドクガ幼虫:
 道脇の湿地に生えたヨシの葉裏に、また付近の偽木にもついていて、黄色い毛が目立ちました。
 大きさは4~5cmほど。全身黄色の毛に被われ、背中にはハブラシのような毛の束が並び、頭から2本、しっぽからは1本の、黒く長い毛束がのびています。1a

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 ヨシにくっついて繭になっているものもありました。Photo

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2015年6月 9日 (火)

水生昆虫ガムシ幼虫、&オタマジャクシ(2015/6)

 公園の舗装遊歩道沿いにある水田では、すぐ傍に座り込んで水中を観察することが出来ます。
 たまたま散歩の老人ご夫婦がのぞき込んでおられたので、つられて覗いてみました。

●ガムシの幼虫:
 水生昆虫です。幼虫は主にモノアラガイなどの巻き貝を食べ、その他水生昆虫などを餌にして生長。
 土中に潜って蛹になるため、土畦が必要で、また中干しの際干からびて死んでしまうこともあり、生き抜くのは大変らしいです。Photo_4

 
●オタマジャクシ
 昔に較べれば近郊のカエルの姿は激減しています。
 水田に一番多いのはトウキョウダルマガエルで、そのオタマジャクシは、ある程度大きくなると、体にたくさんの黒い斑点が目立ってくるので、見分けが可能です。
 それはともかく、今時は田圃にも数種のオタマジャクシがせめぎ合っていて、無事に親ガエルになることはやはり大変のようです。Photo_5

 親になってもイネ収穫後にやってくるサギ類の餌食にされて、更にその数が減るのですから・・・。

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2015年6月 8日 (月)

アジサイ(2015/6)

 本日梅雨入りした関東でも、梅雨空に映えるアジサイ名所のニュースが盛んに聞かれる昨今です。
 近くの名所でも、昔からボランティアの方たちが中心になって植えてこられたアジサイが、今では100種16,000株にも増えたとのことで、見学してきました。

 そのいくつかです。
 名前などまったく覚えられませんから、いつ見ても、何回見ても常に”初めて見る花”で新鮮です。Photo

Photo_2

3

 
 ついでに自宅のアジサイも:Photo_3

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2015年6月 7日 (日)

トタテグモの仲間??、ジグモ

 梅雨入りも秒読みになりました。
 雑草が目立つ雨上がりの草取り。しゃがみ込むと、窪みや腐植植物などの物陰にたくさんのダンゴムシが動き回り、また孵化して間もない小さなナメクジが一気に増えているのが目に映り、うっとうしさが一層増してきます。Photo_12

 
 そんな地面を一匹の暗褐色のクモが横切って物陰に消えていきました。
 ポケットにあったデジカメで2枚。案の定ピンぼけでした。
 何者か分かりませんが、トタテグモの仲間(キシノウエトタテグモ)?に似ているように見えました。Photo_11

 
 それで余計なことを。
●ジグモ:
 昔からジグモがたくさん住んでいます。
 このお方様は、地中にある部分は10cmほど、地上部分も同じくらいある細長い袋状の巣を作っています。
 地面を徘徊、通りかかる小昆虫やダンゴムシ等が袋に触れるのを感知して、袋の中から”きば”を突き出して捕らえ、餌にして暮らしている無毒・無害のクモです。Photo_13

 
 あちらこちらにたくさんありますが、同じ石に数本くっついている中で、太くて丈夫そうな袋を一つ、そーっと引っぱると、長さ18cmほどのものが千切れることなく抜けました。
 そして袋の(底)下の方に向かって“中味”が動いていくのが分かります。R008695318cm

 
 その部分だけ切り取ってシャーレの蓋に載せ、割り箸で膨らみのところを触ると、そこから住人がゆっくりと姿を見せました。B

 
 なかなか立派なお姿のジグモ様でした。実に初対面です。
 ゆっくりとシャーレの縁を一周してから外に出て、物陰の方へ歩いて行きます。Photo_14

 
 引き抜いた袋跡の穴まで連れて行くと、その穴の中に消えていきました。なおこの写真で雌雄の別は分かりません。R0086967

 袋を作るのには数日間はかかるという事で、余計なことをしたものです。
 破れたものは修繕して再利用もするそうです。

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2015年6月 6日 (土)

キジ、ゴイサギ、ホオジロ、オオヨシキリ、セッカ(6月初旬)

 6月初旬、水田のイネも緑濃くなり、雑草も勢いを増したフィールドで見かけた身近な鳥。

●キジ:
 広い田圃を隔てる1条の畦に、ポツンと1羽の黒っぽい鳥の姿。かなり遠くて、なかなか判然としなかったキジでした。
 あとで画像を拡大してみて、手前の草陰に茶色の雌キジもいたのが分かりました。Photo_2

 
●ゴイサギ:
 近くにゴイサギが住み着くような環境はありませんから、まれにしか姿を見せませんが、時折水田にやってきます。カエル目当てでしょうか。
 やはり警戒心が強く、100m近く離れていないとすぐに飛び去ります。
 別の日、別の田圃道で。Photo_3

Img_1672

 
●ホオジロ:
 農道端に立ち枯れたセイバンモロコシの天辺に止まって、長々美声を張り上げていました。Photo_4

 
●オオヨシキリ: 
 大きく伸びだした新しいヨシに止まって、吹く風にゆらりゆらりと揺れながら相変わらず大声のオオヨシキリ。
 赤い口の中が丸見えです。Photo_5

Img_1727

 
●セッカ♂:
 スズメより小さいセッカ。風の吹く中、池の端に枯れ残っているヨシの茎先に止まって、ひとしきり囀っていました。Photo_6

 
 少々遠すぎて粗い画像ですが、何とか真っ黒い口の中が見て取れました。Img_1525_4

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2015年6月 5日 (金)

梅雨入り前のフィールドで、ヤマグワ結実ほか

●ヤマグワ結実:
 池端のコンクリート階段脇に自生したヤマグワが年々大きくなって通行の邪魔になっています。
 周辺遊歩道のかなり広い範囲にわたって点々と”鳥によって散布”されたらしいヤマグワ由来と覚しき落とし物があるので、立ち寄ってみると案の定たくさんの実がなっていました。
 いずれ伐採されることでしょう。Photo_7

 
●マイマイカブリ(オサムシ科):
 小さなカタツムリも目にする季節になった草地の片隅に、大きさ5cmほどのマイマイカブリが息絶えて転がっていました。
 しばらく時間が経っていたようです。
 活動している姿を目にする機会は大変少ない昆虫です。
 後翅が退化して飛ぶことができないため、地域による変異があります。 
 カタツムリを捕らえ食べる時に殻に食い入るのに都合がよい細長い頭胸部の体型です。Img_0187

 
●ナガメ:
 道端に繁殖するクズに集合したナガメ一族繁栄の眺めです。Photo_9

 
●伸びはじめたヤブガラシ周辺にいたチョウ:
 モンシロチョウ、ベニシジミ、モンキチョウImg_02013

 
●ナミアゲハ:
 畑脇に咲いていたタチアオイの吸蜜に忙しそうでした。Photo_10

 
●サトキマダラヒカゲ:
 公園のクヌギに2匹、仲よく樹液を吸っていました。R0087042_2

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2015年6月 3日 (水)

ササグモ、ハナグモ、ワカバグモ、ハラキンミズアブなど

 5月積み残しでゴミ箱行き候補の画像を載せました。
毎年変わることなく、花の頃になると色々な小昆虫がやって来ます。
 その多くは名前も分かりません。 そしてそれらを獲物にしようと待ち構えている、網を張らない徘徊性の小さなクモの姿も、葉裏をのぞき込むと見つかります。
 小さな生き物の世界にはまた生存競争の自然の営みがありますね。

●ササグモ: 
 この時期一番多く見かけます。
 近くに獲物がくるとジャンプして捕らえます。
 足にトゲトゲがいっぱいで、こんなのに捕まると逃げられないでしょうね。Photo

 
●ハナグモ:
 いつもの体勢で獲物がやってくるのを待ち構えていました。424

 
●ワカバグモ:
 全身明るい緑色のクモ。
 葉表に出ていて、近づいてもすぐに逃げないと思ったら、獲物を捕らえていました。58r0085814

 
●不明の小昆虫類:
 ・バラ開花時期に盛んにやって来た不明の小昆虫。
  中には似たような姿の虫がクモの餌食になっていました。  
 ①4

 
 ②Photo_2

 
 ③ハエの仲間Photo_3

 
●オキザリスに来た「ハラキンミズアブ」:
 ・勝手に蔓延るオキザリス。
 スコップで掘り起こして見ると白い大根のような根が生えているので、地上部をむしり取っただけでは根絶出来ないのは道理です。
 一斉に花が開くとその時はそれなりにきれいですが・・・。 
 夜の間にナメクジに食べられて見苦しくなっている“虫食いだらけ”のオキザリス。
 ナメクジに食べられた葉には、這ったあとがキラキラと光って残るのですぐにそれとわかります。

 ・その葉にやって来たのはハラキンミズアブ♂。 体長4~5mmほどです。45mm

 
●チョウセンカマキリ幼虫: 
 少数ながら時折姿を見せます。体長10mmほどで、今はまだ捕食者ではなく、餌食にされる立場です。10mm

 
●フタモンアシナガバチ:
 暑い日中には水を飲みにやってくる、おとなしいハチです。R0086939t

 
●クシヒゲハバチ幼虫: 
 早くから被害に遭ったバラはすっかり樹勢が弱くなって、5月中に花は開きませんでしたが、6月になって数輪開きました。Photo_4

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2015年6月 1日 (月)

エゴノキ、ヤマボウシ、エノキ、クスノキ、クロガネモチの花など(2015/5)

 5月下旬、蒸し暑い公園まで散歩に。その折り、目にした植樹の花です。

●エゴノキの花:
 多数あったエゴノキですが、枯れたり、あるいは思いっきり剪定が行われたりして、また5月の高温のせいもあったのでしょうか、花は既に終わりで、大分探して少し見つかりました。
 花の最盛期には遠方からでも目立つほどに大量につり下がった白い花がきれいだったものですが・・・Photo

 
●ヤマボウシの花:
 数株植樹されている中で、一番大きくなった樹木です。
 ちょうど花盛りでした。たくさんの実がつきます。鳥が楽しみにしているようです。Photo_2

 
●エノキの果実:
 花は4月中旬に咲いていました。
 その後に、まだ緑色の丸い実がたくさんついていました。Photo_3

 
●クスノキの花:
 公園植樹はいずれも大木になっていて、これまで果実は何度か見ていましたが、花には気づいたことがありませんでした。
 たまたまクスノキの樹冠下の遊歩道に大量の黄白色の“小粒”が落ちていたので、見上げたところ、花が咲いているのが分かりました。
 下枝は全て剪定されていて、なかなか写真に撮れそうな枝がなかったのですが、複数の木を探して 何とか撮ったもので、画像は今ひとつです。
 花は、梢の新葉の腋から伸びた枝に円錐状につき、地上からは見難いうえ、直径は6mmほどと小さいために、開花に気づかないことが多いです。Photo_4

 なお、花の構造は素人には説明が難しいです。興味のある方はこちらを参照して下さい。  
 花は放射相称形。花期は5~6月。
 果実は球形で秋に熟し黒色になり、中に1つの種子があります。

 
●クロガネモチの花(モチノキ科モチノキ属):
 毎年秋に赤い実が熟すのを承知していましたが,花に気づいたのはやはり初めてでした。
 雌雄異株ですが、公園植樹は全て赤い実のなる雌株です。
 枝の先端付近の葉腋から枝分かれし、たくさんの花を咲かせます。
 花は雌雄とも淡紫色、花弁は通常6枚ですが、5~7枚も混ざります。
 花の大きさ(直径)は5~6mmほどの小さなもので、花弁は2mmほどで小さくて反り返るため見にくいです。
 (雌株の)雌花には中心部に大きなめしべがあり、その周辺に小さな雄しべがあります。
 この雄しべは退化していて花粉は出さないそうです。
 雌雄株とも花期は5~6月。Photo_5

 雌株は花後に直径6mmほどの丸い実を多数つけ、秋に赤く熟します。小鳥の好物です。

 本種は日当たりを好む常緑樹です。葉は革質で表面につやがある深緑色、楕円形で、やや波打つことが多く、4月に新葉が芽吹き、葉が交替します。

(補足):
 恥ずかしながら過去数回、このクロガネモチを、「モッコク」と間違えて記事にしていたことが、今回花を観察できた事で分かりました。
 モッコクの花とはまったく別ものなので誤りが明らかになりました。
 やむなく、この度、過去記事は遡ってすべて「モッコク」→「クロガネモチ」へと訂正いたしました。
 現在も(初期の) 「モッコク」樹名表示版が設置されていますが、表示名は最初から間違っているものだったのです。

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