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2015年7月23日 (木)

 富士山/ 御中道に咲く花(ミヤマハンショウヅルなど)(2015/7)

※7月中旬の富士山御中道に咲く花:
 富士山五合目の御中道起点からハイキングコースに入ります。
 赤茶色のスコリア(溶岩砂礫)の堆積した樹林帯の道沿いに点々と咲く花を見ることが出来ました。
 そしてしばらくでダケカンバやカラマツの樹林帯を抜けると急に視界が開け、山頂から麓までが見渡せる滑沢(なめさわ)に出ます。
 晴天に恵まれた巨大な斜面に立つと、雄大な富士を改めて実感することができました。
 なお、今回は時間の制約上ここで折り返しましたが、この先は奥庭分岐を経て再び林に入り、いつくかの沢を越えると、大沢崩れに到達することが出来ます。

●ベニバナイチヤクソウ(APG植物分類体系でツツジ科):
 林縁に点々と見つかりました。
 亜高山~高山帯の樹林下、林縁などに自生する半寄生植物多年草です。
 20cmほどの花茎に、淡紅色で椀形の5弁花のようにみえる合弁花で、花冠が半分開いたものを7~10数個ほど、下向きにまばらにつけています。
 花期は6~8月上旬、分布は北海道、本州中部以北。Photo_4

 
●コケモモ(苔桃)(ツツジ科):
 樹林帯の遊歩道沿いに群落が見られました。
 地元ではこの実で作られたジャムが人気のお土産。
 亜高山帯~高山帯のハイマツの下などに見られる高さ10㎝ほどの常緑小低木。
 花期は6月~7月。Photo_5

 
●オンタデ(タデ科):
 森林限界より上部に分布する多年草で、標高2,400m~3,300mにまで及んでいます。
 根はほぼ垂直に1m以上も伸びて、水分の乏しい砂礫地にでも真っ先に繁殖できるパイオニア植物。R0087630

 
●ハクサンシャクナゲ(ツツジ属シャクナゲ亜属):
 森林限界に咲く常緑低木で、標高2,000m以上の厳寒地帯では冬期に葉を丸めた状態で越冬します。
 花期は6月~7月。Photo_6

 
●フジハタザオ(アブラナ科ハタザオ属):
 富士山固有種で、森林限界付近の砂礫地に生育する多年草で、白い花をつけています。
 根は細かく、礫の移動が激しい場所で礫とともに下方に流されながらも生育することができます。花期は7~8月。Photo_7

 
●カラマツの球果:Photo_8

 
●ミヤマハンショウヅル(キンポウゲ科):
 落葉蔓性植物で、蔓を伸ばして他の植物などに絡み付いて成長する高山植物。
 枝先に3cmほどの鐘形で紅紫色の花を咲かせます。
 萼片は4枚で内側に白い花弁があります。
 花期は6~8月、分布は北海道~関東・中部地方の亜高山帯~高山帯。Photo_9

 
●シロバナヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属):
 林縁の日当たりに群生していました。
 山地帯から高山帯下部の日当たりの良いところに生える多年草です。
 花期は5~7月、分布は本州(宮城県から中部地方)。Img_0260

 
●タカネバラ(バラ科):
 高山植物としては珍しい濃いピンクの5~8cmの大きな花をつけます。
 亜高山、高山の砂礫地や草地に生育しています。
 花期は6~7月、分布は本州中部以北。Photo_10

 
※ヒオドシチョウ:
 ついでに、樹林帯に多数飛び回っていたヒオドシチョウ。
 とりあえず、いましたよ、というお粗末画像ですが1枚だけ。Img_0255ct

 なお、御中道には、一昨年の夏に一度訪問しています。

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