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2015年7月

2015年7月31日 (金)

7月の締めくくりはトンボで

※7月の締めくくりはトンボで。
 今シーズン、近郊のフィールドで見られるトンボの数も種類も大分少ない感じがしています。
 定量的な観察データがあるわけではありませんから単なる印象だけかも知れませんが・・・

 それはともかく、梅雨明け直後の7月下旬、我が家にやって来たトンボです。
 順に、

●7月21日午前、やって来たのは珍客のハグロトンボ♂:
 腹部がメタリックグリーンに光るきれいな♂でした。
 日陰を選ぶようにヒラヒラ飛んでは止まるとゆっくり翅を開閉する,特徴的な動きをしながら長居することなく行ってしまいました。
 近くにはハグロトンボなどが生息する清浄な水環境がありませんから、近くで姿を見ることはまずありません。721

 
●そして同日午後、こちらも珍客のウスバキトンボ。
 田圃の上空に群れているのは見かけますが、我が家に飛来したのは初めてのこと。
 見た限りでは羽化して間もない感じの個体で、日陰になるアジサイの下方にぶら下がるようにとまってじっとしていました。
 翌朝には姿はありませんでした。
 (画像はクリックで拡大します)721r0087752

721_2

 
●7月25日午前、今度はハグロトンボの♀が飛来しました。725

 
 やはり日陰を選ぶように少しずつ狭い庭先を飛んで、ほんのしばらく日光の当たる葉にとまって、そのおかげで翅脈がくっきり撮れましたが、ほどなく行ってしまいました。725img_2660

725img_2660_2

 
●7月最後にやって来たのはナツアカネ。
 7月27日早朝、リビングから小さな、まだ赤くない赤トンボが1匹、庭木に止まっているのが見えました。
 道路に出て近寄り写真撮りに。やはり羽化して間もない感じの赤トンボで、これから涼しい山地で夏を過ごし、秋には真っ赤になって里に下りてくると言う赤トンボで、胸部の黒い線条の形状からアキアカネではなく、顔まで全身真っ赤になるナツアカネと確認しました。727

 
●締めくくりの満月(2015.7.31pm23時33分):
 多湿で蒸れた夜空に蒸しパンのような満月でした。Img_2678cc

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2015年7月30日 (木)

7月後半ツマグロヒョウモン、ルリタテハ顛末日記(2015/7)

 庭にいた、スミレ類を食草とするツマグロヒョウモン幼虫と、ホトトギスを食草とするルリタテハ幼虫の梅雨明け後の顛末です。

2015年7月18日
 大株になって庭に残っていた野生スミレ(アメリカスミレサイシン)の周辺で、数日前から複数のツマグロヒョウモン終齢幼虫が動き回っているのを目撃していました。718

 
2015.7.19
 気象庁から関東甲信地方の雨明け発表。 平年と昨年より いずれも2日早い。

 
翌日7月20日
 スミレの大株の葉は食べ尽くされて丸坊主になり、軸ばかりになっていました。
 株をのぞいてみると、茎に蛹が一つぶら下がっていました。
 近くの地面の物陰には数匹の終齢幼虫が蛹化場所を求めてうごめいていました。7201

 
 そしてまた、1mほど離れたところにはびこっているホトトギスの茎の地面近くに、ルリタテハの蛹が1個ぶら下がっているのを見つけました。7201_2

 
 ホトトギスも何本か集中的に葉が食べられているのを承知していたのですが、幼虫は目にしていませんでした。720r0087867

 
それから3日後の7月23日
 ルリタテハ蛹から20cmほど離れたホトトギス茎の地面近くに、ツマグロヒョウモンの蛹が1つぶら下がっているのを見つけました。
 画面右端に、先に蛹になっていたルリタテハ。画面左端に後から蛹化したツマグロヒョウモン。723r0087784

 
 10個の突起”金ボタン”が光るツマグロヒョウモンの蛹です。723r008778310

 
7月24日
 どこから来たか分かりませんが、新鮮なツマグロヒョウモン♂成虫が飛来していました。724

 
その翌7月25日
 朝、軸だけになっていたスミレの軸にぶら下がっていた蛹の傍に、きれいなツマグロヒョウモンが止まってゆっくり翅を開閉しているのが目に止まりました。
 無事に羽化していたのです。
 カメラを向けた途端にサッと飛び立って行き、その姿は撮れませんでした。
 その抜け殻です。725

 
 そして、近くのホトトギスの茎を覗いてみると、ルリタテハの蛹は開裂して抜け殻になっていて、その下に、なんと羽化に失敗したルリタテハが地面に落ちて既に死んでいたのです。725r0087870_1

 
 ・ルリタテハ抜け殻:725r0087876

 
 ・羽化に失敗して落ちて死んでいたルリタテハ:725r0087870_2

 
 ・傍らにぶら下がっているツマグロヒョウモンの蛹はまだそのままでした。725r0087871

 
それから4日後の7月29日
 朝、また残念なことに,ツマグロヒョウモンの蛹もまた、羽化に失敗していました。
 発見直後はまだ生きていましたが、午後には蛹から抜けて地面に落ちて死んでいました。翅色から♀の個体だったようです。729r0087919_1

 
本日7月30日、どこからか、きれいなツマグロヒョウモン♀の新鮮個体が飛来しました。730

 チョウ類が無事に羽化する確率はどの程度なのか詳しいことは知りませんが、世の中が多化性(1年間に多数回発生)のツマグロヒョウモンだらけにならないようにと、種々の自然コントロールが働いているこのでしょうね

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2015年7月28日 (火)

7月の害虫仲間(アオドウガネ、イトカメムシ、オオモンシロナガカメムシ5齢幼虫、その他)

 害虫に悩まされた7月。

●アオドウガネ:
 7月初旬、シトシトと降り止まない雨の中、庭木のマキの下に黒いごま粒がふやけたようなものが点々と落ちているのに気がつきました。
 雨が止まないので不明のまま数日はやむなく放置。
 日増しに糞の量と、食べられた若葉の断片が多量に頭上からふってくるようになって、朝夕の掃き掃除も大変に。
 後に犯人は外来種の害虫アオドウガネと分かりました。
 雨の止み間に竹竿で樹の枝を叩いて見ると数匹が地面にポロポロ落ちてきました。
 大半は地面まで落ちず、途中の葉の茂みに残ったようです。
 落ちたものはしばらくそのまま(擬死:死んだふり)ですが、やがて飛び立ってまた葉の茂みに戻って隠れてしまいます。Photo

 
 こんなことを数日繰り返し、落ちてきたものはすぐに踏みつぶし。R0087471_2

 しかしこれでは埒が明かず、落ちてくる糞の量は増えてくるばかり。
 園芸用の小型のスプレー缶などではまったく間に合いません。
 数日曇りや晴れの予報になった梅雨明けを待って、MEP剤(スミチオン乳剤)、アセフェーと剤(オルトラン水和剤)を数回に分けて計5リットルほどを繰り返し散布して、やっと退治することが出来ました。
 駆除に月末までかかってしまいました。これほどの被害は今シーズンが初めてです。
 全部数えたわけではありませんが、数10匹はいたでしょう。
 既に卵を産みつけられている可能性もあり、来シーズンは早めの対策が必要かも知れません。

 
 余談ながら較べてみれば、在来のコガネムシなどが葉を囓る程度は”可愛い”ものと実感しました。Photo_2

 
※ヤマトクサカゲロウ:
 なお、”無差別”殺虫剤散布によって、マキに付く害虫アブラムシを退治してくれる益虫のヤマトクサカゲロウ(幼虫および)成虫も影響を受けて、成虫が一匹ヒラヒラと落ちてきてしまいました。
 拾い上げておいたところ、しばらく経ってからふわりと飛び立って行きましたが、大丈夫だったでしょうか。R0087523

 
●ベッコウハゴロモ成虫と幼虫、そしてイトカメムシ:
 フヨウも毎年決まって葉巻虫の被害を受けます。
 巻き込んだ葉を切りとってみると、中に薄緑色の小さなイモムシが潜んでいます。
 巻いた葉ごと踏みつぶしながら作業していた時に、ベッコウハゴロモとその幼虫が”セット”でフヨウの新梢に取り付いているのを見つけました。
 新梢の吸汁をする害虫です。

 そしてこの時はまったく見えなかった(気づかなかった)のですが、やはり害虫のイトカメムシが近くにいたのが偶然写っていた画像が1枚あったのです。
 パソコン画面で原画を拡大した時に気がつきました。R0087726_1

 
 ・ベッコウハゴロモ成虫:
 成虫は後日ツリバナの吸汁をしていたらしいのを見つけました。
 ツリバナにはまだあおい実がつり下がっていますが、これを吸汁されると実は萎縮して落下してしまいます。
 地面にいくつが落ちていました。R0087726_5

Photo_3

 
 ・ベッコウハゴロモ幼虫:R00877264ctt

 
 ・イトカメムシ:
 以前にはヒメイトカメムシがついているのを観察した記録がありますが、今回は別のお方のようでした。R0087726s

 ※イトカメムシ(イトカメムシ科): 
 大きさ 6~7mm。淡緑褐色で、とても細長いカメムシ。
 脚や触角も細長い。クズなど色々な植物の汁を吸う。
 出現時期は5~8月、分布は本州、四国、九州。

 
●その他カメムシ仲間など:
 庭にやって来たり、近くの原っぱにいたりする普通種で、いずれも植物の汁を吸う害虫仲間です。

 ・マルシラホシカメムシ:
 小雨が降る中、駐車場脇の外構壁に付いていました。
 とても小さなカメムシで、黒いごみかと思ったものです。
 大きさ 5mmほど。褐色で全身に細かい点刻があり、前胸の両側は尖らないで、背面にふたつの小さな白点を持つ小さなカメムシ。
 草原のアレチノギク、ヒメジョオンなどの花や、イネ科植物の穂上でよく見られる。
 出現時期は5~11月、分布は本州、四国、九州。 Photo_4

 
 ・オオモンシロナガカメムシ5齢幼虫:
 庭の雑草取りのあと、リビングに戻った際に、ズボンの膝辺りにくっついているのに気づきました。
 体長10mm以下の小さなもので、体型はサシガメの仲間に似ているような気がしたのですが、廃物の容器に入れると、アリのように素速く這い回り、,カメムシの仲間のようです。
 触角の第4節が白いという特徴も手がかりにカメムシで調べたところ、初めて確認したオオモンシロナガカメムシの5齢幼虫と分かりました。
 今まで目にした(気がついた)ことはありませんでしたが、珍しいものではなく普通種です。R00878235

5

 ※オオモンシロナガカメムシ(ヒョウタンナガカメムシ科):
 大きさ10~12mm、黒褐色で、翅の中央やや下よりの部分に一対の白色紋を持つ細長いカメムシ。
 地表をしきりに動き回って落下した植物の実や地下茎の汁を吸います。
 灯火にも飛来します。出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。

 
 以下は草原で。
 ・ホウズキカメムシ:Img_0225

 
 ・ブチヒゲカメムシ:R0087507_2

 
 ・ホソハリカメムシ:R0087511

 
 ・ミツボシツチカメムシ:R00875145mm_2

 
その他:
 ・ヒメカメノコハムシ:
  ヒメカメノコハムシの外見はイノコヅチカメノコハムシに似ていますが、本種には黒紋があり、ホストはアカザです。
 イノコヅチカメノコハムシには黒紋が無く、ホストはイノコズチです。 
 絵合わせでヒメカメノコハムシとしました。 Photo_5

 ムシムシする季節の虫は元気です。

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2015年7月27日 (月)

サトキマダラヒカゲ、アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウ(2015/7)

 蒸し暑かった7月初旬の公園ではまだサトキマダラヒカゲしか姿を見せなかった公園のクヌギの樹液溜まり。
 中旬になるとやはり外来種アカボシゴマダラが姿を現し、中には既に翅傷みの個体も見られたので、中旬以前には成虫は出現していたようです。
 その後、梅雨明け後には少数ながら在来種のゴマダラチョウの姿も見られるようになりました。
 全体に個体数は例年より少ない感じがしています。

●サトキマダラヒカゲ:R0087402

 
●アカボシゴマダラ:Img_2529

Img_2547

Img_2564

 
●ゴマダラチョウもいっしょに。R0087773

 
●コガタスズメバチもうろうろ。Img_2532

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2015年7月26日 (日)

雑草や庭の花など、早い開花が続く今夏(2015/7)

 フィールドの雑草も公園や庭の花も、いずれも花期のはじめの開花ですから、ばらつきの範囲内ということですが、過去の記憶や記録から見ると、雑草の生えるのもずいぶん早いな、という印象をもってしまう、今年も暑い夏です。
 春、秋が短く、夏が長くなっているのでしょうか。

●ヤブカンゾウ(ユリ科):
 7月初めに開花していました。現時点ではもう全て花は終わっています。
 農業排水路沿いの定位置に毎年途絶えることなく生えてきます。
 葉の間からの花茎を伸ばし、上端に花径10cmほどの橙色でユリに似た八重の一日花を咲かせます。
 花期は7~8月。Photo_4

 
●ノアサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
 多分6月中旬には蔓が伸びていたと思います。
 しばらく見なかった7月初め、濃青紫の小ぶりの花が午後にも開いたままになっているのに気がつきました。行きずりに眺めるだけならきれいです。
 本種は、亜熱帯地域原産の帰化植物で、各地に逸脱しているつる性の多年草。
 在来種の1年草アサガオに比べて格段に丈夫で、時に10数mもつるを伸ばして金網フェンスに絡んで繁殖し、根絶がむずかしい迷惑雑草でもあります。
 花は小ぶりで花茎6~10cmほど。濃青紫色で中心部は赤く着色。開花時間は長く夕刻まで開いています。
 種はほとんど出来ませんが、探せばわずかながら見つかることがあります。
 萼片には伏毛が多いです。
花期は長く6~11月。Photo_3

 
●ヘクソカズラも負けないようにと咲き始めていましたが、ずっと少なめ。
 いつも思いますが、花はきれいですよ。
 これからヤブガラシとも競いながら繁茂します。R0087536

 
●アメリカオニアザミ(キク科)
 7月初旬、珍しく水田脇に生えているのを見かけたものです。以前からむしろ街中で見かけることが多かったものですが。
 先日も自宅で、普段はあまり注意しない隣家とのあいだの裸地に、大きく伸びているのを初めて見つけ、うかつに素手で引っぱり堅く鋭いトゲに刺されて飛び上がった、危ない困りものです。
 開花期は5月~7月。
 ヨーロッパ原産で、繁殖力が非常に強く、在来種に影響を及ぼすおそれがあるため、要注意外来生物にリストされています*。Photo_5

* http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80470.html

 
●エンジュ:
 公園のエンジュの花。
 遊歩道にたくさん散り敷いていて気がつきました。
 過去の最も早い開花記録より20日早い開花でした。花期は7~8月。Photo_6

 
※庭では。
●ニイタカホトトギス:
 園芸種です。予想を超えた早さで梅雨明けの直後、7月21日、1花ですが開花をはじめていました。
 暑さと乾燥のため、花色ははじめから退色したような色で、花も小ぶりでいじけたような本来の花姿ではありませんが・・・。その後もポツポツ開花しています。
 なお、普通種のホトトギスはまだ蕾も見えません。721

 
●ヒガンバナ (マンジュシャゲ):
 庭植えの、多分園芸種のヒガンバナ、こちらも何と梅雨明け宣言された直後の7月21日に開花していました。開花当日と2日後の花です。
 過去で一番早い開花記録は8月10日でしたが・・・。現時点では全て花は終わっています。Photo_7

 なお、増えて困るので昨シーズン大部分の球根を掘り起こして処分した普通種(在来種)も残っていますが、まだ姿は見えません。

 
●フヨウ:
 こちらも昨シーズン後、大幅に剪定したため、数本の細枝が伸びてきただけなのに、なんとつい先日、一輪だけ花を開きました。
 こちらも記録的な早い開花です。
 次の蕾が大きくなり始めています。1

 長い夏です。皆さんお気を付けて。

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2015年7月25日 (土)

(続)ガの仲間(スジベニコケガ、ウスベニトガリメイガ、クロシタアオイラガ他)

・ガの仲間:
 富岳風穴/青木ヶ原樹海入り口近くの広場にある施設に色々な種類のガが止まっていました。
 施設の夜間照明に集まってきてそのまま日中まで留まっていたものと思います。
 小型で、特徴のあるものを選んで撮ってきました。

 
●スジベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科):
 大きさ(開張)32~40mm、オレンジ地に、朱色の細かい筋模様を持つコケガの仲間。
 翅には、濃褐色のV字の斑紋があります。
  出現時期は5~9月、分布は日本各地。
 なお幼虫は地衣類を食べます。R0087605

 
●ベニヘリコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科): 
 大きさ(開張) 20~25mm、オレンジ色で、翅の周辺が朱色でふちどられたコケガの仲間。 
 前翅には、オシロスコープの波形のような黒線があります。
 出現時期は5~9月、分布は日本各地。
 なお幼虫は地衣類を食べます。R0087608

 
●クロシタアオイラガ♂(イラガ科):
 大きさ(開張)23~30mm。前翅は緑色で基部と外縁に茶褐色の模様があり、見た目はきれい。♂の触角は両櫛歯状、♀は糸状。
 出現時期(成虫)は5~6、8~9月,分布は日本各地。
  なお幼虫には毒棘があり触れると激しい痛みをもらす害虫で、カキ、クヌギ、コナラ、ウメ、サクラなど広範囲の樹種を食害します。
 なお、配色が異なりますがよく似た仲間にアオイラガ、ヒロヘリアオイラガがいます。R0087611

 
●ナミスジコアオシャク(シャクガ科 アオシャク亜科):
 大きさ(開張)15~20mmでシジミチョウくらいの小さな翡翠色のガです。
 出現時期は 6~9月、分布は日本各地。
 幼虫の食葉樹はクリ、ノイバラ、ネムノキ、チャノキ、ウコギなど。
 なお、アオシャク亜科には似た筋模様の蛾が多数いて、同定が難しいです。
 参考にしたのは大きさですが、正しいかどうか。Photo

 
●コガタシロモンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科):
 大きさ(開張)15~18mm。ピンぼけ画像だったコガタシロモンノメイガです。
 出現時期は5~8月、分布は日本各地。
 幼虫の食草情報は不明です。
 (なお、より大型で、翅の紋様がよく似たモンキクロノメイガがいます。)R0087606

 
●ウスベニトガリメイガ(メイガ科シマメイガ亜科):
 大きさ(開張)12~15mmほど。独特のとまり方をする小さなガです。たくさん集まっていました。
 触角は体に沿わせ、尻尾を反らせて持ち上げた力の入った姿勢で静止しています。三角形のフライシートを張ったような姿です。
 本種は体色の変異が激しいそうですが、前翅外横線は内外黒く縁取られています。縁毛は黄色で中央部のみ黒または濃紫。
 出現時期は5~6,7~8月、分布は日本各地。
 幼虫の食草情報は不明です。Photo_2

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2015年7月24日 (金)

富士山麓の富岳風穴/青木ヶ原樹海、オオトラフハナムグリなども(2015/7)

※富士山麓の富岳風穴見学/青木ヶ原樹海散策

●富岳風穴:
 青木ヶ原樹海の一角に富岳風穴があります。
 昭和初期までは蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫で、国の天然記念物にも指定されています。
 総延長201m、高さは8.7mの横穴型洞窟で、所要10~15分程の見学コースは歩きやすく整備されています。
 中に入ると夏でもひんやりと涼しく、平均気温は3℃。夏でも溶けにくい氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見学できます。

 ・風穴マップ*Photo

(*引用: http://www.mtfuji-cave.com/contents/wind_cave/ )

Photo_2

Photo_3

 なお、ここから東方約800mのところに「鳴沢氷穴」があります。
 こちらは縦穴環状型の洞窟です。今回は時間の都合で行きませんでした。

 
●青木ヶ原樹海散策:
 また富岳風穴・鳴沢氷穴は青木ヶ原樹海の中を通る東海自然歩道で結ばれています。
 今回は短時間ながら、ついでに青木ヶ原樹海散策も。
 樹海には過去にも何回か訪れたことがあります。
 その昔は”青木ヶ原樹海“というと、何となく恐ろしいところ、というイメージが浮かんだものでしたが、現在はまったくその様なことはありません。
 ・要所には立派な案内板/標識が設置されています。1

2

3

4

 
●樹林内で見かけた植物や昆虫など。
 限定的な散策でしたから、目に付いたものはわずかでしたが、

 ・ツルアリドオシの白い小さな花と、赤い果実:
 夏、茎の先端に白色で小さな花を2つセットで咲かせますが、果実は一つしか出来ません。
 果実の頭部を見ると花の跡の穴が2つ見えます。2つの果が合一しているのです。
 2つの白い花の花筒の下にある子房が合着しているからです。Photo_4

 
 ・なお、樹林から出た広場にはヤマホタルブクロも咲いていました。R0087615_2

 
 ・オオトラフハナムグリ(コガネムシ科):
 林縁のヒバの葉上に止まっていました。
 山地林縁で見られる特徴のある縞模様がきれいなハナムグリ。大きさ12~16mm。
 出現時期は6~8月、分布は本州、四国、九州。R0087596_2ct

 
 ・ジョウカイボンの仲間?:
 樹林から離れた広場のムラサキシキブの葉上にいたのは不確かですが、ジョウカイボンの仲間かと思います。Photo_5

 
 ・ガの仲間:
 富岳風穴/青木ヶ原樹海入り口近くの広場にある施設に色々な種類のガが止まっていました。
 施設の夜間照明に集まってきてそのまま日中までまっていたものと思います。
 小型の種類が多く、色やとまり方に特徴があったものを選んで、数種類撮ってきました。
    →以後、次ページに続きます。

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2015年7月23日 (木)

 富士山/ 御中道に咲く花(ミヤマハンショウヅルなど)(2015/7)

※7月中旬の富士山御中道に咲く花:
 富士山五合目の御中道起点からハイキングコースに入ります。
 赤茶色のスコリア(溶岩砂礫)の堆積した樹林帯の道沿いに点々と咲く花を見ることが出来ました。
 そしてしばらくでダケカンバやカラマツの樹林帯を抜けると急に視界が開け、山頂から麓までが見渡せる滑沢(なめさわ)に出ます。
 晴天に恵まれた巨大な斜面に立つと、雄大な富士を改めて実感することができました。
 なお、今回は時間の制約上ここで折り返しましたが、この先は奥庭分岐を経て再び林に入り、いつくかの沢を越えると、大沢崩れに到達することが出来ます。

●ベニバナイチヤクソウ(APG植物分類体系でツツジ科):
 林縁に点々と見つかりました。
 亜高山~高山帯の樹林下、林縁などに自生する半寄生植物多年草です。
 20cmほどの花茎に、淡紅色で椀形の5弁花のようにみえる合弁花で、花冠が半分開いたものを7~10数個ほど、下向きにまばらにつけています。
 花期は6~8月上旬、分布は北海道、本州中部以北。Photo_4

 
●コケモモ(苔桃)(ツツジ科):
 樹林帯の遊歩道沿いに群落が見られました。
 地元ではこの実で作られたジャムが人気のお土産。
 亜高山帯~高山帯のハイマツの下などに見られる高さ10㎝ほどの常緑小低木。
 花期は6月~7月。Photo_5

 
●オンタデ(タデ科):
 森林限界より上部に分布する多年草で、標高2,400m~3,300mにまで及んでいます。
 根はほぼ垂直に1m以上も伸びて、水分の乏しい砂礫地にでも真っ先に繁殖できるパイオニア植物。R0087630

 
●ハクサンシャクナゲ(ツツジ属シャクナゲ亜属):
 森林限界に咲く常緑低木で、標高2,000m以上の厳寒地帯では冬期に葉を丸めた状態で越冬します。
 花期は6月~7月。Photo_6

 
●フジハタザオ(アブラナ科ハタザオ属):
 富士山固有種で、森林限界付近の砂礫地に生育する多年草で、白い花をつけています。
 根は細かく、礫の移動が激しい場所で礫とともに下方に流されながらも生育することができます。花期は7~8月。Photo_7

 
●カラマツの球果:Photo_8

 
●ミヤマハンショウヅル(キンポウゲ科):
 落葉蔓性植物で、蔓を伸ばして他の植物などに絡み付いて成長する高山植物。
 枝先に3cmほどの鐘形で紅紫色の花を咲かせます。
 萼片は4枚で内側に白い花弁があります。
 花期は6~8月、分布は北海道~関東・中部地方の亜高山帯~高山帯。Photo_9

 
●シロバナヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属):
 林縁の日当たりに群生していました。
 山地帯から高山帯下部の日当たりの良いところに生える多年草です。
 花期は5~7月、分布は本州(宮城県から中部地方)。Img_0260

 
●タカネバラ(バラ科):
 高山植物としては珍しい濃いピンクの5~8cmの大きな花をつけます。
 亜高山、高山の砂礫地や草地に生育しています。
 花期は6~7月、分布は本州中部以北。Photo_10

 
※ヒオドシチョウ:
 ついでに、樹林帯に多数飛び回っていたヒオドシチョウ。
 とりあえず、いましたよ、というお粗末画像ですが1枚だけ。Img_0255ct

 なお、御中道には、一昨年の夏に一度訪問しています。

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2015年7月22日 (水)

梅雨の晴れ間の富士山麓

 旧聞ですが。

 梅雨明けが近いと予感した7月中旬。
 ぐずつくという週間天気予報に反してその日だけ、絶好の晴れ間になった富士山麓まで日帰りで行ってきました。
 過去、年間を通じて訪れ目にしたことのある富士山麓の風景の中でも、これほどの好天に恵まれた富士山の姿は珍しいことでした。

●車道からの眺め:
 ・富士河口湖町辺り
 (以下画像はクリックで拡大します。)Img_0227

Img_0229

Img_0234

 
 ・鳴沢村あたりから山頂は尖った姿に変わります。Img_8605

Img_0236

 
●富士山5合目、御中道ハイキングコースから望む富士山:Photo

Photo_2

 
 ・崩れ続ける富士山Photo_3

※大沢崩れ:
 静岡大学防災総合センター  「大沢崩れ」   
 http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/sbosai/fuji/wakaru/020.html

※富士山の大規模噴火と山体崩壊:
  http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/koukai/04/3.pdf  
 (いずれのURLもパイパーリンクはしていません。)

 自然に徐々に、姿を変えていく日本のシンボルマーク富士山です。
 ただ夏の富士山より、白銀を冠した富士山のほうがやはり絵には描きやすいのでしょうね。

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2015年7月21日 (火)

寒い方がいいかも

 寒い季節には暖かい方が良いと思い、酷暑の季節になると寒い方が良いと思う、まあ身勝手なもの。
 ただ、寒い時には着込んでいけば良いけれど、暑くて全部脱いでも暑い時にはやはりどうしようもありません。
 だから、やっぱり寒い方が良いと思う梅雨明け後の昨今です。

 そんなわけで、昨冬の2014.12.2、強風が吹いて寒かった冬晴れの“良き日”、散歩コースで気まぐれに撮っていた山の風景を、暑さしのぎに少し並べてみました。
 (山名の同定は”カシミール”利用)
 “思い出し笑い”と同じ心理ですが・・・

●上から順に、通年で、一番見える頻度の高い筑波山系(筑波山)、日光連山(男体山)、赤城山系(黒檜山):S

 
●日光白根山:
 強風で前景の雲が流れ動き、十数秒間隔で刻々見えたり隠れたりする白銀の山嶺。
 これほどくっきりと見える瞬間が現れることは今までにほとんどなく、送電線が被らない位置を探しながら風を避けられる堤防斜面の草地に腰を下ろして、30分。
 ねばって、ベストショットを、と撮ってみたその一部です。
 特徴的な兜のような山容がきれいに撮れたのは数枚でした。
 最後は寒さで手がかじかんでいました。30

 
●浅間山:
 いままで散歩コースでは前景に邪魔されて、ほとんど目にすることはできなかった冠雪の浅間山が、限られた場所で見えることに初めて気がつきました。
 田圃道で特定の100mほどの間だけです。
 もちろん噴煙など見えませんが。
Img_9067

 
●両神山、富士山:
 独特の山容ですぐに分かる両神山ですが、たいてい雲にかくれて見えないことの方が多い山地です。
 その奥に白く見えたのは八ヶ岳連峰の一部でした。同様に通常見えないことの方が多い地域です。Photo

 
※余談:
 当日の夜空にはきれいな冬の月が冴えていました。Img_7694_2

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2015年7月20日 (月)

変形菌モジホコリの仲間??(2015/7)

●変形菌モジホコリの仲間??
 7月中旬、じめじめと湿熱のこもる公園の林地で。
 見上げたケヤキの太枝に白っぽい粒々が付いていました。
 すぐに変形菌と分かりました。
 整枝剪定で伐採された残部の枯れた枝上でした。
 近寄ることができないので、地面に落ちていた枯れ枝の先で、変形菌の着生部分を突っつくと、一部が簡単に剥がれて地面に落下。
 当然、丸い子嚢が壊れています。
 これだけでは詳細が分かりません。形成されたのは数ヶ月前だろうと推測されます。
 それはともかく、ずいぶん久しぶりに見かけた変形菌で、モジホコリの仲間ではないかと思いましたが不確かです。
 なお、単に造形が美しくて撮っているだけなのですが。Img_2522_1

Img_2522_2

Img_2522_4

Img_2522_5

Img_2522_3

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2015年7月19日 (日)

トウキョウヒメハンミョウ②(2015/7)

●トウキョウヒメハンミョウ
 梅雨明けで猛暑日になった日中、庭先でトウキョウヒメハンミョウを見つけました。
 先日の晴れて暑かった日中にもやはり一匹見かけています。
 今シーズン3回目です。
 じっくり撮らせてくれましたが、白斑がはっきりしていない個体でした。R0087571c

R0087573

R0087578

R0087579t

R0087581

 初めての本種掲載ブログ記事は2013.8.14日付で、自宅の庭で確認したものでした。
 当初は、近くに住み着いているという認識はなくて、他所から飛来してきたものと思っていましたが、その後、毎年夏になると庭でも繰り返して確認できることがわかり、どうやら住着いているのではないかと推測するようになりました。
 絶対数は多くはないため、なかなか気がつきませんが、今シーズンもこれで3回目の発見です。
 ただしこれまでの個体と違って白斑の確認が難しいほど不明瞭な個体ですが、トウキョウヒメハンミョウとしました。

※本種は暗銅色で、上翅にあまり目立たない白色紋がある小型(大きさ(体長)約8mm)のハンミョウ。
 小昆虫などを大アゴで捕食しています。
 本州(関東周辺)と九州(北九州)にだけ分布するという不思議な存在のため、移入種ではないかと考えられていて、平地から低山地の林縁や公園、人家の庭などにも生息していることが多いそうです。
 出現時期は 6~8月。

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2015年7月18日 (土)

台風11号の隙間から

●台風11号の隙間から。
 読めない台風。当地では風は止まないものの雨は突如降ったり止んだりでした。
 雨の止み間、庭の雑草野生スミレ大株に5~6匹の終齢とおぼしきツマグロヒョウモン幼虫が這い出していました。いつの間にこんなに。Photo_7

 ご近所の柿の木からはニイニイゼミの鳴き声がそれなりに増え、アブラゼミは初鳴きを聞いて、

 
 また近郊の田圃で早いところは稲穂が出そろってきて、Photo_2

 
 それに伴い水田雑草のコナギ、Photo_3

 
 ヒメシロアサザも姿を見せて。Photo_4

 
 雑草が茂る農業用水路端には、全草鋭い棘に覆われて駆除困難なシロバナワルナスビが群生し、R0087666_1

R0087666_2

Photo_8

 
 びしょびしょの農道端には風雨に叩かれて散り敷いた多量のクズの花。
 見上げると大木に絡みついて高いところまで繁茂していました。R0087639

 
 夕刻、吹きさらしの堤防草地では、今シーズン目にすることが少ないヒメアカタテハ。
 風に煽られながら、懸命に蜜を吸っていました。Photo_6

 
 そして学校は夏休みに。アサガオの植木鉢を抱えて帰る小学生の姿もあった昨日。
 我が町でも今日明日は夏祭りで、一気に夏模様に。
 人の世界も自然界も多事多難。何事も平穏冷静に進むように。

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2015年7月14日 (火)

あなうめのキジ

 穴埋めのキジです。

 6月初旬の田圃で。
 広い田圃の真ん中を仕切る畦道で、時折ケーンと鳴きながら延々と歩きうろつく♂キジの姿。Photo

 
 カァチャーン、呼べども答えるものはなし。禁猟区だから打たれることはありませんが。Img_1783_2

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2015年7月13日 (月)

オナガサナエ、ウスバキトンボ、チョウトンボ(2015/7)

 昨日は公園の林で、高木の茂みから途切れ途切れの控えめながら、ニイニイゼミの鳴き声を聞きました。
 成虫の姿は見えませんでしたが、地面には幼虫が這い出した跡の穴がポツポツあいていました。

 さて、今シーズンは種々の理由があるからでしょうが、見かけるトンボの数がめっきり少なくなりました。

 最近見かけた、生きていなかったものも含めの記録です。

●オナガサナエ(サナエトンボ科):
 町裏を流れる水路沿いの舗装道路に落ちていました。
 既に死んでいましたが、拾って帰り記録用に撮影。
 どこにも損傷がなくてきれいな、未熟のオナガサナエの個体でした。
 (撮影6月24日)1r0087247

2r00872536cm

3r0087248

4r0087251

5r0087254

※成虫は5月下旬頃から羽化し、9月下旬頃まで見られる。
 未熟期は複眼が褐色だが、成熟すると澄んだ緑色に変わる。
 産卵は雌が単独で、空中でホバリングをしながら行う。
 大きさ(体長)60mm、開張74mm、 出現時期は5~9月、 分布は本州、四国、九州。

 
●ウスバキトンボ(精霊トンボ)(トンボ科):
 6月下旬、曇天下ながら、緑濃い水田の上空にグライダーのように群れ飛んでいるのを見かけました。
 (縮小画像では分かりませんが、原画には40匹ぐらいが点々と写っていました)。
 日中はほとんどの個体が飛び回っていて、草木に止まって休むことは稀なので、なかなか撮れません。R0087297635

 
 後日、晴れ上がってじっとしていても汗がにじみ出るほど蒸し暑い水田脇で。
 近くを飛ぶ群れの中に、1匹だけ目前をパトロールするかのように行ったり来たり、時にほとんど(静止)ホバリングを繰り返している個体がいるのに気がついて、狙いを定めてマニュアル撮影。Img_2437t

 
 何とか撮れた1枚です。(画像はクリックで拡大します。)Blg2015710img_2503

※本種の、毎年日本で発生する個体群は、まず南日本で発生し、世代交代を繰り返しながら、日本を北上していき、各地に季節の移ろいを告げる使者の役目をしています。
 寒さに弱く、これらが毎年春にどの地方から来るのかもはっきりしていないそうです。

 
●チョウトンボ(トンボ科):
 かつては、シーズンになれば大量に飛んでいたものでしたがめっきり少なくなって、今シーズンは7月中旬になってからほんのわずかが蓮池の上をヒラヒラ飛んでいるのを見つけました。

 ・花の終わったハスの花托。“ズーミングは控えめに”。Img_2505

 
 ・時折ハスの葉にとまって、雌が傍にやってくるのを待っている♂の姿。Img_2507_2

Img_2507_3

Img_2507_4

 強光線をあびて、全ての画像は不自然なものになりました。
 個体差がかなり見られますが、おおむね青紫色で、また黒くみえる場合もあり、光を受けると強い金属光沢が際立ちます
 前翅は細長く、後翅は幅広です。腹部は細くて短かく、腹長は20~25mmほど。
 出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。

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2015年7月12日 (日)

サホコカゲロウ♂、トウキョウヒメハンミョウ(2015/7)

 一昨日くらいから、いきな梅雨明けかと思うような湿熱に見舞われています。

●サホコカゲロウ♂(コカゲロウ科):
 6月下旬の梅雨寒の朝、どこからやってきたものか、透明感のある小さなカゲロウが玄関先に止まってじっとしていました。
 夕刻になってもまだいたので、触ると飛んで行きました。
 これまであまり見かけたことはありませんでしたが、サホコカゲロウ♂でした。(撮影は6月24日)R0087228_3ct

R0087234

R0087234_2

R0087234_3

※本種は体長7mmほどの小型のカゲロウで、♂の眼は頭に巻くターバンのような形(ターバン眼と呼ばれる)をしています。
 人家周辺の少し汚れた河川でみられるということで、このカゲロウが多いと水質が汚れているという指標にもなります。
 出現時期は4月~11月、分布は日本各地。

 
無関係ですが、
●トウキョウヒメハンミョウ:
 同じ日、今シーズン初めてトウキョウヒメハンミョウが1匹だけ姿を見せました。
 その後はしばらく見かけません。Blgr0087224624

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2015年7月11日 (土)

ヒロヘリアオイラガ若齢幼虫(2015/7)

●ヒロヘリアオイラガ若齢幼虫:

 (画像はクリックで拡大します。)R0087496_5t

 
 ・他所様で、ちょうど目の高さにあった生け垣のカナメモチの葉裏から、頭だけ葉表に出して、お行儀よく葉を食害していたのは、外来種のヒロヘリアオイラガ若齢幼虫でした。
 この光景だけなら珍妙なだけですが、葉裏を持ち上げてみると、やっぱりうんざりしてしまいます。 
 本種の若齢幼虫は群れて生活します。Photo

 
 ・我が家のツリバナを囓っていたのも、生後間もないお友達でした。
 今は空き家になった生家も枝にくっついています。Photo_2

 
 ・お出ましになるのは初めてのことではなく(過去記事から終齢幼虫再掲)、何の樹の葉でも囓る困りものです。Photo_3

 イラガの幼虫仲間は毒毛棘をもっていて、触れるだけで激痛が走るというので要注意です。 
 葉っぱごと切り取って潰してしまうのですが、通常は葉裏にくっついているため、なかなか一度には見つけられません。

 
●ちなみに、こちらはカッコイイ在来のイラガ終齢幼虫(過去記事から画像再掲)ですが、Photo_4

 現在は外来種の方がどんどん分布域を広げているそうで、あなどれません。

 負けるな在来種!ではなく、どちらもほどほどに願いたいものです。

 ※ヒロヘリアオイラガ幼虫(学名: Parasa lepida)(イラガ科):
 ・幼虫は広い範囲の植物の葉を食害する雑食性の害虫で、しばしば街路樹や庭木などでも大発生する。
 先端に針を備えた毒毛棘が多数あり、これに触れると激痛を伴うので要注意。
 外観はアオイラガ幼虫に似ているが、本種幼虫は、背中中央に細く暗色の縦筋があり、孵化した幼虫は2齢ごろまで集団で生活する。
 若齢幼虫は黄色く、棘が黒いが、成長すると緑色になり、棘も緑色で、一部がオレンジ色に なる。

 ・成虫は大きさ(開張)30mm前後、前翅が緑色で、翅の外縁に太い褐色の帯がある。
 後翅は淡黄色~淡褐色。出現時期は4~10月、分布は本州(関東以南)、四国、九州。  
 もともとは中国、インドなど南方系の種類だが樹木の移動に混入して侵入し、日本中に分布を広げている。 https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60020.html

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2015年7月10日 (金)

オビガ(2015/7)

 梅雨のなか、さらにうっとうしい部類の画像ですが・・・

●オビガ(オビガ科):
 曇天で梅雨寒の朝の公園で。
 薄暗い林地の地面に落ちていました。
 風もないのに視野の端に落ち葉がはらりと動いたように見えたので?と近寄って、ポケットにあったLEDライトで照らして見ると、落ち葉ではありませんでした。
 公園で初めて見つけたオビガでした。
 (撮ったのはすべてLEDライト照明下です。)1_img_2356

2_img_2368

 
 翅表はふさふさの毛でおおわれています。
 よくみるとシックなデザインで、名前のとおり帯模様と4つの黒点があります。
 (画像はクリックで拡大します。)3img_2373

 
 載っていた落ち葉ごとそーっと持ち上げてひっくり返しても、そのままじっとして動きません。   
 それで翅裏も撮れました。
 翅裏は派手なデザインです。4_img_2365t1

 
 雌雄ともに触角は櫛歯状ですが、♂の櫛の歯幅は長く、♀は短い、ということで、この個体は短くて、♀のようです。5_img_2365ct

 
 何度か地面で表裏ひっくり返しをしているうちに、翅をブルブル小刻みに震わせはじめ、しばらくして飛び去っていきました。6img_2388ltc

 寒くて”低体温“のため動けないでいたのでしょうか。

※オビガ(オビガ科はオビガ一種のみ):
 大きさ(開張)45~59mm、成虫出現時期は6、8~9月、分布は日本各地。
 なお、幼虫は体長50mmほどで、きわめて長い毛も生えている毛虫です。
 食葉樹はスイカズラ科のスイカズラ(公園周辺にも普通に生えています。)、ハコネウツギ、ニシキウツギなど、その他。

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2015年7月 9日 (木)

ツノマタタケ、シロソウメンタケ、その他不明の小さなキノコ5種(2015/7)

 7月になってから、これまで日照時間がほとんどないという梅雨空のもと、寒気を覚える日もあれば、蒸し蒸しに我慢できないで汗ばむときもある昨今。 
 “じめじめ”が好きなカビやキノコ類にとっては発生の好期です。

●ツノマタタケ(担子菌類、アカキクラゲ科ツノマタタケ属): 
 梅雨空で蒸し暑い道路端の腐朽木にオレンジ色の点々が。
 ツノマタタケでした。
 舗装農道端の土留めの木材が腐朽して、一斉に発生してきたのでした。Photo

 木材腐朽菌として普通に見られ、小さいながらも列をなして群生すると鮮やかな橙黄色が人目を惹きます。
 子実体の高さは5~20㎜、幅3~8㎜、厚さ1㎜以下ほど。
 細いへら形で、上端はしばしば切れ込み状にへこんでいます。
 表面に粘りけがあり、軟らかい“にかわ質”です。
 発生時期は春~秋。

 
●シロソウメンタケ:
 (過去にも、秋に見かけたものを記事にしていますので新味はありませんが、その繰り返し記事に。)
 薄暗く、しかも湿度100%かと思うほど湿気がまとわりつく公園の林地。
 たっぷり水分を含んだ裸地に、案の定、白いもやしのようなシロソウメンタケが一面に生えていました。R0087397_2

R0087397_1

※シロソウメンタケ(シロソウメンタケ科)
 広葉樹林床又や芝生地面などに発生するモヤシのようなキノコ。
 場所にもよりますが、公園の地面では高さ5cm程度。
 全体が白色で、肉質は脆く、無味無臭ですが食用にはなります。
 発生時期は夏~秋、分布は本州。

 
 以下は、こちらも公園の林地、草地で見かけた、いずれも名前不詳のキノコ。
●不明のキノコ①
 白い傘の大きさ10mmほどの小さなキノコ。
 濡れて乾く気配もないクヌギの根本に近い樹皮割れ目に、半透明感がある白い小さな傘を開いたキノコが発生していました。R0087399_4

 
 手ぶれするため、鍵にくっつけていたキーライト照明を当てて撮影。R0087399_2

R0087399_1

 
 撮影後、一番大きかった子実体の傘を指先で押してみると弾力性があって、へこみますが破れたり壊れたりせず、離すと元に戻りました。
 少し引っぱると子実体のかたまりごと、ぽろりとはずれて地面に落ちました。R0087399_7

 
 別の傘を一つとって、指先で引っぱると二つに千切れました。Img_2341

 
 サイズ確認用に小さいカギと一緒に撮り、後でカギを計測してキノコの概略サイズを確認しました。R0087399_8

 なおWeb上で、記載された内容と姿が一部似ているシロホウライタケがありましたが、肉質が脆い、という点が異なりますので違っているようです。
※シロホウライタケ(Marasmiellus candidus)(ツキヨタケ科シロホウライタケ属):
 初夏~秋 林内の朽木や落枝に、また時には生木でコケの生えた樹皮表面などにも発生する。
 傘径1~2cm。傘、ヒダ、柄すべて白色。柄は老成すると基部より下半分が次第に黒ずむ。 
 半透明感のある傘のヒダは疎で、少し不規則に波打つ。
 子実体の肉質は大変脆く、また食べられない。

 
●不明のキノコ②:
 芝地に発生していました。傘の表面は赤色。1

 
 ひらいた傘の大きさ8cmほど。ヒダは複雑な網目状の黄土色。2_2

 
●不明のキノコ③:
 開いた傘の表面は赤色で直径5cmほど。裏面は白色で、直線放射状のヒダ。Img_2340

 
●不明のキノコ④:
 開いた傘の直径は7cm前後。古くなった子実体は茶色で破れ傘のようになっていました。
 傘の裏側は白く、ヒダは直線放射状。一つ指先で傘を押すときわめて脆く、ポロッと折れて転倒しました。柄は中空になっていました。Photo

 
●不明のキノコ⑤:
 腐朽した切り株に発生していたキクラゲ風で、半透明感のある白い塊状のキノコです。Photo_2

 
 公園にたむろして、「美味しいネコ缶をもらって暮らしている」野良猫連中は見向きもしないので、いずれもまあ食べられない、たべても美味しくないのでしょうね。Img_2331

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2015年7月 7日 (火)

ひがし北海道の旅④全体まとめ(2015/6)

 過去にも季節と場所を変えて訪れたことがある北海道でした。
 今回のツアーでは「道の駅おだいとう」、「納沙布岬」と「釧路湿原」が初めてのところでしたので、記録として先に掲載しました。
 それだけでも十分ですが、 ついでに、その他のところも季節やその時の天候で少しずつ印象も違いましたのであらためて記録としました。

 1日1往復という羽田発オホーツク紋別空港便で紋別空港へ。それから2泊3日のバスの旅です。

1日目
 天気は曇りでしたが紋別空港に近づいたところで眼下に大雪山系の山が見えました。Img_8422

※ツアーマップ再掲1

 
●道の駅「愛ランド湧別」
 釧路空港からバスで出発、サロマ湖畔の愛ランド湧別にトイレ休憩立ち寄り。
 施設は国道238号サロマ湖沿いの小高い丘の上にあります。
 隣接して家族向け遊園地「ファミリー愛ランドYOU」と自然派公園「いこいの森」があります。 
 サロマ湖が少しでしたが、見えます。2

 
●湧別を過ぎるころから、いかにも北海道らしい、ビート畑などが広がる雄大な風景を眺めながら走り、網走市街地では網走刑務所も垣間見え、やがてJR藻琴駅、北浜駅、浜小清水駅・「道の駅はなやか小清水」沿線まで辿ります。
 冬、流氷が押し寄せたオホーツク海の厳しい風景とは別の、ハマナスやルピナスなど花々の咲く穏やかな自然の風景です。
 ここでトイレ休憩。Photo

 
●天に続く道(知床斜里)
 道の駅「はなやか小清水」を出て、途上、羅臼岳を遠望しながら国道244、334号線を斜里町に向けて走ります。
 やがて天に続く道ビューポイントに到着。
 国道244、334号線が直線的に続く全長約18kmの道路区間です。2_2

 
 登り坂道のトップになっているビューポイントから”返り見”すると、まっすぐな道が遠く天まで続いているように見えます。1_2

・余談:
 ちなみに日本一長い直線道路は、美唄市から滝川市までの国道12号線の29.2kmだそうです。   http://www.city.bibai.hokkaido.jp/photoex08.html

 
●オシンコシンの滝:
 雨の日が多かったということで、以前に見た時より水量が多かったようです。1_3

 
●宿泊はウトロ温泉。2r0087318_1

 
2日目
●天気予報は晴れマークです。2_1

 
●知床クルーズ:
 ・ウトロ温泉から直近のウトロ巷へ。
 ここで知床五湖をバスで訪問するグループと、クルーズ船で海上から眺めるグループに別れます。
 今回は海からの知床を眺めることにしました。 
 大型のクルーズ船では近づけない展望が得られるということで、小型のクルーザーに乗船です。
 時間の都合で、カムイワッカの滝で折り返すコースです。2_3

 
 ・港からオロンコ岩、ゴジラ岩が目前に見えます。
 乗船は、展望を楽しむため吹きさらしになるクルーザーの2Fにしましたが、ライフジャケットを着け、また注意されたとおりに防風防寒対策はしましたが、寒かったです。
 おしまいには手袋をしない手がかじかむほどでした。2_3

 
 ・海岸にヒグマの姿はありませんでしたが、オジロワシ若鳥やウミウ、ケイマフリその他たくさんの海鳥が見られました。
 カムイワッカ湯の滝が流れ込む海面は硫黄分のせいで色が変わっていました。
 海上の天候は刻々変わり、帰港する時には霧になっていました。2_4

 
●下船して、バスで知床峠に。
 晴れたおかげで比較的眺望には恵まれました。
 北方四島はさすがに霞んでいましたが、国後島の最高峰・爺々岳らしき姿など一部見えたところもありました。
 目障りなドローンも飛んでいました。2_5

 
●峠を下り羅臼町へ。昼食を済ませて、一路根室方面に向かいます。
 そして「道の駅おだいとう」、を経て、風蓮湖畔にある道の駅「スワン44ねむろ」でトイレ休憩。対岸にエゾシカの姿も。
 根室市役所前を通過します。2_1_2

 
●さらに特産の昆布干し(無砂干場)風景を目にしながら、更に納沙布岬へ。
 その後再び根室市街を抜けて厚岸(道の駅「厚岸グルメパーク」)で夕食を済ませ、釧路まで走って、釧路で宿泊。2_2_2

 
3日目
 午前中に釧路湿原訪問。午後、釧路空港から羽田空港へ、そして帰宅しました。

 現在、北海道の「道の駅」は114箇所*が整備されいるそうです。マイカーで訪問する人達もずいぶん多くなっている(おかげで観光バスツアー客は減少傾向とも)とのことでした。
 狭い日本では確かに広大な”でっかいどう”です。
 * http://www.hokkaido-michinoeki.jp/sisetsu/

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2015年7月 5日 (日)

ひがし北海道の旅③ 釧路湿原(2015/6)

 一度は行ってみたいと思っていた釧路湿原です。
 映像などでは雪景色に丹頂鶴の姿がまずイメージされますが、特別にこだわりもなく、梅雨のこの時期の訪問に。
 まさにほんのさわりですが、行ってみただけでよく、それで気が済みました。
 余談ながら、気象情報で梅雨とは、雨と湿気が長く続く「梅雨前線」の事をいい、北海道に梅雨前線がかかることはまずないため、この定義より(昔から)、北海道に梅雨はないといわれています。
 ただ地元バスガイドさんによれば、6月は曇天や雨の日が多く、むしろ気温が低く寒さを感じることが多くてずっと暖房スイッチはオンにしっぱなしでした、ということでした。
 確かに訪問時には長袖を着ていても上着がなければ寒いくらいでした。

●釧路湿原:
 総面積2万9千ヘクター ルという湿原は、東京都がすっぽり入ってしまうほどで、日本最大の湿原といわれています。
 ここはおよそ1万年前には陸地に深く入り込んだ海だった。それが6千年前ごろか ら3千年前にかけて海がじわじわと後退し、堆積した泥炭の上に植物が生え、徐々に現在の湿原が形成されたという。
 貴重な生態系の残っている自然環境として1980(昭和55)年には日本初のラムサール条約指定湿地に指定されています。Blgimg_8547

 今回は、温根内(おんねない)口から整備の行き届いた木道コースの1部を現地のベテラン女性ネイチャーガイドの案内で約1km弱を往復するのみにとどまりました。Img_2279

R0087354

 
※観察できた植物:
 案内板には、春から夏にかけて温根内木道沿いに見られる花として、ヒメカイウミツガシワ、ハナタネツケバナ、エンコウソウ、ヤチヤナギ、クロバナロウゲ、ヤナギトラノオカキツバタタヌキモ、ホザキシモツケ、ツリフネソウ、サギスゲその他が紹介されていました。

 今回はごく限られた時間と範囲内のほんの“さわりだけの”観察に過ぎませんでしたが、既に花の終わっていたもの、またはまだ咲かないものも含めて、太字標記した植物を観察することができました。

●ハンノキ(ヤチハンノキ):
 木道に入って歩き始めて間もなくハンノキが目立ちました。
 ハンノキそのものは特別めずらしい樹木ではありませんが、湿原内で見られる唯一の樹林がハンノキ林だそうです。
 ここでは、湿原周辺の丘陵地から流れ込んでくる土砂や、川が運んでくる土壌が堆積した場所に林を形成しているとのこと。
 ただ養分が少なく生育条件の厳しい泥炭地では20~30年しか生長出来ずに幹は立ち枯れてしまい、残った根株から再び数本の芽を出し,新しい幹が生長して更新される「萌芽更新」によっているのだそうです。Img_8545

Photo

 なおハンノキ・ヤチダモ林は典型的な湿性林で釧路湿原などにも多いそうです。

 
●ヤチボウズ:
 湿地にはたくさんのカブスゲ(ヤツリグサ科)が分布しています。
 カブスゲは地下茎を出して繁殖する性質があり、その地下茎が集合して細根と絡み合い、密なルートマットを形成して、一つの株をつくります。
 そしてその株から年々新芽を出して次第に大きな株に生長していきます。
 また冬季には土が凍結して土を持ち上げていく「凍上」が起こります。
 この時にカブスゲの株も一緒に持ち上げられ、春の雪融け時には株周辺の土が融雪水で削られたり流されたりして、地上部がせり上がった株になります。
 これを数十年の長期にわたり繰り返して、やがてその外観がお坊さんの頭にも見える谷地坊主になっていくということです。
 なお“ボウズ”内部には隙間もあり、アリや甲虫類、またサンショウオなど、生き物の住処にもなっているそうです。Img_8546

Photo_2

 
●ヤチマナコ:
 ガイドさんが木道傍のちょっとした水たまりのところで立ち止まり、木道脇に置かれていた長い竹竿を持ち出して、水溜まりに差し込んでいくと、何と3mの目印が付いている付近まで沈んでいくというパフォーマンス。
 ヤチマナコ(谷地眼)という“落とし穴”だそうです。
 ヤチマナコは湿原の植物が分解しきれないで堆積した泥炭地の地表部分が地下水流で陥没してできた壺形の落とし穴で、深さは3メートルに及ぶこともあり、馬が落ちて白骨になって発見されたこともあるというお話。Img_8546_2

 
●カキツバタ:
 特別珍しくはありませんが、涼しそうな花色です。Photo_3

 
●ヒメカイウ(サトイモ科):
 初めて見ました。
 低地から山地の湿地に生育する多年草で、小型のミズバショウといった外観形態です。 
 葉は大きさ5~15cmの卵心形~円心形で、10~20cmの葉柄があります。
 花茎は長さ15~30cmで花弁や萼はなく、小さい黄色の花をつけます。
 花の外側には表面は白色、裏面は黄緑色で長さ4~6cmの仏炎苞があります。
 花期は6~7月、分布は北海道、本州の中部以北。Photo_4

 
●ヤナギトラノオ(サクラソウ科):
 黄色い花穂が目立ちました。
 山地の湿原に生育する多年草です。花期は6-7月。分布は北海道、本州中部以北。
 尾瀬などでもよく見られます。Photo_5

 
●サギスゲ:
 湿地に生育する草丈20~50㎝の多年草で、数個の白い綿毛の小穂を付けるサギスゲ。
 和名は複数の白い小穂をサギに見立てたもの。
 地下茎は長く這い、葉は茎の基部に付いて短い針状の葉身があり、基部は鞘になっています。
 茎頂に、花柄の長さ不定(0~3㎝)で、小穂(長さ5~10㎜の長楕円形)3~6個をつけます。
 花被が果時にも残り、長さ約2㎝の綿毛状になります。
 なお、小穂が1個のワタスゲは葉が退化して葉鞘だけになっています。
 花期は5~7月、分布は北海道、本州の中部以北。Photo_6

 
●エゾノレンリソウ??:
 周囲はすっかり草むらに囲まれている中に、ただ一つだけ青紫色の花の塊が垣間見えたので撮ったものです。
 少し遠くで、アングルも制限されて写真は1枚だけです。
 Web図鑑など参考にして、エゾノレンリソウ?では、と推測しましたが、確かではありませんが、一応記録としました。Img_8531

※エゾノレンリソウ(蝦夷連理草)(マメ科レンリソウ属):
 湿った草地や湿地などに生えるマメ科植物。茎の高さは30~80cm。
 茎は3稜形で狭い翼がある。
 葉腋から伸びる花序に、長さ約2センチの紅紫色~淡紅紫色の花を総状に数個つける。
 花冠は旗弁、翼弁、竜骨片からなる蝶形。 葉は羽状複葉。小葉は長楕円形で、2個ずつ対生し、裏は粉白色。葉の先端の巻きひげがあり、分枝する。
 花期:5~8月、分布は北海道、本州の中部以北。

 
●ハナタネツケバナ(アブラナ科):
 観察するのは初めてでした。
 サハリン以北に分布の中心をもつ寒地性植物で、日本では1970年代になって北海道東部の湿原で発見されたという。
 釧路湿原、そして霧多布湿原でも見られるということです。
 花期は6月。Photo_7

 
●ミツガシワ(ミツガシワ科):
 湿地や浅い水中に生える多年草です。花期はすでに終わっていて、花はありません。
 寒地性植物の代表格でも冷涼な高地や寒冷地の湿地や湖沼に見られます。
 尾瀬の池塘などでも普通に見られます。R0087362

 
●タヌキモの開花(タヌキモ科):
 ガイドさんが、限られた時間の中、どうしても見て欲しい花があります、ということで、目的地めがけて早足で一目散に。
 見せられたのはタヌキモの花でした。
 タヌキモは環境省レッドデータで準絶滅危惧(NT)に指定され、北海道レッドデータブックでは希少種になっているという水生植物です。
 なかなか間近で観察する機会がなく、おかげで初めての見学ができました。Photo_8

※タヌキモは池沼の水中に浮遊する多年生の水性食虫植物です。
 根は張らず、通常他の抽水性植物などの近くの水中に横たわるように浮かんで生育します。
 和名は,植物体全体が狸の尻尾のように見えることから。
 植物体は柔らかく、葉はやや密に互生し、2~4回羽状に細裂し、裂片は糸状で小葉の各所に長径1~3mm位の捕虫のうを多数つけて、水中プランクトンのミジンコなど微細な生物を吸い込み栄養にしています。
 葉腋から茎より細い10~25cmほどの花茎を水面に立ち上げて総状花序を作り、花柄をもつ黄色い唇形花を4~7個、咲かせます。
 開花日数はごく短いそうです。花期は夏~秋、分布は日本各地。

 
その他
●オオウバユリ:
  まだ蕾でした。Img_2280

 
●アキタブキ:
 方々に群生が見られました。Photo_9

 
その他,雑記:
●ヒオドシチョウの幼虫??:
 集団でいた黒い幼虫です。
 かためて産み付けられた卵塊から孵化した1齢幼虫が糸を吐いて巣を造り、集団で暮らすという特徴をもつヒオドシチョウの3齢幼虫の姿に似ていると思いましたが、付近にはエノキなど見かけず、植物環境などからは別種のように思われ、結局よく分かりませんでした。
 一応記録として残しました。R00873383

 
●釧路湿原展望台:
 湿原の近くにある釧路湿原展望台に立ち寄りました。
 残念ながら霧が立ちこめていて、展望は得られませんでした。Img_2291

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2015年7月 4日 (土)

ひがし北海道の旅② 北方四島返還「叫び」の像(2015/6)

 前後しましたが、納沙布岬に向かう途中の国道244号沿いで、別海町尾岱沼(おだいとう)中心部から約3kmほど離れた、野付半島の近くに『道の駅「おだいとう」』があります。
 晴れて空気が澄んでいれば国後島が遠望できるというロケーションです。Photo

 道の駅敷地内には北方領土返還を願い建設された「四島への道 叫び」施設、そして「別海北方展望塔」があるので、立ち寄りました。

●道の駅「おだいとう」と別海北方展望塔、そして「四島への道 叫び」施設:
 ※「四島への道 叫び」施設の”叫びの像”
 高さ2.4mの像は、老女が息子、孫を両脇に従え、「返せ」と叫ぶ姿で、たとえ何代かかっても取り戻すという気持ちが表現されています。
 像の16m先には、北方四島をイメージした高さ15mの4本のポールが建てられています。
 像とポールの間の距離(16m)は、野付半島から国後島までの最短距離16kmにちなんでいるということです。Photo_2

Img_2166

 
 ※別海北方展望塔(展示室・展望室):
  展望塔2Fは展示室で、北方領土の歴史や返還に向けた過去からの取り組みなどが紹介されています。
 3階には、北方領土の自然・暮らしのパネルが展示され、また設置されている 望遠鏡で野付半島、そして国後島を見ることが出来るようになっています。
 展望塔3Fまで上ってみました。
 目前からの野付半島の広がりは展望できますが、晴れていれば一望できるという国後島は、曇天のもと、残念ながら霞んでいて判然としませんでした。2f

 ・野付半島
 野付半島は、全長26キロメートルの日本最大の砂嘴(さし)です。
 その大部分は、砂丘草原と湿地原であり、トドワラ・ナラワラの荒涼とした風景と原生花園の風景が混在する特異な景観が広がっています。
 平成16年に「北海道遺産」認定、平成17年には「ラムサール条約登録湿地」に登録されています。

 
余談:
 観察後、外に出て眺めた風景。
 風景はひどいピンぼけ写真になっていましたが、付近の草地にコウリンタンポポが群生していました。Photo_3

 ・コウリンタンポポ(キク科):
 ヨーロッパ原産の帰化植物、多年草で、日本各地に定着。
 草丈10~50cmで、鮮やかなオレンジ色のタンポポによく似た花を咲かせます。
 花期は6~8月。
 なお、強い繁殖力で在来種植物への影響が懸念され、北海道ではブルーリストで「北海道の生態系等へ大きな影響を及ぼし、防除対策の必要性について検討する外来種」に指定されているそうです。

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2015年7月 3日 (金)

ひがし北海道の旅①納沙布岬 (2015/6)

 6月末の3日間、ひがし北海道に行ってきました。ずっと曇り空で気温が低く、寒い3日間でした。
ありきたりの単なる旅行です。Photo_5

 以下は順不同の備忘記録です。

 まず、今回初めて訪問した、未だに解決の難しい政治問題になっている北方領土を望む納沙布岬の訪問から。

 難しい話は脳天気のブログにそぐわないため触れられません。

●北方領土方面展望:
 曇り空の下でしたが、納沙布岬から北方領土方面を望むと、珸瑶瑁(ごようまい)水道を隔てて貝殻島灯台が目視できました。
 その奥に歯舞群島の一部も何とか見えました。

★貝殻島灯台点灯ニュース(朝日新聞デジタル2014年8月16日20時52分)    http://www.asahi.com/articles/ASG8J6JTGG8JIIPE01D.html 
 北方領土の貝殻島灯台、約2年ぶりに点灯る。ロシアが管理:
 根室海上保安部*は16日夕、北方領土の歯舞群島・貝殻島灯台が点灯していることを北海道根室市・納沙布岬灯台から確認したと発表した。
 貝殻島灯台は2012年8月25日から2年近く消灯したままだった。
 貝殻島灯台は、納沙布岬から3.7km離れた同島に日本が戦前の1937年に設置したが、現在は北方領土を実効支配するロシアが管理している。
 同海保は消灯以来、外交ルートを通じて理由や復旧の見通しを問い合わせていたが、ロシア側からの回答はなく、再点灯の理由も不明という。

*根室海上保安部
 貝殻島灯台:  http://www.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/nemuro/sentei_toudai/nemuro_lh/html/kaigarajima.htm

・名称:貝殻島灯台
・位置:北緯 43-23-46、東経145-51-30
・光り方:単閃白光 毎5秒に1閃光
・明るさ:実効光度330カンデラ
・光の届く距離:7.0海里
・明弧:全度
・点灯年月日:昭和12年4月1日

 (以下の画像はクリックで拡大します)Blg_2

 
●納沙布岬から北方領土を望んで設けられた多くのモニュメント。
 一刻も早い解決を、という人々の想いがずしりと伝わってくるものでした。Photo_6

 
●3.7km先にある、すこし傾いた貝殻島灯台を、曇天の下でも肉眼で確認することができました。Img_2240

Img_2236cc

Img_2229_1

Img_2229_1t

Img_2229_3

 近くて遠い灯台です。困難な課題ではありますが、決断の時期は近づいてきたのではないでしょうか。

  歳古毎 遠く霞ゆく北方領土 つのる思いはより鮮明に



※おまけに訪問証(裏面に訪問日付スタンプ)R0087373t

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2015年7月 2日 (木)

ハンゲショウ(2015/7)

 うかうかと1年の半分が終わりました。
 本日(7月2日)は雑節の1つ半夏生。
 この日にはタコ、鯖、うどんを食べる、しかし筍、わらびなどは控えるべしと、かつては各地に伝承されてきたそれぞれの風習がありました。
 しかし、昨今は近所の食品スーパーにも“本日はタコを食べましょう”などとpop広告も。
 いまや全国的商業政策に”発展“?しているようです。

 かつては普通に田圃脇などに蔓延って根絶が難しかったハンゲ(半夏)/烏柄杓も、気がつくとほとんど目にしなくなりました。

 しかし、野草のハンゲショウ(カタシログサ)は6月中旬くらいから、葉の半分が白くなって繁茂しているのを見かけています。R0087149_1

R0087149_2

R0087149_3

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