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2015年9月15日 (火)

豪雨など、小人閑居して雑日記(2015/9)

 台風18,17号に伴う豪雨の後には東京湾震源の地震、続いて阿蘇山(中岳第1火口)噴火と相変わらず落ち着きのない自然の日本列島です。
 
 本日(9/15)夕刊紙に、茨城・常総市洪水で「安否不明の14人無事」の記事。
 ともかく良かったです。

 地勢的には、河川の自然堤防沿いなどにある一部の小高い地点を除き、街域の大半が標高8m前後で、全体に地形的変化に乏しい平坦な地域である我が街ですが、中心街にある電柱には、所々に、昭和22年(1947年) 9月に襲来したカスリーン台風によって発生した洪水の浸水深と、当該地域洪水発生時の避難場所を記載した表示板が取り付けられています。R00889741

 
 ちなみカスリーン台風情報(の一部)は次のとおりです。
 ・昭和22年カスリーン台風決潰場所地図※
  (図中の☆印は今次、常総市洪水の鬼怒川堤防決壊場所、筆者記入)22

 
 ・昭和22年実績水深図22_2

※カスリーン台風:
  図の出典:関東地方整備局ホームページ
 http://www.ktr.mlit.go.jp/river/bousai/index00000002.html

 
 また、我が町の近隣を流れる河川堤防の決壊時に、町全域に発生する洪水ハザードマップには、利根川、江戸川、荒川、他1の4河川の場合が個別に表示されていて、その中で一番、浸水深が大きいのは利根川洪水の場合で、拙宅の浸水深は2.0~5m、最悪、屋根まで浸かることに。

 指定された緊急避難先は80mほど先にある三階建ての小学校。
 ただし、一階は水没するため二階以上、とあります。
 以上の内容は一応、情報としては先刻承知していますが、最後はやはり神頼みの心境に。

 
 しかし、です。
 カスリーン台風洪水で明らかなように、下流域に首都圏を抱える利根川/江戸川堤防に関しては、手をこまねいて神頼みとする訳にはいかないということで、何かと議論も絶えない「スーパー堤防事業」※※が進められています。
 (写真(画面上が上流)は拡幅された江戸川左岸堤防と、山王地区河川防災ステーション完成予想図表示板:2015.9.14現地で撮影。)2015914

※※ スーパー堤防事業:
 「高規格堤防整備事業」(通称スーパー堤防事業):
 昭和62年に『大都市地域の大河川において、超過洪水等に対して破堤による壊滅的な被害を回避するため、当該大河川の特定の一連区間において、幅の広い高規格堤防の整備を進めるべき』、等とした 「河川審議会答申」に基づいて、スーパー堤防事業が昭和62年(1987)から開始されました。
 『200年に1度の大洪水に耐えられるよう堤防の幅を高さの30倍(200~300メートル)に広げる』とするスーパー堤防事業です。
 当初計画では首都圏・近畿圏の6河川で約873キロにわたって整備するという計画でしたが、識者の間でも何かと見解が分かれ、また政権交替時には事業仕分けで廃止の判定を受けましたが、東日本大震災後、一部が継続となるなどの曲折を経て、その進捗は未だし。

参考公表情報例:(なお、以下に記した情報元のURLはいずれもハイパーリンクはしていません。
 ご覧になるには,URLをコピーして,ブラウザに貼り付けアクセスして下さい。)
 ①「高規格堤防整備」に関する研究報告
  「事業事例からみた高規格堤防と土地区画整理事業の共同事業の課題について
  リバーフロント(研究所報告 第15号 2004年9月)
http://www.rfc.or.jp/rp/files/15-15.pdf

 ②「スーパー堤防の現況と課題」:(平成13年4月現在)」
http://www.rfc.or.jp/pdf/vol_42/p_02.pdf

 ③「高規格堤防整備事業」
  :国交省関東地方整備局 荒川下流河川事務所
http://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage00106.html

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 前置きはこれくらいにして、以下は、これまであまり経験したことのない先の台風18、17号の影響による豪雨事象と、その経過について、幸い大事に到ることはありませんでしたが、我が家周辺状況の記録としました。

 ・9月9日、終日降雨。ピンポイント天気実績で「豪雨」の表示になっていた時間帯の午後4時40分リビングから撮影。Img_334499

 
 ・同日午後9時50分雨雲レーダー画像(再掲):
 上空を「線状降水帯」が通過中20159918

 ・翌9月10日、午前3時頃の時間帯でも「豪雨」になっていました。
 その後雨あしは急速に弱まり、午前9時頃には小雨程度になりました。このおかげで大事には到らなかったようです。

 
 ・9/10午前中には断続的な小雨模様になったので、自宅周辺の散歩コースを見回りに。

 ・自宅すぐ裏を流れる排水路(写真1上流から;写真2枚目下流方向)で、下流方向では満水に近い状態。 
 この先で他の経路の排水路と合流し、水田地域を流れる排水路(写真3枚目)となって、農道(写真右端)に平行して流れ、その先は、小規模ながら一級河川につながっています。
 川との合流点には水門が設置されていて、水位管理が出来るようになっています。Photo

 
 ・川につながる排水路に平行して(市街地道路と交差した)農道が通っています。
 農道は今春、河川との合流地点周辺だけ改修工事が行われました。
 そしてその改修部分と橋の上、また市街地道路分岐から100mほどの間だけは冠水していませんが、それを除く区間は排水路からの溢流で深さ10cmほど冠水していました。
 また必然的に、道路両サイドの稲田も冠水していました。(写真1枚目)
 収穫直前だった田圃では稲穂が浸かり、(写真2枚目)、既に稲刈りが終わっていた田圃では、裁断されて撒かれていた稲わらが水面に浮き上がっていました。(写真3枚目)911

 
 ・水路の先、一級河川の様子。
 画面左手が排水路の水門。
 見える限り、川の両岸堤防からの溢流は発生していません。Img_3352

 なお、ここ(川)から500mほど右手奥には流域の水流コントロールシステムとして遊水池が整備されていて、設計された「想定内」の雨量なら、この河川流域で市街地への,溢流、洪水などは発生しないことになっています。
 今回その”機能”が検証されたことになるのでしょうか。
 まあ何事につけても完璧というものは無い、と思うべきでしょう。

 
 ・遊水池につながる農道は完全に冠水していました。
 ただ、まったく流れは無い水深10cm前後の舗装道路なので、ジャブジャブ歩いて、Img_3356

 
 ・遊水池をのぞいてきました。Img_3357910

 
 ・帰路、県道を回って帰ろうとしたところ予想通り、緩やかな坂道の下が冠水していて、車でなくては通れないので遠回りして帰宅。
 (写真は翌日(11日)午後の様子。排水が悪くて完全に乾くのに3日かかりました。R0088951911

 なお、当日(9/10)、田圃の見回りに来られた農家の方が「稲穂の冠水が長引けば籾が発芽してしまう」と心配されていましたが、幸いにも一部を除けば雨上がりが早く、出水が引くのも早くて重大事にはならなかったようです。

 
●その後の経過:
 1日で水は引きました。10日の午後以降は降雨がほとんど止んだおかげです。
 ・町裏を流れる排水路の流水量も翌日には減少。
 (写真上は再掲(10日)、下が翌11日午後の状況)1

 
 ・冠水した農道も翌日には水が引きました。(写真上再掲(10日)、下が翌11日の午後。)Photo_2

 
 ・川の流水量も順調に減少して行きました。(写真上再掲10日、中は翌11日、下が13日。)101113

 
 ・稲田はすぐには乾かないのでコンバインが入れず、稲刈りが遅くなってしまう事態にはなったものの、稲が致命的ダメージを受けることは少なかったようで、農家の方もその点は安堵されたことでしょう。
 ・刈取り前に冠水した稲田(写真上再掲(10日))も、15日には刈取りが行われていました。(同じ位置からの画像で、手前が排水路です。)1015

 
 ・出水前に既に刈取りが終わっていた田圃では、冠水して浮遊していた裁断稲わらが、水の引いた農道側に堆積していました。(写真上再掲(10日)、下2枚が15日の様子。)
 なお縮小画像では分かりませんが、画面奥の稲田ではまだ田が乾かず、コンバインが入れないため収穫は更に遅れているようです。
 緑色に見えるところは、刈り取り後の二番穂が大きく伸びだしている田圃です。10

 
 教訓:
 近年、災害は”忘れない頃”にやって来ます。
 ですから、自然災害を完璧にコントロールすることは不可能と認識して、防災、減災に対する自身の行動には責任を持つことが大切と確かに思います。
 そして、明日は我が身と、事ある度に思いを新たにはするのですが、なかなか理路整然とは行かないことでしょう・・・。

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