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2016年2月 8日 (月)

シロヤマブキ果実(痩果)(2016/2)

●シロヤマブキ果実(痩果):
 「野の花自然園」で、花はずいぶん昔に見ていましたが、果実は初めて観察しました。
 葉もすっかり落とした側枝の細枝先に、(結実後も長く残って枯れた大きな小葉状の萼片に載るように)、光沢があり卵球形で長径7~8mmほどの黒い実が4個ずつ、行儀良く付いているのが目に止まりました。R0090837_1ct

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※シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属):
 落葉低木です。葉は対生します。花期は4~5月で、径3~4cmの両性花を側枝の先端に一つずつ開きます。
 花は白色の4弁花で、1花に4本の雌しべがあり、また小葉状の大きな萼が4枚あります。
 なお花の寿命は数日間と短いようです。
 受粉後の実つきは良く、光沢がある4個の緑色卵球形の果実(痩果*)が形成され、大きな萼片に包まれるようにして茶褐色を経て、秋には黒く熟していきます。
 また萼片は4個の果実が熟した後に枯れても長い間残っていることが多く、果実と共に目にすることが出来ます。
 (*小さな乾いた果実で、果皮は硬くて開裂せず、中に1つの種子を持つもの)

 なお自生地は本州の中国地方の石灰岩地に限られ、自生しているのは稀で、野生のものは将来絶滅の可能性が高いとして、『環境省レッドリスト2015 植物Ⅰ(維管束植物)』* 絶滅危惧ⅠB類(EN) 519種の中に(シロヤマブキ(Rhodotypos scandens)も)リストされています。
(* http://www.env.go.jp/press/files/jp/28075.pdf )

 
■ヤマブキ:
 参考までに、植物の外観は似ていて、山野や公園植栽などでも普通に目にする黄色い花のヤマブキがあります。
 こちらはバラ科ヤマブキ属(一属一種)の落葉低木で、一重咲きの場合は5弁花で(八重咲きのものもありますが)、雌しべの数は5本、萼片も5枚、そして枝先に付く(シロヤマブキに比較すると)小粒の果実の数も5個です。
 (ただ、全部の実が熟すことはほとんどないそうです。また、八重咲きの場合は実が成りません。
 古くから(八重咲きの)山吹と、太田道灌の逸話、「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに無きぞ悲しき」、で有名です。)

・なお余談ながら、シロヤマブキ自体は全国の植物園などに植栽されていますし、また園芸店/種苗通販などから入手して楽しむこともできるようです。

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