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2016年11月11日 (金)

アカボシゴマダラ幼虫(2016/10中旬)

 単なる怠惰のせいで、地面に放置したままの植木鉢に、いつの間にかエノキの幼木が自生して数年経過。
 さして大きくなることもなく生き延びていました。

 (余談ながらエノキは、田圃の広がる農道や水路沿いの道路端など、また農家の大きな生け垣などの隙間など、日当たりの良いありふれた場所に、点々と大小様々生えていて、中には大木に育った株もあります。
 公園にも植栽のエノキがあります。
 秋になると、エノキは小鳥の好物になる沢山の小さな丸い実を付けます。そしてムクドリ、ヒヨドリ、ツグミ等々に食べられることによって種は"鳥散布"され、思いがけないところにも分布を広げて行くのです。)

 放置した鉢では、盛夏の高温時にはさすがに水不足になって葉はすっかり萎縮して枯れ落ち、一部の枝も枯れていますが、初秋になると生残した針金のような細枝に芽吹きが生じて、まばらながらも新鮮な葉をつけるようになっていました。

 まお、今夏も、ホームセンターで求めて地植えにしていたいくつかの苗木が枯れてしまいましたが、こちらは丈夫なものだなあ、と感心するのですが・・・

 そして10月中旬、掃除をしていてふと気がつくと、展開していた“若葉”がほとんど無くなっています。
 傍に寄ってみると、なんと「アカボシゴマダラ」の幼虫がじっとしてくっついていたのです。
 そして、目が慣れてくると、なんとわずかに残っている葉の上に例外なく、幼虫がくっついているのでした。  
 暇つぶしに数えてみると大きさ15mmほどの若齢幼虫が19匹も。
 (昨年も少数の幼虫を観察していましたが、これほどの数ではありませんでした。)
 樹高1mほどしかないエノキの幼木に、10月になってから、いつの間にかアカボシゴマダラがやってきて、卵を産みつけていったのでした。

 むろん、ここには幼虫が冬越し生残できる環境条件はまったくありませんから、食葉樹のエノキの葉が無くなったところで、すべてが終焉を迎えることになります。

 放置した鉢(のエノキ)が罪作りであったと反省しながら、今後庭掃除の折に、処分しなければと思っています。

●鉢に自生したエノキ幼木、そしてアカボシゴマダラ幼虫:
 丸裸になった細枝に点々とわずかに残る葉に、例外なくくっついていた幼虫(○印)。
 (全部の枝は写っていません。) R0012227

 
●葉は留まるスペースだけになっていた幼虫6匹。
 (その後、留まるスペースも食べ尽くして、一部は細枝にしがみついていたようでしたが、姿は見えなくなってしまいました。Photo

 
●まだわずかながら、周囲に食べる葉が残っていた幼虫9匹:Photo_2

 
●脱皮直前の幼虫(”ツノ”の色が黒くなっている)2個体と、脱皮直後の2個体で、傍らに黒い”ツノ”の付いた頭部の脱皮殻と、白い、腹部の抜け殻が残っていました。
 (なお脱皮前後の4個体はまったく関連の無い別個体です。)Photo_3

※アカボシゴマダラは人為的に持ち込まれて放蝶されたと考えられていて、在来種のオオムラサキ(国蝶)やゴマダラチョウなど幼虫期にエノキを食葉樹とする蝶類との競合が懸念されています。  https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html

 ニンゲンの身勝手は困りものです。
 

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