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2017年1月24日 (火)

クビキリギス♀(越冬成虫)

 強い寒気の流入で北日本から西日本の日本海側は大雪に。
 観測史上最高を更新した地域もあったようです。

 車の立ち往生など、ご苦労をされている地域に較べれば、当地の寒気などはささやかなものですが、数日続いている氷点下の冷え込みで、用水路の止水域などは凍結しています。
 そして今朝は-3℃でしたが、郵便受けの朝刊紙をとりにでた家人が、庭先に緑色のバッタが1匹落ちているという。
 出てみると、緑色のきれいなキリギリスの仲間が横倒しになって”落ちていて”まったく動きません。
 しかし外見上は体に損傷など皆無できれいな個体でした。

●クビキリギス:
 一応写真に撮ってから調べて見ると、頭部が極端に尖っていて、口の周囲が橙赤色であるなどの特徴から、以前にも記録があるクビキリギスと確認できました。Photo

 
 本種は成虫で越冬しますので、あるいは寒さで動けなくなっているだけではないかと思い、横たわった状態のまま方眼紙に乗せて、風の当たらない日溜まりに置いておきました。 
 それから2時間半ほど後にのぞいてみると、紙の上に、場所はまったく移動していませんでしたが、“起き上がって”いました。
 やはり生きていたのです。Img_3338

 
 指先でつまみ上げると後肢で跳びはねるようなしぐさをして噛みつこうとするぐらい元気でした。
 長い産卵管のある♀の個体でした。Photo_2

 
 屋内にお連れして、剥いたミカンにとまらせると、すぐに果汁を口にしていました。
 やがてミカンから離れて行きましたので、.少しは元気になったのでしょうか。Img_3346

 
 そこで、再び庭に出して、すでに葉が展開して密集しているハナニラに乗せると、すぐに葉の隙間に滑り込んでいきました。
 無事に春を迎えられるでしょうか。Img_3339

※クビキリギス(キリギリス科):
 全長(翅端まで)約6cm、体長は約3.8cm。緑色形と褐色形がいます。(赤色形もいるそうです。)
 成虫は4~7月と、9~11月に見られます。細長い体つきで、頭の部分が極端に尖っているほか、口の周囲が橙赤色をしているのが特徴で、識別のポイント。
 夏の終わりごろから見られる幼虫は秋に成虫になってそのまま越冬し、♀は翌春に卵を産んで初夏まで生きます。
 春、気温があがった夜、木の上や草むらで”ジー“と連続音で鳴きはじめるのがクビキリギスです。
 植物や、昆虫を食べる雑食性です。
 なお 「クビキリ」の名前は、指などに噛みつくとクビがちぎれても離さない、と言われることからだそうです。
 分布は日本各地。

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