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2017年3月

2017年3月31日 (金)

ハシビロガモ/鳥雲に

 春は行きつ戻りつしながらも、各地から桜の開花の便りが届いて3月もお終いに。
 北へ帰る冬鳥が通過していく姿もいよいよ少なくなりました。

 話がそれますが、まったく素養のない俳句の季語に『鳥雲に(入る)』という季語があることを偶然知りました。  
 たまたま朝コーヒーを飲みながらぼんやり見ていた新聞の”歌壇”欄に、「鳥雲に」と歌われた俳句があるのが目にとまりました。

 「 管あまた~中略~兄逝く鳥雲に 」 との句です。
 他にも、もう一句 「父母亡くば~~鳥雲に」 と詠まれていました。

 浅学非才の凡夫には 「鳥雲に」が理解できませんでしたので、「鳥雲に」をGoogleで検索。
 画像検索では、文字通り、空に浮かんだ白い雲が、まさに鳥の形になった見事な画像が多数あって、それはそれで感心しましたが、当然ながらそんな事とは別の世界。

 「鳥雲に(入る)」は、俳句界で歌われる春(仲春)の季語であること。
 “春に北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること”と解説がありました。
 来歴 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出、とも。   
 ( http://kigosai.sub.jp/kigo500a/171.html ) 

 思うに、「~兄逝く鳥雲に」 との”鳥雲に”は、さらにもっと深い解釈になるのでしょうか。

 単純な頭には、やはり遠い世界でした。

 そんな折の先日(3/28)、池で今シーズン事実上初めてで最後の、正装したハシビロガモ♂に遭遇しました。

 ♂は、渡ってきた時には♀と見間違うように地味な翅色のエクリプスでしたが、それがすっかりおしゃれな正装に衣替えしていて、北帰行途上の3組のつがいだったのです。
 長旅の途中で、束の間の休息のため池に降りて浮き寝の小休止中だったようですが、
 あいにく上空を通過したヘリコプターの爆音に安眠を妨害されて驚いた様子で、首を伸ばしてそそくさと遠くに泳ぎ去り、飛び立っていきました。
 「鳥雲に」1img_2867

Img_2852

Img_2857

Photo

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2017年3月26日 (日)

ミシシッピアカミミガメ、アオサギ、ジョウビタキ

 終日、小雨ながら冷たい雨模様の一日。
 それでもあちらこちらから新たにサクラ開花の便りもあり、爛漫の春ももうそこまで。

●ミシシッピアカミミガメ:
 数日前の晴れて暖かかった川辺で、一斉に甲羅干しをするミシシッピアカミミガメの姿を目にしました。
 (以下の画像はすべてクリックで拡大します。)Photo

 素人の”学術的データ”など何も知らない勝手な言いぐさ”にすぎませんが、”異常繁殖”という情況でしょう。
 在来種のカメの姿はまったく見ることがなくなりました。

 
●ヌートリア:
 突然のことで写真は撮れませんでしたが、「ヌートリア」が巣穴に運ぶヨシの若葉らしい青草を口いっぱいに咥えて、川下に泳ぎ去る姿を目撃しました。(→過去ログ参考記事はこちらです。)

 
●アオサギ:
 図書館帰りに通りかかった小さな蓮池に、アオサギが一羽佇んでいました。
 遠目には変わった様子は分かりませんでしたが、暇つぶしに撮ってきた画像を見ると、嘴や脚が婚姻色のピンクに変わり始め、飾り羽も伸びていて、繁殖期の春になったことをあらためて感じたことでした。Img_2787

Photo_2

 
 ・ちなみに、2月中旬、乾田に寒そうに突っ立っていたアオサギの”貧相”な姿です。Img_2539217

 
●ジョウビタキ♀:
 公園で見かけた冬鳥のジョウビタキ♀1羽。
 渡ってきた当初に見かけるジョウビタキの♀は、まん丸い目がいかにも優しく愛くるしいと感じたものでしたが、今回の個体は、北に帰る長旅に備えた緊張感が伝わる目つきだな、と勝手に想像しました。Img_2800317

 冬鳥の仲間で、ツグミやコガモはサクラが葉桜に変わる頃まで残っていますが、その他の冬鳥は次々に北国へと旅立っています。
 今シーズンは散歩コースでジョウビタキ♂の個体を目にすることはついにありませんでした。ジョウビタキもこれが今季の見納めかも。
 
 野鳥観察の専門家からは、今季は冬鳥が少ないとも聞いていましたが・・・

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2017年3月25日 (土)

オオジュリン

 先日、東京ではソメイヨシが開花したというニュースがあり、当地もすっかり春めいて来たかと思えば、また寒さが戻っていて、春本番は少し先のようですが、スギ花粉だけは毎日非常に多い、という昨今。
 運動のため、帽子、マスクにメガネ、ヤッケといういでたちで散歩コースに。

●オオジュリン(ホオジロ科):(漂鳥/本州以南では冬鳥)
 冬から春先の間、枯れヨシの残る水路沿いに、時折少数ながらオオジュリンが飛来しています。
 ただ、枯ヨシの茂みにいるときは、同じ環境にいるスズメやホオジロなどと同様に保護色になって見分けにくいことと、飛び立ってから存在に気がつくことが多く、また見つけてもまわりが邪魔で、カメラを向けることも滅多にありません。
 そんな折、いつもの川縁で、比較的近くに生えた枯れヨシに数羽のオオジュリンと覚しき鳥の姿がありましたのでカメラを向けてみました。

 オオジュリンはたいてい小さな群れで、ヨシ叢の中を移動しながら、ヨシの茎に縦に止まっては葉鞘を剥がして茎に穴を開け、中にいる越冬中のカイガラムシの仲間などを取り出して食べています。 
 撮った画像にその様子が写っていましたので記事にしました。

 ・個体1:
 枯れヨシに縦にとまると少し上に登り、その後熱心に餌をさがしてついばむ姿が撮れていました。Blg1

 
 ・個体2:
 近くにいたものです。(以下同様。)Img_28282

 
 ・個体3:Img_28353

 
 ・個体4:Img_2837

※オオジュリン(ホオジロ科): 
 当地では冬鳥。冬期の枯れヨシ原にいる冬羽の地味な姿でしか見かけません。
 全長16cm。 北海道と東北の一部に夏鳥として生息、冬は本州中部以南の暖地へ移動して冬鳥として生息。
 食性は雑食で、冬には枯れたヨシの茎に止まり、葉鞘を剥がして茎に穴を開け、中にいる昆虫類を捕食したり、地上に落ちている草の種子や昆虫なども採餌することがある。

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2017年3月20日 (月)

3月の里山林縁で見かけたミヤマセセリなどの昆虫類

 3月の”みかも山公園ハイキングコース”で見かけた昆虫類です。

●ミヤマセセリ(セセリチョウ科ミヤマセセリ属):
 たまたま、白い花を下向きに付けたモミジイチゴの花の写真を撮っていた時に、目前をサッと横切ったものがいました。
 目で追うと近くの斜面上方に咲いていた花にとまり、吸蜜をはじめました。
 幸いにもそこは見上げる位置で、被写体は花と共に正面に。

 ただし翅は吸蜜中ずっと半開のままで、この時にワンショットのみ撮れました。R0012734_3ct

 その後は閉じてしまい、ほどなく飛び去りました。名前の確認に使用できたショットはこの1枚だけ。翅の特徴などからミヤマセセリと分かりました。 

 その後も途上の林間で、時折ほとんど黒くしか見えませんでしたが 舞飛ぶ姿を目撃したり、林床に散り敷いた枯れ葉の上に降りて翅をひろげる場面にも遭遇しましたが、一度も撮れませんでした。
 これからしばらくの間だけが成虫の出現時期ですので、観察は季節限定。

※ミヤマセセリ:
 大きさ(前翅の開長)38mm前後。前翅には褐色地に紫灰色の模様があり、後翅の外半部に黄橙色の小斑が多数あるセセリチョウ。成虫は3月下旬から4月にだけ発生し、落葉広葉樹林で見られる。地上近くを飛び、地表に翅を開いてとまるが、落ち葉にまぎれて見つけにくい。
 幼虫の食草は、クヌギ、コナラ、カシワなど。
 出現時期は3~4月、分布は日本各地。
 なお、本種は都道府県によっては、各レベルのレッドリスト対象種に指定されているようです。

 
●ヒオドシチョウ:
 青竜ヶ岳頂上付近の開けた草地を1頭のチョウが飛び回っていました。
 立ち止まってしばらく目で追っていたところ、偶然足元の裸地面に下りて翅を開き、ごく短時間の日光浴体勢に。
 その時のワンショットでした。R0012746ct

 画像を確認して、翅の周縁が損傷したヒオドシチョウの越冬成虫とわかりました。
※ヒオドシチョウ(タテハチョウ科):
 前翅長35ミリ、翅の開長は70ミリほど。
 翅表はくすんだ橙赤色で、黒色の斑点がある。翅裏は地味で枯葉に似た黒褐色、落葉の上で翅を閉じると目立たない。
 雑木林などを素早く飛び、エノキなどの樹液によく集まる。成虫で越冬するので、早春から飛びはじめ、エノキなどの新芽に産卵する。
 幼虫の食草はエノキの葉の他にヤナギ類、ハルニレ、アキニレ、ケヤキなど。
 出現時期は3~6月、9~11月,分布は日本各地。

 
●不明の小さなガ:
 林縁の歩道擬木にとまっていたのを通りがかりに撮ったもの。R0012753

 名前は分かりません。

 
●エゾハサミムシ(ハサミムシ科):
 舗装されたハイキングコースの道端に生えた雑草のタネツケバナを撮ろうとしゃがみ込んだ折に、日光を避けるようにすばやく物陰を伝いながら移動して行く“ハネカクシ”に似た小さな昆虫が目に入ったので、ついでに撮影したもの。R0012759_1

 
 後で画像を確認すると”ハネカクシ”ではなく、腹端に大きなハサミがあるエゾハサミムシと分かりました。
 なおハサミを上に向けて歩いていたので、上から見下ろしたときにはハサミと分からず、写真でもすぐにその様には見えません。R0012759_2

R0012759_3

※本種は大きさ(体長)約15mm。体もハサミも細長い。前翅の肩に黄色い紋があるのが特長。
 短い前翅の下に大きな後翅がたたみ込まれていて、前翅の先端に少し何か見えるのがたたまれた後翅の一部。山間部ではこの後翅を使って飛んで灯火にも集まる。
 出現時期は4~9月、分布は日本各地。

 
●モモブトカミキリモドキ(カミキリモドキ科):
 キジムシロの群落周辺に飛んでいるのを過去にも観察していました。
 今回も見つかるだろうと目をこらしていると、やはり飛んでいました。
 時折花に降りてもすぐに飛び立ってしまい、なかなか撮れませんでしたが、近くの枯れ茎にとまった1匹だけ撮れました。
 脚が太い♂でした。R0012791

 足の細い♀もいたはずですが、こちらは撮れませんでした。< /p>

※モモブトカミキリモドキは大きさ7mmほどのカミキリムシに似た小さな甲虫で、体色は黒く藍色の光沢がある。♂の後肢の付け根は太く、♀は細いので識別できる。
 春先の山地林縁などによく見られ、平地でも普通に見られる。キジムシロやタンポポなど黄色い花に集まることが多い。 
 幼虫は、朽ち木や、枯れたススキの茎の中などで育つ。
 出現時期は3~6月、分布は日本各地。

 
●不明のコハナバチの仲間:
 小さなハチなどもキジムシロノ花に吸蜜に訪れていました。その1枚。R0012794t

 コハナバチの仲間かと思いますが詳細は分かりません。

 
●ビロウドツリアブ(ツリアブ科):
 ・モモブトカミキリモドキを撮ろうとしているときに、キジムシロ群落の上を小さな茶色の毛玉のようなものが移動しながら、時折静止ホバリング、また移動を繰り返しているのに気がつきました。
 (○印)R0012793

 
 ・過去にも別々のところでも何回か記録があったビロウドツリアブで、しばらく追っかけ。
 1つのキジムシロの花に降りたところです。R0012797

 
 ・花に降りても翅はまったく休めることなく、長い口吻の位置を変えながら吸蜜する姿を近接撮影することが出来ました。R0012798ct

R0012803ct

R0012805ct

R0012809ct

 
 ・そこを通り過ぎてから、今度はタチツボスミレの花を肢で掴まえて、ホバリングしながら吸蜜する場面にも遭遇しました。R0012826

R0012826jpg

 高速で羽ばたく翅は写真には写らなかったので、毛玉が花に掴まっているように見えますが、実際には空中停止(ホバリング)して、肢で固定した花の蜜を吸っているのでした。< /p>

※本種は大きさ10mmほど。丸みのある体に細長い黄褐色の毛がたくさん生えた、小さな毛玉のようなアブ。
 尖った長い口吻を持っていて、花から花へと移動しながら花の上や前で空中静止(ホバリング)して(長い口吻で)花の蜜を吸う。
 日当たりの良い林縁などに生息し、都市郊外でも見られる普通種。
 幼虫は、土中に巣を作るヒメハナバチの仲間の幼虫や蛹に寄生する。
 成虫出現時期は3~5月の期間限定、分布は日本各地。

■昆虫界にも小さなハナアブの仲間からガの仲間まで、ホバリングの名手が多く居るものです。

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2017年3月19日 (日)

春の花咲くみかも山公園

 運動の目的で、「みかも山公園」までハイキングに行ってきました。
 全天花曇りでしたが、日中の気温だけは天気予報のとおり上昇し、ハイキングコースの上り坂道では汗をかいて、長袖Tシャツ1枚といういでたちに。

■春を告げる花を色々と目にすることが出来ました。
 近郊では「みかもやま公園」はカタクリの名所の1つとしても有名で、開花最盛期には観光客で混み合います。
 ただ今年は少し遅れているということでしたので、先にカタクリ園には行かないで、静かな林間のハイキングコースを辿ってきました。

 林縁の開けた斜面には春の山野草や花木などの花が咲いていました。

 ・山道階段脇に咲いていたスミレの仲間。
●ニオイタチツボスミレ:
 濃い紫色で,すぐ近くに咲いていたタチツボスミレより目立ちました。R0012731

※山地の路傍などに生育している、葉、花ともに丸いイメージのある多年草。
 花は香りがあり、濃紫色~紅紫色で中心部は白く抜けまた、花弁が重なりあっているのが特徴。側弁は無毛。
 花期は3~5月、分布は日本各地。

 
●タチツボスミレ:
 明るい林縁のあちらこちらに沢山咲いていました。R0012732

 
 ・コース沿いの明るい林縁にはキイチゴの仲間が白い花をつけていました。

●モミジイチゴ(バラ科キイチゴ属):
 モミジのような葉っぱはまだ完全には展開していませんでしたが、下向きに白い花をつけていました。
 (写真は触ると痛い鋭いトゲに注意しながら、細長い枝を持ち上げて撮影しました。)Photo

 花にはミヤマセセリなどが蜜を求めて訪れていました。(→次報)

 
●クサイチゴ(バラ科キイチゴ属):
 やはり同じ環境に生育していて、白い花をいっぱい開いていました。Photo_2

 
 ・林縁を過ぎて、ハイキングコース途上のピーク、青竜ヶ岳(標高229m)山頂周辺では、ちょうどお昼前ということもあって、大勢のグループが陣取ってお弁当をひろげられていました。

 開けた草地にはたいていチョウなどが飛んでいて、偶然足元の地面に下りた1頭が撮れました。(→次報)
 早々にそこからUターンし、再びお決まりの林間コースを抜けて、西口のみかもハーブ園へ向かいます。

 
 コース途中の林縁には、この時期定番のヒサカキの花が開いていました。
 本種は雌雄異株です。
 白い花を沢山つけているのは雄株・雄花で、まだ小さな丸い蕾と、熟して落ちたり、野鳥に食べられたりした果実の果梗が残っているのが雌株です。
●ヒサカキ
 ・雄花:Photo_3

 
 ・雌株の雌花と果梗:Photo_4

 
 ・人影も少ない西口みかもハーブ園にはアカバナアセビが咲いていました。

●アカバナアセビ:Photo_5

 
 ・その先、みかも万葉庭園にむかう途中に雑草のタネツケバナが白い花をつけていたので立ち止まり、写真に。
●タネツケバナ:Photo_6

 ・しゃがみ込んだところに「エゾハサミムシ」が日陰・物陰を伝いながら移動するのを見つけて追っかけ撮影(→次報)

 
 ・その後、いつものところにアセビが咲いているのを目にしました。
●アセビ:R0012767

 
 ・ 万葉庭園には色々な花木の花が咲いていました。

●順に、シダレウメ、マンサク、カンヒザクラ、フユザクラ:Photo_7

 庭園はすっかり春模様に。

 万葉庭園を過ぎた頃には午後2時も回ったので、最短コースのやや急な坂道を登り、みかもの関跡を下って駐車場に戻ることにしました。
 林縁の下り道は、距地は短いもの少し傾斜が急なところがあり、乾いた土が滑ります。
 ゆっくり下る途中のきれいに下草刈りされた斜面に、キジムシロが黄色い花を開いて群生していました。、
●キジムシロ:Photo_8

 そのまわりでキジムシロに訪花している昆虫を見かけたので、少し写真撮りしてから(→次報)、下りきったところで、別ルートのカタクリ園から降りてきたハイカーに出遭いました。

 そこでカタクリ園の様子を訪ねてみたところ、やはり遅れているがちらほら開花はしていますよ、とのことで、せっかくだからと最後に行って見ました。

 すでに午後2時半過ぎの陽射しで日陰になっていましたが、開花を確認してきました。
●カタクリ:Photo_9

 
 ・またその途上、すでに群生していたアズマイチゲやキクザキイチゲなども目にしました。
●アズマイチゲ:R0012842

 
●キクザキイチゲ:R0012843

 
 ・最後に伏流水がつくり出した日陰の小さな沢沿いに、ネコノメソウが群生しているのもついでに写真に。
●ネコノメソウ:
 花は黄緑色です。Photo_10

 なおネコノメソウには18種ほどの仲間があるそうですが、詳細はわかりませんので、単純にネコノメソウとしました。
※ネコノメソウ:
 山地やふもとの日陰湿性地に生える多年草
 走出枝が地上を這い群生する。高さ5〜20cmの花茎を出し頂に花が集まってつく。 
 花は直径2mmほどで、花弁はなく、蕚片は4つで淡黄緑色。おしべは4本で蕚片よりも短い。
 茎から出る葉は対生し鈍い鋸歯がある広卵形で、淡い緑色になる。ただし花の近くの葉は黄色になる。 
 裂開した果実がネコの目のように見えるところからのこの名前がある。
 花期は3〜5月、分布は日本各地。

 4時間ばかりの滞在時間の割には、万歩計の歩数は13,000歩、とダラダラ歩きに終わったことの証拠でしたが、良い運動になりました。

        - この日見かけた昆虫の記録 -

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2017年3月18日 (土)

アシブトハナアブ、モンキチョウ、ベニシジミ

”歩幅の大きな”一進一退を繰り返しながら、もうすっかり春に。

 スギ花粉飛散情報は毎日”非常に多い”ランクに。当分の間はそのままの継続情報。

 散歩コースの田圃道周辺フィールドには例年通り、特に早くも遅くもなく、顔なじみのチョウやハナアブなどの昆虫類が一斉に姿を見せるようになりました。

●アシブトハナアブ:
 ほぼ満開のユキヤナギに飛来して、R0012659_1

 
 蜜を求めるふうもなく、日光浴をするアシブトハナアブ1匹。R001265739

 (※大きさ(体長)12~16㎜、胸に1対の黄灰色の細い縦スジがある。
 腹部は黒く細い黄横帯がある。後肢が太い。 成虫出現期3~11月。)

 
●モンキチョウ:
 畑沿いの堤防南斜面に一斉に飛び出したモンキチョウ。
 ホトケノザで吸蜜する個体。Img_2721

 
 飛んでいたところをベニシジミに追われて地面に下り、静止した別個体:Img_2725

 (※成虫出現時期は3~11月、幼虫の食草はアカツメクサ、シロツメクサ、レンゲソウなどマメ科植物)

 
●ベニシジミ:
 出てきた早々に、モンキチョウと縄張り争いを繰り広げて、近くに来たモンキチョウを追い回す、チビのくせに強気のベニシジミ。Img_2735

 
 モンキチョウを追い払った後に戻ってきて落ち着く別個体。Img_2719

 モンキチョウがひらひら飛んでいるところでは、決まってベニシジミが姿を見せて追い回すという光景が見られました。

(※ベニシジミ:成虫出現時期は3~11月。幼虫の食草はギシギシ、スイバなどタデ科植物。)

 ・なお、モンシロチョウはこの日時には見かけませんでしたが、菜の花(アブラナ)の群生しているところには飛んでいるようです。(成虫出現時期は3~11月、幼虫の食草はアブラナ科のキャベツや菜の花) 

 
 なお余談ながら、本日のY新聞夕刊紙に、東京都心で行われていた気象庁の「生物季節観測」で、対象動植物の1つであった「モンシロチョウ」は姿がすっかり見えなくなって2011年来観測はされていない、ということでした。
 また鳥ではヒバリ、モズなども同様観察対象からはずれ、ツバメも都心では最近の2年間姿が見られていないという。  何か寂しい気もしますが・・・


 ・またヤマトシジミは例年出足はやや遅く、成虫出現時期は4月頃から(11月下旬くらいまで)。幼虫の食草はカタバミです。
 4月が過ぎれば堤防筋の草地などで沢山目にするようになります。

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2017年3月15日 (水)

早春の自転車散歩(江戸川サイクリングロード)

 先日(3/11土)、春霞たなびく好天に誘われて、一年ぶりに江戸川サイクリングロードまで自転車で散歩に。江戸川、利根川ともに近隣の大河です。
 むろん、フツーの自転車です。
 過去の記録を見ると少しずつコースは変わっていますが、年平均一回、ぷらぷら出かけたことになっていました。
 そして去年は偶然今回と一週間しか違いのない月日に出かけていて、当然ながら今回と同じような記録になっていました。
 マンネリ化に加えて、自然現象ながら加速度的な体力の衰えは、斯くも恐ろしいものかと実感しながらも、ささやかながら初春のフィールドの風に触れることが出来た一時でした。
 (所要時間は休憩含み5時間ほど。)

 
・途中の市街地に植栽されたヒカンザクラは見頃になっていました。
・江戸川サイクリング道路の菜の花(アブラナ)も見頃に。 
 行き交うサイクリストの邪魔にならないよう,道端をポタリング。
・関宿城博物館裏の庭園にまだカンツバキが咲き残っていました。
 本種はサザンカとツバキの交雑種とされ,冬に開花する紅色の八重咲きです。Photo_7

 
・関宿城博物館を経由して利根川を渡り、「境道の駅」まで往復。
・菜の花群落の上をモンキチョウ、ベニシジミまたモンシロチョウなどがひらひら舞飛んでいて、春が来たなあと実感。
 往きには撮れませんでしたが、道の駅からの復路途上で、時折地面に下りる個体がいくつかいましたので、記録することが出来ました。
 今シーズンの初記録。Photo_8

 
【余談】:
 ・コブシの老大木:
 関宿城博物館の近く中之島公園に、近郊では関東一の大きさとも言われるコブシがあります。
 それが近年、推定樹齢100年ともいわれる老齢化に伴う樹勢の衰えで、枝の枯れ死などが発生しているそうです。
 そしてその保護のため,、樹木医などの専門家による保全対策が進められているということでした。
 少し離れたところから見ると、枝先は選定され、幹には太いテープ状の”包帯”が巻かれていました。Img_2709

Img_2707
 
 この時には、花はまだ見られませんでした。
 無事に元気を取りもどすことを期待しています。
 

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2017年3月13日 (月)

セイヨウミツバチ、ネコヤナギの花で花粉ダンゴ作り

●ネコヤナギ:
 図書館の前庭に植栽されたネコヤナギが春の陽射しに促されて開花しています。
 ネコヤナギは雄株と雌株が別々の雌雄異株で、数株ある植栽は雄株ばかりのようです。  
 花穂は太めの円筒状で絹のようななめらかで美しい銀ねずみ色の毛で覆われています。
 3月はじめ頃から開花が始まりますが、当然ながら雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。
 花穂は雌花より雄花の方が大きくなります。
 花は陽が当たる部分から開きはじめます。
 花には目立つような花びらはなく、雄花には先端にオレンジ色の葯のついた長い糸のような雄蕊が多数あらわれ、葯が開くと黄色い花粉が出てきます。
 (なお、雌花には先端が黄色っぽく短い糸のような雌蕊が付き、花後、雌株は果実を付け、熟すとはじけて中から「柳絮(りゅうじょ)」と呼ばれる綿毛に包まれたタネを排出し、種は風に乗って飛散していきます。)
 ・ネコヤナギの雄花:1

 
●セイヨウミツバチ、ネコヤナギで花粉団子(花粉荷)作りをする:
 温かな午後の陽射しを受けて雄花がほぼ満開になっている株に、1匹のセイヨウミツバチが来ているのが偶然目にとまりました。
 すでに後肢の花籠には大きな花粉団子が付いていました。
 立ち止まってカメラのレンズを向け、しばらくの間眺めていた記録です。
 正味2分間弱のお座なり観察でしたが。

・雄花の花穂に多数ある雄蕊のオレンジ色の葯が熟して開き、中から黄色い花粉がこぼれ出ています。
 その花穂を伝うように移動し飛び回る都度、黄色い花粉が体毛に付着するため、体中が花粉にまみれて黄色になります。2

 
・花粉にまみれると、雄蕊の先に前脚でつかまり、体についた花粉を集めます。3img_2761t

 
・突然、遠目には、あたかもクモの巣に前脚を絡めとられて逃げようともがく昆虫のように、雄蕊の先端から前脚1本でぶらさがって、ブラブラ揺れながらも、残る脚で体を掻き、もがいているように見えました。
 20秒前後もそうしてぶら下がっていたでしょうか。
 その間に何枚か写していた中で、比較的マシな静止画像の1枚です。
 (画像はクリックで拡大します。)4img_2762t

■ミツバチの脚について:
 前脚、中脚、後脚と3対の分節化した脚が6本。その脚には歩くだけではない働きのために、前脚には触角のクリーナーなど、また後脚には「花粉かご」のような特殊な構造器官が付属している。
 そして、体中に付着した花粉は、前脚の一部(レーキ、棘毛列などの毛ブラシ状構造がある)をブラシのように使ってかき集めながら後脚の接合部の花粉プレス部分に送り、それを団子状に成型してから、出来た花粉団子を花粉かごに移動するという動作を繰り返している。
 花粉かごは、後脚の外側にある滑らかな少しくぼんだ部分で、その縁に長いカーブした毛が1本生えていて、ここに串刺しにした花粉団子(花粉荷)を巣に運ぶ“保持器”のような機能を担っている。
 花粉団子は、飛行中はしっかりと保持されるが、巣に帰ると容易に外れるようになっている。

 
・ぶら下がりが終わって花穂に這い上がった時には、体に付着した花粉は大分部分ぬぐい取られているようでした。5img_2764t

 
・花穂から離れると、ホバリングしながら、別の花粉が付いている部分に移動して行きます。6img_2765t

 
・再び花粉まみれになり、前脚で体を支えてぶら下がると、花粉集をしたり、口吻で花粉などを舐めている様子。7img_2768t

 
・その際、折り畳まれていた口吻を長く伸ばして餌採りをしている場面も偶然写っていました。
 (画像はクリックで拡大します。)8img_2769

■口吻について: 
 ミツバチの口吻は5つの部分から成る複雑な構造をしている。
 (ミツバチが)休んでいる時には口吻部はZ型に折りたたまれていて見えないが、餌の採集時にはその舌を伸ばして、毛に覆われた細く長い舌を前後に速く動かしながら蜜など液体を吸う。
 舌の先端部分はスプーン状になっていて微量の餌を集めることができる。 

【参考】:
 ① 「ミツバチについての基礎知識:(4) ミツバチのからだ」
  http://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db01/hobeey01_14.html  
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記URLをコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてアクセスして下さい。) 

 ②ネット上に見かけた動画(ヒマワリで花粉団子を作る様子)
 https://www.youtube.com/watch?v=OATlvZ6MGDA   
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記同様にアクセスを。)

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2017年3月 8日 (水)

春浅いフィールドで(ツクシ、イソシギなど)

 しばらくぶりのウオーキングに。
 2日続きで、気温は低め、晴れたり曇ったり小雨がパラついたりと落ち着きのない天候。
 それでも風さえなければ、晴れ間がのぞいている間は陽春の気分に。
 フィールドに出るとまったく無風というわけではないので、遠くで稼働しているトラクターの田起こし(耕起)作業から土のにおいが流れてきます。

ヒドリガモとオオバン
 少し波立つ池面には水鳥の姿はなく、人気のなかった原っぱに、萠だした若草を求めて歩き回る冬鳥のヒドリガモと、今シーズン異常に数を増した留鳥のオオバンが混じり合いながら群れていました。
 ヒドリガモは北に帰るのに備えて体力を付けなくてはなりません。
 オオバンと若草を競合して大丈夫でしょうか。Photo

 
 ・一足早く2月下旬から伸びだした菜の花(セイヨウアブラナ)の株は、伸び出すはじから悉く両者に食べられて、かたい軸だけになって枯れそうです。
 少し遅れて生えてきたセイヨウカラシナの方はまったく口にする様子がなく、好みがはっきり分かれているようです。R0012635

 
揚げヒバリ
 上空ではあちらこちらから揚げ雲雀の声。
 太陽に向かって駆け上がるので、レンズを向けると逆光に。
 大きな口を開けた姿を何とか1枚。Img_2641c

 
●オオジュリン(留鳥/漂鳥):
 ヨシ原にはオオジュリンが1羽。(逆光の中で不確かですが)Img_2650

 
ツクシヒメオドリコソウトウダイグサ
 日当たりの良い田畑の畦斜面にはツクシが顔をのぞかせ、 ヒメオドリコソウやトウダイグサの群生も始まっていました。Photo_2

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●イソシギ:
 今シーズンも冬の間に川筋で数回見かけたイソシギでしたが、飛び去る姿ばかり。
 これまで、市街地で見かけたことはありませんでしたが、たまたま町裏を流れる排水路を伝いながら水生昆虫をついばむ姿が目にとまったので、追っかけ。Img_2651_1

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 本種は留鳥/漂鳥ということですが、当地での観察実績ではほとんどが“冬鳥”のようです。

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2017年3月 5日 (日)

啓蟄の日

  今日は啓蟄。
 朝から昼過ぎくらいまではよく晴れて、日中には、冬籠りの虫も這い出るのに十分な気温になりました。
 特にムシの姿は見かけませんでしたが・・・

 ・ツバキの花が一輪開花しました。R0012619

 
 ・上弦の月:
 午後になるとだんだん雲が広がるようになり、夕刻には全天雲に覆われてしまいました。  
 そのため、「上弦の月」も頭上にぼんやりした明かり程度にしか見えませんでした。Img_2633

 
屋外コンテナ水槽のメダカ
 現在まだ1つだけ残っている小型のメダカ水槽があります。
 冬の間はカバーをしたままで、覗いて見ることもしませんでしたが、どうしているかとカバーをはずしてみました。
 水槽の水底に集まって冬眠していたところを、いきなり起こされたのか慌てふためいて、一斉に水草の鉢の隙間に潜り込んで姿を隠してしまいました。
 しばらくそのままで静観していると、数匹ずつそろそろと水面に泳ぎだして来たので何匹か記念撮影。R0012627_1

R0012627_2

R0012627_3

 シロメダカ、クロメダカ共に、少しスリムな体型になっていますが無事に冬越したようです。
 餌を少しやってみましたが、まだすぐに食べる様子はありません。
 これからは様子を見ながら少しずつ給餌再開です。
 

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