« 春浅いフィールドで(ツクシ、イソシギなど) | トップページ | 早春の自転車散歩(江戸川サイクリングロード) »

2017年3月13日 (月)

セイヨウミツバチ、ネコヤナギの花で花粉ダンゴ作り

●ネコヤナギ:
 図書館の前庭に植栽されたネコヤナギが春の陽射しに促されて開花しています。
 ネコヤナギは雄株と雌株が別々の雌雄異株で、数株ある植栽は雄株ばかりのようです。  
 花穂は太めの円筒状で絹のようななめらかで美しい銀ねずみ色の毛で覆われています。
 3月はじめ頃から開花が始まりますが、当然ながら雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。
 花穂は雌花より雄花の方が大きくなります。
 花は陽が当たる部分から開きはじめます。
 花には目立つような花びらはなく、雄花には先端にオレンジ色の葯のついた長い糸のような雄蕊が多数あらわれ、葯が開くと黄色い花粉が出てきます。
 (なお、雌花には先端が黄色っぽく短い糸のような雌蕊が付き、花後、雌株は果実を付け、熟すとはじけて中から「柳絮(りゅうじょ)」と呼ばれる綿毛に包まれたタネを排出し、種は風に乗って飛散していきます。)
 ・ネコヤナギの雄花:1

 
●セイヨウミツバチ、ネコヤナギで花粉団子(花粉荷)作りをする:
 温かな午後の陽射しを受けて雄花がほぼ満開になっている株に、1匹のセイヨウミツバチが来ているのが偶然目にとまりました。
 すでに後肢の花籠には大きな花粉団子が付いていました。
 立ち止まってカメラのレンズを向け、しばらくの間眺めていた記録です。
 正味2分間弱のお座なり観察でしたが。

・雄花の花穂に多数ある雄蕊のオレンジ色の葯が熟して開き、中から黄色い花粉がこぼれ出ています。
 その花穂を伝うように移動し飛び回る都度、黄色い花粉が体毛に付着するため、体中が花粉にまみれて黄色になります。2

 
・花粉にまみれると、雄蕊の先に前脚でつかまり、体についた花粉を集めます。3img_2761t

 
・突然、遠目には、あたかもクモの巣に前脚を絡めとられて逃げようともがく昆虫のように、雄蕊の先端から前脚1本でぶらさがって、ブラブラ揺れながらも、残る脚で体を掻き、もがいているように見えました。
 20秒前後もそうしてぶら下がっていたでしょうか。
 その間に何枚か写していた中で、比較的マシな静止画像の1枚です。
 (画像はクリックで拡大します。)4img_2762t

■ミツバチの脚について:
 前脚、中脚、後脚と3対の分節化した脚が6本。その脚には歩くだけではない働きのために、前脚には触角のクリーナーなど、また後脚には「花粉かご」のような特殊な構造器官が付属している。
 そして、体中に付着した花粉は、前脚の一部(レーキ、棘毛列などの毛ブラシ状構造がある)をブラシのように使ってかき集めながら後脚の接合部の花粉プレス部分に送り、それを団子状に成型してから、出来た花粉団子を花粉かごに移動するという動作を繰り返している。
 花粉かごは、後脚の外側にある滑らかな少しくぼんだ部分で、その縁に長いカーブした毛が1本生えていて、ここに串刺しにした花粉団子(花粉荷)を巣に運ぶ“保持器”のような機能を担っている。
 花粉団子は、飛行中はしっかりと保持されるが、巣に帰ると容易に外れるようになっている。

 
・ぶら下がりが終わって花穂に這い上がった時には、体に付着した花粉は大分部分ぬぐい取られているようでした。5img_2764t

 
・花穂から離れると、ホバリングしながら、別の花粉が付いている部分に移動して行きます。6img_2765t

 
・再び花粉まみれになり、前脚で体を支えてぶら下がると、花粉集をしたり、口吻で花粉などを舐めている様子。7img_2768t

 
・その際、折り畳まれていた口吻を長く伸ばして餌採りをしている場面も偶然写っていました。
 (画像はクリックで拡大します。)8img_2769

■口吻について: 
 ミツバチの口吻は5つの部分から成る複雑な構造をしている。
 (ミツバチが)休んでいる時には口吻部はZ型に折りたたまれていて見えないが、餌の採集時にはその舌を伸ばして、毛に覆われた細く長い舌を前後に速く動かしながら蜜など液体を吸う。
 舌の先端部分はスプーン状になっていて微量の餌を集めることができる。 

【参考】:
 ① 「ミツバチについての基礎知識:(4) ミツバチのからだ」
  http://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db01/hobeey01_14.html  
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記URLをコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてアクセスして下さい。) 

 ②ネット上に見かけた動画(ヒマワリで花粉団子を作る様子)
 https://www.youtube.com/watch?v=OATlvZ6MGDA   
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記同様にアクセスを。)

|

« 春浅いフィールドで(ツクシ、イソシギなど) | トップページ | 早春の自転車散歩(江戸川サイクリングロード) »

昆虫」カテゴリの記事

植物」カテゴリの記事