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2017年4月23日 (日)

地味な木の花①(クヌギ,イヌシデ,モミジバフウ)

 公園や池端の作業広場などに植栽された樹木が春になって付けた地味な花の記録です。
 高木になって、花は見上げるような高いところだったり、花の期間がごく短かかったり、また小さくて、花弁も無い地味なものだったりして、たいてい気づかないうちに花の時期が終わっていることが多い樹の仲間です。

●クヌギ(ブナ科コナラ属):
 公園や池端のクヌギの花が咲き始めていました。
 落葉高木で雌雄同株。垂れ下がった花序はよく目につきますが、花は目立たない地味なもの。
 咲きはじめの花でしたがまだ雌花、雄花の区分が判然としませんでした。
 ・公園で:Photo

 
 ・池端の広場で:Photo_2

※春、花は葉の展開と同時に雌雄が開花します。
 新枝上部の葉脇に雌花を、(新枝の)下部に黄褐色の雄花序をつりさげて雄花を付けます。
 雄花序の長さは7~10cm程度で、葉が開ききる前に新枝の下部から垂れ下がります。
 花期は4~5月、分布は本州~九州。

 
●イヌシデ(カバノキ科シデ属):
 公園に複数植樹されている落葉高木で雌雄同株。
 見上げた高い位置に(たぶん)雄花序が垂れ下がっているのが目にとまり、望遠で撮ってきました。
 ただそれだけなので、花の詳細は分かりませんが、写っているのは雄花序のようです。Photo_3
                     (撮影は4月14日)

 
 ・過去ログに、5月初旬撮影で雌雄の区別が分かる画像を掲載済みでしたので、再掲しました。Img_7865_4

 
 ・雄花序:
 また,後日(4月22日)観察した折には、雄花序はすでに伸びきって展開も終わり、すべてが地面に落ちていました。
 その大部分はすっかり茶枯れて萎縮していましたが、たまたま、比較的新鮮な雄花序が落ちていたので参考掲載。Photo_6

 (なお、雌花序の様子は新葉に紛れて分かりませんでした。)

 
 ・イヌシデメクレフシ(虫こぶ):
 また、新枝の先端に付いた芽(雌花序?)が、ダニの一種の寄生により変形して、虫こぶ(イヌシデメクレフシ)になっているのが散見されました。Photo_7

※葉の展開と同時に雌雄異花が開花します。
 雄花序は前年枝から垂れ下がります。黄褐色で長さ5~8cm。雄花は1個の苞に1個つきます。 
 雌花序は本年枝の先端や短枝のわきから垂れ下がります。雌花は苞の下に1個ずつつきます。

 
●モミジバフウ(別名アメリカフウ)(フウ科フウ属):
 ・池端の広場に植栽されている落葉高木で、雌雄同株。
 秋に多数の蒴果が集まった集合果が稔ります。
 昨年秋に、茶色に熟して種が排出された後にも残っていた集合果の殻は、大部分は秋台風などの強風に吹かれたりして傍らの田圃畦沿いに多数落下しています。
 また、一部は今頃になっても樹にぶら下がって残っています。
(画像はクリックで拡大します。)Photo_4

 
 ・4月に葉の展葉と同時に雄花と雌花が開花します。Img_32971

Img_3297_2

Img_3297_3

 
 ・雄花は総状に集まって着きます。(まだ芽鱗片が残っています。)R0013192

 
 ・雌花は鈴のように垂れ下がって着きます。Photo_5

 
 ・結実して種を散布した後の、クリのイガのような集合果の一部は、今頃になっても樹にぶら下がって残っています。(写真再掲)Img_3324tc

※北米中南部~中米原産。街路樹や公園木として植栽されています。
 雌雄同株。葉の展開と同時に開花します。雄花と雌花は別々に頭状花序を作ります。
 雄花序は総状に集まって付き、雌花序は1個が垂れ下がります。いずれの花にも花弁はありません。
 垂れ下がった雌花が結実し、秋になると茶色に熟して、蒴果が多数集まった集合果になり、種を放出します。
 集合果は直径約3~4cm程の球状で、花柱が刺状になって残るので「クリのいが」のように見えます。  
 花期は4月。

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