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2017年5月20日 (土)

シロオビアワフキ幼虫

●シロオビアワフキ幼虫(カメムシ目アワフキムシ科):
  生け垣に絡んで自生した”迷惑雑木”スイカズラの茎に泡の塊をくっつけて、その中に潜んで脱皮を繰り返しながら生活しているアワフキムシの幼虫です。
 泡は幼虫が尾端から排泄した粘質液に、腹部を伸縮させて空気を送り込み泡立てて作ったもので、壊れにくく、雨にも流れず、乾燥にも強いと言う不思議なもの。
 この泡の中にいる限り、捕食性のクモや他の昆虫などに襲われる心配が少ないでしょう。

 ・その泡の塊を、ちぎった茎の先で少しずつ取り除きながらひろげてみると、まず黒っぽい脱皮殻のようなものが出てきました。Img_3980

 
 ・更に泡をはぎ取っていくと、中には、頭部~胸部は黒色、腹部は鮮やかな赤色で、目も橙色の派手な姿をしたシロオビアワフキの幼虫が現れました。Photo

 
 ・しばらくすると泡の中から歩き出て、茎の上をウロウロ移動しはじめました。Photo_2

 ”食事”のため、植物の導管(または仮導管)液を吸いに行くのでしょうか。
 

※本種(シロオビアワフキ)は非常に多くの植物につく多食性で、一番普通に見られる種類です。
 発生は年1回で、5月上旬から幼虫が泡状の分泌中で生育、6月中旬羽化、成虫は夏過ぎまで生存 して植物の葉や枝を加害します。
 越冬は卵で。成虫は体長12 mmほどで、小さなセミのような姿の昆虫。 
 分布は日本各地。

(参考資料):
  http://www.jafta-library.com/pdf/bts010.pdf 
 『森の虫の100不思議』誌 p114~115 [泡の隠れ家] (社)日本林業技術協会

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