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2017年8月

2017年8月29日 (火)

ウチワヤンマ、オオヤマトンボ

先に余談を:

 ・先日(2017.8.23)、スイス南東部で土砂崩れ災害が発生。
 原因は温暖化により山の永久凍土が溶け、水圧が岩を押し出したことなどと見られるとのニュースが伝えられました。

 いささか旧聞の蛇足ながら、かつて,訪れたことのあるスイスで、温暖化の影響で氷河が融けて後退が加速され、1900年から2000年の間に1、870m後退したという事実を表示した案内標識 -『後退する氷河』-という位置から見たモルテラッチ氷河の光景です。
(2009年7月筆者撮影)

Photo_2

 速度を速めて後退を続ける、灰色に汚れた氷河の末端は多くのことを物語っていました。

 
 ・またアメリカではハリケーン”ハービー”が現地時間25日(金)夜、テキサス南東部に上陸。中心気圧は938hPa、最大風速58メートルの勢力。
 上陸後、停滞し続けたため、アメリカ南部テキサス州では、未曾有の洪水が発生、なお豪雨が続く予報という、生々しい映像報道が目に飛び込んできます。

 温暖化にともなう地球規模での天変が発生するようになり、安閑としていられなくなりつつある世界の気象情況です。

 
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 当地は6月7日梅雨入り、そして7月19日に梅雨明け。
 しかしその間の降雨量は少なく、2年連続の少雨の梅雨となりました。
 その後は「天変」が続いて現在まで日照不足。
 近隣の稲刈りも遅れているようです。

 
本題です。

■調節池:ミニチュア自然のトンボ:
 ミニチュア自然の池も「天変」の影響。
 同じ「池」ではあっても、溜め池などと異なり、「天変」の影響は大きく、調節池の水位は、その本来機能からして大きな水位レベル変動を繰り返すため、調節池で暮らしている水生昆虫仲間も大きな影響を受けています。
 特に平地や丘陵地の抽水/挺水植物が生える比較的大きな池沼/湖などに生息する「ウチワヤンマ」や「オオヤマトンボ」も姿を現しますが、見られる頻度や時季などは年度によっても大きく変動します。
 今シーズンは初めて見かけたのは7月下旬からで、これまで絶対数もかなり少ないです。

●ウチワヤンマ(サナエトンボ科ウチワヤンマ亜科):
 オオヤマトンボより生息数は多く、縄張りにしている池水面から突き出している抽水/挺水植物の(枯れ)茎先に静止していることも多く、また、他の個体やシオカラトンボ、オオヤマトンボなどが接近すると直ちにスクランブル発進し、ほどなく戻ってきますので、観察は容易です。
 ・小型の甲虫らしき獲物を捕捉して食べていたウチワヤンマ。1img_4766

2

 
 ・別個体3img_4768

 
 ・別個体、獲物捕捉4img_5019

 
 ・別個体5img_4976

※ウチワヤンマ:  大きさ約80mm。腹部の先端に、うちわ型の突起を持つ、大きなサナエトンボの仲間。   
 出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。

 
●オオヤマトンボ(エゾトンボ科オオヤマトンボ属):
 池で観察できる個体数は少ないです。
 ウチワヤンマの生息する池の水面で、やはり、縄張りを岸辺に沿って何回も繰り返しパトロールにやってきます。
 ウチワヤンマと異なり、(日中)見ている限り、何処かに静止する様子はまず見られないため、なかなか撮れません。
 同じ水辺に縄張りを持つウチワヤンマに接近すると、直ちにスクランブル発進してきますが、無視しているように悠々と飛び去っていきます。Photo

 
 その繰り返し行動から、縄張水面の枯れ茎に静止しているウチワヤンマにピントを合わせておいて、接近してくるオオヤマトンボを自動連写モードで撮影して何とか撮れた不鮮明な画像を掲載しました。

 ・縄張りに静止していたウチワヤンマ
 (なお今回は珍しく、ウチワヤンマはスクランブル発進しませんでした。)
Img_5020_1

 
 ・背後から接近するオオヤマトンボImg_5020_2

Img_5020_3_2

Img_5020_4

Img_5020_5

Img_5020_6

Img_5020_7

 
※オオヤマトンボ:
 大型のトンボで、腹部は黒色の地に黄色の条斑があり、頭部と胸部は金属光沢のある青緑色。
 腹部第7節によく目立つ黄色斑があります。 
 出現時期は5月~9月、分布は日本各地。

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2017年8月23日 (水)

ヤナギルリハムシ、キジなど

単独お日様マークの日が一日もなかった8月上旬、ブログの埋め草に撮っておいた画像の羅列。

自宅で
●トウキョウヒメハンミョウ:
 変わり映えしませんが、夕刻、庭先に飛来したもの。8img_5186

 
 近隣の保全自然林の近くで。
●ハグロトンボ♂:
 田圃の水路脇に1匹だけいました。トンボも少ないですね。8r

 
●ヤナギルリハムシ(ハムシ科):
 クヌギの葉にとまっていた瑠璃色のヤナギルリハムシ。
 すぐ傍にバッコヤナギの大木があるので、そこから飛んできたものかと。8

※体長4mm前後で背面は光沢のある青藍色。
 成虫・幼虫ともヤナギ類やポプラの葉を食害する害虫。
 成虫で越冬し年に数回(5~6回)発生を繰り返す。
 個体数は初夏から多くなる。分布は日本各地。

 
●キジ若鳥?:
 稲田の中から舗装車道を横切って反対側の畑地に駆け込んでいった2羽のキジ。 
 尾羽が短かかったので若鳥だったのでしょうか。8_2

 
 ・ついでに、(4月下旬)散歩コースの水路脇で見かけたキジ♂。423

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2017年8月22日 (火)

クヌギの樹液にサトキマダラヒカゲ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、コムラサキ;その他

 夏、クヌギの樹液にやってくるチョウなど定番の記事です。

 昨年のこと、何十年ぶりかの大々的な樹木の伐採/剪定作業が行われ、明るく風通しも良くなりすっきりした、同時に味気なくなった公園の林地。 
 そして迎えた今夏シーズン。
 樹木整理のせいか、昆虫類の住み処も減少し、それにつれてそれらを餌に求める小鳥の姿も減ったように思われます。
 蝉の声だけは変わりなく、今はもっぱらツクツクボウシの声が盛ん。
 数本植栽のクヌギも剪定や不安定な天候の影響もあったのか、見た目には樹勢も大分衰えているようで、樹液の分泌も殆ど分かりません。
 それでも、以前に比べて数はずっと少ないながら、樹液を求めて定番のチョウが来訪しているのを見かけていて、目新しくもありませんがまとめて記録に。

●ヒカゲチョウ:
 周辺に他のチョウの姿はなく、単独で、少ない樹液を”一生懸命”吸い続けている様子でした。
 樹液に他のチョウが来訪している時には、少し離れたところに静止して待っているおとなしいチョウです。(7月16日撮影)716

 
●サトキマダラヒカゲ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ:
 ・サトキマダラヒカゲ(左下)とゴマダラチョウ(右上)が1頭ずつ、あらそう様子もなく分泌の少ない樹液を吸っていたところに、725img_4612_2

 
 ・アカボシゴマダラが飛来しました。725img_4616

 
 ・サトキマダラヒカゲは飛び去り、ゴマダラチョウは翅をひろげて威嚇しながら吸い続けて残ります。725img_4621

 
 ・アカボシゴマダラは少し離れたところに陣取って樹液を吸い続けていました。(以上7月25日撮影)725

 
●コムラサキとゴマダラチョウ:
 1頭ずつ仲よく吸汁していました。(8月4日撮影)84

 
 ついでに無関係ですが。
●コミスジ:
 (7月初旬の)朝、市街地を通り抜けていく折り、庭に立ち寄り、フヨウの葉上で小休止していったもの。7739454r

 
●ヒメアカタテハ:  堤防で見かけました。(7月中旬撮影)719img_4581

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2017年8月21日 (月)

アオドウガネ、オオゲジ、ビロウドコガネの仲間

 昆虫の雑記です。

●アオドウガネ:
 ・フィールドの草叢に隠れているのを目にしました。
 夜行性で、灯火などに飛んできます。Img_4743

 自宅前に、まばゆいほど明るいLEDの街灯があります。
 その影響があるのかどうか分かりませんが、アオドウガネが繰り返し庭木にやって来ては葉を食害して、葉の食べかす・切れ端や黒ゴマのような糞を多量に落とすので、繰り返し殺虫剤散布など、その駆除に手を焼いています。

 
 ・一回の駆除作業で、多いときには数十匹も捕れてウンザリですが、程度の差はあれご近所でも同じ情況のようです。
 (地面に落ちたものを箒で掃き集めたその一部。)Img_4959

 
●オオゲジ(ゲジゲジ):
 空梅雨で、乾燥が続いていた7月中旬、玄関先で動かなくなっていた体長5cm以上あるオオゲジの個体。
 後部の脚が5本ほど切れ落ちていました。Photo

 普段目にすることは殆どありませんが、庭石の裏側やプランターの下、また屋外水槽の台座隙間などに潜んでいたりするようです。
 今夏は不安定な天候のせいもあるのか上述のように庭木などに色々な害虫発生が著しくて、それらの駆除のため何回か繰り返し殺虫剤散布をしましたので、そのような事も影響があったのかも知れません。
 家庭用の殺虫剤スプレーなどにも弱く、すぐに死ぬようです。

※オオゲジ:
 20~25mmと小さいゲジがいます。
 オオゲジは体長45~60mmと大きいゲジゲジです。
 体は暗褐色で、体の各節に橙褐色の斑紋があります。
 夜行性ですが、日中見かけると、長くて多すぎる15対(30本)の歩脚があるという見た目の悪さで嫌われています。
 食性は肉食。しかし人に対する害はなく、クモやシロアリなど小昆虫やゴキブリなどの害虫・昆虫などを捕食しています。
 細く長い脚の先部位はゼンマイのようにくるくると巻いて獲物を捉まえることが出来ます。  
 長い脚は容易に自切することができ、外敵に襲われたりした時に付け根からボロッと抜け落ちて、そのまま脚はしばらく動き続けます。
 このため15対揃っている個体を見ることは少ないようです。
 切れた脚は次の脱皮で再生します。なお第15歩脚は特に大変長く、また脚同様に触角も長く、対応する尻尾(曳航肢)も長くて、外敵による頭部の判別を困難にしているのだそうです。
 出現時期は3~12月、分布は本州、四国、九州。

 
●ビロウドコガネの仲間:   
 普段あまり目につかないビロウドコガネの仲間が庭のあちらこちらに転がっているのが目に付きました。 
 こちらも殺虫剤散布の影響を受けたのかも知れません。
 なおよく似た仲間が複数あり、今回の写真では同定できません。Photo_2

※ビロウドコガネ: 
 体長8~9mm。上翅には細かな縦筋があり、ビロードの微毛で覆われているので、つや消しの黒色に見える小さな黒いコガネムシ。
 成虫は草木の葉を食べ、幼虫は地中で草木の根を食べる害虫仲間。
 出現期は4~9月、分布は日本各地。

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2017年8月20日 (日)

キボシアオゴミムシ

●キボシアオゴミムシ(オサムシ科):
 小雨の上がった舗装遊歩道で、路面に這い出したクズ(葛)の陰を伝い歩きしながらすばやく移動している個体を見つけて追っかけ。
 動きも速いし、障害物も多くてどうしてもうまく撮れません。R0014660_3

R0014660_1

R0014660_2

 
 近くに別の個体が歩き回っていたので、そちらを1匹捕獲して撮影。R0014714

R0014723

 「アトボシアオゴミムシ」に酷似していますが、参考情報*と絵合わせで「キボシアオゴミムシ」としました。
 間違っているかも知れません。

※大きさ12~13mm。体は暗褐色で、胸部は銅色に光り、脚は黄褐色。
 上翅に1対の黄色い紋があり、黄紋は円形に近く、後方には伸びない。
 地表を活発に歩き回って、他の昆虫を捕食する。
 出現時期は4~9月、分布は日本各地。

 *参照: http://hyoka.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/ground_beetle_zukan/7_ao/57/ 

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2017年8月19日 (土)

ゴイサギ幼鳥

●ゴイサギ幼鳥:
 曇天の田圃道で。 
 稲田の上空を一羽だけでゆっくり飛んでいた黒っぽい鳥が、80mほど先の舗装農道に降り立ちました
 そのまましばらく静止していたので望遠撮影。
 すぐにゴイサギ幼鳥と分かりました。Img_5217

Img_5216

 成鳥の羽になるまで2年以上かかるので、巣立ちしてから2年はこの姿なのだそうです。
 (余談ながら、3.11 東日本大震災のせいで、計画停電生活を余儀なくされていた時に、たまたまゴイサギ幼鳥を見かけた記録がありました。)

 成鳥も、機会は多くはありませんが、田圃に降りて餌を獲っているのを目にすることがあります。

 
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 日中は曇り空で過ぎましたが、夜はまたあまり芳しい天気ではありません。
 夕刻から東京ではゲリラ豪雨による被害が発生しているというニュース。
 当方、自宅上空の「雨雲の動き」実況、をのぞきながら落ち着きません。

  (8月19日午後5時40分~8時25分の実況)2017819

 この分だと、何とか”赤色”の襲来を受ける事なく、”青色”ゾーンの”おとなしい雨降り”だけで過ぎていきそうです。
 

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2017年8月18日 (金)

シオヤアブ♂、アオメアブ、マルカメムシ他

 長雨が続き、一度刈り取られた大型雑草が再び勢いよく伸びだしている8月上旬の堤防で。

●シオヤアブ♂(ムシヒキアブ科):
 多数のシオヤアブが、一斉に出てきたように飛び回っていました。
 草叢の獲物を探していたようです。
 時折、舗装遊歩道の路面に降りて静止する時がシャッターチャンス。
 腹端に白色の毛束がある♂の個体でした。Img_5270_2

Img_5064_2

※体長23~30mmの大型ムシヒキアブ。
 複眼の色は黒褐色で、体は全体的に暗褐色ですが、全身に黄色の毛が生えていて、腹部は毛のために黒褐色と黄褐色の縞模様に見えます。
 脚は黒色ですが、脛の部分だけが黄褐色。
 ♂の腹端には白色の毛が密集していますが、♀にはありません。
 甲虫や蜂などを好んで捕食(体液を吸う)。
 出現時期は6~9月、分布は日本各地。

 
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 同様、8月中旬、セイバンモロコシなどイネ科の大型雑草やヨモギ、オオブタクサなどが伸長し、またクズが草叢から路面上に這い出して、このままではほどなく通行困難になりそうな気配になっている、やはり小雨の合間の堤防で。Img_5211

 
●アオメアブ(ムシヒキアブ科): 
 偶然ながら、目前の雑草に、何か獲物を捕らえたらしいアオメアブが飛んできて止まりました。
 そのまま静止していたので写真撮り。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_5212_2

Img_5212ct

 撮影後確認してみると、体液を吸われていたのは、クズの葉に多数ついていたマルカメムシでした。

※体長20~29mm。生きている時の複眼は緑色で(死ぬと暗色に変わる)、体は黄褐色、脚は黒色で、脛の部分は鮮やかな黄褐色の、ムシヒキアブの仲間。
 大型の昆虫・甲虫やハエ、アブなどを捕まえて体液を吸います。
 出現時期は6~9月、分布は日本各地。

 
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●マルカメムシ(マルカメムシ科):
 クズの葉に群れていたマルカメムシ。大きさ5~5.5mm。Photo

 触ると臭いにおいを出すことで嫌われるマルカメムシですが、アオメアブは体液を吸って平気なのでしょうか。
 出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。

 
■ついでに、
 クズの葉にたくさんついていた、ごく小さな淡色の「不明カメムシ若齢幼虫」。
 (ヘリカメムシ科ホソハリカメムシの若齢幼虫?)R0014656

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2017年8月17日 (木)

アカバナユウゲショウ(白花)/ミナミヒメヒラタアブ

 記録的な長雨ということで、当地では来週22日頃まではお日様マークが付かない天気予報。
 そのせいで、例年、近郊の早生品種の田圃では、お盆休み前から始まる大型コンバインによる稲の収穫作業がまだ始まっていません。

 今日だけは、一時的に霧雨の時間帯がありましたが、ほぼ終日蒸し暑い曇天。
 運動のため、自転車で公園まで往復。
 公園の角地で白花のアカバナユウゲショウ咲いているのを目にして撮ってきました。

●アカバナユウゲショウ(白花)(アカバナ科マツヨイグサ属):
 今シーズンは、初夏の雑草刈取り作業後にすぐに伸長してくる雑草もなかなか伸び出さないような天候が続いていました。
 その後の7月下旬くらいから断続する長雨のおかげなのかどうか、他の雑草が殆ど生えていない歩道境界縁石の隙間に一列になって、珍しい白花のユウゲショウが“選択”的に開花しているのを見かけたものです。
 花径10~15mmの小さな花で、白花は遠目には殆ど目立つことがありません。R0014668

R0014666

 
 ・ミナミヒメヒラタアブ♀:
 しゃがみ込んで花を撮っていたところに,花径の半分くらいの体長の(たぶん)キタヒメヒラタアブ(あらためミナミヒメヒラタアブ)がやって来て、熱心に花粉を舐めていました。R0014669

R0014671

R0014678

 
※アカバナユウゲショウ(淡紅色花)は散歩コースの水田地域にごく普通に繁殖していて珍しくありません。
 (5月初旬撮影)Photo

 珍しい白花は毎シーズン、公園敷地と公道境界草地の一角に生えてきます。

 
※アカバナユウゲショウの花は葉笨に単生し、花径は10~15mmで、花弁4個、淡紅色で紅色の脈があります。(白花もあります)。
 雄ずいは8個で葯は白色、雌ずいは1個で先は4裂し、列片は花の大きさに対して大型です。
 和名の由来は夕方から咲くことによるとされていますが、昼間から咲いています。
 花期は5~9月。北アメリカ南部から南アメリカ原産地の多年草で、日本へは明治時代に観賞用として輸入されたものが、現在は野生化し、本州の関東地方から西に分布。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81200.html  

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2017年8月13日 (日)

スナゴミムシダマシ

●スナゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科):
 7月中旬、曇天の日の夕刻、草取りをしていた庭の石の上をゆっくり歩いているのを見かけて写真撮り。
 動いている時の写真はすべてブレブレ。それで動きを止めようと触れた途端に、触角や全脚をたたみ込んで”固まって”しまい、そのままなかなか動き出す気配がありません。
 待ちきれないので裏返して放置すると動き始めましたが写真はここで終わりに。714

 この時にはピントの甘い画像しか撮れていなくて、何者かはよく分かりませんでした。

 
 ・その後、下旬(7/25)の朝、庭のコンクリートの上をゆっくり這っているのを再び目にして写真撮り。
 前日の雨で濡れていた泥の地面を這ってきたらしく,泥にまみれていました。
 撮った写真を見てもその姿がよく分からないため、捕まえて水で洗ってから、プラスチック容器にいれ、乾いてから再び写真撮り。PhotoR00146324R00146325Img_470812mm

 昆虫図鑑などで絵合わせして「スナゴミムシダマシ」としました。
 初めての記録です。
 大きさ(体長)11~12mm。落ち葉の下などに見られ、キノコや腐食質のものを食べているらしいです。
 出現時期は5~9月、分布は日本各地。

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2017年8月11日 (金)

オオカバフスジドロバチ

●オオカバフスジドロバチ(エントツドロバチ)(ドロバチ科):
 市街地の水路沿い金網フェンスに巻き付いて繁殖しているノブドウの花盤に飛来して、熱心に吸蜜していたドロバチの仲間。
 動きが速くなかなかシャッターチャンスに恵まれず、鮮明な画像がありませんが、絵合わせで, 特に珍しい蜂ではありませんが、初めて記録するオオカバフスジドロバチと判定しました。
 (2017.7.18撮影)

 ・ノブドウ:R0014619_3

 
 ・オオカバフスジドロバチ*:R0014619_1

R0014619_2

※大きさ(体長)18~20mm。黒色で腹部に黄色い帯状の斑紋がある。単独生活をする狩蜂。
 竹筒や岩の隙間などを泥で仕切った巣を作り、中にハマキガなどの幼虫の餌をつめる。
 はじめは煙突状の入り口をつくるが、完成するとこれを除いて泥で上塗りする。
 幼虫は母蜂が麻酔して、巣内に貯蔵したガの幼虫を食べる。
 成虫は花の蜜で、多くの花を訪れる。  
 成虫出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。

 * http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/08hachi/ookabafu/index.html

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2017年8月10日 (木)

コウホネ

●コウホネ(スイレン科コウホネ属):
 近隣で見かけた、水深の浅い水路に生えていた群生です。
 植栽されたものでしょうか。Img_5159

Img_5145_2

Img_5145_5

※コウホネは水位変動の少ない溜め池などに生育する多年生の水草。
 水底の泥の中に白色の太い地下茎があり、葉の跡が点々とあって、この様子が骨のイメージが和名の由来。
 水中葉と水上葉があり、水中葉は薄くて細長く、水面には出ない。
 水上葉は水深の深い所では水面に浮かんだ浮葉となり、水深の浅い場所では立ち上がって抽水葉になる。
 夏に黄色に輝く花を次々に付ける。5枚の花弁のように見えるのは顎で、その内側に多数あるリボン状のものが花弁。
 中心部に雌蕊、その周りを多数の雄蕊が取り囲んでいる。
 花期は6~9月、分布は日本各地。

 なお近年は環境変化で自生は減少しつつり、環境省レッドリスト2017*にはリストされていないようですが、地域によっては絶滅危惧種**になっているところもあるようです。

*  http://www.env.go.jp/press/files/jp/105449.pdf
** http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06030371600

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2017年8月 9日 (水)

マメハンミョウ

 長期にわたり周辺をウロウロしていった鈍足台風5号。
 昭和26年に統計を取り始めてから、第3位の長寿命を記録した台風だったという。
 厄介者が去った後の本日、当地は、今夏一番の(37℃越える)猛暑日になりました。
 もはや例年のことで、珍しくもありませんが、暑かったデス。

 
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 台風の影響がまだほとんどなかった先日(8/5)のフィールドで。
 6月初旬から一度除草が行われた池周辺の堤防・草原ですが、今再びヨモギやセイバンモロコシ、またオオブタクサなどが勢いを増して伸長し草叢を形成しています。

●マメハンミョウ(ツチハンミョウ科)大発生:
 草叢には、例年のようにマメハンミョウが大発生していました。
 ただ発生は限局的で、さほど広範囲に及ぶ情況ではありませんでしたが、その集中度はやはり驚異的。Img_5078

 
 ・近くの地面やセイバンモロコシ他の葉上にも点々と動きまわっていて、4rc

 
 ・ヨモギに群れていた集団は葉を囓る様子はなく、分布をひろげるために、これから飛び立って行くところだったようです。Img_5079

Img_5080

 
 ・一方、オオブタクサの株に群がっていた一群は,旺盛な食欲で葉を囓っていました。
 囓っては糞を出し、また囓るという情況のようでしたが、さりとて迷惑雑草のオオブタクサを食べ尽くすほどの威力はなさそうです。Img_5095_1

Img_5095_2

※マメハンミョウは、イナゴやバッタの仲間が地中に産んだ卵の傍に卵を産んで、孵化した幼虫はバッタなどの卵を食べながら成長して蛹になり、地中の蛹で越冬します。
 そして、翌年7~8月に成虫が出現するというライフサイクルです。
 豆類農作物の害虫です。なお、体液にカンタリジンという毒成分を含む有毒昆虫です。
 (同類の「マルクビツチハンミョウ」も同じ毒成分を持っています。)分布は日本各地。

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2017年8月 5日 (土)

コハンミョウ

 エリザハンミョウに続いて、コハンミョウです。
 翅の紋様で判断しましたが、どこまで正しいか分かりません。
 なおはっきりしない画像もありますが、前翅上方に一対の黒斑があるのは♀の個体と言うことです。

●撮影場所は水の引き際でぬかるんだ地面:
 多数の個体が集まっているようでした。肉眼的には認識できませんでしたが、たぶん水生昆虫などの餌が多かったのでしょうか。Img_5018

 
●コハンミョウ:Img_4821

Img_4822

Img_4831

Img_4832

Img_4996

 
・同一個体:Img_4836_1Img_4836_2

 
・同一個体:Img_4991_1Img_4991_2

 
・同一個体:Img_5001_1Img_5001_2Img_5001_3Img_5001_4

 
・同一個体:Img_5011_1Img_5011_2Img_5011_3

 
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 【余談】
 本日(8/5)現在の池周辺:Img_5110

Img_5104

 7月下旬に水位が低下して、”姿を現していた地面”が、また水没して、部分的に”わんど”のようになって、そこに取り残された稚エビや稚魚、また、緑ガメ(ミシシッピアカミミガメの子供)が動き回っているのを目にしました。
 近くでは、水辺を周遊飛翔していたトンボ類は少なく、小型のハンミョウ類の姿も見当たりませんでした。

 調節池という施設目的・機能上、大幅な水位変動とそれに伴う草地・グラウンドの水没、また乾燥などの”自然環境”変動は避けられません。
 このように不可避の人為的攪乱に伴う.環境変化は、池の周辺環境下で暮らす生き物(動植物)にとっては決して安定的な生物生息空間(ビオトープ)とは言えず、突然のように出現したり、また忽然と姿を消す、と言う事象が発生するようです。

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2017年8月 4日 (金)

エリザハンミョウ

 【余談】
 2017/7/7 第一回より、NHKカルチャーラジオ「科学と人間」『変わりゆく気候 気象の仕組みと温暖化』を聴いています。
 ( http://www4.nhk.or.jp/P3065/x/2017-07-14/06/74396/3660169/

 ストリーミング配信(http://www4.nhk.or.jp/P3065/28/も行われていますので、随時利用しています。

 外出する際には、私の、まさに数Kmの行動半径と空間の『局所』的な、信頼度の高い天気予報が知りたいのですが、これがなかなか難問です。 
 田圃道で、逃げ場のないフィールドで突如天候が変わるとどうしようもありません。

 現時点の自宅上空の天気を確認するのに、「雨雲の動き(実況)」 ( https://tenki.jp/radar/3/14/ )はとても正確で頼りになる情報元ですが、「雨雲の動き(予報)」(https://tenki.jp/radar/3/14/rainmesh.html )は、とりあえずの参考程度に。

 上述の放送番組第3回目で、局所予報が難しい理由がよく分かりました。
 天気予報に際しては、時間スケールが大きく、空間スケールも大きな台風や、広域に及ぶ集中豪雨などはかなりの信頼性で予測可能であるが、例えば時間スケール1時間程度、空間スケールが数キロメートルと、共にスケールの小さい『局所的な』集中豪雨、ゲリラ豪雨、また時間スケールが更に小さい竜巻などについては、現在まだ予測不可能であること。

 なお、これらの発生予測、特定が困難な局地予報のモデル開発や、移動式小型気象レーダーによる観測なども進められていると言うことですが、『“ところにより”激しい雷雨、突風のおそれがある云々、』というような予報の、“ところ”により、という場所がどこなのか分かるようになるまでには、まだ時間が必要なのでしょう。

 無駄口が先になりましたが、不安定な曇り空が続く先日、空模様を気にしながら池の周辺まで散策に行ってきました。
 7月初旬の大雨で水位が上がって草原が水没した状態が2週間以上続いた後、7月下旬にやっと水位が下がり、草原が現れて、まだ水際に近い地面には半乾きのアオミドロなどの藻類が貼り付いていました。

●エリザハンミョウ:
 その汚れた緑色の地面をたくさんの小さなハンミョウ類がいそがしく動き回っているのを目にして、すこし望遠で撮ってきました。

 動いていると所在が分かりますが、静止すると背景色に溶け込んで、すぐに見分けが難しくなるために、多数回シャッターを押した割には、何も写っていなかったりピンぼけだったり。
 カメラ性能と腕前のせいですが。

 確信はありませんが、一応すでに記事にしたエリザハンミョウとコハンミョウに振り分けて、それらしい画像を単純に全部羅列、記録しておくことにしました。

まずは「エリザハンミョウ」(ではないかと思う個体)の画像。
 同一個体なのか、別個体なのかの区別はまったく不明です。

■撮影環境:
 ・この地面Img_4763

 
 ・撮った個体:Img_4748ct

Img_4753ct

Img_4757ct

Img_4760ct

Img_4762ct

 
 ・別の地面:Img_4838_2

 
 ・撮った個体Img_4819

Img_4820

Img_4823

Img_4826

Img_4828

Img_4829

Img_4830

Img_4842

Img_4997

        - 次頁のコハンミョウに続く -

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