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2017年9月

2017年9月30日 (土)

戸隠周辺の植物⑥-1 ナガミノツルキケマン

 戸隠神社周辺で見かけた植物シリーズの最終回。
 ここからは戸隠神社中社付近の道路沿い林縁で見かけた植物です。
 色々な植物が混然一体になって生えていました。
 特に目新しいものはありませんでしたが、今回一品種だけ、初見のものがありました。

 
 ・戸隠神社中社入り口:Img_0166

 
 ・中社:Img_2034j

 
 まずは、初めて観察・確認した“ナガミノツルキケマン” (長実の蔓黄華鬘)から。

●ナガミノツルキケマン(ケシ科キケマン属):
 中社入り口付近を通過する道路に面した林縁の草地に他の植物に混じって生えていたもの。
 ややまばらについた黄色い花が”キケマン”に似ていましたが、開花時期が異なり、全体の様子も異なります。
 決め手は果実(蒴果)の様子で、ナガミノツルキケマン」と分かりました。

 ・地面を這っていた茎が雑草の中から立ち上がり、濃い黄色の花を付けていました。1img_0160

 
 ・花は斜めに立った花序にややまばらに付いています。2img_0160

3img_0160_6

 
 ・葉は、2~3回3出複葉で、小葉は深く3裂し、ほぼ倒卵形。
 斜上した茎先に果実がぶら下がっていました。4img_0160

 
 ・果実は線状倒披針形の蒴果で、外観から、中の種子は数個が1列に並んでいる様子が窺われました。
 (画像はクリックで拡大します。)5img_0160

※本種は山地の道路沿いや林縁に生える1~越年草。
 茎は直立せず、四方八方に這いながらよく分枝して、他の草に寄りかかって広がり、枝先や花序は斜めに立つ。
 茎には稜がありやや太く、長さ1~2mになる。
 葉は互生し、軟かく、2~3回3出複葉で、小葉は深く3裂し、ほぼ倒卵形。
 花は、葉腋からでた総状花序にややまばらに付く。花色は濃い黄色で花弁に紫色が入る。距は少し曲がるか水平。苞は細く幅2~5mm。
 果実は細長い線状倒披針形で、長さ約15~20mm、幅2~2.5mmの蒴果が多数ぶら下がってつく。中の種子は数個が1列に並んでいる。果実は完熟すると瞬間的にはじけ、種子を飛ばす。
 花期は8~10月、分布は日本各地。

 ・本種は環境省レッドリストのカテゴリ準絶滅危惧(NT)。
 
 ・なお、関東、中部地方には母種の「ツルキケマン」があります。
 本種の花はナガミノツルキケマンよりまばらにつき、色は淡い黄色。
 また果実(蒴果)の鞘は短く扁平な長楕円形で、中の種子は2列に並ぶので、鞘の外観からも”ナガミ”と確実に区別できる。

          -戸隠周辺の植物⑥-2へ続く

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戸隠周辺の植物⑥-②チヂミザサ、その他

●チヂミザサ(別名コチヂミザサ)(イネ科チヂミザサ属):
 特に目新しくありませんが、道端近くの明るい場所に生えていて小さな花が意外に大きく見えたので撮ってきました。
 花(小穂)はイネ科の花として複雑な構造をしています。
 開花した花の雌蕊の白いブラシ状の柱頭や、雄蕊の葯、また紫色の長く伸びた芒(ノギ)などが目を引きました。

 ・チヂミザサの花序:
 たくさんの小穂は枝の下向き側だけに付きます。1img_0151_1_3

 
 ・正面からよく見ると、意外にきれいな花です。
 (画像はクリックで拡大します。)2img_0151_2_3

 
 ・複雑な花の構造の一端。3img_0151_2t2

4img_0151_2t2

※チヂミザサは低地~山地の林縁や道端などに生え、茎は枝分かれしながら地表を這い、節から直立または斜上して枝をのばし、多数の葉をつけながら広がっていく。
  葉が笹の葉に似ていて、葉の縁が波打って縮んだようになっているのでチヂミザサ。
 秋に茎の一部は立ち上がり、先端から10cmほどの穂状花序穂を伸ばし、穂全体では高さ30cm程になる。
 花序(穂)には卵形で長さ約3mmの緑色の小穂が多数つく。
 小穂は枝の下向き側だけに着く。小穂は2つの小花から成る。
 小花には頴(エイ)があり、2個の苞穎の先に長い毛(芒(のぎ)が生えている。
 実が熟すと毛は紫色を帯びて粘液を出し、動物等に付着し(ひっつき虫になって散布される。
 花期は8~10月、分布は日本各地。

※複雑な花の構造:
 ・チヂミザサは2つの小花からなり、第一小花は第一外頴と内頴から、第二小花は第二外頴と内頴からできている。
 ・花の雄蕊は細糸のような花糸の先に葯が付いて垂れさがり、雌蕊は白いブラシのような形状。
 ・芒(ノギ)は紫色~赤色の針のような毛で、頴(えい)に付属している。
 このノギには粘液がついていて”ひっつき虫”になる
 ・頴(エイ)は花を包んでいる殻のことで、イネで言うモミ殻にあたる。
 ・苞頴(ホウエイ)は普通の花で言う萼のような部分で、いちばん外側の苞葉のようなところ。
 ・外頴・護頴は外側の頴で、一般に大きい。
 ・内頴は内側で、子房やシベ等の周りにあり、小さいもの。

 
●ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属):
 草むらに一株ありました。Img_0150

 草丈30~60cmになる多年草。 葉は掌状に3~5深裂する。
 花は5弁花で長い花柄の先につき、直径1~1.5cm。
 東日本には白い花、西日本には紅紫色の花が多い。
 果実は蒴果で、長さ約1.5cmで短毛と腺毛が多い。心皮の上部がくちばし状にのび、その下端に種子がある。熟すと5裂して、裂片は種子を1個ずつ巻き上げ散布する。
 花期は7~10月、分布は日本各地。

 
●ツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属): 
 道路沿い林縁のあちらこちらでキツリフネと混生しているのを多く見かけました。Blg_3

※低地から山地の林縁など、湿った半日陰地に生育する一年草。
 草丈は約50~80cmになる。葉は広披針形で互生し、縁には細かい鋸歯がある。
 花期に茎の先端部から細長い花序が出て、船を釣り下げたような姿の紅紫色の花を数個つり下げる。
 花は左右対称で“花の尻尾”(距)はくるりと巻いている。
 花後に熟した果実に少しでも触れると、種子は勢いよくはじきとばされ散布される。
 花期は8~9月、分布は日本各地。

 
●キツリフネ:
 黄色い花色のツリフネソウです。草丈は 50~80cm。葉には鋸歯があり、楕円形から広披針形で、ツリフネソウより楕円形に近い傾向がある。
 花は、上方の葉腋から出た長い花柄に吊り下げられるように、葉の下に咲き、”花の尻尾”(距)はツリフネソウのようには巻かないで垂れている。Blg_2

 
●イチイ(イチイ科)の赤い果実:
 林縁の道路足元に小さなルビーのような赤い実が点々と落ちていたので見上げると、傍に常緑針葉樹イチイの大木がありました。
 付近の民家の生け垣にも植栽されていて、赤く熟した果実がたくさん見られました。Blg

※果実の果肉は甘くて食べられますが、種には有毒成分(タキシン)を含むため、人が種までたくさん呑み込んでしまうと危険です。
 一部の野鳥(カケス、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ヤマガラなど)が食べるそうですが種は食べないで吐き出しているらしいです。

 
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■今回観察した植物に関する参考:
  戸隠神社近くに戸隠森林植物園があります。ホームページ『長野県・長野地域振興局・戸隠森林植物園:花みごろ情報7月~9月』の頁で確認することが出来ます。
(例): http://www.pref.nagano.lg.jp/nagachi/nagachi-rimmu/shokonorin/kenerin/manabiya03.html

                   (完)

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2017年9月29日 (金)

戸隠周辺の植物⑤サラシナショウマ

●サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属):
 林床から一株だけ、白色で長い花茎が直立して微風に揺らいでいました。
 撮りにくい被写体でした。Img_0144_1

Img_0144_2

 本種については過去にも繰り返し記録があります。

※草丈40~150  cmになる大型の多年草で、 半日陰になる山地の草原や林縁・林床に生える。
 根出葉は2~3回3出複葉で大きく、互生し、両面に毛がる。
 花期になると枝先に長さ20~30cmのブラシのような穂状花序を出し、小さな白色花を密につける。
 花には両性花と雄花がある。 花期は8~10月、分布は日本各地。

               - 続く ー

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2017年9月28日 (木)

戸隠周辺の植物④ウワバミソウ、花とムカゴ

●ウワバミソウ(イラクサ科ウワバミソウ属)の花とムカゴ:
 晴れた日中でさえ直射日光のあまり入らない林縁/林床の随所にウワバミソウが群生していました。
 湿った山地の薄暗い日陰に群生する、ウワバミ(大蛇)の出そうな所に生える草、というのが名前の由来とも。
 これまで各地で花の時季の記録はありましたが、(茎の節々に)ムカゴが出来ているのを観察したのは今回が初めて。
 さほど暗く感じませんでしたが、非力なコンデジではシャッタースピードがせいぜい1/15秒前後ですべて手ぶれに、フラッシュでは白飛びしてしまい、花もムカゴも不出来な画像ばかりに。

 
 ・花(雌花):
  不鮮明な画像で判然としませんが、花柄がなさそうなので雌花のようです。Img_0134_1

Img_0134_2

Img_0134_3

 
 ・ムカゴ(珠芽):Img_0134_1_2

Img_0134_3_2

Img_0134_2_2

※ウワバミソウ:
 山地の湿った斜面に群生する雌雄異株の多年草。
 茎は高さ30~40cm。葉は左右不対称のゆがんだ長楕円形で縁に粗い鋸歯がある。
 葉腋から花序を出す。雄花序には1~2cmの短い柄があるが、雌花序には柄がなく、葉脇に直接付いている。
 花は小さな花の密集化で色はほとんど白色。
 秋に茎の節がふくらんでムカゴ(珠芽)ができ、地に落ちて翌年の春に新苗をつくる。

 余談ながらウワバミソウの茎の太い部分ははみずみずしく、別名「ミズ」とも呼ばれる「山菜」の筆頭だそうです。
 ムカゴも食用になり、プチプチとした食感が珍味だそうです。
 花期は4~9月、分布は日本各地。

               - 続く -

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2017年9月27日 (水)

戸隠周辺の植物③オオカニコウモリ

 ここからは、随神門から奥社に到る巨杉並木参道の途上で見かけた植物です。

 ・参道並木の杉巨木:
 近寄ってフラッシュ撮影。Img_0140

 晴天の日中にもかかわらず、巨杉並木参道沿いの林縁には直射日光は殆ど入りません。  
 視覚的にはさほど暗くは感じませんでしたが、コンパクト・デジカメはスローシャッターでしか動作しないほどに薄暗い林縁だったようです。
 そのせいもあってすべて手ぶれ画像ばかりになりました。
 
 まずは初めてブログ登場のオオカニコウモリです。

●オオカニコウモリ(キク科コウモリソウ属):Img_01261

Img_01262

 
 ・画像を見てはじめて、緑色のイモムシ(ガの幼虫?)が花にくっついているのに気付きました。Img_01263

Img_01264

※山地の林縁や、やや湿った林床などに生える多年草で、群生することが多い。
 草丈は30~100cmになる。
 葉は大きく、5角形に近い腎形で幅9~27cm。粗い鋸歯があり、互生して付く。
 花期に50~80cmほどの花茎を出し、その先の花序にやや散房状に白色の頭花をつける。
 頭花は5~6個の小花からなる。小花は長さ8mmほどで、すべて両性花の白い筒状花が5つほどまとまって総苞に包まれている。
 花期は8~10月、分布は本州(東北地方から中国地方に至る)日本海側。

              - 続く -

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2017年9月26日 (火)

戸隠周辺の植物②ノブキ

 ノブキは各地に見られる植物で、特に目新しくもありません。
 過去繰り返し記事にしていますが、再度掲載。

●ノブキ(キク科ノブキ属):
 オオシラヒゲソウが咲いていた参道周辺の林縁随所に多数のノブキを見かけました。 
 随神門手前の林床では一面の群生も。
 黒褐色に熟して粘液を分泌している果実(痩果)は"ひっつき虫"になっていて、触れるとバラバラになって落下、袖口や靴下にまで付着してしまいした。

 ・ノブキの群生:Img_0111

Img_0142

 
 ・まだ花が残っている株もありました。3img_0111_2

 
 ・痩果(果実):Img_0111_3

 
 ・黒褐色に熟して粘液を分泌している果実:
 ”ひっつき虫”になります。Img_0111_7

Img_0111_6ct

Img_0111_8

※山地の木陰や谷間などに生える多年草。
 茎は高さ60~100cmになり、上部で分枝する。
 葉は三角状腎臓系で長い葉柄があり、茎の下部に集まってつく。葉の形がフキに似ることからノブキの名。
 花期に白色の小さい頭状花をつける。頭花のまわりの管状花は雌花、中心部の管状花は雄花または両性花で、結実しない。
 果実(痩果)は棍棒状で放射状に並び、先の方に腺体があって粘液が出る。
 これで"ひっつき虫"になり種子散布されて分布を広げる。
 花期は8~10月、分布は北海道、本州、四国。

              -  続く -

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2017年9月25日 (月)

戸隠周辺の植物①オオシラヒゲソウ

前置き:
 9月下旬、幸い好天に恵まれた1泊2日のお仕着せバス旅行で信州方面に出かけました。
 その折り、戸隠神社周辺の林縁で見かけた秋の山野草の記録です。

 ・戸隠古道ウオーキング・マップ(部分):Blgimg303t

 初めて観察した植物もありましたので、過去に繰り返し記載があるものも含めて、1品種1記事として、ダラダラ記事にしました。

 
 ・戸隠神社奥社参道入り口です。大鳥居をくぐれば参道です。Img_2017j

 (なお鳥居をくぐらず、手前左の道に進むと戸隠森林植物園に向かいますが、見学には十分な時間が必要でしょう。)

 
 ・大鳥居をくぐり、20分ほどで随神門へ。Img_2031j

 
 ・随神門を抜けると巨杉並木道の参道になります。Img_0121_2

 
 ・そして20分程で杉並木を通り抜けその先の石段を登りきると戸隠神社奥社に到着です。Img_2024jcst

 
 初回は、初めて観察した「オオシラヒゲソウ」です。

 ・戸隠奥社参道入り口から、杉並木が始まる随神門前までの参道林縁沿いに小さなせせらぎがあります。
 その水際の緑の中に、初めて観察できたオオシラヒゲソウが点々と白い花を開いていて、ひときわ清新な印象を受けました。

●オオシラヒゲソウ(ウメバチソウ科):Img_01071

Img_0107_2

Img_01073

Img_0107_4

Img_2019j5

※オオシラヒゲソウは、湿地や湿原に生える多年草。
 戸隠高原など日本海側の山地に分布域があり、戸隠周辺エリアでは本種が見られるとのこと。
 シラヒゲソウ(花径2~2.5 cm)に似ているが、花(花径3~3.5 cm)も葉も、名前の通り大きい。
 和名は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたもの。
 花期は8月後半~9月頃、分布は本州(秋田県から兵庫県にかけて)の日本海側。
 なお産地が限局的であることや、環境遷移に伴う湿地の減少などにより多くの地域で減少傾向にあり、都道府県各地域でレッドリストに指定されている。

 (余談ながら、草姿はよく似ていますが一回り小さい「シラヒゲソウ」の観察記録がありました。)
 シラヒゲソウ: ひるがの湿性植物園で
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/8-b333.html

               - 続く -

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2017年9月23日 (土)

ヒメクロイラガ

●ヒメクロイラガ(イラガ科) :
 9月初旬の朝、玄関先の簾(すだれ)に、小さな(開張3cmほど)茶色のガくっついているのが目にとまり、すだれを少し動かしてみましたが、まったく動きません。
 すだれを外すととコロンと横倒しに転がりました。
 死んでいるのか と見ていたら、緩慢に動きだして起き上がりました。
 どうやら夜間気温低下のせいで、まだ動けなかっただけのようです。
 腹面も撮るため裏返しにしようとしたらすぐに飛び立って行きました。

 
 頭の先にに“箒を”つけたような特異的な風采のおかげで、ヒメクロイラガ(♂)と分かりました。
 箒のような毛束は2本の下唇鬚*です。1img_5545

2img_5553

4r

 
 ・幼虫の方は先に記録画像がありましたので掲載。
 クヌギの根もとの地面を這っていたものです。
 幼虫は6~11月頃群生してカキ、サクラ、クヌギ、ケヤキ、アブラギリなどの葉を食害する害虫。
 毒毛があるので刺されないよう注意が必要です。R0082773_20141014

 これで親子がはっきりしました。
 成虫出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。

 
 *下唇鬚 (かしんしゅ):
 蛾の頭部にある「鼻」のように見える部分。通常3節からなり、根元から第1節、第2節、第3節となる。主に小蛾でよく発達。
 ( http://www.jpmoth.org/~moth-love/yougo-syu/yo-gokaisetu.html )

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2017年9月22日 (金)

コガモ(冬鳥)初見

 調節池に飛来した、今シーズン初見の冬鳥コガモの姿を確認しました。
 留鳥のカルガモ、コサギ、アオサギが集まって休憩している池の階段の上部に4羽いるのがわかりました。
 渡りの移動途中でごく一部が小休止で立ち寄っていたのでしょう。
 エクリプスの個体で、雌雄の別が分かりません。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_618742017922

 
 ・暫く前からモズも平地にやって来て、時折けたたましく鳴いています。

2017922

 季節が少しずつ進んで行きます。

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2017年9月20日 (水)

マダラバッタ(紅色型)

 以前に一度”普通”の褐色型マダラバッタ♂を見かけていました。

●マダラバッタ(紅色型):
 今回偶然ながら、マダラバッタ♀の紅色型を初めて目にしました。 
 除草剤散布で雑草もまばらになっていた稲刈り前の田圃畦道で、時折地面に飛び出すイナゴを横目にしながら歩いていた時、足元から小さなバッタが飛んで2mほど先に止まりました。 
 目視ではイナゴより小さく細身で、地面に紛れてよく分かりません。
 逃げられないように望遠で1枚撮影した画像を拡大して見ると、なんときれいなピンク色が目立つバッタだったのでびっくり。Img_5960

 初対面の“マダラバッタ紅色型”(大きさから♀と判断)でした。

 このようなチャンスは再度ないだろうと、あらためてその場に腰を下ろして望遠で撮れるだけとって、その中からピンぼけも含めて選んで以下に掲載しました。

 ・マダラバッタ紅色型(計測はしていませんが、大きさから♀と推定):Img_5959

 
 ・僅かに動いて体の向きを正面に変えたその直後に、Img_5962

 
 ・背後から、もう一匹のマダラバッタ(褐色型)が飛び乗るように現れ、(突如ファインダーに飛び込んできたのであわててシャッターを押したらピンぼけに)Img_5963

 
 ・すぐに左側に出ました。
 大きさは同じくらいの褐色型なので、この個体も♀でしょうか。Img_5965

 
 ・そしてくるりと背を向けると画面から消えていきました。
 (やはりピンぼけでした。)
 この間、ほんの短い間でした。Img_5968

 
 ・立ち上がって、まだ同じところに静止していた紅色型を見下ろす角度から1枚撮って、暇人もその場から退散しました。Img_5970

 
 ついでに。
 ・別の日、同じ畦道で遭遇した褐色型のマダラバッタです。
 ずいぶん小さいな、という印象の個体でしたが、すぐに逃げられて撮れたのはこの1枚だけ。Img_5909

 なお、緑色型にはまだ出遭ったことはありません。

※メモ再掲:
 マダラバッタ(バッタ科):
 トノサマバッタより一回り小さく、体型はスリム。近くで見かける頻度は少ないです。
 体は黄褐色(褐色型)または緑色(緑色型)で、稀にピンク色(紅色型)の個体も観察される。
 前翅の根もとに近いところには黄白色~黄緑色の明瞭な条線(縦帯)があり、それは紅色型でも変わりないようです。
 ♂体長は27~31と小さく、♀の方が34~35mmと大きい。
 体型は細身で、翅は長い。 また後脚脛節は赤・青・黒・白の斑模様。
 荒れ地や河原、草原などの地上で見られ、トノサマバッタやクルマバッタモドキとも良く混生している。
 動作は非常に素早く、敏感で捉まえにくい。
 出現時期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

  なお、こちらに続報があります。

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2017年9月19日 (火)

オオオナモミ開花

●オオオナモミ(キク科オナモミ属):
 除草作業が休工中になっている草地に北アメリカ原産の一年草オオオナモミが繁茂しています。Blg2017916

 このまま放置されると大量の“ひっつき虫”に取り付かれてしまうため通行不能になります。
 余談ながら近郊では在来種のオナモミを見かけることはまずありません。

 まったくの暇つぶしに茎先の花序についた花をのぞき込んで見ました。
 本種は雌雄同株で雌雄異花です。

 ・雄花と雌花:
 雄頭花は葉腋からでた短い花序の上の方に白いボンボリ状になってついています。
 雌頭花は雄花序の基部に集まって付いています。Img_5944_1

Img_5944_2

 
 ・雌花:
 総苞片が合着して壺形になった緑色の塊(果苞)の中に、花冠は無く雌蕊だけになった雌花が2個入っています。
 そして果苞先端に嘴状の突起が2個あり、そこから2本の花柱が総苞の外に突き出しています。Img_59472

 
 果苞を真上から見たとき:Img_5950

Img_5953

 総苞は成熟すると肥厚して硬くなり、表面には長さ3~6mmのカギ状の刺が密生して熟すと褐色になり、“ひっつき虫”になる迷惑雑草です。 
 花期は8~10月。

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2017年9月18日 (月)

トノサマバッタ

 台風一過、最高温度が猛暑日になりそうになった池の端。
 まだ除草作業が完全には終わっていない、一周1,600mほどの遊歩道上に多数のトノサマバッタが出て日向ぼっこ?。
 トノサマバッタの世界では”壁を作ろう”などという親分はいないようです。
 一周する間のあちらこちらで、緑も褐色も共に仲よく暮らしている光景がありました。Img_5902gg

Img_5905bb

Img_5906gb

Img_4582bg

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2017年9月17日 (日)

台風18号(2017.9.17午後の情況)

 2017.9.17、災害列島に台風18号が襲来。
 九州地方ではすでに災害が発生しているという報道に心を痛めながら、その後の進路予報とそれに伴う雨雲の動き実況/予報を見ていました。
 6時間後の予報と実況は高い精度であることを確認して、当地でも深夜から強くなる風対策を済ませて就寝。

 Blg201791718

 
 

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2017年9月15日 (金)

カワセミ/ヒガンバナ

●カワセミ♂:
 たまたま通りかかった公園傍の橋で、目前をカワセミが飛んでいきました。
 目で追うと”何時もの場所“に止まって、ごく短時間、きれいではない川面を凝視していましたがすぐに飛び去りました。Img_5778

Img_5781

Img_5783

 昨年12月に見かけて以来のことです。
 清流域ではないのですが、少数ながらもたくましく生き抜いているようです。

 
●彼岸花:
 排水路沿いの斜面に彼岸花が一群れ開花していました。Img_5786

Img_5787

 余談ながら、500万株以上のマンジュシャゲ(彼岸花)が群生するという、県内では有名な巾着田(埼玉県日高市)の公園でも、例年より早めに咲きはじめ、現在3分咲きで、20日頃には満開になるという。

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2017年9月14日 (木)

受難メダカ

●田圃にメダカ:
 近郊の田圃への給水は完全にパイプライン化されています。
 先日、刈り入れ間近の稲田、その給水ピット付近にだけ残っている僅かな水溜まりに、卵をもったメダカと、まだ小さなメダカが数匹浮かんでいるのに気がつきました。
 排水と共に脱出できずに取り残されたのでしょう。Img_5581_1

Img_5581_2

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Img_5581_7

 今までにも、農業排水路の水溜まりに少数のメダカがいるのは観察したことがありましたが、稲刈りに備えて水を落とされ、乾燥が進んでいた田圃でメダカの姿を見つけたのは初めて。
 パイプライン化された給水系の詳細は知りませんが、メダカ(の卵)が流入することがあるのでしょうか?
 数日後には完全に乾きますので生残はありません。

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2017年9月13日 (水)

夏の草叢のバッタ仲間(マダラバッタなど)

 朝夕涼しくなったのですが、まだ真夏日もやってくる昨今。台風もやってきますね。

 除草作業が行われる前、夏草が繁茂するフィールドで暮らしていた顔なじみのバッタ仲間。 
 振り返って見ると、この間にカマキリにはまったく遭遇しませんでした。
 単調な環境なので観察できる種類は少なく限定的です。

●マダラバッタ(バッタ科):
 草原の遊歩道に出ていたマダラバッタ。左後脚が欠損していました。Img_4806_728_1_2

Img_4806_728_2_2

 
 ・腹端の形状から♂の個体:Photo

※トノサマバッタより一回り小さく、体型はスリム。
 周辺では見かける頻度は少ないです。
 体は黄褐色または緑色で稀にピンク色の個体も観察される。
 前翅の根もとに近いところに黄白色~黄緑色の明瞭な条(縦帯)がある。
 ♂は体長27~31と小さく、♀の方が34~35mmと大きい。
 体型は細身で、翅は長い。 また後脚脛節は赤・青・黒・白の斑模様。
 荒れ地や河原、草原などの地上で見られる。
 トノサマバッタやクルマバッタモドキとも良く混生している。
 動作は非常に素早く、敏感で捉まえにくい。
 出現時期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

 
●イボバッタ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 撮影の時、背景に紛れて何度も目をこすらないと分かりにくい小さめのバッタ。8

※大きさ(翅端まで)♂24mm前後、♀35mm前後。
 地味な体色で、胸部背面にイボ状の突起がある小振りなバッタ。
 地表に静止していると背景に紛れて見わけにくい。
 出現時期は7~11月、分布は本州、四国、九州。

 
●クルマバッタモドキ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 草叢にいた幼虫(上)と、遊歩道上に出ている成虫クルマバッタ。Img_5229

Photo

※体色は褐色と薄灰色のまだら模様で、胸部背面に、1対の「く」の字形の白線がある地味なバッタ。
 草叢から遊歩道上に出ていることが多い。
 大きさ(翅端まで)♂は40mm前後、♀60mm前後。 
 出現時期は7~11月、分布は日本各地。

 
●ヒメギス(キリギリス科キリギリス亜科):
 初夏には葉に静止している幼虫を見かけます。
 成虫は時折、遊歩道上に出ています。
 草叢にいる時は近寄るとポトリと下に落ちるように隠れて撮てません。4blg426

Photo_2

※大きさ30mm前後でキリギリスより一回り小さい。
 全身が黒褐色で、背中は緑色または褐色。胸部の後方にある白線の縁取りが特徴。
 出現時期は6~9月、分布は日本各地。

 
●トノサマバッタ: 
 褐色型幼虫(上)と成虫。身近で一番ポピュラーなバッタ。Photo_3

 
●オンブバッタ:
 何時も小さな♂が大きな♀の背中にオンブしています。
 庭にやってくると園芸植物の葉を片端から食害する困ったバッタ。Img_5738

 
●ショウリョウバッタ:
 小さい♂だけでした。
 大きな♀も草叢で普通に見かけますが撮っていませんでした。Img_5225

 
●イナゴ:
 今シーズンはなぜだか特別に数が少ない印象です。Img_5761

 
●ツチイナゴ:
 個体数は少なくて成虫はあまり見かけませんが、親子とも”涙目模様”の幼虫がいました
 成長して、そのまま越冬します。818

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2017年9月12日 (火)

夏に見かけた昆虫類

 夏の間に見かけた昆虫類ですが、すべて今まで記録済みのもので、目新しいものはありません。
 記録のための記録です。

●シロテンハナムグリ:
 7月中旬、雑草の茂る遊歩道を這っていたもので、昔から普通に見かけるハナムグリの仲間。7img_4573_2

 
●トウキョウヒメハンミョウ:
 7月末、庭で見かけたトウキョウヒメハンミョウ
 今シーズンわが家で最後の観察になりました。730

 
●スカシヒメヘリカメムシ:
 体長6~7mmほどで翅が透明の小さ目のカメムシ。
 8月中旬、オオイヌタデなどの雑草が生えていた空き地、ジャージのズボンに数匹止まったもの。
 歩き出してからレンズを向けましたが翅が光りを反射して白く光り、最初は何か分かりませんでしたが、確認結果、たぶんすでに記録のあるスカシヘリカメムシかと。817

 
●ビロウドサシガメ(サシガメ科ビロウドサシガメ亜科):
 天候不順の8月下旬、大雨の後、掃除をしていた駐車場の隅っこに落ちていた個体。
 大分時間が経過していたようで、翅は脱落、腹部や後脚の一部に見られる鮮やかなは朱色は既に変色(退色)していました。
 フィールドでは繰り返し見かけていますが、自宅では初めて。821

 
●オオヒラタシデムシ:
 8月下旬、雨が上がった遊歩道を這っていたもの。
 小さな生き物の死骸などを食べる自然界の掃除屋さん。
 クロアリに襲われて(?)一瞬たじろいだ様子も。
 沢山いるようですが普段はなかなか気がつきません。
821_2

 
●オオアトボシアオゴミムシ:
 9月初旬、夏草の繁茂する堤防筋で、遊歩道の片隅を歩き回っていたもの。
 体長15~18mm。91

※昆虫類などの死骸を食べるゴミの掃除屋さん。 
 アトワアオゴミムシなど似た種も多い。
 本種の上翅端の一対の黄色斑は側縁まで達しないが、後方に密生する黄色毛のため翅端までつながっているように見える。 
 出現時期は5~10月 、分布は日本各地。
  参照http://hyoka.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/ground_beetle_zukan/7_ao/55/

 ・なお、黄色斑が明瞭につながっているのは、アトワアオゴミムシ。
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-f039.html

 ・黄色斑がつながっていないキボシアオゴミムシも見かけています。
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-fbf1.html

 
●ゴミムシの仲間:
 9月初旬、雨上がりの遊歩道に出ていた2個体。詳細は分かりません。Img_540095

Img_540795

 
●チャノコカクモンハマキ♂:
 9月初旬、門扉の片隅に止まっていたチャノコカクモンハマキの♂。大きさ(開張)13mmほど。93

 以前にもやってきたことがあります
※出現時期は3~10月の間に4回発生/年、分布は本州、四国、九州。

 
●クサカゲロウの仲間(ヤマトカゲロウ?):
 イヌマキに葉に産みつけられていた卵。そして玄関先の外壁に止まっていた成虫。
 夏の間には何回か繰り返し観察されます。97

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2017年9月11日 (月)

9月はじめ、草刈り前のチョウ仲間(ウラギンシジミ他):

 ハリケーン”草刈り機”」の襲来などつゆ知らず、直前まで、草丈2m以上にも伸びて繁茂した夏の草叢で平穏に暮らしていた顔なじみの虫仲間。

●チョウの仲間(9月1日撮影)

 ・ルリタテハ:
 雑草の根本付近を伝うように飛んで地面に近い草陰に静止。
 撮影アングルが限られて、ブレブレ画像ですが、時折翅を開いてくれたのでルリタテハと確認。91

 もともと近くで観察できる個体数は少ないですが、時には、わが家の庭にホトトギスが繁茂するころ、産卵にやってきているようです。
 なお幼虫の食草はユリ、ホトトギス、サルトリイバラなど。
 (→別報:ホトトギスにルリタテハ幼虫多数発見。)

 
 ・ウラギンシジミ(♀):
 クズの葉上で静止。翅表に水色があります。
 なお幼虫の食草 マメ科のクズ、フジなど。91_2

 
●以下はすべて9月5日撮影。

 ・イチモンジセセリ:
 オオイヌタデで吸蜜中。
 なお幼虫の食草はイネ科の雑草(ススキ、エノコログサなど。)Img_5430_95

 
 ・ベニシジミ:
 オオイヌタデで吸蜜。
 なお幼虫の食草はスイバ、ギシギシ、ノダイオウなどのタデ科植物。95

 
 ・モンシロチョウ:
 クモの巣にかかり短い生涯を閉じる。Img_544695

 
 ・ヤマトシジミ:
 クズの葉上に静止してゆっくり翅を開いたところ。
 大分くたびれた個体のようでしたが、強めに吹いていた風で揺れ続けて葉に隠れたりのぞいたりしていてピンぼけ。
 なお幼虫の食草はカタバミ。雑草としてカタバミ類が生えるわが家の庭にも姿を見せます。Img_547195

 
 ・ツマグロヒョウモン♂:
 自生したニラの花で吸蜜。Img_547995

 温暖化により北上を続けるチョウの1つ。
 住宅地では今シーズンは例年より見かける数が少ないようです。
 幼虫の食草である野生スミレも道端の雑草として徹底除草、清掃が行われるなどの影響もあるのでしょうか。
 成虫では越冬できません。

 
 ・ヒメアカタテハ:
 フラフラと裸地に降りてきた歴戦の強者。
 世代交代の時期です。
 なお幼虫の食草はキク科植物のヨモギ、ハハコグサなど。95_2

 
 ・ヒメジャノメ:
 公園林地に普通に飛んでいますが、この時はなぜか草地に多数。
 なお幼虫の食草はイネ科植物のチヂミザサ、ススキなど。95_3

 
 ・コミスジ:
 繁茂するヤブガラシの花で吸蜜。
 なお幼虫の食草はマメ科植物のクズ、ハギ、フジなど。95_4

 
 ・アオスジアゲハが意外に多く市街地を通り抜けて飛んで行きますが、まったく止まらないので写真はありません。
 (なお、アオスジアゲハ幼虫の食用樹はクスノキで公園にも複数の植樹があります。)

 
 ・ナミアゲハも普通に見られますが撮りません。
 ご近所のミカン科の幼木に繰り返し産卵して、幼虫が葉を蚕食しています。
 そこからやって来た幼虫がわが家の外構壁で蛹になっていました。
 あと数日で羽化するでしょう。Photo

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2017年9月10日 (日)

ムラサキツバメ

 天候不順続きのため、すっかり足が遠のいていた公園で。
 たまたま午前中だけ晴れた9月1日(午後から雨に)の公園。
 昨年、大がかりな伐採と強剪定が行われて味気なくなっている林地の遊歩道で、目の前をあまり見慣れない茶色っぽい小型のチョウが横切って飛び、近くのクロガネモチに止まりました。
 見上げる位置で葉も邪魔でしたが、確認のためレンズを向けてみました。
 翅は閉じたままで静止していて、開く様子はありません。
 少しずつ位置を変えながら3回ほどシャッターを押したところで飛び去ってしまいました。

●ムラサキツバメ(シジミチョウ科) :
 まともに撮れていたのは翅を閉じて静止した1枚だけでした。(翅を開いた画像はありません。)
 (画像はクリックで拡大します。)Img_537191

 原画をパソコンで拡大して見るとムラサキシジミに似ていますが、ムラサキシジミより一回り大きく、後翅に尾状突起があり、裏翅に特徴的で明瞭な紋様があることから(♀?)、以前に一度だけ、わが家の庭で確認したことがあったムラサキツバメと判断しました。(表翅の情報がありませんから雌雄の別は不明です。)(撮影2017.9.1)

※本種は温暖化により北上を続けるチョウの1つとして注目されてきました。
 2000年頃前後から当(埼玉)県でも観察されるようになっていたようで、その北上の要因分析が行われています。
 関東地方へ侵入したムラサキツバメの耐凍性(体組織の凍結に耐えうる性質)を調査した結果、過冷却点(体組織の凍結開始温度)は意外に高いため、本種が耐寒性を増大して北に分布を拡大したという可能性は低く、やはり分布の北上は気候の温暖化によってもたらされた可能性が高い、と報告されています。
 (長田志朗、嶋田知英:埼玉県におけるムラサキツバメの分布拡大、日本蝶類学会誌、31、18-23、2002.)

 なお、北上の要因としては、温暖化による自然分布拡大の他に、ムラサキツバメ幼虫の食葉樹であるマテバシイが街路樹や公園植樹などとして移植されていることや、あるいはまた放蝶などの人的影響も考えられているということです。

 
 なお散歩コースの公園にもマテバシイが数本植樹されています。
 (マテバシイ画像再掲)Photo

Photo_2

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2017年9月 9日 (土)

フィールドに咲く花(シマツユクサ、ヤマハギ、クサギなど)

 朝晩は涼しくなり、少しずつ秋の気配も感じられるようになりました。

 毎年同じような記事を繰り返し書いていますが、この時期、除草される前の草原や空き地の草藪に雑草/雑木の花が咲いているのを目にします。
 除草作業が進められているので、ほどなく姿を消すでしょう。

 
●マメアサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
 草叢に蔓延っています。花径15㎜ほどの.小さな白い花が目立ちます。
 なお、稀にピンクの花もあるそうですが観察したことはありません。Img_540295

 ・北アメリカ原産の帰化植物、1年草。茎は蔓になり、よく分岐して他物に巻きついて繁茂します。

 
●オオイヌタデ(タデ科イヌタデ属):
 池の湿地などに群生しています。Img_542195

 ・道端、荒れ地、河原などに群生する1年草。
 草丈は0.8~2mになり、茎の節は膨らんでいます。
 葉は披針形で長さ15~25cm、先は長くとがります。
 花序は長さ3~7cmで、先は垂れ下がり、花色は淡紅色のものと白色のものが混生しています。
 花期は6~11月、分布は日本各地。

 
●シマツユクサ:
 毎年、池の端の草地だけで見かける”地区限定”のシマツユクサです。95

 
●ヤマハギ(マメ科ハギ属):
  農家の畑の角に植栽されている株です。
 7月下旬くらいからポツポツと開花していました。
 忍び寄る秋の気配を知らせる花です。91

 ・落葉低木で、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋から長い花軸を出して総状に花をつけます。
  花期7~9月、分布は日本各地。

 
●空き地に自生したクサギと、クズの花。
 数年前に環境整備で伐採されて“更地”になっていた空き地でしたが、今は再びクズ、カラスウリなど蔓性の多年草雑草/クサギなどの雑木に覆われ尽くされています。Img_5376_3

 ・クサギ:(クマツヅラ科クサギ属):
 予想以上に”回復”して育っていた落葉小高木で、白い花を開いていました。
 葉や茎を傷つけると独特の臭気を発することからの名前。
 (余談ながら、画像に写り込んでいる葉は、クサギ、クズ、そしてカラスウリ。3者が絡みあっています。)
 花も匂います。91_2

 
 ・クズ(マメ科クズ属):
 ともかく旺盛な繁殖力で、到るところで”暴れ回っているつる性の多年草で”、迷惑雑草の代表格。花期は8~9月で穂状花序を立ち上げ、甘い香を発する花を咲かせます。
 赤紫色の花が咲いていました。(縮小画面のため分かりませんが、左側の画像中には萎んだカラスウリの花と蕾も写り込んでいます。)91_3

 
※庭の園芸種ヤブランとホトトギスなども開花しています。

●ニイタカホトトギス(園芸種):
 野生のホトトギスに較べてかなり貧弱な生育状態です。
 何も”お世話”しないのが原因なのか、ひ弱なのか・・・
 7月下旬ころから雨の日にもポツポツと断続的に開花しています。816

 
●ヤブラン(園芸種):
 困るほど繁殖力旺盛で、梅雨入り前に思い切り葉を切り詰めて放任していた株が、多数の花茎を立ち上げて花をつけました。95_2

 
●レインリリー (ハブランサス)( ヒガンバナ科ハブランサス属):
 プランターから庭植えにして放置していた数株のレインリリー。
 原産国は南アメリカの球根植物で多年草です。常緑ですが、冬に枯れて球根だけになることもあります。
 空梅雨で雨が少なかった7月中旬頃までにはまったく花が咲きませんでしたが、8月、暑くて雨が続いた翌日などには一斉に花を開くようになりました。Photo_2

 ・高温乾燥が続いた後に雨が降ると一斉に開花することから「レインリリー」と(別名で)呼ばれています。
 なお、近縁の植物に「ゼフィランサス」があり、こちらも同様の理由からレインリリーと呼ばれています。
 両種の草姿は非常によく似ていますが、ゼフィランサスは花を上向きに咲かせ、ハブランサスはやや横向きに咲かせるという性質があります。
 細長い葉を地際から展開し、伸ばした花茎の先に一輪の花を咲かせます。
 花は一日花ですぐに萎んでしまいます。
 丈夫な球根で植えっ放しでもよく育ちます。
 花期は6月~9月。

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2017年9月 8日 (金)

ウリカワ、コナギ

 本日(8日)の天気予報は終日晴れで、降水確率0%だったので、午後から所用で外出しようと思っていたところ、午後一時前に突然の強い雨。981255

 ごく短時間でまた晴れ上がってしまいましたが。

 9月になってからも不安定な天候で、一日のうちでも晴れと雨という日が続いていました。
 前日珍しく晴れ、翌日も続いて午前中晴れた先日、遅れていた堤防の草刈りが始まり、稲田でも刈取りが始まったかと思うとやはり午後には雨。
 その後も雨と曇りの繰り返しで、順調な作業というわけには行かないようです。
 秋雨前線の動きも気になる昨今。

 
●堤防遊歩道の草刈りが始まり、近くの稲田でも収穫作業が進んでいました。1img_545595

 
●刈取りの終わった稲田には落ち穂や昆虫などの餌を求めてムクドリが集まり、キジバトも姿を見せていました。2

 しかし、稲刈りには付きもののチュウサギの姿がまったくないという異常事態?

 
●ウリカワ開花:
 まだ刈り入れが始まらない稲田の傍の水路には、生き残っていた水田雑草仲間のウリカワが白い花を付けていました。3810

 
●コナギ:
 別の稲田には、こちらも殆ど姿を消していた水田雑草のコナギが一株、葉の下に葉芽

を付けていました。Photo

 間もなく始まる稲の収穫前には除草されてなくなることでしょう。

 
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※NHKカルチャーラジオ 科学と人間
 『変わりゆく気候 気象のしくみと温暖化』 
(ラジオ第2 毎週金曜 午後8時30分 | 再放送 毎週金曜 午前10時)

 ・ストリーミング放送を聴く:
http://www4.nhk.or.jp/P3065/28/

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2017年9月 4日 (月)

雑記

 不安定な自然、また地上には、歴史に学ばず懲りもせずの生きものが蠢いていて・・・困った事。

 
 その日暮らしの身近には

●落ち穂拾いを待ちかねたムクドリが大集合。825

 
●アオサギが池の端で何を考えているのか、いつものようにポツネンと突っ立っている。Img_5295

 
●雑草の蔓延るままになった遊歩道には、Img_5310

 
ガガイモが花を開き、2017825

 
 農道沿いのガードレールに這い上がったものはまだ青い袋果を付けている。Photo

 
●近くにはアメリカキンゴジカが小さい花をごく短時間開いている。Photo_2

※アメリカキンゴジカ: 
 稲田沿い農道の路側帯に繁茂していました。
 晴れた午前9時半頃で、丁度開花したタイミングだったようです
 開花時間は一時間ほどの短時間です。
 初めて目にしたのは7年近く前のこと。 現在は田圃道周辺に広く見かけられるようになっています。
 茎が硬く丈夫で、引っぱったくらいではなかなか千切れません。除草作業に迷惑されていることでしょう。

 
●刈取り前の稲田には、今は珍しくなったミズワラビが生えている。C

Img_5489

 
●乾いた稲田の給水ピット付近にはサギ類の餌食になったアメリカザリガニの残骸が散らばり、ピットの水溜まりには、行き場を失ったアメリカザリガニが集合して身を潜めている。Photo_3

 今後どうなるか、いずれ分かることでしょう。

 
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※ストリーミング放送: 
 NHK カルチャーラジオ 歴史再発見  『ケネディと日本』 
  http://www4.nhk.or.jp/P1927/28/

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2017年9月 1日 (金)

稲刈り/シオカラトンボ共食い

 9月の始まり。 
 公園の林地では,ニイニイゼミはもちろん、アブラゼの声は少なくなって、中にはまだミンミンゼミの声も混じって聞こえていますが、もっぱらツクツクボウシの大合唱になりました。
 また近隣の自然林保全地ではヒグラシの声が多く聞かれるようになりました。
 当地の気温はこのところ一ヶ月ほども行きつ戻りつと、乱高下するおかしな天候。

 また先月末から小笠原諸島付近に居座り続けていた台風15号も、このあと明日(2日)からは北寄りに進路を変え、速度を速めて日本の東を北上するとの予想。9115

 ともかく変調の続く自然界ですが、世界の人間界にも何か文字通り人為的な変調ばかり起きている感じのする昨今です。

 
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 近郊で、例年より遅れていた稲刈りが始まっていました。

 これまでなら、稲刈り時期より早めに近くまでやって来て、,稲刈りが始まった田圃があると、待ち構えていたようにコンバインにまとわりつくチュウサギの姿を普通に見かけたものでしたが、本日は1羽も見かけませんでした。
 これも異変?

 
●稲刈り始まる。
 刈り取りが始まった稲田の道路反対側に、これまで見たこともないほどの雑草に埋もれていた稲田があって、聞くところによると「飼料用米」の田圃だという。
 はじめて知りました。91

 
●シオカラトンボ:
 ・刈り取り前の稲田や周辺にはシオカラトンボが世代交代の儀式をしている姿がよく見られます。Img_5302

Img_5265

 
●シオカラトンボの共食い:
 たまたま、目前を横切って、何かを咥えて稲にとまったシオカラトンボがいたので、望遠レンズでのぞいてみたら、シオカラトンボ♂が貪っていたのは、なんとシオカラトンボ♀。
 初めて記録したシオカラトンボ共食いの光景でした。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_5142

Img_5138

Photo

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