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2018年6月 8日 (金)

ムラサキカタバミ

●ムラサキカタバミ:
 根絶困難な雑草仲間の1つ。
 数年前までは、庭に生えて来る雑多な雑草のなかに、来歴不明のムラサキカタバミは数本あっただけでした。
 その後、気がつくと一昨年あたりから一気に、庭植えの園芸植物をはじめ、他の雑草仲間を凌駕するような勢いで大株が目立つようになってしまいました。
 昨年秋には、かなり丁寧に目に付く株はシャベルで掘り起こして除草したはずなのに、今シーズンも再び大繁殖。
 5月になってから少しずつですが“意地になって”、他の庭植え植物や雑草と絡み合い、混じり合いながら大きな葉を広げている大株を見つけ次第、混生する園芸植物の一部も犠牲にしながら掘り起こして除草をしています。

 ・掘り起こした大株の一部例。
 (生ゴミとして焼却処分に出すために、絡みついている泥の付いた細根の塊を落とし、数日天日に曝して乾燥させますが、その間に、木子(きご)がポロポロ脱落します。)R0017481

R0017482

 
 しかし一雨の後しばらくすると、地上部はきれいに見えていたところに、再び小さな葉をつけた1本の短い茎が立ち上がっているのでその地下に鱗茎が隠れていることが分かり、掘り起こし除草。
 掘り起こしたものをコンクリート地面に置いて泥を落としてから箒で掃き集めている際に、多数の木子が泥土と混じって脱落してしまったようでした。
 その際には気がつかなくて、木子の混じった泥土は地面に播いてしまったのでした。R0017564

 わざわざ”種まき”をしてしまったことに気付いた時は後の祭り!
 その様なことも繰り返しで、なかなか根絶は難しいのです。
 
※ムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属): 
 南アメリカ原産。関東~西日本各地に広く帰化している迷惑雑草で、環境省指定の要注意外来生物の1つ。
 根絶が難しい理由は以下の通りです。
 地上部にはハート形小葉の3枚の複葉が付いた細長い葉柄と、花を咲かせる花柄だけが伸びあがっています。
 手で引っぱると至極簡単に地上部が取れて、直ぐに何も見えなくなるため、一見、草取りはきわめて簡単。
 しかし、地下にしっかり次の大繁殖の準備は出来ているのです。
 地下には鱗茎があり、その下部には太いやや透明感のある「牽引根」が出ています。
 そしてこの牽引根と鱗茎の間には“木子”(きご:鱗茎の分球した小球根) がびっしり付いて出来ていて、それが外力などでポロポロ外れるとすぐに発芽して旺盛な繁殖力を発揮し、駆除困難な迷惑雑草になるのです。
 なお鱗茎(親球)の真下に出来た太い“牽引根”はその後で縮むことによって、親球が地上に押し出され露出するのを防止する”引き戻し機能”を果たしているそうで、その際に親球の周囲に付いていた木子が外れて散らばることでも増えるらしいです。

 
 ・うっとうしさのおまけとして、夏場になると葉裏にカビの一種、サビ病菌によるサビ病(黄色い粉状斑)が多発し、見た目の不快感も増幅するようになります。R00175761

 
 ・あえて弁護すれば、葉の間から伸びあがった花柄の先端の散形花序に数輪の淡赤紫色の花をつけて、雑草の花としてはそれなりにきれいです。R0017458

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