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2018年9月

2018年9月30日 (日)

暑かった夏とその後(その2)水田雑草/ムクロジなど

 28日に起きたインドネシア中部スラウェシ島の大地震(M7.5),それに伴う津波の犠牲者が増えるばかり。心が痛みます。

 
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 朝から付けっぱなしのラジオ。
 刻々と伝えられる台風24号のニュースを聞きながら、各地の被害が最小限に収まるよう願うのみ。
 当地は今夜半から未明にかけて”記録的な”暴風雨に見舞われるという予報。万端怠りなく過ごさなくては。

 
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 過去ログの続きです。

 9月中旬、前半は曇り/雨が続く不安定な日が続いていました。
 曇り空の下、運動のため散歩コースを一周した際に目にした水田や道端の雑草、またフィールドや民家のお庭で見かけた果実などです。
 秋の訪れを実感したことでした。

●水田雑草:
 中旬にはほとんどの田圃で稲刈りは終わっていましたが、品種が異なるのか、まだ刈り入れされていない1枚の田圃の畔際に、おなじみの水田雑草が伸びだしていました。(→数日後の晴れた日に、雑草もろとも稲刈りは終わっていましたが。)

 ・コナギ
  数株が稲株の間に生えていましたが、蕾や花は見られませんでした。1img_2588

 
 ・キクモ
 あまり大きくはなりません。花芽は見かけませんでした。2img_2589

 
 ・ミズワラビ
 定番のシダ植物。3img_25913

 
 ・イボクサ
 しみじみ見ると花は意外にきれいです。44r

 
●道端の雑草:
 ・マルバアメリカアサガオ
 金網フェンスに絡みついて繁殖し、除草に手間取る雑草仲間。5img_2608

 
 ・ノアサガオ
 繁殖力旺盛ですが、種を付けることは少ない外来種の多年草。6

 
 ・ツルマメ
 他の雑草に絡みついて覆うように繁茂していました。
 本種は大豆の原種ではないかと言われています。7

 
 ・クズ:
 恐ろしいばかりの繁殖力で、排水路の擁壁法面を覆い尽くすように繁茂していました。
 その割には花の数は少なかったように思います。(秋の七草の1つなのですが・・・)8

 
 ・ヘチマ:
 どうしてこのような状況に到ったのか見当が付きませんが,農道水路沿いの低い金網フェンスに沿って、多数のヘチマ(果実)がぶら下がっていました。
 余計な心配ですが、その後誰かが、どうにかされるのでしょうね。9img_2616

 
 ・オニグルミ:
 川岸に自生して大きくなったオニグルミの樹ですが、風雨に曝されて太枝が折れたりしてすっかり樹勢が衰え、もう枯れるのではないかと思うようなみすぼらしい樹姿になっていました。
 今夏、どういうわけか予想外の実成です。10

 
 ・ムクロジ結実:
 民家の道路沿いにあるお庭の樹です。まだ青い実ですが、秋の訪れを感じさせてくれます。11

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2018年9月28日 (金)

暑かった夏とその後(その1)ツルボなど

 ”東京には青空が広がっている、今日は全国的に広く晴れるが沖縄には台風24号接近”という早朝の目覚ましラジオに起こされて、雨戸を開けると外はヒヤッとする程の冷たい濃霧で外気温度は14℃。
 それでも予報どおり、徐々に霧が晴れてきて9時前くらいから日差しと青空が増えて来ました。
 室内でも肌寒いので長袖シャツに,薄手のジャンパーという有様で、あらためてあの暑かった夏が終焉を迎えたことを実感したことでした。
 ここ数日ぐずついた肌寒い数日だったので、今日は溜まっていた洗濯物の洗濯日和に。
 日中は夏日になりました。Img_2886

 
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■暑かった夏の想い出。
 (画像はクリックで拡大します。)

 ・8月下旬に除草が終わって、”枯れ草風景”が広がっていた池周辺の草地も、1img_2161828

 
 ・9月中旬には再び青草の茂る風景に”復元”しました。2img_2719

 
 その緑の中に、除草機が頭をかすめて通り過ぎた後に急速に伸び上がったヒガンバナの一叢が赤い花を開いて際立ち、
●ヒガンバナの一叢:3img_2718

 
 また近隣の草地では今まで見かけたことがなかったツルボの一塊も伸び上がっていました。 (山地で一度観察したことがありました。)
●ツルボ(ユリ科/ヒアシンス科):4img_2842

5img_2843

6img_2843trm

※本種は人の手が入る日当たりの良い草地や畦道、土手などに生えることが多く、地下に、径2~3cmほどの偏球形で、外皮が黒褐色の球根(鱗茎)を持つ多年草です。
 初秋に、葉の間から細長い花茎を20~30cmほど垂直に伸ばし、その先端に総状花序をつけて、小さな淡紅色の花を密に開きます。細い花被片の6弁花です。
 花径の途中に葉はなく、花序は細長い円筒形で、基部に総苞はありません。 花は下から開花して行きます。
 葉は根出状に出て長さ10~25cm、幅は4~6mm、線形で厚く軟らかい葉質で、表面は浅く凹んでいます。
 葉は1年に2回出ます。まず春に5~10枚の春葉が出から夏に枯れます。2回目は初秋で、2~3枚の葉が出ます。この葉の向かい合った間から花穂が出て、開花します。
 花期は8~9月、分布は日本各地。

 いずれも、盛夏には大型の夏草叢に埋没していたものが、除草されて日当たりが得られたことで一挙に顔をのぞかせたのでしょう。

 
 ・盛夏には姿を見ることが少なかった昆虫類ですが、遊歩道のところどころに
●セスジスズメ幼虫や、7img_2723

 
●トノサマバッタなどが少しずつ這い出していたり、8img_2721

9img_2722_2

 
●草地にはヤマトシジミが見られたりしました。10img_2770

 
 ・8月中に収穫の終わっていた稲田には、その後の高温と“適当に”降った雨のおかげ(?)で、9月中旬には2番穂が大きく伸び出して豊作もように。11img_2882

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 猛暑に耐えて、当地の今年度お米の作況指数も“やや良”(の予測)という。

 
 その様な田圃に、別に2番穂に興味があるわけではないらしい
●コサギや、13img_2832

 
●アオサギがポツネンと佇んでいる姿もありました。14img_2853

 
●またケーブルには、山地から里に下りてきたモズが一羽とまって高鳴きをしている姿も見かけました。15img_2837

 ようやく秋の跫音がはっきり聞こえるようになりました。

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2018年9月27日 (木)

サツマノミダマシ(クモ)/ハゼノキの実

●サツマノミダマシ(薩摩の実騙し)(コガネグモ科ヒメオニグモ属):

 サンゴジュなどの植栽されている草地の葉上で休んでいました。 
 緑の葉上でも目立つきれいな黄緑色の“かたまり”に見えて気がついたもの。
 (画像はクリックで拡大します。)(2018.9.18撮影)
Img_2735

Photo

 
 ・なお、とてもよく似た近縁種の「ワキグロサツマノミダマシ」が存在するということなので、撮影後に、ポケットにあったゴミ袋で捕獲して持ち帰り、シャーレに入れて”ワキグロ”の名前のような腹部側面が黒褐色ではないことを確認した後、元の生息場所に戻しました。R0018477

4r

※体長は♂:8~9mm、♀:8~11mm の中型で、腹部が黄緑色の綺麗なクモ。
 日当たりのよい草地や森林までさまざまな場所で見られる。
 頭胸部はやや縦長で褐色を帯びる。
 歩脚は全体に褐色を帯び、各節の末端は濃くなる。歩脚の体に近い部分は緑っぽくなることもある。
 腹部は全体に鮮やかな黄緑色の卵形で前方がやや幅広いが、角張ることはなく、腹部前方から側面に沿ってV帯状の黄色い線がある。
 夜行性で夜間に円網を張り、虫を捕食するが、日中は網をたたんで葉上で休んでいる。
 和名のサツマノミダマシは、見かけが一部の地域で“薩摩の実”と呼ばれる(=ハゼノキの実)に似ていることから名付けられたとのこと。
 出現時期は7~9月、分布は本州、四国、九州。

 
※ついでに:
 ハゼノキの果実:
 旧家の屋敷林地にハゼノキがあり、実をつけていましたので、”薩摩の実”の参考までに掲載。
 未熟果は黄緑色で、熟したものは淡褐色になっていました。
 (画像はクリックで拡大します。)(2018.9.19撮影)1img_2818

6r

 クモに似ているでしょうか?

※ハゼノキ(櫨の木)(ウルシ科ウルシ属):
 単に「ハゼ」とも言う、雌雄異株の落葉小高木。
 果実は「薩摩の実」とも呼ばれる。 
 秋に直径5~15 mmほどの扁平な球形の果実が熟す。
 果実の表面は光沢があり無毛。
 未熟果実は緑色で、熟すと淡褐色になる。
 古くは、脂肪を含む果実から木蝋が採取されて和蝋燭などの原料として利用された。  
 また果実は、野に食べ物が乏しくなった冬期に鳥の好む食糧となり、種子散布されて分布域を広げている。

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2018年9月26日 (水)

キンモクセイの香りが漂いはじめる

 今日は室内でも上着を着ないと寒い程の一日。
 “28℃が涼しかった”あの酷暑の夏は何だったのかと思うほど。

 午後所用で外出した時に、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってきました。 
 帰宅後わが家の庭の樹をのぞいて見ると、まだが開花していませんが、先日まで硬くて緑色だった蕾が橙色になっていて、微香がするようでした。

●キンモクセイ蕾膨らむ。R0018565_1

 
●ツリバナの果実、熟しはじめる。R0018600

 
●ヤブラン開花始まる。
 丈夫な山野草で、夏の猛暑などものともせずに葉を茂らせて大株になったので、9月中旬に伸びた葉をばっさり切り落としていたら,花穂が立ち上がっているのに気がつきました。
 その後も順調につぼみが膨らみ、開花が始まりました。
 丈夫なものは丈夫。見習いたいものですが・・・R0018573

 
●フヨウ:
 ほとんど毎日、天候に関係なく、こまめに一日花を開き続けています。
 夕刻には萎みはじめ色が濃くなり、翌日には落下します。R0018572

 
●ロイヤルハイネス:
 樹勢が弱るのを防ぐために、大きくなりかかっていたつぼみを何度も切り取っていたバラでしたが、9月中旬に突然のように大きくなっていた蕾に気がついて、切り取った枝を花瓶に挿しておいたところ,小振りながら開花したロイヤルハイネスです。R0018378_1

 
■午後の天気ニュース/予報では、富士山初冠雪、9月の観測は6年ぶりとのこと。
 明日の当地は最高気温17℃との予報。
 また台風24号が次第に進路を東寄りに変え、週末から日本列島を直撃するおそれが出て来たという。
 お天気は、まだまだ神様の采配に素直に従うしかない時代です。
 今後の台風情報に注意して、早めの対策を心掛けなくては。

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2018年9月22日 (土)

ゴマダラチョウ

 先の過去ログの続きです

 若枝に虫こぶの「クヌギエダイガフシ」が多数できていた池端植栽のクヌギ小木を覗き込んだ際に、ゴマダラチョウがいるのに気がつきました。

●ゴマダラチョウ:
 何をしているのかとそっと近寄ってみると、虫こぶができた枝に、樹液かどうか不明ですが小さな白い塊のような分泌物が付着していて、その傍にナミテントウが2匹くっついていて、その白い塊に黄色い口吻を伸ばして差し込んでいたのでした。
 樹液?の吸汁に来ていたのでしょうか。

 ・ゴマダラチョウ:
 上から見下ろしてみたら、虫こぶの上に止まっていた。
 何をしているのか。1r0017789

 
 ・葉が邪魔で、アングルを変えて見下ろしてみた。
 下方に黄色い口吻を伸ばしていた。
 近くにナミテントウもいた。
2r0017789

3r0017789

 
 ・様子が分からないので今度は下方から見上げてみたら。
 白い分泌物が付着していて傍ナミテントウ2匹、その左奥に(ピンぼけで判然としませんが)ハエの仲間がいて、分泌物の中にゴマダラチョウが伸ばした黄色い口吻が差し込まれていた。4r0017789

 
 ・もっと近寄ったらゴマダラチョウは飛び立った。
 2匹のテントウムシは動かない。R50017789

 時はあたかも「西日本豪雨(平成30年 7月豪雨)」による大災害に見舞われていた真っ最中。
 その暴風雨の僅かなすきまの1日、当地で目にした小さな自然の世界。

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2018年9月21日 (金)

クヌギエダイガフシ(虫こぶ)

 過去ログです。

 7月初旬、草原に植栽されているクヌギ小木(環境が悪くて大きくならない)に新しくできた黄緑色の虫こぶ(虫癭)「クヌギエダイガフシ」が多数できているのを見かけました。

 新しい虫こぶを目にしたのは初めてだったので記録に。

●クヌギエダイガフシ:
 虫こぶは“クヌギエダイガタマバチ”の寄生によって、クヌギの若い枝組織が異常な成長をすることで形成されたものです。
 タマバチが産卵管を植物体に差し込み、内部に産卵し、初めのうちは目立ちませんが、孵化した幼虫が蛹へと生長していく間に大きく膨れあがり、色づいていきます。
 外観は直径2cmほどの、ほぼ球形で、軟毛が密生したイガ状の突起が群生していて、果実のようにも見えます。
 単独で出来ている場合と群生して繋がって見える場合があります。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo

 
 ・8月下旬に見た時、外観は褐色に変化していました。Photo_2

 なお、その後は観察していません。

 
※「クヌギエダイガフシ」は『単性世代の虫こぶ』で夏(7~8月)に形成されます。
 虫こぶ中のクヌギエダイガタマバチ幼虫は9月頃にサナギになり、10月に羽化し、穴を開けて外に出ます。
 この時出てくる成虫(クヌギエダイガタマバチ)はすべて雌で、雄は出てこないそうです。
 この成虫は秋から春先にかけてクヌギの”雄花の冬芽”に産卵します。
  そして、これによりクヌギの“冬芽”の雄花が展開する時に形成される虫こぶは、夏期に若いエダに形成される虫こぶとは外観も名前も異なり、「クヌギハナコツヤタマフシ」と呼ばれ、『両性世代の虫こぶ』になるのです。(こちらはまだ観察したことはありません。)   
 この虫こぶ(クヌギハナコツヤタマフシ)からは、雄と雌が出てきます。
 そして交尾するとクヌギの若枝に産卵するという2世代交代を繰り返しているという、何ともふしぎな生きものの世界です。

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2018年9月19日 (水)

ヒバリ

 今日あたりはようやく朝晩は涼しさをはっきり感じられるようになり、晴れ上がった日中は残暑が厳しいものの、秋の訪れも感じることができました。

 
 8月初旬の過去ログです。

 気象観測上も異例ずくめの暑くて荒れた天候となった7月が終わり、暑さ本番の8月スタート。
 当地は予報のとおり猛暑日が続きましたが、中でも、特に初日(8/1日)から5日まで連続して体温越えの酷暑に見舞われました。
 その様な最中、閉じこもり解消のため、救急車のお世話にならないよう万全の準備をして午後から外出。
 ・池周辺では、朝から行われていた大型雑草の草刈り作業が一段落して、後片付けをされているところでした。
 (画像はクリックで拡大します。)82

 
 ・その現場から少し距離のある草地にヒバリが1羽、大きく口を開けたままで、声を立てるわけでは無く、喘ぐように草原を歩き回る姿がありました。82img_1934_2

82img_1934_3

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 ・その2日後、青みの残っていた草原は連日の高温と乾燥によりすっかり枯れ野原の様相になっていましたが、やはり喘ぎながら歩き回っていたのは1羽のヒバリでした。2_1

2_2_2

2_3

 餌になる昆虫類の姿もめっきり減り、安住の場所でもなくなった草原を歩きまわる気の毒な姿でした。
 生きものはみんな堪え忍んだ8月。

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2018年9月17日 (月)

2018 第103回 二科展〈9/17会期最終日〉

 日中は最高気温32℃と真夏日になり湿度が高く蒸し暑く、夕刻には弱い雨になった1日でした。

 本日が会期最終日という二科展に、知人が出展している写真部門の観賞に出かけてきました。Img_1929

 
 ・早めに出かけて展示会場には開場数分前に到着。待ち人数人。Photo

 
 写真には動植物を素材にした作品も多数展示されていました。
 当然ながら、生物生態学的な、また図鑑に掲載するような学術資料写真とは次元の異なる芸術的な視点と感性で捉えられた作品です。
 堪能しましたが、展示数が多数で、劣化した足腰・目が疲れました。
 (なお会場は全部門撮影禁止で,写真はありません。)

※ 2018第103回 二科展:
 HPによれば 会期:9月5日~17日、会場: 国立新美術館(六本木)
 ・4部門(絵画・彫刻・デザイン・写真)の作品状況

        絵画部  彫刻部 デザイン部  写真部
 搬入点数  2,479点    52点   868点    14,499点 
 入選者数    694名    45名   280名     851名 
 内初入選      88名    8名   111名       197名 (http://www.nikaten.com/nikaten_info/103nikaten/103acc_toukei.html)

※〈特別展示企画:第103回コラボ展示 *会員有志によるコラボ展示4回目。テーマは「ネコ・イヌ・花」で昨年と同じ〉

 *本展開催後は京都、大阪、広島、鹿児島、福岡の各都市で巡回展を予定している。
 大阪展示会期:2018/10/30~11/11 会場:大阪市立美術館

 
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▼まったく無関係の余談ながら、圧倒的に若い人が多かった「JOJO展」の方は既に長蛇の列。
〈チケット販売方式〉のせいのようです。Jojo

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7月中旬の公園林縁で/コナラ樹液に集まる昆虫

 過去ログです。

 異様な暑さの続いていた7月中旬、体温を超えた猛暑日の公園で。
 じっと立っているだけでも、汗が噴き出してくる、むせかえるような湿熱に包まれた公園林地。
 当然ながら人気は無く、セミの鳴き声なども皆無でした。

 樹液を求めて常連の昆虫が集まってくる”樹液酒場”になるコナラの樹表面はカラカラに乾ききっていて、目視した限り、樹液が浸みだしているような割れ目は見当たりません。
 その様な状態下にも、樹液を求めて数種の昆虫が集まっていました。
 当然ながら個体数は僅かで、また普通は一番幅をきかせて”樹液場”を占拠するスズメバチの仲間の姿はまったくありませんでした。

●コナラに集まるチョウや甲虫など。Img_1787

 
●樹皮に貼り付くようにしていたアカボシゴマダラ、ゴマダラチョウ、シロテンハナムグリ、ヨツボシオオキスイ。
 チョウはいずれも黄色い口吻を伸ばして樹液を吸って(探して?)いる様子でした。Img_1815_1

 
●キタテハ、ヨツボシオオキスイ。Photo

 
●コムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、シロテンハナムグリ。
 コムラサキも吸汁しているようでした。
Photo_2

 
●ヒメジャノメ:
 こちらは樹液や花に来ることは無く、林間をヒラヒラ飛び回りながら、公園にたむろしている野良猫の糞や、腐った果実などに集まります。Img_2071

 なおその後、やはり暑かった8月が終わる頃まで何回か公園に行きましたが、いずれの姿も見かけることはほとんどありませんでした。

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2018年9月16日 (日)

7月中旬の池端で

 過去ログです。
 「平成30年7月豪雨」の後、日本列島は太平洋高気圧に覆われ晴れて厳しい暑さとなり、中旬の14日から26日は全国100地点以上のアメダスで猛暑日が続き、記録的な高温になりました。
 特に東日本で月平均気温は平年差+2.8℃と、1946年の統計開始以来、7月で1位に。

 その様な天候の下、日中は外出もままならなかった7月中旬の当地でしたが、閉じこもり解消のため、時折、歩きに出かけた蒸し暑い池の端で。 
 降雨の割には池の水位はさほど上がりませんでしたが、水際の草地は一段水没したままに。

 その近辺で見かけた生きものの姿でした。

●ホオジロ:
 草原環境変化のため餌になる昆虫類が少なくなり、野鳥の姿もほとんどなくなった草原広場でしたが、池の堤防沿いケーブルに止まって、呼んでも答える相手もないままに、囀り続けていた一羽のホオジロ。Img_1738

 
●イチモンジセセリ:
 風雨を避けるように池端の案内板に止まっていた個体。
 個体数も随分少ない今シーズンです。Img_1741

 
●ヒメアカタテハ:
 水際の採石敷き面に止まって、傷んだ翅を広げていたヒメアカタテハ。Img_1749_2

 
●タナゴの仲間:
 命尽きて、透明度の低い水面に浮かんでいた1匹。Img_1751

 
●ヘラブナ(多分):
 本来は草地の場所。数匹が、あたりの水没したオオイヌタデの根元をバシャバシャ水を撥ね上げながら探っていました。 
 釣り人が投げた餌でも打ち寄せられているのでしょうか。Img_1754

 
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■余談:
 今朝(16日)のTV・ワールドニュースを見ながら。

●台風22号は日本列島には大きな影響を及ぼさずに通過していきましたが、フィリピンの東海上で、猛烈に発達して一時的には905hPaまで気圧が下がって今年最強の台風となり、およそ3日間、猛烈な勢力を維持しながらフィリピンに接近。
 そして心配されたとおり、昨日15日にフィリピンに大災害をもたらしながらフィリピンのルソン島を通過。
 被災映像を目にすると、災害列島日本の実情とオーバーラップして胸が痛みます。

 その後も強い勢力を保ちながら本日16日には暴風域を伴ったまま香港の南を通過して、夜には中国南部に上陸する予想で、現地では警戒レベルを最大限に引き上げて防災対応をすすめているとのこと。(16日午後6時現在情報)
 被害が最小限になることを祈るのみ。

●ハリケーン「フローレンス」:
 同時的にアメリカを襲っているハリケーンでも記録的被害が懸念されているなど、猛威をふるう暴風雨ですが、

■ハリケーン:
 太平洋(赤道より北で、東経180度より東)、大西洋。
■サイクロン:
 インド洋、南太平洋。
■台風(タイフーン):
 東アジア周辺の太平洋(赤道より北で、東経180度より西)。
 
 気象専門学者によれば、そのいずれもが“凶暴さ”を増しているのは地球温暖化の影響であることに間違いないという。

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2018年9月15日 (土)

夏の水辺のトンボ5種

 時期遅れの過去ログですが。

 当地(関東)の梅雨明けは6月29日と記録的な早さで、その後直ぐに「平成30年7月豪雨」(6月28日~7月8日頃にかけて、台風7号および梅雨前線等の影響により、西日本を中心に北海道や中部地方など全国的に広い範囲で記録された集中豪雨)、さらにその後続いた異常気象とされる猛暑に見舞われた今夏でした。

 なぜかは分かりませんが、この夏は、トンボの種類も数も少ないものに終わりました。
 お盆の頃には最盛期を迎えるはずのウスバキトンボ(精霊トンボ)は、ほとんど姿を見ることがありませんでした。

 以下は、7月初旬、用水路や池などの水辺で見かけた少数ながら、おなじみのトンボです。

●ハグロトンボ:
 ・用水路にいた♂:Img_2265

 
 ・わが家に飛来した♀。翅が損傷していた個体:Img_22258

 
●コシアキトンボ:
 用水路沿いの草地で。Img_1483

 
●ウチワヤンマ:
 池で。ごく少数しか観察できませんでした。Img_157278_2

 
●コフキトンボ:
 池で。こちらもごく少数でした。Img_1631_3

 
●シオカラトンボ:
 ・♂池端の草地で。相対的には多いですが、例年に較べると明らかに少数でした。
  過去には田圃の水路でも比較的多く目にしていましたが、それもほとんどありません。Img_1589

 
 ・♀個体:
  8月下旬の夕刻、庭に飛来してネットに静止していた個体。R0018321

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2018年9月13日 (木)

チュウサギ稲田に集合

 朝から曇天の怪しい空模様だった先日(9/10)の午後3時前のこと。
 通りかかった近くの田圃で、1ヘクタール程ある一枚の稲田だけでコンバインが稼働していました。(下の画面一番奥の田圃です。)
 そしてその稲田のまわりに50~60羽のチュウサギが集合して、コンバインの動きにあわせて右往左往しながらまとわりついているのを見かけました。
 随分久しぶりのことだったので、しばし観察。

 ・手前一列の集団が居るところから奥が刈取り作業中の稲田で、手前の稲叢は別の田圃です。
 (以下の画像はクリックで拡大します。)1img_2575

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 コンバインが収穫した籾米を途中で1度、農道で待機していた運搬車へ移送しに行きました。  
 そしてそれが終わり運搬車が走り出した途端に、驚いたチュウサギ群が一斉に舞い上がりました。
 しばらく上空を旋回していましたが、再び舞い戻ることは無く、やがて遠方に飛び去ってしまいました。

 
 ・見上げた空には暗雲が立ちこめ、肌寒い風も吹き出し、聞こえてくる雷鳴に恐れをなして、閑人も早々に退散したことでした。7img_2585

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 ・余談ながらその後30分ほどで突然の激しい雷雨。9154015

 40分間ほどで通り過ぎていきましたが、多分その日のうちに稲刈り作業は終わらなかったことでしょう。

 
 ・2日後通りかかった時には、田圃にぬかるみが残っていましたが、稲刈りは終わっていました。
 農家も大変です。10img_2593

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2018年9月12日 (水)

尺取り虫

 酷暑と荒れ模様の続いた夏を何とか乗り切った地植えの園芸種ニイタカホトトギスの一株が、現状では花芽もつきそうにはありません。
 その株の葉は暫く前から何者かに囓られていたのですが、今朝方ふと気がつくと、葉に二本の不自然な“薄緑色のつま楊枝”がくっついているのに気がつきました。R0018388_2

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 後脚(2対の“いぼ脚”)で体を支え、頭部まで全身を真っすぐに伸ばして静止し、小枝に擬態している2匹の尺取り虫でした。
 “長さや太さ”はツマ楊枝ほどですが、種名などは分かりません。

 
 ・小枝に擬態した尺取り虫:R0018389_2

 
 ・体を支える後脚(腹脚1対と尾脚1対):R0018390_2

 
 ・頭と胸脚3対:R00184123_2

※尺取り虫(シャクガ科のガの幼虫):
 シャクガ科の幼虫は、前脚(胸部に3対)と、後脚(腹部の2対の”いぼ脚”、すなわち後部腹節の「腹脚」1対と末端腹節の「尾脚」1対だけ)しかなく、また前脚と後脚はかなり離れています。
 このため移動する際にはまず前脚を(掴まっていたところから離して体を真っすぐに伸ばしながら前方の基物に掴まり、次いで後脚を離し、体を逆U字型に曲げながら前脚の位置までひきつけます。
 この動作の繰り返しで前進(移動)しますが、その動きがあたかも“長さを測っている”ように見えるため「尺取虫」と呼ばれています。

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2018年9月 5日 (水)

チュウサギ、チュウダイサギ、アオサギ

 台風21号が猛威をふるって通り過ぎていきました。
 過去の経験が大分生かされてきてはいるようですが、まだまだ減災の努力が必要のようです。

 ・過日のこと。
 短時間ながら雷雨が続いたせいで、早くに稲刈りの終わっていた車道沿いの田圃の一枚にはところどころに水溜まりが出来ていました。

 その田圃の一番奥の方に、4羽のチュウサギが飛来して餌をついばんでいるのを目にして珍しく”レンズを向けました。Photo

 以前なら、必ず、稲刈りが始まった田圃周辺には、コンバインにまとわりつくようにして、稲叢から飛び出してくるバッタやカエルを補食するチュウサギの姿を目にしたことでしたが、一昨年あたりからバッタやカエル、またザリガニなどの姿がめっきり減ったようで、そのような光景が見られなくなっています。

●チュウサギ:Img_2509

 ・ 今回捕食していたのは、確認できた限りすべてドジョウ。
 何が原因でこのような変化が生じているのか・・・

 ・小物の場合は一気呑みです。Photo_2

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 ・嘴に絡むほどの大物ドジョウでは呑み込むのに大分手間取っていました。4

 
●アオサギとチュウダイサギ:
 同日、雨で少し水位の上がっていた池にはアオサギが1羽、暇そうに佇んでいて、近くにはチュウダイサギが水辺をゆっくり歩きながら餌採りの様子。
 しばらく見ていた限り、捕れなかったようでした。

 ・アオサギ:Img_2536

 
 ・チュウダイサギ:Img_2543

 
 ・チュウサギとチュウダイサギの比較:
  チュウサギ(左列)では口角(目の下のくちばしが合わさった線)が目の下で止まっているのに対し、チュウダイサギ(右列)の口角は目の後ろまで伸びているのが決め手です。
 (なお、名前の通りチュウサギの方がチュウダイサギより小さめで、嘴も首も短めですが、別々にいる時には判定が難しいです。)Photo_3

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2018年9月 1日 (土)

ミズワラビ

●ミズワラビ(ホウライシダ科ミズワラビ属):
 近郊の水田地域で見かけられるシダの仲間のミズワラビです。
 ミズワラビは生育状態によって葉の形が大きく異なり、知らなければとても同じ植物とは思えないほどです。Img_2287_2

Img_2287_3

Img_2287_1

 一時期に較べて随分少なくなりましたが、今でも少し探して歩くと見つかります。 
 稲刈りが終わり、すっかり乾田化してしまうまでは残っています。

 本種は水田や浅い池沼に生育する一年生のシダ植物。
 その昔は水田地域にごく普通に生育し、食用にされこともあるそうですが、近年は稲作の水利環境変化や除草剤などの影響により激減し、分布地域によっては絶滅危惧種に指定されるようになっています。
 生育期間は6~12月。胞子で繁殖。分布は新潟、関東以南。
 なお、環境省のレッドデータには登録されていませんが、都道府県のレッドデータで、例えば埼玉県では絶滅危惧IB類(EN)などに指定されています。  (http://www.kurosan.sakura.ne.jp/indexRDB.htm
 

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