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2018年12月 1日 (土)

キリ(桐)の果実とフリルのある種

●キリ(桐)の果実とフリルのある種:

 農道沿いにさして広くもない畑(貸し農園)があり、道路境界の畑側に数本のイチョウが植栽されていて、その一番端に、1本の(自生ではないかと思われる)キリ(落葉高木)の小木があります。  
 農作業の邪魔になるようで、いつも極度に枝を切り詰められているため、ほとんど大きくはなりません。
 切り倒されないだけマシとおもう樹木ですが、毎年花を付け、果実が実り、そして今は果実が開裂して、風のある時には中にある種を飛ばしています。
 (以下の画像はクリックで拡大します。)2

 
 この時期としては、晴天無風で暖かすぎる日々が続いていますが、今日は午後から珍しく強めに風が吹いていました。
 イチョウの葉もまだ黄緑色のものが目立ち、きれいな黄色にはなっていませんが、それでも風に煽られて少しずつ道路端にも落ち始めていました。
 そしてたまたま、通りかかった際に、キリの脇で、畑仕事をしている男性が居たので、仕事の邪魔をして済まないけれど,果実を1つ頂けませんか、と声をかけました。Img_3375

 
 ああ、いいですよ、と即座に傍らの竹棒で、果実をコツンと叩いて落としてくれました。
 コン!と、棒が当たった瞬間、果実の開裂口からパッと飛びだした一部の種が無風の頭上からフワフワと舞い落ちてきました。
 それに目をとられて、一瞬、果実がどこに落ちたかわからからなかったのですが、ちょうど足元の草むらに転がっているのを見つけて拾い上げ、お礼を言って持ち帰りました。

 ・実際に果実と種を手にしての観察は初めてです。R0019000

R0019003

Photo_2

 種の周辺に付いているフリルは、いかにも風に乗って遠くに旅をする造りになっていると、改めて他の植物の種同様、自然植物の”知恵”に感心しました。

※キリ:
 葉が展開する前の5月、枝先に大きな円錐花序を立て、淡紫色の花を多数付ける。
 花後に果実が出来、大きく生長する。果実はさく果で長さ3~4cmほどの卵型、先端は尖っている。
 さく果内部は2室にわかれていて、初冬になって2つに裂開するが、割れた果皮は完全には開かず、半開のまま翌春まで残っている。
 (果実の)胎座には、周囲にフリルのような半透明膜質の翼(長さ2~5mm)が付いた、長さ3~4mmの種子が整然と並んでびっしり付いている。
 種には網目状の、フリルにはプリーツ様のひだがある。
 翼のついた種子は強風が吹く時に、半開している口から風に乗って少しずつほぐれて飛んでいく(風散布)。
 春になっても、量的には少ないが種子は果実の中にこびりついて残っている。

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