昆虫

2017年4月22日 (土)

クロハネシロヒゲナガ♂

 曇天下でしたが寒くはなく、風もほとんどない春の1日。
 急速に雑草が伸び出している堤防の草地。
 セイヨウカラシナに”侵されていない“草地の一画に、イネ科の雑草仲間(ネズミムギと思うのですが・・)が伸び出しています。
 (余談ながら、これまでこの辺りにはほとんど見かけていなかったナガミヒナゲシが、ポツンポツンと橙色の花を開いて紛れ込んでいました。)Photo

 そのネズミムギなどの茎の間を縫うように、見覚えのある小さなガが、白いヒゲを揺らせながら飛んでいるのが目にとまりました。
 今シーズン初見のクロハネシロヒゲナガでした。
 その時には数は少なく、追っかけをしながら何とか撮れたのは3回だけ。
 同一個体なのか、別個体だったのか分かりませんが、今シーズン初見の記録としました。

●クロハネシロヒゲナガ:
 ・ネズミムギ(?)の茎にとまる♂1Photo_2

 ・♂2Photo_3

 ・♂3R0013161_5

※なお、クロハネシロヒゲナガについてはこれまでにも度々記事にしています。
 お暇なら こちら をご覧下さい。

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2017年4月21日 (金)

ハラビロカマキリの仔/ジャノヒゲの種/シラー

 一雨毎に草木、特に”雑草”が急成長する春昨今。

●ハラビロカマキリ(?)の仔:
 午前中草取りや鉢の片付けをしていた折、鉢受けにしていたプラスチックの皿に、茶色で大きさ10mmほどのカマキリの仔がいるのを見つけました。
 今シーズン初見です。
 (4月21日)Photo

 たぶんハラビロカマキリの子供だと思うのですが。
 以前にも3月下旬に見かけた記録があるので1ヶ月以上遅い初見です。
 何処かで大量に孵化した後に、集団が散りぢりになって風に飛ばされてやって来たのでしょうか。

 
 ・あちらこちらに増えすぎた園芸種ハナニラです。
 一度には出来ないので、何回かに分けて引き抜き処分を進めていますが、どうしてこんなに増えるのか・・・Photo_2

 
●ジャノヒゲ(別名リュウノヒゲ)(ユリ科ジャノヒゲ属):
 二十年以上も昔のことです。
 ハイキングに行った里山の林縁に群生してきれいな藍色の種が沢山ついていたのを、少し採取してきました。
 それを日陰になる庭の片隅に播いたものが発芽して成長し、その後どんどん増えてしまいました。
 環境さえ合えば増えすぎて困るほど、丈夫な常緑多年草です。

 今春は、その大株の上に、更に丈夫な園芸種のハナニラが覆い被さって繁茂したため、ハナニラを抜き取っていたら、その下から本種の大株が出てきました。
 そして、その細長い葉の塊をハサミで“散髪”していたところ、短くなった株の根もとに瑠璃色のきれいな種がついた花茎が三本出てきたので記念撮影したものですPhoto_3

 大株に育つと、花茎も瑠璃色の種も葉に覆い隠されていて、長い葉をかき分けて株元を覗いてみなければ、目にすることがほとんどありません。

 
●シラー(Scilla)(ユリ科ツルボ属):
 別の片隅に増えていたジャノヒゲの大株の中からを突き抜けるようにして生えて来たのは、やはり園芸種の「シラー」でした。
 こちらは増えることもなく、消え去ることもなく、忘れたように一株だけ出てきます。Photo_4

 ※原産はユーラシア大陸などの耐寒性球根(多年草)。
 園芸品種として多くの品種が市販されています。
 品種によって花の大きさ、形,開花時期などが異なります。
 主な品種の開花期は3~6月 小型の品種の草丈は5~20cmほど。

 
 ついでに。

●ジュウニヒトエ園芸種(セイヨウジュウニヒトエ)も咲きました:Photo_5

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2017年4月11日 (火)

クビキリギス(♂)

 本日の関東は、冷たい低気圧の通過のせいで、当地も終日冷たい雨が降り、最高気温は10℃に届かず、冬に逆戻り。
 おかげで『沈殿』。

 まったくの余談ながら、 『沈殿』とは、です。
 半世紀以上昔の若かりし頃、登山者も少なかった山登りで、悪天候に見舞われて動くことが出来ず、終日、テントに閉じ込められてひたすら天候の回復を待った日の行動日誌には、一言、 ○月×日:『沈殿』  と表記していました。

 もう山登りなど出来ませんが、いまでもその様な表現が使われているのかしらと、ふと思いついて暇つぶしにネットで検索してみました。
 そして、見つかりました。
 「まったり山楽会ホームページ」  ( http://mattari.sunnyday.jp/KnowLedge/TozanYougo.html#ta  )
 「山の雑学」→”登山用語”の項に記載がありました。
 『沈殿(ちんでん)』:→山中で悪天候のために山小屋やテントから動かずにいること。

 ただそれだけですが、何か懐かしい想いでした。

 
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●クビキリギス♂:
 昨日は晴れて暖かい1日でした。
 汗をかきながら、蔓延りすぎた園芸種球根植物のハナニラを思い切り引き抜いて処分しました。R0013079

 
 片付けをした後の整地や水遣りをしていた時に、日陰のヤブランの上にピョンと跳ねた茶色のものが居ました。
 傍に寄ってみると褐色型のクビキリギスでした。R0013081

 
 じっとして動かないので、掴まえて見ると産卵管がないので、♂の越冬成虫だったようです。R0013092

R0013095

 1月はじめには緑色形の♀を見つけていましたが、たぶん同じように物陰で越冬yしていたのでしょう。

 
 日当たりのハナニラの上に乗せるとしばらくじっとしていましたがやがてゆっくりと物陰に隠れていきました。R0013091

 ♀は無事に冬越しできたかどうか。ともかく安定して暖かくならない昨今では、まだ不活発のようです。

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2017年4月 2日 (日)

モンシロチョウ

●去る3/27 には、短時間ながらも雪が舞いました。Img_0441

 
 その後も、また2日間に渡る冷たい雨降りのまま4月に入りました。
 そして今日は薄曇りからだんだん晴れの天気に。
 自転車で散歩(ポタリング)へ。

 
●堤防脇の農道沿いに30本たらず植栽されているカワズザクラは、もうすっかり若緑の美しい葉桜になっていました。Img_2972

 周辺の草地に黄色い花を開きはじめたのはセイヨウカラシナで、今シーズン芽生えの少なかったセイヨウアブラナは、すでにほとんど花も終わりに近づいています。

 
●モンシロチョウ:
 そんなフィールドには、まだ多くはありませんがモンシロチョウもひらひら飛んでいます。
 なかなか地面には降りませんが、たまたま下りた個体があったので、望遠レンズを向けてみました。
 画像を見ると新鮮な個体なのに、なんとすでに翅に大きな損傷を受けていました。
 まだ獲物のとぼしい小鳥たちに追い回されたのでしょう。Img_2842

Img_2845

 
●さくら:
 近隣のあちらこちらで「さくら祭り」のフィーバーが始まります。
 当方は散歩コースにある、”人影の少ないのが有名らしい”、何の行事もない公園で、気ままなお花見でもしましょうか・・・Img_3025

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2017年3月20日 (月)

3月の里山林縁で見かけたミヤマセセリなどの昆虫類

 3月の”みかも山公園ハイキングコース”で見かけた昆虫類です。

●ミヤマセセリ(セセリチョウ科ミヤマセセリ属):
 たまたま、白い花を下向きに付けたモミジイチゴの花の写真を撮っていた時に、目前をサッと横切ったものがいました。
 目で追うと近くの斜面上方に咲いていた花にとまり、吸蜜をはじめました。
 幸いにもそこは見上げる位置で、被写体は花と共に正面に。

 ただし翅は吸蜜中ずっと半開のままで、この時にワンショットのみ撮れました。R0012734_3ct

 その後は閉じてしまい、ほどなく飛び去りました。名前の確認に使用できたショットはこの1枚だけ。翅の特徴などからミヤマセセリと分かりました。 

 その後も途上の林間で、時折ほとんど黒くしか見えませんでしたが 舞飛ぶ姿を目撃したり、林床に散り敷いた枯れ葉の上に降りて翅をひろげる場面にも遭遇しましたが、一度も撮れませんでした。
 これからしばらくの間だけが成虫の出現時期ですので、観察は季節限定。

※ミヤマセセリ:
 大きさ(前翅の開長)38mm前後。前翅には褐色地に紫灰色の模様があり、後翅の外半部に黄橙色の小斑が多数あるセセリチョウ。成虫は3月下旬から4月にだけ発生し、落葉広葉樹林で見られる。地上近くを飛び、地表に翅を開いてとまるが、落ち葉にまぎれて見つけにくい。
 幼虫の食草は、クヌギ、コナラ、カシワなど。
 出現時期は3~4月、分布は日本各地。
 なお、本種は都道府県によっては、各レベルのレッドリスト対象種に指定されているようです。

 
●ヒオドシチョウ:
 青竜ヶ岳頂上付近の開けた草地を1頭のチョウが飛び回っていました。
 立ち止まってしばらく目で追っていたところ、偶然足元の裸地面に下りて翅を開き、ごく短時間の日光浴体勢に。
 その時のワンショットでした。R0012746ct

 画像を確認して、翅の周縁が損傷したヒオドシチョウの越冬成虫とわかりました。
※ヒオドシチョウ(タテハチョウ科):
 前翅長35ミリ、翅の開長は70ミリほど。
 翅表はくすんだ橙赤色で、黒色の斑点がある。翅裏は地味で枯葉に似た黒褐色、落葉の上で翅を閉じると目立たない。
 雑木林などを素早く飛び、エノキなどの樹液によく集まる。成虫で越冬するので、早春から飛びはじめ、エノキなどの新芽に産卵する。
 幼虫の食草はエノキの葉の他にヤナギ類、ハルニレ、アキニレ、ケヤキなど。
 出現時期は3~6月、9~11月,分布は日本各地。

 
●不明の小さなガ:
 林縁の歩道擬木にとまっていたのを通りがかりに撮ったもの。R0012753

 名前は分かりません。

 
●エゾハサミムシ(ハサミムシ科):
 舗装されたハイキングコースの道端に生えた雑草のタネツケバナを撮ろうとしゃがみ込んだ折に、日光を避けるようにすばやく物陰を伝いながら移動して行く“ハネカクシ”に似た小さな昆虫が目に入ったので、ついでに撮影したもの。R0012759_1

 
 後で画像を確認すると”ハネカクシ”ではなく、腹端に大きなハサミがあるエゾハサミムシと分かりました。
 なおハサミを上に向けて歩いていたので、上から見下ろしたときにはハサミと分からず、写真でもすぐにその様には見えません。R0012759_2

R0012759_3

※本種は大きさ(体長)約15mm。体もハサミも細長い。前翅の肩に黄色い紋があるのが特長。
 短い前翅の下に大きな後翅がたたみ込まれていて、前翅の先端に少し何か見えるのがたたまれた後翅の一部。山間部ではこの後翅を使って飛んで灯火にも集まる。
 出現時期は4~9月、分布は日本各地。

 
●モモブトカミキリモドキ(カミキリモドキ科):
 キジムシロの群落周辺に飛んでいるのを過去にも観察していました。
 今回も見つかるだろうと目をこらしていると、やはり飛んでいました。
 時折花に降りてもすぐに飛び立ってしまい、なかなか撮れませんでしたが、近くの枯れ茎にとまった1匹だけ撮れました。
 脚が太い♂でした。R0012791

 足の細い♀もいたはずですが、こちらは撮れませんでした。< /p>

※モモブトカミキリモドキは大きさ7mmほどのカミキリムシに似た小さな甲虫で、体色は黒く藍色の光沢がある。♂の後肢の付け根は太く、♀は細いので識別できる。
 春先の山地林縁などによく見られ、平地でも普通に見られる。キジムシロやタンポポなど黄色い花に集まることが多い。 
 幼虫は、朽ち木や、枯れたススキの茎の中などで育つ。
 出現時期は3~6月、分布は日本各地。

 
●不明のコハナバチの仲間:
 小さなハチなどもキジムシロノ花に吸蜜に訪れていました。その1枚。R0012794t

 コハナバチの仲間かと思いますが詳細は分かりません。

 
●ビロウドツリアブ(ツリアブ科):
 ・モモブトカミキリモドキを撮ろうとしているときに、キジムシロ群落の上を小さな茶色の毛玉のようなものが移動しながら、時折静止ホバリング、また移動を繰り返しているのに気がつきました。
 (○印)R0012793

 
 ・過去にも別々のところでも何回か記録があったビロウドツリアブで、しばらく追っかけ。
 1つのキジムシロの花に降りたところです。R0012797

 
 ・花に降りても翅はまったく休めることなく、長い口吻の位置を変えながら吸蜜する姿を近接撮影することが出来ました。R0012798ct

R0012803ct

R0012805ct

R0012809ct

 
 ・そこを通り過ぎてから、今度はタチツボスミレの花を肢で掴まえて、ホバリングしながら吸蜜する場面にも遭遇しました。R0012826

R0012826jpg

 高速で羽ばたく翅は写真には写らなかったので、毛玉が花に掴まっているように見えますが、実際には空中停止(ホバリング)して、肢で固定した花の蜜を吸っているのでした。< /p>

※本種は大きさ10mmほど。丸みのある体に細長い黄褐色の毛がたくさん生えた、小さな毛玉のようなアブ。
 尖った長い口吻を持っていて、花から花へと移動しながら花の上や前で空中静止(ホバリング)して(長い口吻で)花の蜜を吸う。
 日当たりの良い林縁などに生息し、都市郊外でも見られる普通種。
 幼虫は、土中に巣を作るヒメハナバチの仲間の幼虫や蛹に寄生する。
 成虫出現時期は3~5月の期間限定、分布は日本各地。

■昆虫界にも小さなハナアブの仲間からガの仲間まで、ホバリングの名手が多く居るものです。

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2017年3月18日 (土)

アシブトハナアブ、モンキチョウ、ベニシジミ

”歩幅の大きな”一進一退を繰り返しながら、もうすっかり春に。

 スギ花粉飛散情報は毎日”非常に多い”ランクに。当分の間はそのままの継続情報。

 散歩コースの田圃道周辺フィールドには例年通り、特に早くも遅くもなく、顔なじみのチョウやハナアブなどの昆虫類が一斉に姿を見せるようになりました。

●アシブトハナアブ:
 ほぼ満開のユキヤナギに飛来して、R0012659_1

 
 蜜を求めるふうもなく、日光浴をするアシブトハナアブ1匹。R001265739

 (※大きさ(体長)12~16㎜、胸に1対の黄灰色の細い縦スジがある。
 腹部は黒く細い黄横帯がある。後肢が太い。 成虫出現期3~11月。)

 
●モンキチョウ:
 畑沿いの堤防南斜面に一斉に飛び出したモンキチョウ。
 ホトケノザで吸蜜する個体。Img_2721

 
 飛んでいたところをベニシジミに追われて地面に下り、静止した別個体:Img_2725

 (※成虫出現時期は3~11月、幼虫の食草はアカツメクサ、シロツメクサ、レンゲソウなどマメ科植物)

 
●ベニシジミ:
 出てきた早々に、モンキチョウと縄張り争いを繰り広げて、近くに来たモンキチョウを追い回す、チビのくせに強気のベニシジミ。Img_2735

 
 モンキチョウを追い払った後に戻ってきて落ち着く別個体。Img_2719

 モンキチョウがひらひら飛んでいるところでは、決まってベニシジミが姿を見せて追い回すという光景が見られました。

(※ベニシジミ:成虫出現時期は3~11月。幼虫の食草はギシギシ、スイバなどタデ科植物。)

 ・なお、モンシロチョウはこの日時には見かけませんでしたが、菜の花(アブラナ)の群生しているところには飛んでいるようです。(成虫出現時期は3~11月、幼虫の食草はアブラナ科のキャベツや菜の花) 

 
 なお余談ながら、本日のY新聞夕刊紙に、東京都心で行われていた気象庁の「生物季節観測」で、対象動植物の1つであった「モンシロチョウ」は姿がすっかり見えなくなって2011年来観測はされていない、ということでした。
 また鳥ではヒバリ、モズなども同様観察対象からはずれ、ツバメも都心では最近の2年間姿が見られていないという。  何か寂しい気もしますが・・・


 ・またヤマトシジミは例年出足はやや遅く、成虫出現時期は4月頃から(11月下旬くらいまで)。幼虫の食草はカタバミです。
 4月が過ぎれば堤防筋の草地などで沢山目にするようになります。

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2017年3月15日 (水)

早春の自転車散歩(江戸川サイクリングロード)

 先日(3/11土)、春霞たなびく好天に誘われて、一年ぶりに江戸川サイクリングロードまで自転車で散歩に。江戸川、利根川ともに近隣の大河です。
 むろん、フツーの自転車です。
 過去の記録を見ると少しずつコースは変わっていますが、年平均一回、ぷらぷら出かけたことになっていました。
 そして去年は偶然今回と一週間しか違いのない月日に出かけていて、当然ながら今回と同じような記録になっていました。
 マンネリ化に加えて、自然現象ながら加速度的な体力の衰えは、斯くも恐ろしいものかと実感しながらも、ささやかながら初春のフィールドの風に触れることが出来た一時でした。
 (所要時間は休憩含み5時間ほど。)

 
・途中の市街地に植栽されたヒカンザクラは見頃になっていました。
・江戸川サイクリング道路の菜の花(アブラナ)も見頃に。 
 行き交うサイクリストの邪魔にならないよう,道端をポタリング。
・関宿城博物館裏の庭園にまだカンツバキが咲き残っていました。
 本種はサザンカとツバキの交雑種とされ,冬に開花する紅色の八重咲きです。Photo_7

 
・関宿城博物館を経由して利根川を渡り、「境道の駅」まで往復。
・菜の花群落の上をモンキチョウ、ベニシジミまたモンシロチョウなどがひらひら舞飛んでいて、春が来たなあと実感。
 往きには撮れませんでしたが、道の駅からの復路途上で、時折地面に下りる個体がいくつかいましたので、記録することが出来ました。
 今シーズンの初記録。Photo_8

 
【余談】:
 ・コブシの老大木:
 関宿城博物館の近く中之島公園に、近郊では関東一の大きさとも言われるコブシがあります。
 それが近年、推定樹齢100年ともいわれる老齢化に伴う樹勢の衰えで、枝の枯れ死などが発生しているそうです。
 そしてその保護のため,、樹木医などの専門家による保全対策が進められているということでした。
 少し離れたところから見ると、枝先は選定され、幹には太いテープ状の”包帯”が巻かれていました。Img_2709

Img_2707
 
 この時には、花はまだ見られませんでした。
 無事に元気を取りもどすことを期待しています。
 

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2017年3月13日 (月)

セイヨウミツバチ、ネコヤナギの花で花粉ダンゴ作り

●ネコヤナギ:
 図書館の前庭に植栽されたネコヤナギが春の陽射しに促されて開花しています。
 ネコヤナギは雄株と雌株が別々の雌雄異株で、数株ある植栽は雄株ばかりのようです。  
 花穂は太めの円筒状で絹のようななめらかで美しい銀ねずみ色の毛で覆われています。
 3月はじめ頃から開花が始まりますが、当然ながら雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。
 花穂は雌花より雄花の方が大きくなります。
 花は陽が当たる部分から開きはじめます。
 花には目立つような花びらはなく、雄花には先端にオレンジ色の葯のついた長い糸のような雄蕊が多数あらわれ、葯が開くと黄色い花粉が出てきます。
 (なお、雌花には先端が黄色っぽく短い糸のような雌蕊が付き、花後、雌株は果実を付け、熟すとはじけて中から「柳絮(りゅうじょ)」と呼ばれる綿毛に包まれたタネを排出し、種は風に乗って飛散していきます。)
 ・ネコヤナギの雄花:1

 
●セイヨウミツバチ、ネコヤナギで花粉団子(花粉荷)作りをする:
 温かな午後の陽射しを受けて雄花がほぼ満開になっている株に、1匹のセイヨウミツバチが来ているのが偶然目にとまりました。
 すでに後肢の花籠には大きな花粉団子が付いていました。
 立ち止まってカメラのレンズを向け、しばらくの間眺めていた記録です。
 正味2分間弱のお座なり観察でしたが。

・雄花の花穂に多数ある雄蕊のオレンジ色の葯が熟して開き、中から黄色い花粉がこぼれ出ています。
 その花穂を伝うように移動し飛び回る都度、黄色い花粉が体毛に付着するため、体中が花粉にまみれて黄色になります。2

 
・花粉にまみれると、雄蕊の先に前脚でつかまり、体についた花粉を集めます。3img_2761t

 
・突然、遠目には、あたかもクモの巣に前脚を絡めとられて逃げようともがく昆虫のように、雄蕊の先端から前脚1本でぶらさがって、ブラブラ揺れながらも、残る脚で体を掻き、もがいているように見えました。
 20秒前後もそうしてぶら下がっていたでしょうか。
 その間に何枚か写していた中で、比較的マシな静止画像の1枚です。
 (画像はクリックで拡大します。)4img_2762t

■ミツバチの脚について:
 前脚、中脚、後脚と3対の分節化した脚が6本。その脚には歩くだけではない働きのために、前脚には触角のクリーナーなど、また後脚には「花粉かご」のような特殊な構造器官が付属している。
 そして、体中に付着した花粉は、前脚の一部(レーキ、棘毛列などの毛ブラシ状構造がある)をブラシのように使ってかき集めながら後脚の接合部の花粉プレス部分に送り、それを団子状に成型してから、出来た花粉団子を花粉かごに移動するという動作を繰り返している。
 花粉かごは、後脚の外側にある滑らかな少しくぼんだ部分で、その縁に長いカーブした毛が1本生えていて、ここに串刺しにした花粉団子(花粉荷)を巣に運ぶ“保持器”のような機能を担っている。
 花粉団子は、飛行中はしっかりと保持されるが、巣に帰ると容易に外れるようになっている。

 
・ぶら下がりが終わって花穂に這い上がった時には、体に付着した花粉は大分部分ぬぐい取られているようでした。5img_2764t

 
・花穂から離れると、ホバリングしながら、別の花粉が付いている部分に移動して行きます。6img_2765t

 
・再び花粉まみれになり、前脚で体を支えてぶら下がると、花粉集をしたり、口吻で花粉などを舐めている様子。7img_2768t

 
・その際、折り畳まれていた口吻を長く伸ばして餌採りをしている場面も偶然写っていました。
 (画像はクリックで拡大します。)8img_2769

■口吻について: 
 ミツバチの口吻は5つの部分から成る複雑な構造をしている。
 (ミツバチが)休んでいる時には口吻部はZ型に折りたたまれていて見えないが、餌の採集時にはその舌を伸ばして、毛に覆われた細く長い舌を前後に速く動かしながら蜜など液体を吸う。
 舌の先端部分はスプーン状になっていて微量の餌を集めることができる。 

【参考】:
 ① 「ミツバチについての基礎知識:(4) ミツバチのからだ」
  http://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db01/hobeey01_14.html  
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記URLをコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてアクセスして下さい。) 

 ②ネット上に見かけた動画(ヒマワリで花粉団子を作る様子)
 https://www.youtube.com/watch?v=OATlvZ6MGDA   
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記同様にアクセスを。)

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2017年2月17日 (金)

キタテハ・三寒四温

 関東地方でも沿岸部を中心に春一番が吹いたということでした。
 内陸の当地では,風はさほどでもありませんでしたが、軒下に吊した温度計は正午にはすでに20℃を示し、薄着の外出でも汗ばむほどに。
 明日はまた真冬に戻り寒いという予報です。

 ともあれ、温暖化の影響でしょうか、極端な気温の日内、日間変動を伴う三寒四温を繰り返しながらも 春はもうそこまで。

●ホトケノザ:
 季節風の直撃を受けず日当たりの良い堤防の南斜面には、一面にピンクの花をつけたホトケノザが群生。Img_2278

 
●タンポポ:
 除草されて茶枯れし乾いた農道には、花茎を伸ばさないまま地面に貼り付くように開花したタンポポが一株。Img_2443

 
●シラウメ:
 乾いた青空に映える、農家庭先の白梅が開花。Photo

 
●ミスミソウ(ユキワリソウ):
 庭植えの一株のミスミソウ。ゆるゆると進んできた開花もようやく満開に。Photo_2

 
●キタテハ(初見):
 風のおさまった日中、目前をジグザグに飛んで数メートル下の川岸に立ち枯れたヨシの間に降りていったキタテハ。
 所在をはっきり目視できないまま、およそあの辺り、とシャッターを押した画像をパソコンで拡大して見ると、たしかにキタテハ越冬成虫と覚しき個体が写っていました。
 (撮影2017.2.13)Img_2429Img_2429trm

 
 ・その数日後には街中でも見かけました。
 ひらひら飛び回りながら、民家の庭木にとまって翅を開いた一瞬のことでしたが。Img_2544

 
 なお、当地での過年度の初見記録を見ると2011.2.25が最早(写真再掲)でしたので、今回が新記録。2011225

※キタテハは年2回発生し、夏型と秋型があります。
 越冬するのは翅色の鮮やかな秋型成虫ですが、春一番に姿を見せる時までには、翅が傷んでいる個体がよく見られます。

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2017年1月24日 (火)

クビキリギス♀(越冬成虫)

 強い寒気の流入で北日本から西日本の日本海側は大雪に。
 観測史上最高を更新した地域もあったようです。

 車の立ち往生など、ご苦労をされている地域に較べれば、当地の寒気などはささやかなものですが、数日続いている氷点下の冷え込みで、用水路の止水域などは凍結しています。
 そして今朝は-3℃でしたが、郵便受けの朝刊紙をとりにでた家人が、庭先に緑色のバッタが1匹落ちているという。
 出てみると、緑色のきれいなキリギリスの仲間が横倒しになって”落ちていて”まったく動きません。
 しかし外見上は体に損傷など皆無できれいな個体でした。

●クビキリギス:
 一応写真に撮ってから調べて見ると、頭部が極端に尖っていて、口の周囲が橙赤色であるなどの特徴から、以前にも記録があるクビキリギスと確認できました。Photo

 
 本種は成虫で越冬しますので、あるいは寒さで動けなくなっているだけではないかと思い、横たわった状態のまま方眼紙に乗せて、風の当たらない日溜まりに置いておきました。 
 それから2時間半ほど後にのぞいてみると、紙の上に、場所はまったく移動していませんでしたが、“起き上がって”いました。
 やはり生きていたのです。Img_3338

 
 指先でつまみ上げると後肢で跳びはねるようなしぐさをして噛みつこうとするぐらい元気でした。
 長い産卵管のある♀の個体でした。Photo_2

 
 屋内にお連れして、剥いたミカンにとまらせると、すぐに果汁を口にしていました。
 やがてミカンから離れて行きましたので、.少しは元気になったのでしょうか。Img_3346

 
 そこで、再び庭に出して、すでに葉が展開して密集しているハナニラに乗せると、すぐに葉の隙間に滑り込んでいきました。
 無事に春を迎えられるでしょうか。Img_3339

※クビキリギス(キリギリス科):
 全長(翅端まで)約6cm、体長は約3.8cm。緑色形と褐色形がいます。(赤色形もいるそうです。)
 成虫は4~7月と、9~11月に見られます。細長い体つきで、頭の部分が極端に尖っているほか、口の周囲が橙赤色をしているのが特徴で、識別のポイント。
 夏の終わりごろから見られる幼虫は秋に成虫になってそのまま越冬し、♀は翌春に卵を産んで初夏まで生きます。
 春、気温があがった夜、木の上や草むらで”ジー“と連続音で鳴きはじめるのがクビキリギスです。
 植物や、昆虫を食べる雑食性です。
 なお 「クビキリ」の名前は、指などに噛みつくとクビがちぎれても離さない、と言われることからだそうです。
 分布は日本各地。

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