昆虫

2019年7月18日 (木)

ホシヒメホウジャク

●ホシヒメホウジャク(スズメガ科ホウジャク亜科):
 朝方、ガレージに置いていた自転車のフレームに静止していました。
 はじめは”枯れ葉ごみ”かと思ったのですが、取り払おうとして、蛾と気づいたもの。
 自宅前に常夜灯があるので夜間に飛来していたのでしょう。

R0020285-2
R0020285-1
R0020285-3

※大きさ(開張)35~40mm、体色は茶褐色で前翅は細く、後縁は大きく湾曲し、黒褐色の紋があるスズメガの仲間。後翅には黄色い紋がある。
 とまっていると枯葉のように見える。昼間に飛び回り、花で吸蜜するが、夜間も活発に活動する。
 幼虫はヘクソカズラなどアカネ科植物の葉を食べる
 (成虫は年2化)出現時期は6~11月、分布は日本各地。

 

| | コメント (0)

2019年7月 3日 (水)

アオスジアゲハ蛹

●アオスジアゲハ蛹:
 6月上旬、雑草の草取りや、放置プランターに自生して数年間、枯れもせず、さして成長もせず存続している「シロダモ」の枝葉を剪定したゴミなどを集めて掃除中、1枚の葉裏にアオスジアゲハの黄緑色の蛹がくっついているのに気が付きました。初めてのことです。
 時折、街中の通りをアオスジアゲハが寄り道しながら通り過ぎていくのは見ていましたが、シロダモの葉裏に産卵していったことはもちろん知りませんでした。
 すでに切り落としてしまった葉だったので、やむなく針金で再びプランターのシロダモの枝に、葉裏が地面に向くように取り付けておきました。
1r0019781
2r0019806
3r0019807trm
4r0019809
5r0019810

 とりあえず直接日光や風雨に曝されなければ問題ないだろうと思ったからです。
その後、特に関心もないので覗いてみることなどしませんでした。
 そして6月下旬、ふと思い出して覗いてみると、ぶら下げた葉はどこにも見当たりませんでした。もちろん蛹も、です。
 お粗末ながら、結末は未詳。

 

| | コメント (0)

2019年6月20日 (木)

ハナバチの仲間

 ご近所の庭にはまだバラの花が咲いていますが、我が家では6月初旬にはすべて花柄を切り取ってしまいましたので花はありません。

 それはともかく、咲き始めの新しい花が続いて開花していた中には、花粉集めのハナバチの仲間が訪花していました。
 時折、はっきりはしないものの少し外観の異なるものも散見していましたので、月遅れですが、その一部を記録のための記録としました。

 

●ディンティ・ベスで花粉集めをしているのは、これまで観察済みのコハナバチの仲間のようです。56r

 

●同じ時に、咲き始めたミニバラに潜り込んでいたのは、外観が少し違う別種のようでした。
 種類など詳細は不明です。
R0019623
Photo_20190620213501

 

| | コメント (0)

2019年6月15日 (土)

ハキリバチ

■長々前置き

 ハキリバチ:
 過去ログがあり、http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-98ef.html )初めての記録ではありませんが改めて記録作成。

 木々のやわらかい若葉が展開する5月中旬になると、毎年決まってハキリバチの仲間(以下ハキリバチと略記)がやってきます。
そしてバラやアジサイ、ツリバナなどの葉を繰り返し丸く切り取っていきます。
 切り取られても葉の美観を損ねるだけで、特に枯れるなどの大きな問題はありませんので、放置しています。
 
 どこからともなく上空からふいに飛来するハキリバチは狙い定めた葉に止まるや否や、短時間(10~数10秒程度内)に葉を略円~楕円形に切り取り、それを筒状に丸めて抱えすぐに飛び去ります。 
 数分後にまた飛来して切り取り飛び去るという繰り返しですが、同じ葉に戻ってくるとは限らず、どこに行ったかと探す間もないほど素早く丸めた葉を抱えて、目の前を飛び去って行くというぐあいで、捕捉して処分するなどまず困難です。
 また、葉を切り取っているところ見つけることも(偶然以外には)めったにできません。

 このため品評会にバラなど出展するは園芸愛好家にとっては、穴だらけになった葉では鑑賞価値が下がるので、ハキリバチはまさに”天敵“なのです。
 殺虫剤スプレーで追っかけというのも実際的でなく、農薬で防除することは難しいため、防虫ネットで囲うなどの方法で対処されることが多いようです。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここから今回の記事:
 5月中旬の一日、涼しい午前中にと庭の掃除などしていてふと目をやると、ツリバナ、開花が始まっていたミニバラ、そしてヤマアジサイの若葉のあちらこちらが丸く切り取られているのが目に留まりました。
・ツリバナ:
1img_5902

・ミニバラ:
2img_5908

・ヤマアジサイ:
3img_5907 

・偶然のハプニングです。
 ポケットからカメラを取り出してそれらにカメラを向けていた際に、たまたま、ヤマアジサイの葉を覗いていたデジカメの画面中に、突如ハキリバチが飛び込んできました。
  慌ててピントを確認してから手動でシャッターを押しました。その間、時折風で揺らぐ被写体でしたが、すぐに切り取った葉をつかむとパッとデジカメ視界から消えました。
 この間に撮れたのはピンボケも含めてたった3ショットだけ。
 デジカメの撮像データを確認すると、この間はわずか7秒という短時間でした。4img_5904ct0
5img_5904ct1
6img_5905ct1
7img_5906ct1


 その後も雨降り以外の日には決まってやってきて、“見ている限り”外構壁上面にとまってうろうろするだけで、すぐにハキリ作業に向かう様子がありません。(監視されていることが分かるのでしょうか?)
・個体1:
4r_4


・別の日の個体2:3r_2

・さらに別に日、目の前を切り取った葉を丸めて横切った個体を捕捉でき、写真撮り(その後、放免)。すこし様子の異なる個体:369

 この時期同じように、バラの花粉集めに飛来するコハナバチの仲間より一回り大きいハチでした。
 詳しい種など分かりません。

※ハキリバチ:
 ハキリバチ科に属する昆虫のうち、雌が植物の葉片を使って巣をつくるものの総称で、大部分がハキリバチ属 に属する。
 小~中型のハナバチで体は比較的短くて太く,頭部は大きい。
 雌の大腮は葉を切断するのに適した構造となっていて、これで葉を円形ないし卵形に切取り、巣に運んで円筒形の育房をつくる。また(雌の)腹部下面には花粉採集用のはけ状集粉毛がある。
 育房内には花粉と花蜜を混ぜた団子をたくわえ、そこに産卵する。

 ・バラハキリバチ:
  体長 13mm内外、体は黒色で胸部背面が黄褐色毛におおわれる普通種で、バラの葉を好んで切取ることで知られる。

| | コメント (0)

2019年6月12日 (水)

アブラムシを食べるナミテントウ、(ヨツボシ)クサカゲロウ

 5月下旬からイヌマキの柔らかな若緑の新葉が展開を始めるとともに、アブラムシが大量発生してきました。
 殺虫剤散布をしなければ、ひどいことになるのですが、ついついそのまま放任。
 6月初め、樹冠下の外構壁に、そのアブラムシを食べるクサカゲロウの仲間やテントウムシの姿を目にするようになりました。
 殺虫剤を散布するとそれらも一括“殲滅”することになるため、しばらく何もしないで模様眺めに。
 その間、特に目新しい観察はありませんが、目にしたものを撮った記録です。
 今のところ、アブラムシ大発生は抑制されている印象です。

 

●ナミテントウ:
 ナミテントウの変異は多く、紋の数、色、形、地色などさまざまです。
・外構壁についていたナミテントウ蛹:
R0019739

 

・イヌマキについたアブラムシを食べるナミテントウ終齢幼虫:
1r0019724-1


・外構壁を這っていたナミテントウ終齢幼虫:2r0019724

 

・外構壁周辺でみかけたナミテントウ(2紋型):
4r00197452


・4紋型:
5img_2462 


・イヌマキにいた19星型:
Img_246219

 

・門扉のアルミ上にいた19星型:
7img_246219-1

・一緒にいた一回り小型の「ヒメカメノコテントウ」:
R0019710

●(ヨツボシ)クサカゲロウ:
 外構壁に止まっていました。(優曇華とよばれる卵もイヌマキの葉裏についていました。)
 顔正面からの写真が撮れなかったので判然としませんが、顔に黒斑が4個あるらしいので”ヨツボシ”クサカゲロウかも:9

104

 

参考:
ナミテントウは生物農薬として実用化されています。
 https://www.agrisect.com/80327.htm
◆天敵製剤(生物農薬)ナミテントウ製剤「テントップ®」:l
 飛翔能力の低い個体を 人為選抜し、育種した遺伝的に飛翔能力を欠くナミテントウ幼虫を封入した天敵製剤。
 (ナミテントウの幼虫は、アブラムシの発生量が少なくても定着し、さらに、成虫になっても飛翔不能で遠くに移動することができないため、多くの野菜類で高い防除効果が期待できる。)

 

| | コメント (0)

2019年6月10日 (月)

ナミアゲハ羽化

 先日から季節が2か月も逆戻りして冷たい雨の降る梅雨寒の天候が続いています。
おかげで?乾きすぎた地面で元気のなかった雑草は元気百倍に。

 そんな寒い中に、なぜかナミアゲハの蛹が羽化していました。

 ご近所のミカン科の幼木に産み付けられたナミアゲハの卵が“鳥の糞”と呼ばれる初齢幼虫になり、葉を丸かじりしながら成長して緑色の終齢幼虫になると、蛹になる場所を求めて舗装道路を這う姿を時折目にしていました。

 そして道路掃除をしていた際に、我が家の(道路に面した)外構壁の地面に近いところで蛹になっているのに気が付きました。(5月30日)R0019702


 また、6月2日、もう一匹の終齢幼虫が歩き回っているのも目にしました。(こちらはその後行方は不明です。)Img_2434-1

Img_2434-2
 

 その後(6/9)、先(5/30)に蛹になっていた個体が、梅雨寒の朝方、すでに羽化して蛹から離れて静止しているのを見つけました。R0019813

R0019775

 野生ではアゲハチョウの卵や幼虫、蛹はかなりの確率で寄生バチ(例えば蛹段階ではアオムシコバチ)に寄生されて羽化に失敗することが多いそうですが、今回は幸いだったようです。
 日暮れ時にはまだ同じ場所に静止したままでしたが、翌朝には姿はありませんでした。

 

| | コメント (0)

2019年6月 8日 (土)

コハナバチの仲間・バラの花粉集め

 5月中旬、バラが最盛期になり、新鮮な花から花粉の放出が始まると、きまってハナバチの仲間がやってきて、雄蕊の葯からこぼれだした花粉を熱心に集めていきます。
 この仲間には、花から集めた花粉を運ぶために後肢および(または)腹部下面に“花粉籠”と呼ばれる集粉構造(スコパ(花粉ブラシ)とよばれる集粉毛)があって、花粉集めも効率的にできます。

 次々に開花し、散っていく一重咲きのバラ”ディンティ・ベス”は他の種に比べて相対的に雄蕊の葯も大きくて、花粉集めが効率的にできるからでしょうか、一番人気のバラのようです。
 (以下の画像はクリックで拡大します。)1r0019575

 

 花粉は後肢や腹部に集められ、やがて花粉まみれになると飛び去って行きます。 2r0019576

3r0019540

44r1

54r2 

・出現時期:5~10月

 なおハナバチの種類は多くて、素人には同定は出来ませんので、とりあえず今回は体長7~8mmほどで、”コハナバチ科”の仲間ではないか、としました。

※参考:
・ハナバチ:
 花に訪れ、蜜や花粉を集め、幼虫の餌としてそれらを蓄える習性をもつハナバチには、ヒメハナバチ科、コハナバチ科、ハキリバチ科、ミツバチ科などがある。
 ミツバチ科以外の多くは地下に穴を掘って巣をつくる。幼虫の餌となる花粉と蜜を練り合わせた花粉団子を収める部屋を作り産卵する。

・コハナバチ科:
 コハナバチ類は日本だけで100種類以上がいると言われ、大部分が体長10mmに満たない小型種で、(一部をのぞいて)地中に巣を作って暮らす。
 雌が地面に巣穴を掘り、花を巡って花粉を集め、穴の中で花粉団子を作ってそこに産卵する。


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考過去ログ:

2013628 ()「アカガネコハナバチ」

http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-d7a6.html

 

2018810 ()「アカガネコハナバチ/オグルマに集まる」 2015.10月撮影、ブログ未掲載の、「イワダレソウに多数集まっていたアカガネコハナバチアカガネコハナバチ」画像を含む):

http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-d22f.html

 

 

 

| | コメント (0)

2019年5月29日 (水)

マルクビツチハンミョウ

●マルクビツチハンミョウ
 去る5月5日、散歩コースの池端で、足元の遊歩道路面にマルクビツチハンミョウが転がっているのに気が付きました。
 既に死んでいました。腹部が小さめの体型から♂の個体だったようで、すでに役目を終えていたのかもしれません。6r_1

R0019349
 
 過去に2回 (2012年4月中旬、および2015年4月17日) 草むらから舗装路面に這い出し、不格好な姿で歩いている場面に遭遇して、その不可思議な昆虫のことを少しばかり知ったのでした。
 
 今回改めて、素人の私にもわかりやすい児童書を2冊借りて参照しながら、その生活史や生態などについてあらためて記録としました。

・ツチハンミョウの生活史:
(参照した書籍は下記本文の後に記した児童書2冊です。)

 ツチハンミョウは甲虫目ツチハンミョウ科に属している昆虫の総称です。
日本には19種類のツチハンミョウの仲間が生息しています。
 この仲間の幼虫の中で、地中(深さ20~50cm)に作られた「ハナバチの仲間」の巣の中に産み付つけられた(ハナバチの)卵と花粉・蜜を食べて成長する(→寄生といいます)ものにマルクビツチハンミョウ、オオツチハンミョウ、ヒメツチハンミョウなど7種*が知られているそうです。(*日本甲虫学会第6回大会 日本昆虫分類学会第18回大会合同大会プログラム・講演要旨集;  北九州市立自然史・歴史博物館; 20151121日~22日)
 いずれも翅は退化して飛ぶことは出来ず、大きな腹部を抱えた体型で見た目は奇妙ですが、体色は金属光沢のある濃紺色でさほど気持ち悪くはありません。
 また成虫の地上への出現時期は春に限られていてあまり見かけることがない昆虫です。

・ツチハンミョウの生態
 ツチハンミョウの幼虫は、地中に巣を作る種類の「ハナバチの仲間」の巣に寄生します。
 ツチハンミョウの♀成虫は4月ごろ、地中に穴を掘って数千(4000~)個の卵を産み、穴は土でふさぎます。
 約10~30日後、卵は孵化して、第一期幼虫が地上に出てきます。
 そしてこの第一期幼虫は近くの花の上に登り降りして動きながら、ハナバチの仲間が訪れるのを待ちます。
 ただ、ツチハンミョウ幼虫はハナバチの仲間とそれ以外の昆虫を見分けることができないので、花に来た虫に手当たりしだいにとりつきます。
 また第一期幼虫の寿命は4日間ほどということで、ハナバチの仲間以外の昆虫に取りついたものや、さらに多くの、何者にも取りつくことができなかった大多数の幼虫は死滅してしまいます。
 このような過程で運よくハナバチの♀に取りつくことができた個体だけが、ハナバチが地中に作った巣の中に入り、(ハナバチが生んだ)卵に寄生することができ、そして成虫になることができるのです。  
 この成功の可能性は大変少ないため、数千個という沢山の卵を産むというのです。
 また、第一期幼虫がハナバチの巣にたどり着く道筋については現実に追跡のしようがない(または困難な)ため、多くは仮説ということです。
 寄生に成功した第一期幼虫は卵、花粉、蜜を食べ終えると、第二期幼虫になり、地表近くに部屋を作り、その中で脱皮して第三期幼虫になり夏を過ごします。
 9月上旬にまた脱皮して第四期幼虫になり、9月下旬にさらに脱皮して蛹になり、一か月後の10月下旬に羽化して成虫になります。
 羽化した成虫はそのまま(地上には出ないで)土の中で越冬し、翌年の3月下旬~4月上旬に地上に出て、♂と♀が出会い交尾して、4月ごろ♀は土の中に穴を掘って数千個もの卵を産み、産卵後、穴は土でふさいでしまう、という生態です。(オオツチハンミョウの場合)。

(※なお、話が複雑になりますが、「ハナバチ」とは、花粉や蜜をたくわえて幼虫の餌とするミツバチ上科の昆虫の総称です。
 世界中に約2万種が知られ、9科に分類されていて、日本には、約500種がいるそうです。
 そしてツチハンミョウの種類によって寄生する相手は「ハナバチの仲間」なら何でもよいということではなくて、例えばヒメツチハンミョウの場合は、「コハナバチ」には寄生しないで、「ヒメハナバチ」にのみ寄生するのだそうです。)

※ツチハンミョウに関して:
 以下の2図書は児童書ながら、素人の私には十分読み応えがありました。

①『ファーブル写真昆虫記 〈6〉 リラの花祭りのお客』
原作:ファーブル,ジャン・アンリ 構成:三谷 英生 写真:栗林 慧 小川宏ほか
発行所 ㈱岩崎書店(1987/02発売)

②『つちはんみょう』 作・絵 舘野 鴻(たてのひろし) 発行所 偕成社(2016/4発行)

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参考補足:
 以下に、過去2回のマルクビツチハンミョウに関する観察記録の一部を抜粋して再掲:
①: http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-09cf.html
 2012年4月20日 (金)
●マルクビツチハンミョウ♀成虫:
 4月中旬、堤防整備工事が終わったばかりで、乾燥して滑りやすい裸地斜面を、一匹の濃紺色の金属光沢を持つ異形の甲虫が、前翅からはみだした大きくやわらかな腹部の重い体を引きずるようにヨタヨ登っているのに遭遇しました。体長25mmほどで腹部の大きい♀成虫だったようです。
 見つけたのは初めてです。
 翅が退化して飛ぶことが出来ず、背中がむき出しの「マルクビツチハンミョウ」という甲虫でした。
(画像はクリックで拡大します)
R0085185tcc

 本種は、ツチハンミョウ科に属する有毒昆虫として、また地中に造られたハナバチ類の巣に寄生するためにギャンブラー的な生活史を有し、過変態するという特異な習性をもつ昆虫として知られ、『ファーブル昆虫記』にも登場しているそうです。
 成虫出現時期は3~6月、分布は日本各地。

②: http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-e095.html
 2015年4月18日 (土)
●マルクビツチハンミョウ♂成虫:
 晴天で気温が5月並に上がった昨日(2015/4/17)、池の堤防の遊歩道沿いで。 
 セイヨウカラシナやアブラナなど菜の花が咲き乱れる堤防の地面を素早く移動しているマルクビツチハンミョウに遭遇しました。
 腹部が小さい体型なので♂の個体だったようです。
  奇しくも3年前のほぼ同日、はじめて目にした昆虫です。今回2回目の再会ですが、千載一遇のチャンスと言えるでしょう。
 
・擬死と体液分泌:
  歩行を邪魔するように傍に落ちていた枯れ草茎で突っつくと、ころりと固まって死んだふりの擬死状態に。
 そしてみるみるうちに、関節から猛毒のカンタリジンを含む橙色の体液が分泌されます。
  体液には触れないよう要注意。
R0085186tr_2

 

| | コメント (0)

2019年5月26日 (日)

5月、草原の昆虫類

 本日もよく晴れて最高気温は34℃に。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5月に見かけた昆虫類:
 年々、整備が進んだ散歩コースの草むらの周辺環境がすっかり変わってしまったせいもあるのでしょうか、散歩で見かける昆虫類の種類も個体数の減ってしまいました。
 それでも少数ながら通りがかりに撮っていたいくつかの昆虫類の記録です。特に目新しいものはありません。(順不同)

 

●コガタルリハムシ幼虫と成虫:
 雑草の茂み中のギシギシが汚らしく穴だらけになっていました。
 毎シーズンこの時期定番の「コガタルリハムシ」の幼虫と、その成虫が特異的にギシギシの葉を蚕食しています。Photo_16

 

●ハグロハバチ幼虫:
 比較的きれいなギシギシの葉を、何気なく裏返してみるとハグロハバチの幼虫がコロンと丸まってくっついていました。
 あわてて隠れようと反対側に回り込んでいきます。
Photo_17 

 これまではもっぱら晩秋に見かけていただけで、この季節(晩春)には気が付かなかったハグロハバチ幼虫です。
 成虫が飛び回っているのは承知していましたが、こちらは動きが素早くて今回は撮っていません。
 今飛んでいる成虫は、幼虫が地中に潜って蛹で越冬したものが羽化した(今年)1化目の成虫です。
※ハグロハバチ
 幼虫の食草は、ギシギシ、スイバ、イタドリ。本種は多化性で年4~5世代繰り返し、5~11月に出現する。

 

●メスアカケバエ(ケバエ科):
 大きさ9~12mm。♀は草原で見かけたもの、♂は庭に飛来した個体。翅は黒色。♀の胸部は朱色であるが、♂は黒色。
Photo_18

※メスアカケバエ:
 雨上がりの草原などに大量発生する。見た目の印象はあまりよくないハエの仲間。
 出現時期は3~5月、分布は日本各地。

 

●ヨツボシテントウダマシ(テントウダマシ科):
 雨上がりの翌日、雑草の葉上に静止していた個体。近寄るとすぐには裏に回り込んで隠れていきます。
 大きさは5mm前後。オレンジ色で、上翅に黒色紋がある小さな甲虫で、頭部と脚は黒い。
 雑草の堆積場などにいて、腐食植物、菌類などを食べる。
 出現時期は5~10月、分布は日本各地。
Photo_15

 

アカボシゴマダラ春型
 外来種。近隣では、最近一時期より見かける数が減少したようにも思います。
 畑の周辺をひらひらと留まることなく飛び回っていて、いい加減にシャッターを押した1画面に、かろうじてその映り込んでいました。(○印内)
Img_5796t1511

 

 ・過去ログから再掲:2017530

 

●ナガメ:
 菜の花などにつくカメムシ。普通に見られますが、以前ほどの大発生は観察していません。R0019502

 

●ヨトウガの仲間の幼虫?:
 大きくなったヨモギの葉先を綴り合せて中に潜んでいたガの幼虫。大きさ3cmほどのイモムシです。
 周辺のヨモギが同じようにつづられているのを見ると、付近で一斉に発生したようでした。
 名前などは不明です。
Photo_19

 

| | コメント (0)

2019年5月24日 (金)

クロハネシロヒゲナガの吸蜜

 本日は最高気温31℃を超える暑さになりました。明日以降はさらに暑くなるという予報。
今夏の暑さに耐えるために今から鍛えられます。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 4月下旬、田植えが始まり、またネズミムギなどイネ科の雑草が伸び出すと同時に、草地に姿を現したクロハネシロヒゲナガでしたが、それから10日~せいぜい2週間くらい経過した(同じ草原の)ネズミムギはすっかり穂が伸びて花が咲き結実が始まっていました。
 そして、それに同期するように早々と、蛾はすっかり姿を消してしまいました。
 生活史に関する情報が少なく、草むらにいて人目に付きにくい小さな「蛾」です。
 たまたま、姿を消す直前の草むらに草丈の伸びた雑草アメリカフウロに訪花して、熱心に吸蜜する♂の姿を見かけました。
 特に目新しくもありませんが記録に。
・なお過去にもいろいろな雑草の花での吸蜜を観察しています。

(以下の画像はすべてクリックで拡大します。)
●ネズミムギ花穂:
R0019425

 

●アメリカフウロ:R0019498

R0019497

 

●熱心に吸蜜を続けるクロハネシロヒゲナガ♂:
 普段なら、近寄ればすぐに逃げますが、この時ばかりは撮影の邪魔になる直前の草を払いのけるなどしても、全く逃げる気配はなく、撮影には絶好のチャンスです。
R0019491

R0019490

R0019473

R0019465

R0019484

 

●草むらを飛び回っていたクロハネシロヒゲナガ♂:
C

 

■アメリカフウロ(フウロソウ科フウロソウ属):
※日当たりのよい堤防・草原や道端に生える北アメリカ原産の帰化植物、一年草(秋~翌夏の越年性)
  秋に芽生え、ロゼット状で越冬し、春に茎を立ち上げる。
  草丈10~40cmになり、茎は基部からよく分枝してこんもりと広がり、茎には軟毛が密生。
  葉は掌状に5~7深裂し、幅4~8cm、裂片は先の方で3裂。葉縁は紫色を帯びる。長柄があり、対生。
 5月頃、葉腋から短い花柄を出し、花径7~8mmで薄桃色の5弁花が2個ずつ付く。
 果実は長さ1.5~2cmの蒴果で、6月頃には黒く熟して裂開、反り返り、種子を弾き飛ばす。
 秋に発芽し、ロゼットで越冬。

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧