昆虫

2018年5月22日 (火)

アカバナユウゲショウ(白花)/モモブトカミキリモドキなど

 ほぼ月遅れで、また目新しい記事ではありませんが、

●アカバナユウゲショウ:
 ピンク色のかわいらしい4弁花を開く帰化植物の多年草。
 まだ大型雑草が少ない春先の畦道などに普通に生えています。Photo

 
●アカバナユウゲショウ(白花):
 公園近くの草地や歩道脇に毎シーズン白花だけが群生、開花する限定的な場所があります。
 他では殆ど見かけないので、一般的には“珍しい”ようです。
 (撮影4月下旬: 画像はクリックで拡大します。)Photo_2

R0017273

※アカバナユウゲショウ(アカバナ科マツヨイグサ属): 
 北アメリカ原産で、観賞用に導入されたものが逸脱、野生化したという。
 日中から普通に開花している。稀に白花もある。
 花期は4~10月。

 
 同じ草叢に開花していたハルジオンには蜜や花粉をもとめてたくさんの小昆虫が訪花していました。(撮影4月下旬)

●モモブトカミキリモドキ:
 複数が目について撮影したのでしが、全て後脚”もも”が太い♂の個体ばかりでした。
(♀の脚は細いです。)

4r

 
 その他。
●コアオハナムグリ:R0017307

 
●ミナミヒメヒラタアブ:R0017321

 
●ツマグロキンバエ:R0017317

 ・ついでに別の場所、別の花にもツマグロキンバエ。
 怪しい目玉(複眼)模様。R0035855

 
●ヒメマルカツオブシムシ(体長3mmほど):R00173053mm

 
●不明の小甲虫:
 不鮮明な画像でよく分かりません。
 ハルジオンの大きさ(花径2cmほど)から、大きさ(体長)10mm以下のコメツキムシの仲間で、「ヒメサビキコリ」に似ているようにも見えますが不確かです。R0017325

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2018年5月21日 (月)

ムギヒゲナガアブラムシ(有翅型)

●ムギヒゲナガアブラムシ(有翅型):
 庭掃除中、(毎年のことながら(害虫などのせいで)既に葉に異常が出始めていた目前のフヨウの葉に、突然、ピッという感じで飛来したもの。
 しばらくしてまたピッと視界から消えました。
 ”絵合わせ”で多分、ムギヒゲナガアブラムシ(有翅型)と推測しました。
 (画面中央の”点”)R0017464_1

R0017464_21cc

※参考:
 ムギヒゲナガアブラムシ:
 体長2..5~3.1mm。体色は緑色、黄緑色、橙赤色など変異がある。
 主にイネ科(ムギ類、イネなど)植物の穂に付き吸汁する。
 その他チューリップ、アケビなどの汁も吸う多食性の害虫アブラムシ。
 無翅型の背面は黒色硬皮板があるものから無いものまで変異がある。
 角状管は黒色で長い。尾片は淡色で長め。 
 出現時期は4~12月、分布は日本各地 。

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2018年5月18日 (金)

ツマキアオジョウカイモドキ

●ツマキアオジョウカイモドキ(ジョウカイモドキ科): 
 大きな生け垣の隙間に生えたケヤキやムクノキなど幼木の周辺を歩き回っていました。
 小さいながらも目立つ甲虫です。
 初めての観察でした。(撮影4/27)
 (画像はクリックで拡大します。)R0017337_1427

R0017337_5t2

R0017337_6

R0017337_8

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※大きさ5~6mm。上翅は藍緑色で鈍い金属光沢があり、微毛が生えている。
 また先端部に黄色斑紋があるジョウカイモドキの仲間。
 春から初夏にかけて、林縁の植物上で見られる。
 大顎で、他の虫を捕食する。幼虫は植物の茎や枝に潜入している他の昆虫の幼虫を食べて育つ。
 出現時期は4~6月、分布は日本各地。

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2018年5月15日 (火)

クヌギの虫こぶ2種(クヌギハナカイメンフシ/クヌギエダイガフシ)

●クヌギの虫こぶ2種(クヌギハナカイメンフシ/クヌギエダイガフシ):

 ・4月上旬から中旬、池端の空き地に生えているクヌギに大量の虫こぶが形成されているのを目にしました。
 素人目には、これでよくクヌギの樹勢が損なわれないものだな、と感心したほど。
 (以下の画像は全てクリックで拡大します。)4

 
 ・そして4月下旬には(雄花序も)大半の虫コブも脱落していました。
 その頃には黄緑色の新葉が大きく生長していて、樹勢には何らの影響もないように見受けられました。4_2

 
 ・2種類の虫こぶがあり、圧倒的に多数だったのは「クヌギハナカイメンフシ」で、雄花(花序)全体が肥大して直径25~30mmの綿球状になったもの。Img_0521

 
 ・数カ所にしか認められなかったのは「クヌギエダイガフシ」。
 数個が固まって若い枝につくられた虫こぶで、表面は軟毛が密生した棘状片で包まれているもの。4r

 これら虫こぶの作成者はそれぞれ「クヌギハケタマバチ(クヌギハナカイメンタマバチ)」と「クヌギエダイガタマバチ」の2種ということです。

 また多数の虫こぶが形成されていた雄花序や展開の始まった新葉の周辺には、まとわり付くように動き回る2種類の「タマバチの仲間」も目撃しました。
 何者で、何をしていたのか、それらの詳細は分かりません。

 ・黒い体色のハチ:147_2

247_3

 
 ・胸部が橙色(黒斑が見える)ハチ:1418mm

2425

 一般的に寄主(今回はクヌギ)と虫こぶ形成者(今回はタマバチの仲間)との間にはきわめて特異的な関係があり、特定の虫こぶ形成者とそれによって寄主に作られる虫こぶの形、大きさ、色などの一般的性状はほぼ一定で、このため虫こぶから、形成者と寄主である植物を知る事ができるそうです。

 特異的な関係のある寄主に致命的なダメージを与えてしまっては何にもなりませんから、この虫こぶ形成者のせいでクヌギが影響を受けるような事はまず無いのでしょうね。

 
 ・4月初旬、2種類の虫こぶを採取して一つのポリ容器に入れ、屋外に放置していたところ、4月下旬に2種類のハチが出現しているのに気がつきました。472262

 
 ・体色の黒い方はごく少数で、まだ動き回っていました。Photo_2

 
 ・多数発生した胸部が橙色のハチの方は全て既に死んでいました。
 気がつく以前に発生していたのです。Photo_3

 いずれにせよ、いい加減な観察経過と不鮮明な画像のため、先に見かけた2種類のハチや、今回観察した画像のハチについて、クヌギハケタマバチ(クヌギハナカイメンタマバチ)やクヌギエダイガタマバチとの関連・異同など詳細は分かりませんでした。

 なお、過去にクヌギの葉に形成された球状の虫こぶクヌギハマルタマフシの記録があります。

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2018年5月 6日 (日)

エゴツルクビオトシブミ♂

 4月中旬、先に揺籃作成中のエゴツルクビオトシブミ♀を観察していました
 その数日後の4月下旬、別の場所で、道端に自生したと思われるエゴノキの小木に、既に出来上がった揺籃が2個吊り下げられているのを目にしました。
 揺籃は、先に見かけたタイプと違って、葉の主脈は切断して吊り下げるタイプでした。
 そしてまた少し離れてはいましたが、葉の上に暇そうに?静止していた首の長い♂のエゴツルクビオトシブミも見つけました。
 首を長くして♀の現れるのを待ちぼうけしていたのでしょうか。 
 近くに♀は見当たりませんでした。12

 
 ・エゴノキの葉上にいた首の長いエゴツルクビオトシブミ♂:2blgimg_0867

 
 ・近寄っていくと歩き出し、3r0017015

 
 ・葉裏に隠れるように回り込んでから、しばらくして葉を囓りだしました。 
 暇で、空腹だったのでしょうか。Blg

 それだけの観察でした。

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2018年5月 5日 (土)

エゴツルクビオトシブミ揺籃づくり

 2018/4月中旬、散歩がてらに出かけた自然林保全地で、エゴノキの小木にエゴツルクビオトシブミの姿を見つけました。
 居たのは頭のすぐ上ほどの枝で、手を伸ばせばたぐり寄せられる位置。
 そして、ちょうど揺籃作り作業を開始したばかりで、葉の片側からの切り込みを始めていたところでした。

 枝をそっと引き寄せても、作業を中断したり、逃げだしたりはしません。
 ただ、時折吹く風で、片手でたぐり寄せた枝先のオトシブミがいる葉は大きく揺れるし、時には葉がオトシブミごと裏返しに吹き上げられるようなこともあって、観察にはあまり適した状況ではありませんでした。
 しかし作業を始めたオトシブミは動じる様子はまったくなく、作業を継続しています。

 そこで、過去に何回か観察記録もあるので新味はありませんが、今回はつききりではなく、適当な間を置きながら、風が止んだ時などに片手で枝を引き寄せ、片手のコンデジで撮影した画像の中からを選んで以下の記録としました。

■揺籃を作っていたのはこんなところ。.(am11:27撮影)
 林縁のエゴノキ小木で揺籃作業中。葉の二つ折りがほぼ出来上がりつつあります。
 黄色円内→にいるのが今回主役のエゴツルクビオトシブミ♀です。
 (以下の画像は全てクリックで拡大します。)1

 
■観察経過記録:

 今回の観察例では、葉の切り込み開始から揺籃完成までの所要時間はおよそ70分と推測しました。

●揺籃作製経過観察記録:

 ・am11:09 観察開始。
 葉の片側からカットをはじめ、1109

 
 ・am11:10
 主脈には切り離さない程度の咬み傷をいれました。1110

 
 ・am11:12
 さらに主脈を跨いでその先へと切り進み、後に揺らんをぶら下げるための部分を残してから、再び主脈まで戻ってきました。1112

 
 ・am11:14
 先に傷を入れた主脈の切れ目をもう少し深くする咬み傷を慎重に入れてから、”首の皮1枚で”つながっているのを確認して、これで裁断作業は完了になりました。
 ここまでの所要時間は5分でした。1114

 
 ・am11:15~11:33
 葉の裁断を終えてから葉裏に回ります。

 それから延々と、およそ20分以上の時間をかけて、揺籃を作りやすくするために葉の”柔軟加工“作業が行われました。
 揺籃作製に選んだ新鮮で柔らかい葉には弾力があります。
 そのため1度挟みつけただけでは、すぐにもとに戻ってしまうなどして、揺籃作りの際にはこの弾性が障害になるのです。
 葉の裁断を終えた後の揺籃成形行程では、まず葉の主脈を折り目にして(葉表を基準にして谷折りに)合わせ折にします。
 次いでその2枚合わせになった葉の下端からロール状に巻き上げていくのです。
 そのために、まず”柔軟加工“が必要なのです。

 葉の柔軟化という具体的な行動は、揺籃にする部位の葉を頑丈な脚で“挟み込む”ようにして撓めながら、直ぐに戻らないように葉の所々の葉脈に咬み傷を入れて、葉の弾力を削いでいくという仕事を繰り返してまんべんなく行うという、根気の要る作業なのです。
 
 ・am11:15~171115

 
 ・am11:17~19111719

 
 ・am11:21~241121248

 
 ・am11:24~2711241027

 
 ・am11:27~33まで。11272

※am11:33まで現地に居ましたが、まだ同じ作業が繰り返し続く様子なので、この後はニンゲン様の休憩のため現地を離れました。(オトシブミ様は本当にお疲れ様なのです。)

 
 ・pm12:03
 (柔軟化作業が始まってから48分後)に戻ってみると既に2枚合わせにした葉の下部から揺籃の巻き上げ作業が進んでいるところでした。
 (このため、柔軟化作業が何時終わったのかは、不明です。)
 巻き上げ作業工程では、巻き上げをはじめて数回目の小さな“揺りかご”に産卵がおこなわれます。
 “揺りかご”の一部に咬み傷の穴を開け、産卵管を差し込んで卵を産みつけてから、更に巻き上げていくのです。
 残念ながらその段階は既に終わっていて、せっせとさらなる巻き上げにがんばって居るところでした。

 この間も相変わらず風が吹き、枝が吹き上げられたりしますがお構いなしに働きます。
 お手伝いしてやりたいほどでした。

 ・pm12:03~11まで。1203

1203_2

1203_3

※ pm12:11まで見ていましたが、まだ半分以上の巻き上げが残っていて、しばらく時間がかかりそうだったので、再び怠惰な人間は30分ほど休憩に離れました。

 ・pm12:39 戻って見ると、さぼっていた間に既に揺籃は完成していて、傍にはオトシブミの姿はありませんでした。(このため揺籃完成時間は不明です。)
 完成した揺籃はなかなか立派なものでした。1239

■葉の切り込み開始(am11:09)から揺籃完成(pm12:11~12:39の間)までの推定所要時間は70分ほどでした。

 今回の観察例では過去の観察例とは少し状況が異なりますが、かなり長い時間がかかったようです。

 
 ・過去のエゴツルクビオトシブミ揺籃作製観察記録:
1) http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/20154-c4f2.html
2) http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/-120155-d7fb.html
3) http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/-2120155-8644.html

 なお余談ですが、揺籃内部に産みつけられた卵から孵化した幼虫は、揺籃内部を食べながら成熟し、蛹になり、そして脱皮し成虫になってから、揺籃壁に穴を開けて外界に出てきます。状況にもよりますが2~3週間くらいかかるのでしょうか。

※エゴツルクビオトシブミ(オトシブミ科オトシブミ亜科):
 エゴノキ属のエゴノキやハクウンボクに寄主特異性を持ち、それらの葉上で見られる。
 光沢がある黒色のオトシブミで♂は首が長く、♀は葉を巻いて揺籃を作る。
 大きさ♂7~8mm、♀5~6mmの小型種。
 出現時期は4~8月、分布は日本各地。

 この小さなオトシブミに対抗できる、『最先端人工知能組込みロボット・オトシブミ』を作ることは容易ではないでしょうね。

 
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■追記:

  ・なお、出来上がっていた揺籃の観察を終えた、その後しばらく後に、場所的には少し離れたところのエゴノキに、1匹のエゴツルクビオトシブミ♀(首が短い)が、葉の上をウロウロしているのを見かけました。
 一仕事終えた後の食事中の個体だったのでしょうか。412blg

 
 また更に長くなりますが、別の枝に先に出来上がっていたと思われるもう一つの揺籃を見つけました。
 写真を撮って確認したところ、やはり主脈を切り離さない作り方の揺籃で、上述の揺籃と同じ特徴を持つため、制作者は同じではないかと推定しましたので、追加しました。1

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2018年4月28日 (土)

クロハネシロヒゲナガ

今シーズンも飽きもせずで、この時期定番のクロハネシロヒゲナガです。
 過去ログは
    http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/2012-b948.html

 
 近郊の田圃地帯では既に田植えも始まっています。
 (以下の画像はすべてクリックで拡大します。)Img_0923427

 毎年、この時期になると、堤防や公園周辺の空き地などには、まだ背丈の高い雑草は伸びあがっていませんが、ネズミムギなどイネ科の雑草やその他の小型の雑草が膝下くらいまで生えた草地が広がっています。
 (余談ながら5月中旬にはもう、大型の雑草も急速に伸び出して草原を席巻するようになり、足を踏み入れることは出来なくなってしまいます。)

 この4月中旬から5月上旬位の期間限定で、毎シーズン珍しくはない普通種の小さな蛾「クロハネシロヒゲナガ」が一斉に姿を現します。
 高く飛ぶことはなく、草叢の茎の間隙を縫うように、♂は白く長いヒゲをふわふわさせながら飛んでいますが、特に関心もなければ、まず気付くことはないでしょう。

 その付近は、たいていは『人を連れた犬』が通る散歩道にもなっていて、犬は素通りしようとしているのですが、時に“連れられた人間”が、草叢に向かって座り込みカメラを向けているいかにも不審者の爺さんにお声がけなさるのです。
 “そこで何してるか?”と。

 ♂は♀を探して、ふわふわ・ふらふらと飛びまわっています。
 多数いてぶつかりそうになったりしながら、♀を見つけるまでは止まることは殆どありません。
 その様な状況下で♀の方は草叢で葉や茎の中程や、そのあたりに頭を出したネズミムギの穂先、またツメクサの葉上などに静止して居ることが多いので、写真撮りは♀の方が先になります。
 (ただ、当然ながら写真には大変撮りにくい条件で、少しでも傍の邪魔になる葉などに触れると直ぐに逃げてしまいます。)

 その後、♂が目の前の草に止まるのをひたすら待つということになるのです。
■ネズミムギの葉の中程に静止している♀、周辺の草叢を飛び回る♂:Photo

 経験上、どちらかと言えば明るい曇り空で風がなく、まだ気温が低い早朝なら、♂もまだそれほど活動的ではなく、飛び続けないで草に止まっていることが多いようで,狙い目です。

 変わり映えしませんが、その様な、4月下旬の曇天下、気温は23℃で殆ど風のない午前中に撮った画像を掲載しました。

●公園脇の空き地:
 ネズミムギなどの雑草が生えそろっていて、多数のクロハネシロヒゲナガが出現しています。
 またオヤブジラミやハルジオンなどの花も咲いていて、花にはクロハネシロヒゲナガやその他の小昆虫が集まって吸蜜している草叢です。
 (6月前後には除草されるところです。)Img_0928

 
●クロハネシロヒゲナガ♀:
 草叢の高さの中間付近にあるツメクサの葉やネズミムギの穂先にとまっていた髭の短い♀。R0017192ct

R0017219c

 
●♂:
 ・待っていた目前のネズミムギ葉先に止まった白髭(触角)の長い♂。
 体長(頭部先端から腹部後端まで)は4.5mmほどで、触角の長さは約4倍の17mm。
 直ぐに飛びます。R0017235better

 
 ・草叢の、ネズミムギと背比べするように花茎を伸ばして小さな花を付けたオヤブジラミ(ヤブジラミと異なり、5枚の花弁の縁が紫色を帯びます。)で吸蜜していた♂(青色↓にいます。)吸蜜行動中はなかなか逃げることは無いのでシャッターチャンスです。R0017243

R0017262ctct

R00172585ct

 
●草叢のハルジオン(茎は中空)で吸蜜する♂(上段)♀(下段):Photo

 
■傍のハルジオンで吸蜜するベニシジミです。
 白い花弁('舌状花)にとり囲まれた中心部、黄色い筒状花の集合部の直径は10mmほど。
 クロハネシロヒゲナガの小さいことが分かります。R0017306

 
■付記:
 過去ログ画像一部加工画像20104213r145mm

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2018年4月27日 (金)

ツマキチョウ

●ツマキチョウ:
 随分久しぶりのことでしたが、農業排水路沿いで、近くの住人しか通らない生活道路を歩いていて、突然目に飛び込んできたのがこのツマキチョウのペア。
 翅の端(ツマ)が黄色い方が♂です。♀を見るのは初めて。 
 翅も大分傷んでいるようでしたが、命をつなぐ世代交代にがんばっているところでした。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_0957_16

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 本種のブログ記録があるのは、東日本大震災の1ヶ月後に初めて見かけたことがあって、それ以来のこれが2回目。
 当地では珍しい蝶です。

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2018年4月25日 (水)

カシルリオトシブミ

 オトシブミが活動する季節です。

 さる4月中旬の午前11時前、散歩を兼ねて立ち寄った林地で、偶然、自生したコナラ小木の新葉に、小さな揺籃が一つ作られているのを目にしました。
 (以下の画像はすべてクリックで拡大します。)2

 
 近寄って見ると、その揺籃は、吊り下げられた葉の裁断の仕方・切り分け方や、揺籃のサイズ、また出来映え(形のきれいさ,精巧さ)などが、これまで普通に観察していたヒメクロオトシブミの”芸術作品“ともいえる揺籃とは違い、サイズはやや小さめ、見栄えも今一歩と感じるもので、いったんはスルーしましたが、他には見るべきものもなくて思い直し、とりあえず記録用にと撮りました。1_2

 
 撮り終えてから、ふと見た傍の別の葉上に、それまでまったく気付かなかった、やはりヒメクロオトシブミより更に小さめの虫が1匹、静止しているのが目に止まりました。
 ただ体色は黒ではなく、見る(光を受ける)角度によって色が変わりますが、金属光沢があるきれいな色で、明らかに“別もの”とわかり、レンズを向けたのでした。

 多くの場合、この仲間たちは、何かの気配を察知するとすぐにポロッと落下するように姿を消してしまうことが多いのですが、この時はそうはしないで、葉表から葉の端に移動し、、R0016642

R00166392018417

 
 更に葉裏を覗き込んでから葉裏に回り込んで移動して逃げていきます。R0016643

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 それで、逃げられてもともとと、葉を裏返してまでしつこく追っかけ。
 葉裏です。R00166392018417_2

R0016639

R00166392018417_2_2

 
 そしてまた直ぐ傍の別の葉表に逃げていき、ほどなく”うるさいヤツ、バイバイ”とばかりに飛び立ち、視界から消えていきました。
 この間追っかけ時間は2分でした。閑人!R00166462

 
●カシルリオトシブミ:
 曇天のもと少し風もある林内で、動きのある被写体の追っかけには難があり、その間に撮れた画像の多くはピンぼけになっていましたが、何とか見られる数枚の画像をもとに、手元資料やWeb画像など参照して、(他にもよく似た仲間が数種いるようですが)はじめて見るカシルリオトシブミと判断しました。1_3

2_3

3

 なお、揺籃を作るのは♀です。
 今回の”ゆるい”画像では明確ではありませんが、♂は前脚が特に長くて,内側に湾曲していることで容易に判別できる、というWeb上の♂画像を参照すると、その特徴はなさそうなので、♀かと推測しました。

 先述の揺籃は既に完成していたもので、その,直ぐ傍に♀(らしい)カシルリオトシブミがいただけで、直接作製行動を観察したわけではありませんが、この揺籃はこのカシルリオトシブミの作品ではないかと思ったことです。

※これで初めて虫体を観察できたのですが、その揺籃作り行動は見たことがありません。
 幸いなことに、Web情報を検索中に、YouTube上に公開された、揺籃作りの行動を克明に記録された動画*を観賞することができ、とても参考になりました。
 * 山形県立自然博物園・森の生き物シリーズ・オトシブミ編(2011/06/14 公開)   
 https://www.youtube.com/watch?v=wWuFsa_gW9E

※カシルリオトシブミ:
 体長3.5mmほどで、頭部と胸部は金属光沢のある赤みのある金色、前翅はやはり光沢のある瑠璃色の上翅をもつことが特徴の、きれいな小さなオトシブミです。
 よく観察されているのは、イタドリの大きな葉を切り込み、その一部を使って、90分ほどかけて大きさ5mm弱の小さな俵型の揺籃を作ってから切り落とすという行動です。
 都市公園などではコナラの葉で揺籃をつくるのも普通に観察されています。
 切り落とし型の揺籃作成が多いようですが、吊り下げ型もあるようです。

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■オトシブミ関連の過去ログ一覧は下記リスト参照:
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-39e1.html

 

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2018年4月20日 (金)

ヒナルリハナカミキリ

●ヒナルリハナカミキリ:
 図書館に行く道沿いの空地に自生したエノキなど数種の雑木の若葉が展開しています。  
 その前を通りかかった際に、目前を小さな昆虫が飛び回るので手で払いのけていたら、1匹が傍の若葉に止まりました。
 他の樹の葉にも数匹が止まったり周囲を飛び回ったりしていて、どうやら近くで一斉に発生・出現した様子。
 ポケットのコンデジで葉の上を歩き回るのを追っかけ撮影。
 上翅が濃藍色~黒緑色に光る小さな虫は、この時期どこにでも普通に見られるヒナルリハナカミキリと分かりました。
 (画像はクリックで拡大します。)R0016735_4l

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※ヒナルリハナカミキリ(カミキリムシ科 ハナカミキリ亜科):
 大きさ(体長) 6~8mm、平地~山地まで分布する小型のハナカミキリムシの仲間。
 体は黒色で、腹部は通常黒色だが、黄褐色となる個体もいる。
 上翅は金属光沢のある濃藍色~黒緑色で、(上翅には)まばらな短毛がある。
 春に出現するハナカミキリの中では最も普通種。
 寄主植物は各種の広葉樹で、クス類、ヌルデ、ミズキなど。(幼虫が枯れ木を食べる。)
 成虫はカエデ、ミズキ、ガマズミなど各種の花に集まり花粉を食べる。
 出現時期は4~7月、分布は本州、四国、九州。

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