昆虫

2017年10月 4日 (水)

中秋の名月(2017/10)、ホソオビアシブトクチバ幼虫その他

●中秋の名月:
 今年の中秋の名月は9月ではなく10月4日。何年ぶりかできれいなお月様を観賞しました。

 本日の”秋晴れ好天”の予報はハズレで、朝から午後3時頃までどんよりした曇天。
 時折陽射しがあったものの秋晴れは期待はずれに。

 午後5時過ぎ、近所のスーパーに買い物に行ったら、お月見団子が3種類特売です、とのアナウンスが流れていました。
 ”月見より団子”とばかり、一番小さいのを買っての帰り道、午後5時半前、白く大きな月が登り始めていました。
 夕食が終わって外に出てみると、真っ黒い雲に覆われた空の奥に確かに昇っています。
 ・19:00Img_65571900

 
 ・団子は食べてしまってから、見上げた空の雲が流れているのを確認して、カメラを持って暗い田圃道まで。
 ごく狭い範囲ながら雲の殆ど無い空間がありましたので、少し待っていれば何とかなりそうな気配。

 
 ・19:14刻々変化する雲行き。Img_65711914

 
 ・19:16雲の切れ間も明らかにImg_65751916

 
 ・19:24雲が途切れる直前Img_66071924

 
 ・19:25そして待っていた満月一歩手前の、きれいな中秋の名月のお出ましでした。
 良かった!Img_66141925

 待つ間の田圃道。長袖シャツ1枚では結構冷えました。

 
---------------------------

●ツリバナ:
 やっと朝晩の気温が下がるようになって、庭のツリバナも赤い果実を吊り下げるようになりました。Img_6506

 
●秋バラ:
 ・ロイヤル・ハイネス:
 一輪開花しました。Img_6503t

 
 ・切り花にして:Img_6552

 
 ・名前不明のバラも一輪。Img_6507ct

 
 ・バラ「ディンティ・ベス」の蕾に全部穴を開けた「ホソオビアシブトクチバ若齢幼虫」:
  一重咲きで、お気に入りのバラですが、気がつくと蕾が全部、何者かに囓られて穴が開いています。残念ながら、花はありません。
 そして偶然見つけたのが、バラの天敵尺取り虫仲間の「ホソオビアシブトクチバ若齢幼虫」。
 蕾の茎にぴったりと貼り付いていて微動もしません。Img_6304_1

Img_6304_2

 本種は夜行性で、なかなか目に触れない害虫。くっついている枝ごと切り取って処刑。

 ※幼虫はシャクトリムシ仲間で、枝に紛れて日中に見つけるのが難しいバラの害虫としてよく知られています。 終齢幼虫の体長は55~60mm、幼虫食葉植物はバラ科のバラ、ウバメガシなど。

 
 ・ちなみにホソオビアシブトクチバ(成虫)も、5月にバラの選定中に飛びだしてきたことがあります。Img_8505_2

 
 ・余談のついでに外観が似ている「アシブトクチバ」:
 (横帯紋様が”太い”)Cf2010624

 
●ニイタカホトトギスも7月下旬からから咲き続けています。Img_6549

|

2017年10月 1日 (日)

バッタ雑記

 このところ3日ばかりまずまずの晴天が続いて、早や10月がスタート。

 ・とかくニンゲン世界はかまびすしいものですが、とりわけ昨今はその度を増したような・・・・

 ・日中はバタバタ歩くとまだ汗ばむ、草刈り作業も半分で休工中の堤防道路上で、バッタ世界の現況にバッタリ遭遇しました。

●これまで通り一強の体勢もあれば、R0014834

 
●目指す方向が反対のバッタも、一体になって仲良し活動を繰り広げていたのです。R0014812

 初めて目にしたバッタ世界の” チェンジ潮流”?なのでしょうか。

|

2017年9月23日 (土)

ヒメクロイラガ

●ヒメクロイラガ(イラガ科) :
 9月初旬の朝、玄関先の簾(すだれ)に、小さな(開張3cmほど)茶色のガくっついているのが目にとまり、すだれを少し動かしてみましたが、まったく動きません。
 すだれを外すととコロンと横倒しに転がりました。
 死んでいるのか と見ていたら、緩慢に動きだして起き上がりました。
 どうやら夜間気温低下のせいで、まだ動けなかっただけのようです。
 腹面も撮るため裏返しにしようとしたらすぐに飛び立って行きました。

 
 頭の先にに“箒を”つけたような特異的な風采のおかげで、ヒメクロイラガ(♂)と分かりました。
 箒のような毛束は2本の下唇鬚*です。1img_5545

2img_5553

4r

 
 ・幼虫の方は先に記録画像がありましたので掲載。
 クヌギの根もとの地面を這っていたものです。
 幼虫は6~11月頃群生してカキ、サクラ、クヌギ、ケヤキ、アブラギリなどの葉を食害する害虫。
 毒毛があるので刺されないよう注意が必要です。R0082773_20141014

 これで親子がはっきりしました。
 成虫出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。

 
 *下唇鬚 (かしんしゅ):
 蛾の頭部にある「鼻」のように見える部分。通常3節からなり、根元から第1節、第2節、第3節となる。主に小蛾でよく発達。
 ( http://www.jpmoth.org/~moth-love/yougo-syu/yo-gokaisetu.html )

|

2017年9月20日 (水)

マダラバッタ(紅色型)

●マダラバッタ(紅色型):
 マダラバッタ♀の紅色型を初めて目にしました。 
 除草剤散布で雑草もまばらになっていた稲刈り前の田圃畦道で、時折地面に飛び出すイナゴを横目にしながら歩いていた時、足元から小さなバッタが飛んで2mほど先に止まりました。 
 目視ではイナゴより小さく細身で、地面に紛れてよく分かりません。
 逃げられないように望遠で1枚撮影した画像を拡大して見ると、なんときれいなピンク色が目立つバッタだったのでびっくり。Img_5960

 初対面の“マダラバッタ紅色型”(大きさから♀と判断)でした。

 このようなチャンスは再度ないだろうと、あらためてその場に腰を下ろして望遠で撮れるだけとって、その中からピンぼけも含めて選んで以下に掲載しました。

 ・マダラバッタ紅色型(計測はしていませんが、大きさから♀と推定):Img_5959

 
 ・僅かに動いて体の向きを正面に変えたその直後に、Img_5962

 
 ・背後から、もう一匹のマダラバッタ(褐色型)が飛び乗るように現れ、(突如ファインダーに飛び込んできたのであわててシャッターを押したらピンぼけに)Img_5963

 
 ・すぐに左側に出ました。
 大きさは同じくらいの褐色型なので、この個体も♀でしょうか。Img_5965

 
 ・そしてくるりと背を向けると画面から消えていきました。
 (やはりピンぼけでした。)
 この間、ほんの短い間でした。Img_5968

 
 ・立ち上がって、まだ同じところに静止していた紅色型を見下ろす角度から1枚撮って、暇人もその場から退散しました。Img_5970

 
 ついでに。
 ・別の日、同じ畦道で遭遇した褐色型のマダラバッタです。
 ずいぶん小さいな、という印象の個体でしたが、すぐに逃げられて撮れたのはこの1枚だけ。Img_5909

 なお、緑色型にはまだ出遭ったことはありません。

※メモ再掲:
 マダラバッタ(バッタ科):
 トノサマバッタより一回り小さく、体型はスリム。近くで見かける頻度は少ないです。
 体は黄褐色(褐色型)または緑色(緑色型)で、稀にピンク色(紅色型)の個体も観察される。
 前翅の根もとに近いところには黄白色~黄緑色の明瞭な条線(縦帯)があり、それは紅色型でも変わりないようです。
 ♂体長は27~31と小さく、♀の方が34~35mmと大きい。
 体型は細身で、翅は長い。 また後脚脛節は赤・青・黒・白の斑模様。
 荒れ地や河原、草原などの地上で見られ、トノサマバッタやクルマバッタモドキとも良く混生している。
 動作は非常に素早く、敏感で捉まえにくい。
 出現時期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

|

2017年9月18日 (月)

トノサマバッタ

 台風一過、最高温度が猛暑日になりそうになった池の端。
 まだ除草作業が完全には終わっていない、一周1,600mほどの遊歩道上に多数のトノサマバッタが出て日向ぼっこ?。
 トノサマバッタの世界では”壁を作ろう”などという親分はいないようです。
 一周する間のあちらこちらで、緑も褐色も共に仲よく暮らしている光景がありました。Img_5902gg

Img_5905bb

Img_5906gb

Img_4582bg

|

2017年9月13日 (水)

夏の草叢のバッタ仲間(マダラバッタなど)

 朝夕涼しくなったのですが、まだ真夏日もやってくる昨今。台風もやってきますね。

 除草作業が行われる前、夏草が繁茂するフィールドで暮らしていた顔なじみのバッタ仲間。 
 振り返って見ると、この間にカマキリにはまったく遭遇しませんでした。
 単調な環境なので観察できる種類は少なく限定的です。

●マダラバッタ(バッタ科):
 草原の遊歩道に出ていたマダラバッタ。左後脚が欠損していました。Img_4806_728_1_2

Img_4806_728_2_2

 
 ・腹端の形状から♂の個体:Photo

※トノサマバッタより一回り小さく、体型はスリム。
 周辺では見かける頻度は少ないです。
 体は黄褐色または緑色で稀にピンク色の個体も観察される。
 前翅の根もとに近いところに黄白色~黄緑色の明瞭な条(縦帯)がある。
 ♂は体長27~31と小さく、♀の方が34~35mmと大きい。
 体型は細身で、翅は長い。 また後脚脛節は赤・青・黒・白の斑模様。
 荒れ地や河原、草原などの地上で見られる。
 トノサマバッタやクルマバッタモドキとも良く混生している。
 動作は非常に素早く、敏感で捉まえにくい。
 出現時期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

 
●イボバッタ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 撮影の時、背景に紛れて何度も目をこすらないと分かりにくい小さめのバッタ。8

※大きさ(翅端まで)♂24mm前後、♀35mm前後。
 地味な体色で、胸部背面にイボ状の突起がある小振りなバッタ。
 地表に静止していると背景に紛れて見わけにくい。
 出現時期は7~11月、分布は本州、四国、九州。

 
●クルマバッタモドキ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 草叢にいた幼虫(上)と、遊歩道上に出ている成虫クルマバッタ。Img_5229

Photo

※体色は褐色と薄灰色のまだら模様で、胸部背面に、1対の「く」の字形の白線がある地味なバッタ。
 草叢から遊歩道上に出ていることが多い。
 大きさ(翅端まで)♂は40mm前後、♀60mm前後。 
 出現時期は7~11月、分布は日本各地。

 
●ヒメギス(キリギリス科キリギリス亜科):
 初夏には葉に静止している幼虫を見かけます。
 成虫は時折、遊歩道上に出ています。
 草叢にいる時は近寄るとポトリと下に落ちるように隠れて撮てません。4blg426

Photo_2

※大きさ30mm前後でキリギリスより一回り小さい。
 全身が黒褐色で、背中は緑色または褐色。胸部の後方にある白線の縁取りが特徴。
 出現時期は6~9月、分布は日本各地。

 
●トノサマバッタ: 
 褐色型幼虫(上)と成虫。身近で一番ポピュラーなバッタ。Photo_3

 
●オンブバッタ:
 何時も小さな♂が大きな♀の背中にオンブしています。
 庭にやってくると園芸植物の葉を片端から食害する困ったバッタ。Img_5738

 
●ショウリョウバッタ:
 小さい♂だけでした。
 大きな♀も草叢で普通に見かけますが撮っていませんでした。Img_5225

 
●イナゴ:
 今シーズンはなぜだか特別に数が少ない印象です。Img_5761

 
●ツチイナゴ:
 個体数は少なくて成虫はあまり見かけませんが、親子とも”涙目模様”の幼虫がいました
 成長して、そのまま越冬します。818

|

2017年9月11日 (月)

9月はじめ、草刈り前のチョウ仲間(ウラギンシジミ他):

 ハリケーン”草刈り機”」の襲来などつゆ知らず、直前まで、草丈2m以上にも伸びて繁茂した夏の草叢で平穏に暮らしていた顔なじみの虫仲間。

●チョウの仲間(9月1日撮影)

 ・ルリタテハ:
 雑草の根本付近を伝うように飛んで地面に近い草陰に静止。
 撮影アングルが限られて、ブレブレ画像ですが、時折翅を開いてくれたのでルリタテハと確認。91

 もともと近くで観察できる個体数は少ないですが、時には、わが家の庭にホトトギスが繁茂するころ、産卵にやってきているようです。
 なお幼虫の食草はユリ、ホトトギス、サルトリイバラなど。
 (→別報:ホトトギスにルリタテハ幼虫多数発見。)

 
 ・ウラギンシジミ(♀):
 クズの葉上で静止。翅表に水色があります。
 なお幼虫の食草 マメ科のクズ、フジなど。91_2

 
●以下はすべて9月5日撮影。

 ・イチモンジセセリ:
 オオイヌタデで吸蜜中。
 なお幼虫の食草はイネ科の雑草(ススキ、エノコログサなど。)Img_5430_95

 
 ・ベニシジミ:
 オオイヌタデで吸蜜。
 なお幼虫の食草はスイバ、ギシギシ、ノダイオウなどのタデ科植物。95

 
 ・モンシロチョウ:
 クモの巣にかかり短い生涯を閉じる。Img_544695

 
 ・ヤマトシジミ:
 クズの葉上に静止してゆっくり翅を開いたところ。
 大分くたびれた個体のようでしたが、強めに吹いていた風で揺れ続けて葉に隠れたりのぞいたりしていてピンぼけ。
 なお幼虫の食草はカタバミ。雑草としてカタバミ類が生えるわが家の庭にも姿を見せます。Img_547195

 
 ・ツマグロヒョウモン♂:
 自生したニラの花で吸蜜。Img_547995

 温暖化により北上を続けるチョウの1つ。
 住宅地では今シーズンは例年より見かける数が少ないようです。
 幼虫の食草である野生スミレも道端の雑草として徹底除草、清掃が行われるなどの影響もあるのでしょうか。
 成虫では越冬できません。

 
 ・ヒメアカタテハ:
 フラフラと裸地に降りてきた歴戦の強者。
 世代交代の時期です。
 なお幼虫の食草はキク科植物のヨモギ、ハハコグサなど。95_2

 
 ・ヒメジャノメ:
 公園林地に普通に飛んでいますが、この時はなぜか草地に多数。
 なお幼虫の食草はイネ科植物のチヂミザサ、ススキなど。95_3

 
 ・コミスジ:
 繁茂するヤブガラシの花で吸蜜。
 なお幼虫の食草はマメ科植物のクズ、ハギ、フジなど。95_4

 
 ・アオスジアゲハが意外に多く市街地を通り抜けて飛んで行きますが、まったく止まらないので写真はありません。
 (なお、アオスジアゲハ幼虫の食用樹はクスノキで公園にも複数の植樹があります。)

 
 ・ナミアゲハも普通に見られますが撮りません。
 ご近所のミカン科の幼木に繰り返し産卵して、幼虫が葉を蚕食しています。
 そこからやって来た幼虫がわが家の外構壁で蛹になっていました。
 あと数日で羽化するでしょう。Photo

|

2017年9月10日 (日)

ムラサキツバメ

 天候不順続きのため、すっかり足が遠のいていた公園で。
 たまたま午前中だけ晴れた9月1日(午後から雨に)の公園。
 昨年、大がかりな伐採と強剪定が行われて味気なくなっている林地の遊歩道で、目の前をあまり見慣れない茶色っぽい小型のチョウが横切って飛び、近くのクロガネモチに止まりました。
 見上げる位置で葉も邪魔でしたが、確認のためレンズを向けてみました。
 翅は閉じたままで静止していて、開く様子はありません。
 少しずつ位置を変えながら3回ほどシャッターを押したところで飛び去ってしまいました。

●ムラサキツバメ(シジミチョウ科) :
 まともに撮れていたのは翅を閉じて静止した1枚だけでした。(翅を開いた画像はありません。)
 (画像はクリックで拡大します。)Img_537191

 原画をパソコンで拡大して見るとムラサキシジミに似ていますが、ムラサキシジミより一回り大きく、後翅に尾状突起があり、裏翅に特徴的で明瞭な紋様があることから(♀?)、以前に一度だけ、わが家の庭で確認したことがあったムラサキツバメと判断しました。(表翅の情報がありませんから雌雄の別は不明です。)(撮影2017.9.1)

※本種は温暖化により北上を続けるチョウの1つとして注目されてきました。
 2000年頃前後から当(埼玉)県でも観察されるようになっていたようで、その北上の要因分析が行われています。
 関東地方へ侵入したムラサキツバメの耐凍性(体組織の凍結に耐えうる性質)を調査した結果、過冷却点(体組織の凍結開始温度)は意外に高いため、本種が耐寒性を増大して北に分布を拡大したという可能性は低く、やはり分布の北上は気候の温暖化によってもたらされた可能性が高い、と報告されています。
 (長田志朗、嶋田知英:埼玉県におけるムラサキツバメの分布拡大、日本蝶類学会誌、31、18-23、2002.)

 なお、北上の要因としては、温暖化による自然分布拡大の他に、ムラサキツバメ幼虫の食葉樹であるマテバシイが街路樹や公園植樹などとして移植されていることや、あるいはまた放蝶などの人的影響も考えられているということです。

 
 なお散歩コースの公園にもマテバシイが数本植樹されています。
 (マテバシイ画像再掲)Photo

Photo_2

|

2017年9月 1日 (金)

稲刈り/シオカラトンボ共食い

 9月の始まり。 
 公園の林地では,ニイニイゼミはもちろん、アブラゼの声は少なくなって、中にはまだミンミンゼミの声も混じって聞こえていますが、もっぱらツクツクボウシの大合唱になりました。
 また近隣の自然林保全地ではヒグラシの声が多く聞かれるようになりました。
 当地の気温はこのところ一ヶ月ほども行きつ戻りつと、乱高下するおかしな天候。

 また先月末から小笠原諸島付近に居座り続けていた台風15号も、このあと明日(2日)からは北寄りに進路を変え、速度を速めて日本の東を北上するとの予想。9115

 ともかく変調の続く自然界ですが、世界の人間界にも何か文字通り人為的な変調ばかり起きている感じのする昨今です。

 
---------------------------

 近郊で、例年より遅れていた稲刈りが始まっていました。

 これまでなら、稲刈り時期より早めに近くまでやって来て、,稲刈りが始まった田圃があると、待ち構えていたようにコンバインにまとわりつくチュウサギの姿を普通に見かけたものでしたが、本日は1羽も見かけませんでした。
 これも異変?

 
●稲刈り始まる。
 刈り取りが始まった稲田の道路反対側に、これまで見たこともないほどの雑草に埋もれていた稲田があって、聞くところによると「飼料用米」の田圃だという。
 はじめて知りました。91

 
●シオカラトンボ:
 ・刈り取り前の稲田や周辺にはシオカラトンボが世代交代の儀式をしている姿がよく見られます。Img_5302

Img_5265

 
●シオカラトンボの共食い:
 たまたま、目前を横切って、何かを咥えて稲にとまったシオカラトンボがいたので、望遠レンズでのぞいてみたら、シオカラトンボ♂が貪っていたのは、なんとシオカラトンボ♀。
 初めて記録したシオカラトンボ共食いの光景でした。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_5142

Img_5138

Photo

|

2017年8月29日 (火)

ウチワヤンマ、オオヤマトンボ

先に余談を:

 ・先日(2017.8.23)、スイス南東部で土砂崩れ災害が発生。
 原因は温暖化により山の永久凍土が溶け、水圧が岩を押し出したことなどと見られるとのニュースが伝えられました。

 いささか旧聞の蛇足ながら、かつて,訪れたことのあるスイスで、温暖化の影響で氷河が融けて後退が加速され、1900年から2000年の間に1、870m後退したという事実を表示した案内標識 -『後退する氷河』-という位置から見たモルテラッチ氷河の光景です。
(2009年7月筆者撮影)

Photo_2

 速度を速めて後退を続ける、灰色に汚れた氷河の末端は多くのことを物語っていました。

 
 ・またアメリカではハリケーン”ハービー”が現地時間25日(金)夜、テキサス南東部に上陸。中心気圧は938hPa、最大風速58メートルの勢力。
 上陸後、停滞し続けたため、アメリカ南部テキサス州では、未曾有の洪水が発生、なお豪雨が続く予報という、生々しい映像報道が目に飛び込んできます。

 温暖化にともなう地球規模での天変が発生するようになり、安閑としていられなくなりつつある世界の気象情況です。

 
 ―――――――――――――――――――――――――― 

 当地は6月7日梅雨入り、そして7月19日に梅雨明け。
 しかしその間の降雨量は少なく、2年連続の少雨の梅雨となりました。
 その後は「天変」が続いて現在まで日照不足。
 近隣の稲刈りも遅れているようです。

 
本題です。

■調節池:ミニチュア自然のトンボ:
 ミニチュア自然の池も「天変」の影響。
 同じ「池」ではあっても、溜め池などと異なり、「天変」の影響は大きく、調節池の水位は、その本来機能からして大きな水位レベル変動を繰り返すため、調節池で暮らしている水生昆虫仲間も大きな影響を受けています。
 特に平地や丘陵地の抽水/挺水植物が生える比較的大きな池沼/湖などに生息する「ウチワヤンマ」や「オオヤマトンボ」も姿を現しますが、見られる頻度や時季などは年度によっても大きく変動します。
 今シーズンは初めて見かけたのは7月下旬からで、これまで絶対数もかなり少ないです。

●ウチワヤンマ(サナエトンボ科ウチワヤンマ亜科):
 オオヤマトンボより生息数は多く、縄張りにしている池水面から突き出している抽水/挺水植物の(枯れ)茎先に静止していることも多く、また、他の個体やシオカラトンボ、オオヤマトンボなどが接近すると直ちにスクランブル発進し、ほどなく戻ってきますので、観察は容易です。
 ・小型の甲虫らしき獲物を捕捉して食べていたウチワヤンマ。1img_4766

2

 
 ・別個体3img_4768

 
 ・別個体、獲物捕捉4img_5019

 
 ・別個体5img_4976

※ウチワヤンマ:  大きさ約80mm。腹部の先端に、うちわ型の突起を持つ、大きなサナエトンボの仲間。   
 出現時期は5~9月、分布は本州、四国、九州。

 
●オオヤマトンボ(エゾトンボ科オオヤマトンボ属):
 池で観察できる個体数は少ないです。
 ウチワヤンマの生息する池の水面で、やはり、縄張りを岸辺に沿って何回も繰り返しパトロールにやってきます。
 ウチワヤンマと異なり、(日中)見ている限り、何処かに静止する様子はまず見られないため、なかなか撮れません。
 同じ水辺に縄張りを持つウチワヤンマに接近すると、直ちにスクランブル発進してきますが、無視しているように悠々と飛び去っていきます。Photo

 
 その繰り返し行動から、縄張水面の枯れ茎に静止しているウチワヤンマにピントを合わせておいて、接近してくるオオヤマトンボを自動連写モードで撮影して何とか撮れた不鮮明な画像を掲載しました。

 ・縄張りに静止していたウチワヤンマ
 (なお今回は珍しく、ウチワヤンマはスクランブル発進しませんでした。)
Img_5020_1

 
 ・背後から接近するオオヤマトンボImg_5020_2

Img_5020_3_2

Img_5020_4

Img_5020_5

Img_5020_6

Img_5020_7

 
※オオヤマトンボ:
 大型のトンボで、腹部は黒色の地に黄色の条斑があり、頭部と胸部は金属光沢のある青緑色。
 腹部第7節によく目立つ黄色斑があります。 
 出現時期は5月~9月、分布は日本各地。

|

より以前の記事一覧