2017年10月14日 (土)

キジバトの巣立ち

 キジバトは市街地でもごく普通に見かけられる身近な野鳥です。
 時には自宅前の通学路に面したご近所のTVアンテナや、電線ケーブルなどに止まって、”クックーポーポー“と鳴いています。

 去る9月初旬、わが家のイヌマキの樹に”つがい”らしいキジバトが1羽ずつ交互にやってくるようになったのに気がつきました。
 丁度果実が稔っていた時期でもあり、はじめはその実をついばみに来ているのかなとも思っていました。
 しかしその後も2羽一緒には来ないで、目にするのは常に1羽。
 どうやら巣作りのためではないかと思うようになりました。但し、茂みに入りこんでしまうので、どちらの個体が何をしているのかを具体的に確認したわけではありません。

 お隣の奥さんからも、朝方、彼女が2Fベランダで洗濯物を干している折に、”しょっちゅうお宅の木にきているわよ”、とも教えられていました。

 その後も、リビングから成鳥が頻繁に去来を繰り返していることは垣間見ていましたが、それ以上に関心を払うこともなく過ぎました。
 そして10月初旬も終わりかけた日(10/8)のこと、リビングからふと視線を向けたイヌマキの頂部で、一部の小枝が風も無いのに間欠的に小刻みに揺れ続けていることに気がつきました。Img_1118

 
●2羽の雛確認:
 あるいはキジバトのひな鳥がいるのではないかと、初めて双眼鏡を持って外に出て、少し離れたところから見上げながらしばらく観察してみると、やはりもうかなり大きく育ったひな鳥が2羽いることを確認したのでした。
 葉の茂み奥はまったく見通しがきかないので、なかなか存在が確認できませんでしたが、葉先が小刻みに揺れるあたりを注視していた双眼鏡の視野に、僅かな葉の隙間からほんの一瞬、白いうぶ毛の生えた一羽のひな鳥の頭部が見え、更に“ドアップ“の目玉が見えたのです。これが1羽目。
 そして隣に並んで、白い糸状になったうぶ毛残っていますが、雌キジに似たウロコ模様の羽になった2羽目も確認できました。

 ・巣の真下近くから:
 小枝の巣(材)の位置は確認できましたが、雛は隠されていてまったく見えません。Photo

 
 ・少し離れたところで、斜め横下から覗いてみると、葉陰に2羽の雛が確認できました。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo_2
 

 
 ・次いで、2Fベランダの洗濯物干し場から見下ろしてみました。
 巣はその位置からは完全に死角になっていて、何も見えません。
 日常的に洗濯干し物を出し入れしている家人がまったく気付かなかったのもこのおかげでしょう。
 そして物干し台をくぐってベランダの端っこまで行ってから望遠レンズで覗いてみると、見下ろす先、僅か180cmほどの茂みの奥に2羽の雛がいて、1羽はもう十分大きくなった巣立ちも近いように見える個体で、もう1羽はまだ頭部には白いうぶ毛がたくさん残り、羽色もまだ灰色が残る個体の存在を確認できたのです。2f

2

 
 ・それから数日後の朝方、親鳥が1羽飛来したのがリビングから見えたので、窓越しに望遠で覗いてみました。
 葉の奥にピント合わせが出来なくてピンぼけながら、親鳥、そして雛2羽が確認できました。 
201710122

 
 その数日後から雨降りの日が続くようになりました。
 ある朝、玄関先で雨傘をバサッと開いたら、茂みから親鳥が飛びだしていきました。

 翌朝も雨。そして近くから“クックーポーポー”と盛んに鳴きつづける親鳥の声が聞こえていました。
 その次の日も、同じように近くから鳴き声が聞こえ、小雨の中、玄関先まで出て見ると、親鳥が電柱に止まっていたのです。Photo

 その日はまだ巣に雛鳥がいるのを確認しました。

 ■そして今朝(10/14)、やはり降ったり止んだりの小雨で冷え込んでいましたが、巣には雛鳥の姿はありません。 
 旅立ちには不向きな小雨模様の中、無事に巣立ちしていったようです。
 親鳥の声も聞こえてはきません。
 カラスや近隣を徘徊している野良猫などの被害に遭わないよう、元気で暮らして欲しいものです。

 最初にキジバトの去来に気がついてから本日まで、およそ35日間が経過していました。

※キジバトに関するメモ:
 繁殖期はほぼ周年で、1回に2個の卵を産みます。
 抱卵日数は15~16日。抱卵は雌雄交替で、夕方から朝までの夜間は雌、昼間は雄が行います。
 孵化後、雛は約15日で巣立ちします。
 食性は雑食性で、果実や種子や、昆虫、ミミズなどを食べています。
 繁殖期間中には雌・雄共にピジョンミルク*を吐き戻して雛に与えて育てるため、親が餌を食べられる限りは、周年いつでも繁殖期となり子育てが可能になります。
 *ピジョン・ミルク(pigeon milk、鳩乳の意)は鳩の仲間が、繁殖育雛する期間中に、素嚢の内壁から分泌される高タンパク・脂肪性の液体で、それを吐き戻して、子に与える素嚢乳。  
 ハト以外にフラミンゴにも見られるとのこと。

・余談:
 10年以上前のことになりますが、やはりイヌマキの樹上でキジバトが巣作りをしていた事がありました。
 その時点では特に観察などはしていませんでしたが、晩秋になって、刈り込み剪定をしていた際に、水平に張りだした枝の上で平皿状に小枝を敷き詰めた巣があるのを見つけたことがありました。
 巣は到ってシンプルなもので、小枝の巣材をあちらこちらへ引き回してうすく一重に敷きつめたもの。親鳥が坐れば、尾がほとんどはみ出すほどの狭いものでした。

|

2017年10月 7日 (土)

ヒドリガモ(冬鳥)初見

●ヒドリガモ(冬鳥)渡来:
 去る10月4日、午前中曇りでやや風の強く吹く池に、今秋初見のヒドリガモを確認しました。  
 初見の記録としては”平年並み“のようです。
 なお、今シーズン現時点で池の水量は少なく、現在まで飛来・通過していく冬鳥の種類も数もずいぶん少ない感じです。

 ・逆光になる少し遠くの池面に、いつも見られるカルガモより少し小さい鳥のシルエットがありました。1img_6543104

 
 ・“ピューイ”というなじみの鳴き声が聞こえましたので、望遠で覗いてみるとやはりヒドリガモでした。
 10羽ほどの小さな群れが小休止のため池に降りたようです。2img_6528

 
 ・コガモ:
 先に来ていたコガモも混じっていました。
 コガモの絶対数は少数ながら、少しずつ増えているようです。3img_6542

|

2017年10月 6日 (金)

チュウサギ/チュウダイサギ

 長期にわたった主食用米の減反政策が見直され、減反政策は平成30年(2018年)に廃止し、飼料用米生産農業者には交付金が支払われるという農業政策*によって、 近郊でも主食用米の生産から飼料用の米生産へ切り替えられる水田が増えてきたように見受けられます。
 見た目にも飼料用米の栽培品種は異なることが明らかで、田植えや稲刈りなどの作業も従来のように集中的に実施されることがなくなり、稲刈り期間も8月下旬から10月初旬までと、幅が広がってきたようです。

 収穫作業が集中的に行われていた頃には必ず、田圃から飛び出す蛙や昆虫、またザリガニなどを目当てにチュウサギが“大挙して”飛来していましたが、今シーズンはその様な光景はついぞ見かけることがありませんでした。
 もっともそのことはニンゲン世界の事情には無縁の、チュウサギ社会に何らかの事情があったに過ぎないのかも知れませんが・・・

*【参考】
http://www.maff.go.jp/j/budget/2017/attach/pdf/index-44.pdf

※チュウサギとチュウダイサギ(ダイサギ仲間):

●チュウサギ:
 半分くらいの田圃で稲刈りが終わっていた9月中旬、やっと見かけた2羽のチュウサギ。
 近くでコンバインが稼働していたにもかかわらず、すでに刈取りが終わっていた近くの田圃をただウロウロ歩き回っていただけのようでした。
 ・“チュウダイサギ”との識別は口角(上嘴と下嘴が結合する肉質部分)の位置(目の下で終わっている)で判別。1

2

 
 ・以前は稲刈りがはじまった田圃に大挙して飛来していたものです。
 (再掲画像)3

 
●チュウダイサギ(ダイサギの仲間):
 ほぼ同時期、川に降りていた1羽の「チュウダイサギ」がすでに刈取りが終わっていた田圃に移動。
 そしてゆっくり歩きながら獲物を探している様子でした。Img_5658

 
 ・はっきりしませんが田圃脇の小さな水流でドジョウを捕らえた様子。Photo

 
 ・その後何か捉まえる様子もなく、ゆっくり遠ざかっていきました。
 チュウダイサギは嘴も、首もチュウサギより長く、口角は目の下の位置よりも長く伸びています。
 (チュウサギは目の下で止まる。)
 Photo_2

 
 ・別の日、川に降りていたチュウダイサギ1羽:410

|

2017年9月22日 (金)

コガモ(冬鳥)初見

 調節池に飛来した、今シーズン初見の冬鳥コガモの姿を確認しました。
 留鳥のカルガモ、コサギ、アオサギが集まって休憩している池の階段の上部に4羽いるのがわかりました。
 渡りの移動途中でごく一部が小休止で立ち寄っていたのでしょう。
 エクリプスの個体で、雌雄の別が分かりません。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_618742017922

 
 ・暫く前からモズも平地にやって来て、時折けたたましく鳴いています。

2017922

 季節が少しずつ進んで行きます。

|

2017年9月15日 (金)

カワセミ/ヒガンバナ

●カワセミ♂:
 たまたま通りかかった公園傍の橋で、目前をカワセミが飛んでいきました。
 目で追うと”何時もの場所“に止まって、ごく短時間、きれいではない川面を凝視していましたがすぐに飛び去りました。Img_5778

Img_5781

Img_5783

 昨年12月に見かけて以来のことです。
 清流域ではないのですが、少数ながらもたくましく生き抜いているようです。

 
●彼岸花:
 排水路沿いの斜面に彼岸花が一群れ開花していました。Img_5786

Img_5787

 余談ながら、500万株以上のマンジュシャゲ(彼岸花)が群生するという、県内では有名な巾着田(埼玉県日高市)の公園でも、例年より早めに咲きはじめ、現在3分咲きで、20日頃には満開になるという。

|

2017年9月 8日 (金)

ウリカワ、コナギ

 本日(8日)の天気予報は終日晴れで、降水確率0%だったので、午後から所用で外出しようと思っていたところ、午後一時前に突然の強い雨。981255

 ごく短時間でまた晴れ上がってしまいましたが。

 9月になってからも不安定な天候で、一日のうちでも晴れと雨という日が続いていました。
 前日珍しく晴れ、翌日も続いて午前中晴れた先日、遅れていた堤防の草刈りが始まり、稲田でも刈取りが始まったかと思うとやはり午後には雨。
 その後も雨と曇りの繰り返しで、順調な作業というわけには行かないようです。
 秋雨前線の動きも気になる昨今。

 
●堤防遊歩道の草刈りが始まり、近くの稲田でも収穫作業が進んでいました。1img_545595

 
●刈取りの終わった稲田には落ち穂や昆虫などの餌を求めてムクドリが集まり、キジバトも姿を見せていました。2

 しかし、稲刈りには付きもののチュウサギの姿がまったくないという異常事態?

 
●ウリカワ開花:
 まだ刈り入れが始まらない稲田の傍の水路には、生き残っていた水田雑草仲間のウリカワが白い花を付けていました。3810

 
●コナギ:
 別の稲田には、こちらも殆ど姿を消していた水田雑草のコナギが一株、葉の下に葉芽

を付けていました。Photo

 間もなく始まる稲の収穫前には除草されてなくなることでしょう。

 
**********************************************

 
※NHKカルチャーラジオ 科学と人間
 『変わりゆく気候 気象のしくみと温暖化』 
(ラジオ第2 毎週金曜 午後8時30分 | 再放送 毎週金曜 午前10時)

 ・ストリーミング放送を聴く:
http://www4.nhk.or.jp/P3065/28/

|

2017年8月23日 (水)

ヤナギルリハムシ、キジなど

単独お日様マークの日が一日もなかった8月上旬、ブログの埋め草に撮っておいた画像の羅列。

自宅で
●トウキョウヒメハンミョウ:
 変わり映えしませんが、夕刻、庭先に飛来したもの。8img_5186

 
 近隣の保全自然林の近くで。
●ハグロトンボ♂:
 田圃の水路脇に1匹だけいました。トンボも少ないですね。8r

 
●ヤナギルリハムシ(ハムシ科):
 クヌギの葉にとまっていた瑠璃色のヤナギルリハムシ。
 すぐ傍にバッコヤナギの大木があるので、そこから飛んできたものかと。8

※体長4mm前後で背面は光沢のある青藍色。
 成虫・幼虫ともヤナギ類やポプラの葉を食害する害虫。
 成虫で越冬し年に数回(5~6回)発生を繰り返す。
 個体数は初夏から多くなる。分布は日本各地。

 
●キジ若鳥?:
 稲田の中から舗装車道を横切って反対側の畑地に駆け込んでいった2羽のキジ。 
 尾羽が短かかったので若鳥だったのでしょうか。8_2

 
 ・ついでに、(4月下旬)散歩コースの水路脇で見かけたキジ♂。423

|

2017年8月19日 (土)

ゴイサギ幼鳥

●ゴイサギ幼鳥:
 曇天の田圃道で。 
 稲田の上空を一羽だけでゆっくり飛んでいた黒っぽい鳥が、80mほど先の舗装農道に降り立ちました
 そのまましばらく静止していたので望遠撮影。
 すぐにゴイサギ幼鳥と分かりました。Img_5217

Img_5216

 成鳥の羽になるまで2年以上かかるので、巣立ちしてから2年はこの姿なのだそうです。
 (余談ながら、3.11 東日本大震災のせいで、計画停電生活を余儀なくされていた時に、たまたまゴイサギ幼鳥を見かけた記録がありました。)

 成鳥も、機会は多くはありませんが、田圃に降りて餌を獲っているのを目にすることがあります。

 
---------------------------

 日中は曇り空で過ぎましたが、夜はまたあまり芳しい天気ではありません。
 夕刻から東京ではゲリラ豪雨による被害が発生しているというニュース。
 当方、自宅上空の「雨雲の動き」実況、をのぞきながら落ち着きません。

  (8月19日午後5時40分~8時25分の実況)2017819

 この分だと、何とか”赤色”の襲来を受ける事なく、”青色”ゾーンの”おとなしい雨降り”だけで過ぎていきそうです。
 

|

2017年7月15日 (土)

ヒバリ、ヒシバッタの仲間

 旧聞になりましたが、去る7/4夜、先の台風3号の影響を受けた当地でも,短時間ながら強い雨が降り、翌日、調節池の水位は予想以上に上がっていました。
 水表面積はぐんと広がり、運動広場としても利用されている草原は全面水没。Img_4468

 
 広がった水面上を餌を求めていつもより多くのツバメが飛び交い、普段草原で暮らしていたヒバリは住処を追われて、多数が堤防斜面や遊歩道上にウロウロしていました。

 遊歩道上で鳴いていた、まだ若鳥らしいヒバリ。Img_4461

 
 また水没した草原で、飛ぶことが苦手で、地表を徘徊して暮らしている地表性の昆虫類や、浅い地中で(土中に巣穴を掘って、土壌生物や生きた植物の根を食べて)暮らしていた昆虫仲間にとっては、大きな災難だったことでしょう。 

 水没しているコンクリート階段の下まで降りていくと、水際に集まって浮遊している枯れ草茎の上や、接触したコンクリート上には色々な昆虫類が慌てふためいている様子がありました。Img_4462

 しばらく階段に腰を下ろして、目にした出来事などを、以下に少しずつ記録します。

●ヒシバッタの仲間:
 災難があっても翅で飛ぶことはなく、跳びはねて逃げるだけ。
 普段は草原の背景色に紛れて目に付きにくい、小さなバッタです。

 ・ヒシバッタ
 ”早めの避難”をすれば助かります。Img_4434

R0014469

 
 ・ハネナガヒシバッタは名前の通り長い翅があり、短距離なら飛ぶことができます。R0014470

R0014472

            - 次ページに続く -

|

2017年7月12日 (水)

コチドリ

●コチドリ:
 蒸し暑さが続く田圃道でコチドリの鳴き声がしました。
 その方を見やると、 “ピュウー ピュウー” “ピッピッピッ・・・”と盛んに鳴き声を上げながら歩き回っているコチドリがいて、その少し向こうにもう一羽。
 相互に追っかけするように行ったり来たり。  
 少し遠かったのではっきりしませんが、♀に求愛中の♂だったのでしょうか。

 ・分かりにくい画像ですが、手前が♂?で、後方が♀?Img_4521

 
 ・盛んに鳴き声を上げる♂?(耳羽と眼窩線も黒い。また首回りの黒輪が太い)2img_4512_6

3

 
 ・♀?(耳羽は褐色、首の黒輪が細い。)4

 やがて2羽とも飛び立って行きました。

|

より以前の記事一覧