植物

2017年4月23日 (日)

地味な木の花①(クヌギ,イヌシデ,モミジバフウ)

 公園や池端の作業広場などに植栽された樹木が春になって付けた地味な花の記録です。
 高木になって、花は見上げるような高いところだったり、花の期間がごく短かかったり、また小さくて、花弁も無い地味なものだったりして、たいてい気づかないうちに花の時期が終わっていることが多い樹の仲間です。

●クヌギ(ブナ科コナラ属):
 公園や池端のクヌギの花が咲き始めていました。
 落葉高木で雌雄同株。垂れ下がった花序はよく目につきますが、花は目立たない地味なもの。
 咲きはじめの花でしたがまだ雌花、雄花の区分が判然としませんでした。
 ・公園で:Photo

 
 ・池端の広場で:Photo_2

※春、花は葉の展開と同時に雌雄が開花します。
 新枝上部の葉脇に雌花を、(新枝の)下部に黄褐色の雄花序をつりさげて雄花を付けます。
 雄花序の長さは7~10cm程度で、葉が開ききる前に新枝の下部から垂れ下がります。
 花期は4~5月、分布は本州~九州。

 
●イヌシデ(カバノキ科シデ属):
 公園に複数植樹されている落葉高木で雌雄同株。
 見上げた高い位置に(たぶん)雄花序が垂れ下がっているのが目にとまり、望遠で撮ってきました。
 ただそれだけなので、花の詳細は分かりませんが、写っているのは雄花序のようです。Photo_3
                     (撮影は4月14日)

 
 ・過去ログに、5月初旬撮影で雌雄の区別が分かる画像を掲載済みでしたので、再掲しました。Img_7865_4

 
 ・雄花序:
 また,後日(4月22日)観察した折には、雄花序はすでに伸びきって展開も終わり、すべてが地面に落ちていました。
 その大部分はすっかり茶枯れて萎縮していましたが、たまたま、比較的新鮮な雄花序が落ちていたので参考掲載。Photo_6

 (なお、雌花序の様子は新葉に紛れて分かりませんでした。)

 
 ・イヌシデメクレフシ(虫こぶ):
 また、新枝の先端に付いた芽(雌花序?)が、ダニの一種の寄生により変形して、虫こぶ(イヌシデメクレフシ)になっているのが散見されました。Photo_7

※葉の展開と同時に雌雄異花が開花します。
 雄花序は前年枝から垂れ下がります。黄褐色で長さ5~8cm。雄花は1個の苞に1個つきます。 
 雌花序は本年枝の先端や短枝のわきから垂れ下がります。雌花は苞の下に1個ずつつきます。

 
●モミジバフウ(別名アメリカフウ)(フウ科フウ属):
 ・池端の広場に植栽されている落葉高木で、雌雄同株。
 秋に多数の蒴果が集まった集合果が稔ります。
 昨年秋に、茶色に熟して種が排出された後にも残っていた集合果の殻は、大部分は秋台風などの強風に吹かれたりして傍らの田圃畦沿いに多数落下しています。
 また、一部は今頃になっても樹にぶら下がって残っています。
(画像はクリックで拡大します。)Photo_4

 
 ・4月に葉の展葉と同時に雄花と雌花が開花します。Img_32971

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 ・雄花は総状に集まって着きます。(まだ芽鱗片が残っています。)R0013192

 
 ・雌花は鈴のように垂れ下がって着きます。Photo_5

 
 ・結実して種を散布した後の、クリのイガのような集合果の一部は、今頃になっても樹にぶら下がって残っています。(写真再掲)Img_3324tc

※北米中南部~中米原産。街路樹や公園木として植栽されています。
 雌雄同株。葉の展開と同時に開花します。雄花と雌花は別々に頭状花序を作ります。
 雄花序は総状に集まって付き、雌花序は1個が垂れ下がります。いずれの花にも花弁はありません。
 垂れ下がった雌花が結実し、秋になると茶色に熟して、蒴果が多数集まった集合果になり、種を放出します。
 集合果は直径約3~4cm程の球状で、花柱が刺状になって残るので「クリのいが」のように見えます。  
 花期は4月。

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2017年4月21日 (金)

ハラビロカマキリの仔/ジャノヒゲの種/シラー

 一雨毎に草木、特に”雑草”が急成長する春昨今。

●ハラビロカマキリ(?)の仔:
 午前中草取りや鉢の片付けをしていた折、鉢受けにしていたプラスチックの皿に、茶色で大きさ10mmほどのカマキリの仔がいるのを見つけました。
 今シーズン初見です。
 (4月21日)Photo

 たぶんハラビロカマキリの子供だと思うのですが。
 以前にも3月下旬に見かけた記録があるので1ヶ月以上遅い初見です。
 何処かで大量に孵化した後に、集団が散りぢりになって風に飛ばされてやって来たのでしょうか。

 
 ・あちらこちらに増えすぎた園芸種ハナニラです。
 一度には出来ないので、何回かに分けて引き抜き処分を進めていますが、どうしてこんなに増えるのか・・・Photo_2

 
●ジャノヒゲ(別名リュウノヒゲ)(ユリ科ジャノヒゲ属):
 二十年以上も昔のことです。
 ハイキングに行った里山の林縁に群生してきれいな藍色の種が沢山ついていたのを、少し採取してきました。
 それを日陰になる庭の片隅に播いたものが発芽して成長し、その後どんどん増えてしまいました。
 環境さえ合えば増えすぎて困るほど、丈夫な常緑多年草です。

 今春は、その大株の上に、更に丈夫な園芸種のハナニラが覆い被さって繁茂したため、ハナニラを抜き取っていたら、その下から本種の大株が出てきました。
 そして、その細長い葉の塊をハサミで“散髪”していたところ、短くなった株の根もとに瑠璃色のきれいな種がついた花茎が三本出てきたので記念撮影したものですPhoto_3

 大株に育つと、花茎も瑠璃色の種も葉に覆い隠されていて、長い葉をかき分けて株元を覗いてみなければ、目にすることがほとんどありません。

 
●シラー(Scilla)(ユリ科ツルボ属):
 別の片隅に増えていたジャノヒゲの大株の中からを突き抜けるようにして生えて来たのは、やはり園芸種の「シラー」でした。
 こちらは増えることもなく、消え去ることもなく、忘れたように一株だけ出てきます。Photo_4

 ※原産はユーラシア大陸などの耐寒性球根(多年草)。
 園芸品種として多くの品種が市販されています。
 品種によって花の大きさ、形,開花時期などが異なります。
 主な品種の開花期は3~6月 小型の品種の草丈は5~20cmほど。

 
 ついでに。

●ジュウニヒトエ園芸種(セイヨウジュウニヒトエ)も咲きました:Photo_5

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2017年4月20日 (木)

初夏の陽気に

 今週前半は夏日の気温が続いて一気に初夏になったような陽気になりました。
 そのせいでしょうか、気がつけば庭の片隅にはひっそりとホタルカズラが青い花を開いていています。
 また、桜の花吹雪も終わりになった街裏を流れる排水路には、早くも産卵場所を求めるコイの遡上が始まっていました。
 自然は確実にどんどん進んで行きます。
 人間世界・社会もどんどん進歩しているのか、そうではないのか・・・

 
●ホタルカズラ:R0013107_1

R0013107_3

 ホタルカズラは丘陵や山地の日当たりの良いところに生える多年草です。
 よく目だって美しい青紫色の花を蛍の光にたとえ、また葛(かずら)の名前は、花のあと送出枝(ランナー)を出して広がることによるものです。
 花期は4~6月、分布は日本全土。

 
 ・ついでに
 屋外に放置したままで冬越したサボテンにも赤い花が咲いていました。
(消え去ったものもありました。)R0013118

 
●鯉の遡上:
 水深10cm程度しかない排水路を集団で遡上していきます。
 毎年のことですが、通りがかりの人も足を止めてのぞき込んでいきます。
 (画像はクリックで拡大します)Img_3253_1

Img_3253_2

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 5月、近郊で田植えが最盛期を迎える頃の川筋では、更に多数が遡上する姿を見るようになります。

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2017年4月15日 (土)

カワヤナギ、バッコヤナギ開花

 今日は午後から春雷も。気温も20℃を超え、一気に春が進んで行きます。

●カワヤナギ(ヤナギ科):
 川沿いや池端などに自生、点在しているカワヤナギが青めいてきました。
 葉は線形~細長い楕円形で、互生、裏には灰白色の毛が生えています。
 本種は雌雄異株です。(なお一般的にヤナギの仲間は雌雄異株です。)
 3~4月になると葉の展開と同時に花が咲き始めます。

 近くで見かけたのは雄株で、雄花が咲いていました。Img_2979_1

 
 (雄株の)円柱形の雄花序に多数つく個々の雄花は、“花”と言っても花びらはなく、長い糸のような雄蕊が伸びだしたもの。
 その先端についた葯が開裂して黄色い花粉が出ていました。Img_2979_2

 なお、(雌株の)雌花序には、先端が黄色っぽい短い糸のような雌蕊がついています。
 花後には結実して熟すとはじけ、中から柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる綿毛に包まれた種を放出します。
 綿毛と共に種は風に乗って飛散して分布をひろげます。

 
●バッコヤナギ(雌株) :
 水路縁に自生したバッコヤナギです。
 こちらは雌株です。花が咲いていました。Img_0468_2

Img_0468_3

Img_0468_4

 
 雌花序(総状花序)は受粉後に長く伸びて9cmほどの果序になります。
 結実して熟すと綿毛につつまれた1.5mmほどの線状長楕円形の種(=柳絮(りゅうじょ))を大量に放出します。  
 種を飛ばすのはもう少し先になりますが、昨年5月中旬に別のところで見かけた未掲載の写真を参考までに載せました。20165r0010086

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2017年4月 8日 (土)

桜、満開と同時に散り初めに

 今日はまた朝のうちは雨。明日も午前中は雨の予報。
 ここ数日は雲行きの怪しい天候が続いています。
 “難しい人間界”も同じようですが・・・  

  昨日、午後4時前頃の公園は、桜も一気に満開になり、同時に散り初めになっていました。
 一昨日前夜からの”暖かい風雨”が朝まで残り、午後は晴れましたが南寄りの”強めの温風”が吹いて、気温も22℃まで上昇。
 おかげで公園の桜も,温水シャワーを浴びせられた後、ヘヤードライヤーをかけられた有様だったようです。
 短い花の命です。  
 なお、近隣の桜の名所も一斉に満開になったということです。

●ヒヨドリ:
 2日前、公園の桜は6~7分咲きでした。
 蜜を求めて待ちきれずにやって来たヒヨドリが花の付け根を囓るため、樹下に点々と花が落ちています。
 花散らしの狼藉常習犯,ヒヨドリ。67s

 さくらの花に似合うのはメジロですが、今季はほとんど姿を見かけません。

 
●ミシシッピアカミミガメ:
 川沿い植栽の満開になった桜。
 強風に煽られて一部の花びらが河面に飛散。まだ花筏になるほどではありませんが。
 甲羅干しをしていた外来種のミシシッピアカミミガメは春うららの”異国情緒”を楽しんでいる?Photo_2

 
●広場を囲む桜も、満開と同時に散り始めに。
 もったいないこと。Img_3145

Img_3147

 
 ●田圃道から(午後4時過ぎの)空の彼方に白い月が。Img_3152

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2017年4月 5日 (水)

カツラ新葉の溢泌液

 雷雨があったり、晴れて気温が異様に上昇したりの昨今。
 散歩コースの公園のソメイヨシノもどうやら七分咲きほどになりました。

 先月下旬には、複数ある公園植栽のカツラ(雌雄異株)が、新葉の展開に先立って雄花/雌花を開きはじめていましたので、写真撮りに行きました。
 そして4月はじめ前後から、複数ある樹のいくつかが、遠目にはぼんやりと黄緑色を帯びるようになっていました。

 その1本の雄株の傍に行ってみると、現在雄花はもう終わって、新葉の展開が始まっているのです。
 すでに花粉を排出して枯れた雄蕊の残骸が残っている枝にカメラを向けた時に、展開している新葉の縁がきらきら光るのに気がつきました。

 
■「溢泌液(いっぴつえき)」:
 新葉の傍に寄ってマクロモードで撮影した画像を拡大してみると、光っている小さな水玉は、カツラの新葉ではじめて観察した「溢泌液」でした。
 見る角度に寄って肉眼でも何かあるのが分かる程度の小さな水玉で、ルーペがあればわかりやすい程の小さなものです。
 撮影したのは、晴れて気温も20℃まで上がった正午前のことでした。

●カツラ(雄株)での観察:
 (画像はすべてクリックで拡大します。)1img_3089

 
 ・雄花が枯れた後に、新葉の展開がはじまっています。
 葉の大きさの目安としては、まだ一円玉~10円銅貨ほどです。2img_2998

 
 ・葉の周縁にある「水孔」から排出された溢泌液で出来た小さな水玉。3img_3121

4img_3117

5r0012914

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※「溢泌液(いっぴつえき):
  草木の葉の先端、あるいは葉の周縁部分にある排水組織の「水孔」*から排出されて小さな水玉になっている液体のこと。
 この水玉は、朝露など葉の上に見られる“水玉”とはまったく異なった植物生理学上のメカニズムによって形成されたものです。
 成熟葉よりも、若葉の時によく見られるらしいですが・・・。

参考
 溢泌液;水孔について
 ① 故人になられました2016(平成28)年2月23日)が、植物生態写真家の埴 沙萌(はに しゃぼう)さんは“溢泌液”よりも「草露」と呼ぶことにしている。葉の上にのった雨の水玉と、(朝)露の水玉は、さわるとすぐ落ちます。でも葉の中から出てきた水玉は,葉をちょっと揺らしても落ちません”と著書*で解説され、「ワレモコウ」の葉の縁に水玉が輝く、ほんとうに見事な写真を掲載されています。
 (*『足元の小宇宙』 82歳の植物生態写真家が見つめる生命 )  2013/11/27 NHK出版)

②日本植物生理学会( https://jspp.org/ )

③*水孔(water pore):( http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/s/suikou/suikou.htm )

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2017年3月19日 (日)

春の花咲くみかも山公園

 運動の目的で、「みかも山公園」までハイキングに行ってきました。
 全天花曇りでしたが、日中の気温だけは天気予報のとおり上昇し、ハイキングコースの上り坂道では汗をかいて、長袖Tシャツ1枚といういでたちに。

■春を告げる花を色々と目にすることが出来ました。
 近郊では「みかもやま公園」はカタクリの名所の1つとしても有名で、開花最盛期には観光客で混み合います。
 ただ今年は少し遅れているということでしたので、先にカタクリ園には行かないで、静かな林間のハイキングコースを辿ってきました。

 林縁の開けた斜面には春の山野草や花木などの花が咲いていました。

 ・山道階段脇に咲いていたスミレの仲間。
●ニオイタチツボスミレ:
 濃い紫色で,すぐ近くに咲いていたタチツボスミレより目立ちました。R0012731

※山地の路傍などに生育している、葉、花ともに丸いイメージのある多年草。
 花は香りがあり、濃紫色~紅紫色で中心部は白く抜けまた、花弁が重なりあっているのが特徴。側弁は無毛。
 花期は3~5月、分布は日本各地。

 
●タチツボスミレ:
 明るい林縁のあちらこちらに沢山咲いていました。R0012732

 
 ・コース沿いの明るい林縁にはキイチゴの仲間が白い花をつけていました。

●モミジイチゴ(バラ科キイチゴ属):
 モミジのような葉っぱはまだ完全には展開していませんでしたが、下向きに白い花をつけていました。
 (写真は触ると痛い鋭いトゲに注意しながら、細長い枝を持ち上げて撮影しました。)Photo

 花にはミヤマセセリなどが蜜を求めて訪れていました。(→次報)

 
●クサイチゴ(バラ科キイチゴ属):
 やはり同じ環境に生育していて、白い花をいっぱい開いていました。Photo_2

 
 ・林縁を過ぎて、ハイキングコース途上のピーク、青竜ヶ岳(標高229m)山頂周辺では、ちょうどお昼前ということもあって、大勢のグループが陣取ってお弁当をひろげられていました。

 開けた草地にはたいていチョウなどが飛んでいて、偶然足元の地面に下りた1頭が撮れました。(→次報)
 早々にそこからUターンし、再びお決まりの林間コースを抜けて、西口のみかもハーブ園へ向かいます。

 
 コース途中の林縁には、この時期定番のヒサカキの花が開いていました。
 本種は雌雄異株です。
 白い花を沢山つけているのは雄株・雄花で、まだ小さな丸い蕾と、熟して落ちたり、野鳥に食べられたりした果実の果梗が残っているのが雌株です。
●ヒサカキ
 ・雄花:Photo_3

 
 ・雌株の雌花と果梗:Photo_4

 
 ・人影も少ない西口みかもハーブ園にはアカバナアセビが咲いていました。

●アカバナアセビ:Photo_5

 
 ・その先、みかも万葉庭園にむかう途中に雑草のタネツケバナが白い花をつけていたので立ち止まり、写真に。
●タネツケバナ:Photo_6

 ・しゃがみ込んだところに「エゾハサミムシ」が日陰・物陰を伝いながら移動するのを見つけて追っかけ撮影(→次報)

 
 ・その後、いつものところにアセビが咲いているのを目にしました。
●アセビ:R0012767

 
 ・ 万葉庭園には色々な花木の花が咲いていました。

●順に、シダレウメ、マンサク、カンヒザクラ、フユザクラ:Photo_7

 庭園はすっかり春模様に。

 万葉庭園を過ぎた頃には午後2時も回ったので、最短コースのやや急な坂道を登り、みかもの関跡を下って駐車場に戻ることにしました。
 林縁の下り道は、距地は短いもの少し傾斜が急なところがあり、乾いた土が滑ります。
 ゆっくり下る途中のきれいに下草刈りされた斜面に、キジムシロが黄色い花を開いて群生していました。、
●キジムシロ:Photo_8

 そのまわりでキジムシロに訪花している昆虫を見かけたので、少し写真撮りしてから(→次報)、下りきったところで、別ルートのカタクリ園から降りてきたハイカーに出遭いました。

 そこでカタクリ園の様子を訪ねてみたところ、やはり遅れているがちらほら開花はしていますよ、とのことで、せっかくだからと最後に行って見ました。

 すでに午後2時半過ぎの陽射しで日陰になっていましたが、開花を確認してきました。
●カタクリ:Photo_9

 
 ・またその途上、すでに群生していたアズマイチゲやキクザキイチゲなども目にしました。
●アズマイチゲ:R0012842

 
●キクザキイチゲ:R0012843

 
 ・最後に伏流水がつくり出した日陰の小さな沢沿いに、ネコノメソウが群生しているのもついでに写真に。
●ネコノメソウ:
 花は黄緑色です。Photo_10

 なおネコノメソウには18種ほどの仲間があるそうですが、詳細はわかりませんので、単純にネコノメソウとしました。
※ネコノメソウ:
 山地やふもとの日陰湿性地に生える多年草
 走出枝が地上を這い群生する。高さ5〜20cmの花茎を出し頂に花が集まってつく。 
 花は直径2mmほどで、花弁はなく、蕚片は4つで淡黄緑色。おしべは4本で蕚片よりも短い。
 茎から出る葉は対生し鈍い鋸歯がある広卵形で、淡い緑色になる。ただし花の近くの葉は黄色になる。 
 裂開した果実がネコの目のように見えるところからのこの名前がある。
 花期は3〜5月、分布は日本各地。

 4時間ばかりの滞在時間の割には、万歩計の歩数は13,000歩、とダラダラ歩きに終わったことの証拠でしたが、良い運動になりました。

        - この日見かけた昆虫の記録 -

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2017年3月15日 (水)

早春の自転車散歩(江戸川サイクリングロード)

 先日(3/11土)、春霞たなびく好天に誘われて、一年ぶりに江戸川サイクリングロードまで自転車で散歩に。江戸川、利根川ともに近隣の大河です。
 むろん、フツーの自転車です。
 過去の記録を見ると少しずつコースは変わっていますが、年平均一回、ぷらぷら出かけたことになっていました。
 そして去年は偶然今回と一週間しか違いのない月日に出かけていて、当然ながら今回と同じような記録になっていました。
 マンネリ化に加えて、自然現象ながら加速度的な体力の衰えは、斯くも恐ろしいものかと実感しながらも、ささやかながら初春のフィールドの風に触れることが出来た一時でした。
 (所要時間は休憩含み5時間ほど。)

 
・途中の市街地に植栽されたヒカンザクラは見頃になっていました。
・江戸川サイクリング道路の菜の花(アブラナ)も見頃に。 
 行き交うサイクリストの邪魔にならないよう,道端をポタリング。
・関宿城博物館裏の庭園にまだカンツバキが咲き残っていました。
 本種はサザンカとツバキの交雑種とされ,冬に開花する紅色の八重咲きです。Photo_7

 
・関宿城博物館を経由して利根川を渡り、「境道の駅」まで往復。
・菜の花群落の上をモンキチョウ、ベニシジミまたモンシロチョウなどがひらひら舞飛んでいて、春が来たなあと実感。
 往きには撮れませんでしたが、道の駅からの復路途上で、時折地面に下りる個体がいくつかいましたので、記録することが出来ました。
 今シーズンの初記録。Photo_8

 
【余談】:
 ・コブシの老大木:
 関宿城博物館の近く中之島公園に、近郊では関東一の大きさとも言われるコブシがあります。
 それが近年、推定樹齢100年ともいわれる老齢化に伴う樹勢の衰えで、枝の枯れ死などが発生しているそうです。
 そしてその保護のため,、樹木医などの専門家による保全対策が進められているということでした。
 少し離れたところから見ると、枝先は選定され、幹には太いテープ状の”包帯”が巻かれていました。Img_2709

Img_2707
 
 この時には、花はまだ見られませんでした。
 無事に元気を取りもどすことを期待しています。
 

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2017年3月13日 (月)

セイヨウミツバチ、ネコヤナギの花で花粉ダンゴ作り

●ネコヤナギ:
 図書館の前庭に植栽されたネコヤナギが春の陽射しに促されて開花しています。
 ネコヤナギは雄株と雌株が別々の雌雄異株で、数株ある植栽は雄株ばかりのようです。  
 花穂は太めの円筒状で絹のようななめらかで美しい銀ねずみ色の毛で覆われています。
 3月はじめ頃から開花が始まりますが、当然ながら雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。
 花穂は雌花より雄花の方が大きくなります。
 花は陽が当たる部分から開きはじめます。
 花には目立つような花びらはなく、雄花には先端にオレンジ色の葯のついた長い糸のような雄蕊が多数あらわれ、葯が開くと黄色い花粉が出てきます。
 (なお、雌花には先端が黄色っぽく短い糸のような雌蕊が付き、花後、雌株は果実を付け、熟すとはじけて中から「柳絮(りゅうじょ)」と呼ばれる綿毛に包まれたタネを排出し、種は風に乗って飛散していきます。)
 ・ネコヤナギの雄花:1

 
●セイヨウミツバチ、ネコヤナギで花粉団子(花粉荷)作りをする:
 温かな午後の陽射しを受けて雄花がほぼ満開になっている株に、1匹のセイヨウミツバチが来ているのが偶然目にとまりました。
 すでに後肢の花籠には大きな花粉団子が付いていました。
 立ち止まってカメラのレンズを向け、しばらくの間眺めていた記録です。
 正味2分間弱のお座なり観察でしたが。

・雄花の花穂に多数ある雄蕊のオレンジ色の葯が熟して開き、中から黄色い花粉がこぼれ出ています。
 その花穂を伝うように移動し飛び回る都度、黄色い花粉が体毛に付着するため、体中が花粉にまみれて黄色になります。2

 
・花粉にまみれると、雄蕊の先に前脚でつかまり、体についた花粉を集めます。3img_2761t

 
・突然、遠目には、あたかもクモの巣に前脚を絡めとられて逃げようともがく昆虫のように、雄蕊の先端から前脚1本でぶらさがって、ブラブラ揺れながらも、残る脚で体を掻き、もがいているように見えました。
 20秒前後もそうしてぶら下がっていたでしょうか。
 その間に何枚か写していた中で、比較的マシな静止画像の1枚です。
 (画像はクリックで拡大します。)4img_2762t

■ミツバチの脚について:
 前脚、中脚、後脚と3対の分節化した脚が6本。その脚には歩くだけではない働きのために、前脚には触角のクリーナーなど、また後脚には「花粉かご」のような特殊な構造器官が付属している。
 そして、体中に付着した花粉は、前脚の一部(レーキ、棘毛列などの毛ブラシ状構造がある)をブラシのように使ってかき集めながら後脚の接合部の花粉プレス部分に送り、それを団子状に成型してから、出来た花粉団子を花粉かごに移動するという動作を繰り返している。
 花粉かごは、後脚の外側にある滑らかな少しくぼんだ部分で、その縁に長いカーブした毛が1本生えていて、ここに串刺しにした花粉団子(花粉荷)を巣に運ぶ“保持器”のような機能を担っている。
 花粉団子は、飛行中はしっかりと保持されるが、巣に帰ると容易に外れるようになっている。

 
・ぶら下がりが終わって花穂に這い上がった時には、体に付着した花粉は大分部分ぬぐい取られているようでした。5img_2764t

 
・花穂から離れると、ホバリングしながら、別の花粉が付いている部分に移動して行きます。6img_2765t

 
・再び花粉まみれになり、前脚で体を支えてぶら下がると、花粉集をしたり、口吻で花粉などを舐めている様子。7img_2768t

 
・その際、折り畳まれていた口吻を長く伸ばして餌採りをしている場面も偶然写っていました。
 (画像はクリックで拡大します。)8img_2769

■口吻について: 
 ミツバチの口吻は5つの部分から成る複雑な構造をしている。
 (ミツバチが)休んでいる時には口吻部はZ型に折りたたまれていて見えないが、餌の採集時にはその舌を伸ばして、毛に覆われた細く長い舌を前後に速く動かしながら蜜など液体を吸う。
 舌の先端部分はスプーン状になっていて微量の餌を集めることができる。 

【参考】:
 ① 「ミツバチについての基礎知識:(4) ミツバチのからだ」
  http://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db01/hobeey01_14.html  
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記URLをコピーしてインターネットブラウザに貼り付けてアクセスして下さい。) 

 ②ネット上に見かけた動画(ヒマワリで花粉団子を作る様子)
 https://www.youtube.com/watch?v=OATlvZ6MGDA   
 (ハイパーリンクはしていません。ご覧になるには上記同様にアクセスを。)

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2017年3月 8日 (水)

春浅いフィールドで(ツクシ、イソシギなど)

 しばらくぶりのウオーキングに。
 2日続きで、気温は低め、晴れたり曇ったり小雨がパラついたりと落ち着きのない天候。
 それでも風さえなければ、晴れ間がのぞいている間は陽春の気分に。
 フィールドに出るとまったく無風というわけではないので、遠くで稼働しているトラクターの田起こし(耕起)作業から土のにおいが流れてきます。

ヒドリガモとオオバン
 少し波立つ池面には水鳥の姿はなく、人気のなかった原っぱに、萠だした若草を求めて歩き回る冬鳥のヒドリガモと、今シーズン異常に数を増した留鳥のオオバンが混じり合いながら群れていました。
 ヒドリガモは北に帰るのに備えて体力を付けなくてはなりません。
 オオバンと若草を競合して大丈夫でしょうか。Photo

 
 ・一足早く2月下旬から伸びだした菜の花(セイヨウアブラナ)の株は、伸び出すはじから悉く両者に食べられて、かたい軸だけになって枯れそうです。
 少し遅れて生えてきたセイヨウカラシナの方はまったく口にする様子がなく、好みがはっきり分かれているようです。R0012635

 
揚げヒバリ
 上空ではあちらこちらから揚げ雲雀の声。
 太陽に向かって駆け上がるので、レンズを向けると逆光に。
 大きな口を開けた姿を何とか1枚。Img_2641c

 
●オオジュリン(留鳥/漂鳥):
 ヨシ原にはオオジュリンが1羽。(逆光の中で不確かですが)Img_2650

 
ツクシヒメオドリコソウトウダイグサ
 日当たりの良い田畑の畦斜面にはツクシが顔をのぞかせ、 ヒメオドリコソウやトウダイグサの群生も始まっていました。Photo_2

R0012639

R0012632

 
●イソシギ:
 今シーズンも冬の間に川筋で数回見かけたイソシギでしたが、飛び去る姿ばかり。
 これまで、市街地で見かけたことはありませんでしたが、たまたま町裏を流れる排水路を伝いながら水生昆虫をついばむ姿が目にとまったので、追っかけ。Img_2651_1

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 本種は留鳥/漂鳥ということですが、当地での観察実績ではほとんどが“冬鳥”のようです。

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