植物

2019年9月21日 (土)

ヒメアカタテハ幼虫

 8月過ぎくらいから、堤防で大型の夏草雑草に混じって、ヨモギが草丈100cmほどに伸びて立ち上がり、少し木質化したような茎先に総状花序を出し、茶色の小さく地味で目立たない花をつけていました。
 その花粉はアレルギーの原因になるので、敬遠したい時期です。
 そのヨモギも、9月からはじめられた除草作業で順次刈り取られて行きましたが、さっそくその切り株元から新芽が伸び出して、すでに草丈15~20cmの群落を作っています。
 その群落中に、点々と新葉を綴り合せて”葉裏の白い塊”にみえる巣を造り、暮らしているのがヒメアカタテハの幼虫*です。
 幼虫で越冬します。Dsc_0053Dsc_0053ct

*  http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-012e.html

※ヒメアカタテハ(タテハチョウ科):
 大きさ(前翅長)25~33mm。外観は一見アカタテハに似るがそれよりもやや小型。
 畑、野原、公園など開けた場所によく観察される。
 素早く飛び、いろいろな花で吸蜜する。
 幼虫または温暖な地域では成虫で越冬する。
 幼虫の食草は、ヨモギ、ゴボウなど。
 出現時期は3~11月、分布は日本各地。


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2019年9月20日 (金)

ヤマハギ、ナガサキアゲハ(?)、シラヒゲハエトリ、その他

 晴れると30℃を超えて動くと暑く、曇り・雨なら25℃を下回って肌寒い今日この頃です。
 明日から3日間は台風17号の心配もしながら雨模様という予報。
 
 それはともかく
 9月初旬から現在までの雑記録です。

●ヤマハギ:
 むし暑くて汗をかきながら歩いていた農道わきに咲いたヤマハギ:
 やはり秋になっているのです。
20190902171020_p


●ナガサキアゲハ♀(と推測):
 農道沿いの農家庭先に咲いたノウゼンカズラの花で吸蜜していたアゲハチョウの仲間:
 このアングルだけしか撮れませんでした。
 しばらく目の前をゆらゆら飛び回っていた折に、翅表面に白斑がはっきり確認できたこと、そして撮れた画像の後翅に尾状突起がないこと、などからナガサキアゲハ♀ではないかと判断。
 もともとは、南方系の蝶です。
2r_20190920193401


●ヤマトシジミ♂:
 稲田にひらひら飛んでいて、やがて何故か稲穂に止まったところ。
 近くに♀がいたのかも。
2r_20190920193301


●ヒメジャノメ:
 やはり稲田で、日陰になるところだけを伝うように飛んでから稲葉に静止したところ。
 撮りにくいアングルでした。
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マメアサガオ
 雑草が刈り取られた農道わきに咲き残っていて、小さいながら白い花が目を引いたマメアサガオです。
 花期は夏~秋、分布は関東以西。
2r_20190920193402


●シラヒゲハエトリ(ハエトリグモ科):
 外構壁面を歩いていた徘徊性のクモ仲間。
 初めて撮った個体。数日間はほぼ同じところを這いまわっていました。
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※大きさ♀8~10mm;♂7~9mm。灰色の毛におおわれ、体側が黒色のハエトリグモ。
 触肢に長い毛が生えていてヒゲのように見える。
 人家で普通に見られ、獲物を求めて塀や壁などを歩き回る。
 出現時期は7~9月、分布は本州、四国、九州。



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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会、いよいよ始まりました。
 対ロシア戦、TVとラジオをつけっぱなしで観たり聞いたり。
 30-10で期待通り初戦勝利!やりましたね。
 しばらくは持ち切りですね。

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2019年9月13日 (金)

2019.9.13中秋の名月見えず

 本日(9/13)は終日曇天で日照時間はゼロ。
 おかげで当地の日中最高気温は24℃、湿度60%とあって終日涼しくて、夏以降ではじめてエアコンなしで過ごした“記念すべき日”になりました。
 明日未明から明け方にかけても曇り空で、ゲリラ雷雨もなく熱帯夜も解消の予報でヤレヤレです。
 なお、今夜が「中秋の名月」で、明日(9/14)が満月。
 残念ながら見上げた夜空は低く垂れこめた雲に市街地の照明が反映して薄赤く見えるだけで、名月の姿など望むべくもありません。

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 残暑の続いていた折々に撮りためていた写真を処分する前に掲載。

●ウスタビガ終齢幼虫(たぶん):
 嵐の後、歩道に落ちて絶命した個体にアリが群がっていました。
 無傷の生態ではありませんから不確かですが、ウスタビガ終齢幼虫かと。Photo_20190913195101


●市街地から遠く離れた小規模の公園林地をつなぐポケットパークに自販機があります。
 汗をかいた体には、直射日光を遮る緑陰は涼しく感じます。
 冷たいものを買おうと自販機に近寄るとなんとアマガエルが4匹張り付いていました。
 直射日光に曝されていた自販機ですが、飲料はすべて「冷たい」ので、自販機のガラス表面も冷たく、体温を下げるためにアマガエルも集まっていたのでしょうか。
 変温動物で、カエルのように皮膚の湿っている動物は、安静状態での体温は蒸発熱を奪われるため気温よりやや低いといわれるそうですが、なにか関係があるのかも?
 (画像はクリックで拡大します)
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写真上左から①、②、下左から③、④44r


●ヤマトシジミ♀
 相変わらずカンカン照りの庭に生えるタチカタバミにやってきて、産卵行動をしているヤマトシジミ。2r_20190913195201


●フタトガリコヤガ:
 フヨウの葉を食害する害虫です。
 フヨウの開花シーズン中は”波状攻撃“で、繰り返し発生します。
 成虫のガは夜間飛来して産卵していくらしく、その姿を目撃する機会はまずありません。
 (写真上:右側が尾部、写真下:右側が頭部)2r_20190913195101

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2019年9月12日 (木)

秋の足音(ドングリ、ギンナンなど)

 朝、新聞を取りに出ると、一重咲きのバラ(ディンティ・ベス)が数輪、“貧弱な”花を開いて秋のバラ・シーズン到来を知らせ、
●ディンティ・ベス:2r_20190912170002


 また盛りを過ぎたフヨウもまだ少しずつ花を開いていました。
●フヨウ:R0020694


◇台風15号一過で知る秋の訪れ:
 暴風雨の後にゲリラ雷雨が続き、また依然として日中は30℃を超える厳しい残暑が続くせいで、さわやかな秋を感じることはまだありません。
 しかし、荒れ模様の天気続きのせいで、普段なら気づきにくい出来たての樹木の果実が地面にたくさん叩き落されていて、やはり自然は実りの秋に向かって確実に進んでいることを知らされました。


●エンジュ(槐)(マメ科):
 自転車で通りなれた田舎道でしたが、並木の植樹種がエンジュであることに気が付いたのは初めて。
 地面に黄白色の”ごみ”が沢山落ちているのに気が付いて見上げたところ、まばらな花が咲き、まだ出来たばかりで緑色の豆果が枝先にぶら下がっていました。Img_6559-34r_20190912170002

※中国北部原産の落葉高木。夏期に枝葉が茂り緑陰を作るので公園や街路樹として植栽される。
 7~8月にかけて枝先に1~1.5cmほどの小さな淡黄白色の花を次々に開き、また落花して地面に散り敷く。
 秋には枝先から褐色に熟した鞘豆のような果実が垂れ下がる。
 長さは4~7cmほどで、内部は肉質。触ると粘りがある。


●クヌギのドングリ:
 袴をつけた大きなドングリが地面に多数転がっているので気が付きました。
 多くは虫に食われて落果しますが、今はまだきれいな青い実です。
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●コナラのドングリ:
 公園に数本植栽されたコナラの樹下にやはりたくさんの落果。
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●銀杏:
 街裏の遊歩道にある比較的大きな1本のイチョウ。
 樹冠下周辺の遊歩道上に、踏まずに通ることが出来ないほどたくさんの実が落ちていました。4r_20190912170001


・おまけ:
●アオダイショウ:
 偶然でしたが、イチョウの木の真向かいにあるヤマモモの木に、アオダイショウがゆっくり登っているのが目に止まりました。
 上の茂みに姿が消えましたが、何狙いだったのでしょうか。
 ともあれ、最近は近辺で蛇の姿を目にすることはほとんどなくなりました。R0020699_20190913220501

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2019年9月 7日 (土)

アリストロキア・サルバドレンシス

●アリストロキア・サルバドレンシス(Aristolochia salvadorensis)

 晴れ上がり日中の最高温度34℃になった蒸し暑い日、ヤボ用のため車で片道約1時間ほどの「とちぎ花センター」まで出かけました。
 到着後、案内所で見かけた展示ポスターが“「ダース・ベイダー」現る”というもの。
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 実物は「鑑賞大温室」で観察できるということで、屋外でうろうろしていても”温室並みに暑い”ので同じことだなと、大温室へ。
 やはり中は蒸し暑く、流れる汗をタオルでふきふき、初めて(当然混雑は全くありません) “ダース・ベイダー植物”とも言われる「アリストロキア・サルバドレンシス」の花をゆっくりと観賞してきました。


・全景:
 高さ2mほどの細い樹幹の根元に、花径5cmほどの小さな花が開いていました。2bimg_6639


・花:
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 画像はクリックで拡大します。
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・葉:
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 以下は帰宅後確認した情報:
① とちぎ花センターHP: http://www.florence.jp/
② 同上開花情報: http://www.florence.jp/bloom/アリストロキア%e3%80%80サルバドレンシス/
③ マスコミ報道: https://www.asahi.com/articles/ASM923WDDM92UUHB007.html

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 栃木市の「とちぎ花センター」で中米原産の低木「アリストロキア・サルバドレンシス」の花が初めて開花。
 8月30日に一つ目が開花し、9月1日に二つ目が開いたという。
 花のシルエットが特徴的で、映画「スター・ウォーズ」に出てくる悪役の「ダース・ベイダー」にそっくり。
 高さ2メートルほどの細い幹の根元に開いた直径5cmの花びらの外側は白っぽく、中は赤黒い。
 マスクの目に当たる部分には、虫を呼び寄せるための白い穴がある。
 ちょうど正面を向いた花は9月10日ごろまでは楽しめそうだとのこと。

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※アリストロキア・サルバドレンシス(ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属):
 中米エルサルバドル~メキシコ原産で、熱帯雨林に自生する樹高3~5mの非耐寒性常緑小低木。
 葉は木の上部に互生して付く。葉の縁は波打つ。
 花は両性花で、木の株元から発生して地際に伸びていく花茎の先に付く。
 花色は濃赤褐色で外側は白い網目状。
 花径は4~5cm、花のように見えるのは萼片で、花弁は退化し、萼片が癒着した筒状花で先端は3裂した左右相称形。
 1個の花の寿命は1週間くらいであるが、(地際に発生した)花茎は長期間にわたり伸長しながら花を1個ずつ次々に咲かせていくので、株の大きさによっては数ヶ月にわたって花を楽しめるという。



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◇余談:

 ①先日実施のマイカー定期点検で、バッテリーが弱っているという指摘。
 原因は(最近車をあまり使わなくなっているので)走行距離(時間)が少なすぎて充電ができていないからで、乗らなくても定期的にエンジンだけは駆動しないとダメとのこと。
 そこでバッテリー充電目的で、片道約1時間の「とちぎ花センター」まで往復したのでした。


 ②アリストロキア・サルバドレンシスが「ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属」と知って、すぐに思い出したのは、あまり関連はありませんが同種属の草本である
 ●ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属):
 過去ログ
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-695b.html
でした。
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 さらに、いっそう関係ありませんが、小さな花が株の根元に付くということが似ていると思ったのは”ウマノスズクサ科フタバアオイ属”の小型の草本植物である
 ●「フタバアオイ」です:
 過去ログ
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-7939.html
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-8959.html
 つぼみと開花:Blg2r


 植物の世界にも、素人には不思議がいっぱいあります。


 

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2019年9月 3日 (火)

イヌビエ、コナギ、オモダカ

 水田雑草仲間:

●田んぼ道に数本、抜き捨てられていた水田雑草ノビエの仲間の一本を観察。
 イヌビエの無芒タイプかもしれません。R0020642-1R0020642-2R0020642-3

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/gramineae/inubie/inubie.htm

 また、最近は近郊の水田では殆ど目にすることがなかった水田雑草のコナギ、オモダカもわずかながら見かけました。
 しぶといものです。

●コナギ:R0020641



●オモダカ:Img_6610

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2019年9月 2日 (月)

イヌビエ/ケイヌビエ

 農道端の水田の中に生えていたイヌビエを引き抜いて観察してみました。
 長いノギ(芒)のある有芒タイプ(→ケイヌビエと称することもある。)でした。

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 手で触れただけでばらばらと(長いノギが指先に絡んだりしながら)こぼれ落ちます。
 風や雨粒、動くものと接触などで、稲刈りが行われる前に、大半のイヌビエ種は水田に落下・散布されてしまうことになるのでしょう。
 防除に有効な農薬があるそうですが・・・・
 

※ヒエの仲間の雑草タイヌビエ、イヌビエ、ヒメタイヌビエ、ヒメイヌビエなどは「ノビエ(野稗)」と総称されます。
 水田の中ではタイヌビエ(全国)やヒメタイヌビエ(暖地、温暖地)が多かったが、近年は、イヌビエ(ノギのある有芒タイプ(→ケイヌビエと称することもある)、また無芒タイプ)が水田で目立つようになったという。
 イヌビエは畑地、休耕田、空き地などによく発生するノビエの仲間の一つ。
 また、ほかに交雑種などもあるらしいです。

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2019年9月 1日 (日)

イヌビエ

 9月スタート。
 防災の日。もしもの時に備える自己点検、見直しも。

 依然として晴れ間が少なく、曇り時々雨の日が続く不安定な天候のもと、近郊の圃場でもポツポツと少しずつ稲刈りが始まっていました。
 稲作の状況が変わり、以前のように一斉に稲刈りということはなさそうです。
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・「主食用米」の圃場では、農道ぎわにイヌビエ数株が伸びあがってはいましたが、さすがに稲田中への混生は見られません。
 定期的に、農家の方が抜き取り除草されているからです。20190901164207_p



・近くの休耕田では草刈り機で除草作業をされていましたが、まさに青々とした“イヌビエ田んぼ”状態です。
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・「飼料用米」と思しき品種が作付けされた田んぼには、混生するに任せて除草されることなく、稲穂の間に驚くほど多量の イヌビエ(と思います)が繁茂していました。
 ここ2,3年の間に方々で目にするようになった、あまり見たくない“水田風景”です。
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余談:
 歴史的に水田雑草の代表格として存在してきたイヌビエについて:
イヌビエの生残戦略
 ①イネより少し遅れて発芽する。
  田植えが終わった後から芽生えれば、抜かれたり土に埋められたりしない。
 ②イネより目立たない。
  草姿、形は稲苗そっくりで目立たず、稲田の中にあっても抜かれることなく、除草の標的にもされない。
 ③イネより早くタネを結実させる。
  稲刈りの時には既に種を作り終えている!
 このようにして水田で安定的に生き延びてきた水田雑草。
(参考: 「雑草のはなし」田中 修著 中公新書 )


・(追記):
 イヌビエは種ができた順にどんどん脱落して種子散布が進んでしまう。また風や接触などの刺激によってもすぐに脱落してしまうので厄介。 なおイヌビエにはノギ(芒)があるもの、ないもので区別される場合もあるそうで、今回観察したものには長いノギがあるので 区別して「ケイヌビエ」とも呼ばれる。

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2019年8月28日 (水)

ヤマトシジミ産卵

●ヤマトシジミ産卵:
 7月は長雨、さらに梅雨明け後は猛暑のせいで草取りも手抜きの結果、8月下旬現在雑草のブッシュと化した猫額庭に、梅雨入り後からほぼ毎日のように複数のヤマトシジミがひらひら飛んできます。
 カタバミ類の雑草が途絶えることなく繁茂しているからで、過去にはあまり経験したことがない状況です。
 そして、8月の日中、”体温並み”の庭に出た時に、エアコン室外機の正面で、廃熱風に曝されてカラカラに白く乾いた地面にも枯れることなく、揺らぎながら立ち上がっているカタバミ(タチカタバミ)に止まって、一緒に煽られ吹き倒されながら揺れているヤマトシジミの姿をしばしば目撃して、なんという“丈夫な生き物”なのかと感じ入っていました。・・・
  (過去ログ:http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-9a1679.html )

 そしてある日(8/8)、たまたま干し物を取り込みに庭に出て大急ぎで戻ろうとした時に、突然足元のタチカタバミにヤマトシジミが飛来して、1枚の葉に止まるとすぐに腹端を葉裏に向けてJ状に曲げ、すぐに飛び立っていきました。

 “産卵した!”と、その葉茎を摘み取りました。1a


 ちぎった葉を見ると、1枚の葉裏に1個、産み付けられた大きさ1mm以下で淡黄白色の小粒があり、卵と認識しました。
 とりあえず写真撮りにと、葉茎をちぎって手に持ち、ついでに郵便受けに放り込まれていた雑品を取り出すなどの雑事をこなしてちょっと手間取ったのですが、そのわずかな間に、ちぎり取っていたカタバミはもう萎れかけ葉を閉じてしまいました。
カタバミ類には、強い日差しの元や、葉をちぎったりした時ばあいには、それらの(葉から)水分の蒸散を防ぐ為に葉を閉じる自己防衛機能を備えています。
 それで卵は見えなくなったため、水を入れたプラスチック皿に茎先を浸しておくと、ほどなく萎れは回復して葉が開きました。
 おもむろにコンデジで葉裏の卵を撮影してみましたが、1mm以下の小さな卵となると、手元のコンデジの性能では細部の観察には無理な被写体でした。2b3cr0020509c4dr0020511c

 不鮮明な画像ですが、卵は球形ではなく、ややくぼみと厚みのある円盤状で、その表面には細かな襞が多数点在しているように見えました。

※(なおWikipediaヤマトシジミ(蝶):によれば、「卵:非常に小さく0.4mm程度。乳白色で球体を上から押しつぶしたような扁平な形状をしている。中央部には0.05mmほどの精孔がある。カタバミの葉裏に1つずつ産み付けられ、通常、一箇所に集中することはない。卵期間は5日から6日程度。」とのこと。)



■雌雄判別について改めて確認。
 殆どの場合、表翅の色が青色なら♂、黒褐色なら♀と判別できますが、静止したまま完全に閉じた翅を開くことがなければ、(裏翅は♂、♀共に同色なので)雌雄判別は困難です。

・翅表が青い♂:5er0020539


・翅表が黒褐色の♀:
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(なおまた、季節型によっては♀にも表翅に青紫鱗粉が混じって全体として青っぽく見えるのでやはり識別が難しい場合もあります。)


 そこで腹部と腹端の交尾器の形状を確認できれば確実に雌雄の判別ができますが、自然の状態ではこれも必ずしも容易ではありません。

・♂:
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・♀:6f81r0020466


それで、今回、暇つぶしに、一度捕獲してから確認することに。

・ (8/25) 現在でも毎日、複数のヤマトシジミが飛来しますので、メダカ採り用の網を持ち出して、翅表が青色の♂個体を捕獲しました。
 網の上からつまんで、翅表と、腹部、腹端の交尾器を撮影。
 
 ♂の交尾器が筒状であることが確認できました。
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 ※(なお、撮影アングルによってはやはり尖ったように見えてしまうことがあります。)

 
 ( 網の中で閉じたままの表翅を網の上からうまく開かせることが出来ず、もたもたしていると鱗粉が飛び散ってしまいましたが、青色の鱗粉が残っているのを確認して、良しとしました。):9ir0020555
 (撮影後、網を広げると元気よく飛び去りました。)

 ※(♀については未実施)

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2019年8月26日 (月)

7月末に見かけたウスバカミキリその他

 月遅れの記録です。

 梅雨寒の続いた7月が終わる3日前に梅雨明け、そして同時にいきなり酷暑がスタートしてそのまま8月になだれ込んだ今夏。
 その7月末3日間に目にしたもろもろの雑件の記録。

・花など:
●サボテン開花:
 (7/28) 乾燥には強いはずで、これまで同様に放任しても枯れ死したことになかった多肉植物のいくつかが、とうとう枯れてしまいました。
 そんな中で、突然のように1品種だけ花を開きました。
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●ガガイモの花:
(7/28)夏草の茂る畑脇斜面の草地に、雑草に絡みつきながらガガイモが蔓を伸ばし、花をつけていました。
 いずれ除草作業で刈り取られてしまうので、果実(袋果)形成を見ることはまずありません。
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●ニイタカホトトギス:
(7/29)園芸品種で、野生のホトトギスのような繁殖力はありませんが、増えることなく枯れることもなく、野生種より早くから少数ながら、間をおいて、思い出したように開花を繰り返しています。
 なお、野生種のホトトギスは徒長するのみで、まだつぼみもありません。
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●バラ(ディンティ・ベス)開花:
 (7/29) 真夏に咲かせると樹勢が弱るので、つぼみを見つけたらすぐに摘み取るように気を付けていたつもりでしたが、1輪、貧弱な花を開いていたのに気が付きました。
 切り取って処分。
 他種のバラも、今夏は異常なまでにカイガラムシの発生や、葉が茶色に枯れて落ちてしまう、これまであまり経験しなかったトラブルに見舞われてしまいました。
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・昆虫類:
●スズメガの仲間の幼虫:
 毎年カラーの葉が大きく展開する初夏になると、きまってとんでもないほど葉が食べられて無残な姿を呈するようになります。
 犯人はたいてい、ヨトウガの幼虫か、さらに大型で尾角のあるスズメガの幼虫仲間ですが、いずれも夜行性で、日中は浅い地中や物陰に身を潜めているためまず見つけられず、駆除できません。
 (7/27) それでも夕刻(午後6時前)になると、大食いの終齢幼虫になった尾角のあるスズメガの仲間が一匹、 夜を待ちきれないのか、上から見おろした時には見えない葉裏に登っていて、勢いよく葉を齧っているのを目撃しました。
 その周辺で穴の開いた葉をめくってみると、同じ仲間の大きなイモムシが4匹も見つかりました。
 早速に殺虫剤スプレーを持ち出して駆除もやむを得ません。
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●チョウセンカマキリ:
 (7/29) 玄関先に居て、思わず踏みつけそうなになった、まだ子供。
 摘まみ上げて庭先までだしておきました。2r_20190826173601


 その後(7/31) プランターに自生したシロダモに登り、なにやら捕獲した獲物をモグモグ食べ終わるところでした。
 シロダモ周辺にも、毎日小さなギンメッキゴミグモが巣を張ったりしていましたので、その餌にありついたのかも?4r_20190826173101


●トウキョウヒメハンミョウ:
 (7/30) 昼前、どこからか、ふいにガレージに飛来。コンクリート床に降りるとその独特の姿勢ですぐに本種と分かりました。
 かつて、一時期でしたが、我が家にも居ついたのかと思うほど初夏になると必ず庭に頻繁に姿を見せていました。
 また、フィールドにも普通に見かけていた昆虫でしたが、近年はなぜか殆ど見られなくなりました。2r_20190826173103

 
●アオスジアゲハ幼虫:
 (7/31) 外構壁上面に静止しているのを見つけました。
 本種はクスノキ科植物のクスノキ、タブノキ、またシロダモなどの葉を食用樹とする幼虫で、庭先に放置したプランターに(おそらく鳥が運んできた種によって)自生したと推測しているシロダモの小木の葉を齧りながら成長していた幼虫が、蛹になる場所を探して移動中だったのだろうと思います。
 (以前に一度、邪魔になるのでそのシロダモ小朴を切り詰めて捨てた枝の葉裏に蛹が付いているのを発見したことがありました。)4r_20190826173601R0020455

※シロダモ(クスノキ科シロダモ属):
 別名「シロタブ」(葉の裏が白いタブノキというのが由来)。
 常緑小高木で、本州(宮城県以西)のシイ・カシ帯のほぼ全域に自生分布する。
 庭木などにも植栽される。


●ウスバカミキリ(カミキリムシ科ノコギリカミキリ亜科):
 (7・31) 夜間、街裏の遊歩道で。
 どこからともなく突然に大きな褐色のカミキリムシが飛来し、周辺をグルグル飛び回った後に偶然目の前のケヤキの幹に止まりました。
 初めて目にした甲虫で、調べてみるとウスバカミキリと分かりました。
 幼虫はモミ、アカマツブナ、ヤナギ、イチジクなど各種樹木の朽ち木に穿孔して生育するとのことで、遊歩道傍にはモミの大木や民家のイチジクなどがありますから、あるいはそれらの枯れ枝などが発生源かもしれません。20190731201704_p_2019082617360120190731201841_p731

※ウスバカミキリ:
 大きさ40~60mm。全身褐色で細長い体形の大きなカミキリムシ。
 夜行性で、昼間は木のくぼみなどに隠れていて、夜になると樹液や灯火に飛来する。
 幼虫はモミ、アカマツブナ、ヤナギ、イチジクなど各種樹木の朽ち木に穿孔して育つ。
 出現時期は6~8月、分布は日本各地。


◇余談ながら、ここ10年くらいの間に、我が家周辺では、昆虫類全般、またカナヘビなどの小動物など、種類も数もめっきり減ってしまったという状況変化です。

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