植物

2019年7月11日 (木)

長梅雨のフィールドで

 本格的な梅雨に入ってからは、ずっと梅雨空が続いています。
日照不足も懸念されるようになった6月下旬から7月上旬まで、雨の止み間のフィールド模様。

●ネズミムギ2番穂:
 6月初旬、草刈り・清掃が行われた図書館の草地でしたが、下旬には再びイネ科の雑草が伸びだして、ネズミムギは二番穂をつけ、花が開いていました。
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●センダン結実:
 畑の傍に自生しているセンダンの木が、邪魔になるのに伐採されることなく、もう青い実をつけています。
 晩秋のころには橙黄色に熟し、おいしい木の実がなくなった厳冬期にはヒヨドリなどの餌になります。
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●オニグルミ結実:
 川縁に自生してここだけ伐採されないで残存しているオニグルミに、今シーズンは少ないながら、青い実がぶら下がっています。
 秋には黄褐色に熟します。食用になりますが、殻は極めて堅いです。
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●6月下旬、夏草の刈払い作業が行われた池端の堤防草原:
 刈り取られた草束も除去された後の茶枯れた地面には、たくさんの草の種がばらまかれて落ちています。
 また、除草直後の数日間だけですが、除草で住処を奪われた、普段は目にする機会がほとんどない地表性の小昆虫類などが、新しい草むらをもとめて舗装遊歩道を移動する姿を目にする”貴重な機会”にもなります。
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 ・雨の止み間にはそれらを目当てに、ハト、ムクドリ、スズメなど入れ替わり群れでやってきてついばんでいます。
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●その2週間後には早くも緑が復活。
 梅雨が明けると、再び秋の除草時期までに大型雑草に覆われることになります。
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●街裏の遊歩道で:
 植え込みにクモが巣をはって、傍らの水路に発生する水生小昆虫を餌にしています。
 雨の止み間に通りかかると、円網を張る小型のウズグモ科の仲間や、棚状の網を張るクサグモの仲間が作った巣が雨に濡れて際立っていました。
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2019年7月 6日 (土)

梅雨空の下の雑件、コミスジ

 天気予報に久しくお日様マークがつきません。幸い大雨被害などありませんが、日照不足が心配になりそうです。

 そんな天候続きの下、雨の止み間に目にした元気で我が物顔の雑草、その他雑件の記録です。

●シロバナトキワハゼ:
 庭に伸びた大きな雑草をだけ、傘を差しながら引き抜いた後に、(たぶん隠れていた)一株だけの小型雑草トキワハゼが白い花をつけているのに目がとまりました。なんとなく抜かないでそのままに。
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●ムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属):
 いつ頃どこから侵入したのか分かりませんが、気づいた時には庭の片隅、あちらこちらにピンクの花を開いて存在感を、さらに迷惑雑草の本性を現すようになりました。
 南米原産の帰化植物多年草。ピンクの花はそれなりにきれいですが、しょせん抜いても抜いても生えてくる繁殖力旺盛な迷惑雑草のひとつです。
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※草丈は最大30cmほどになる。地下に鱗茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばす。
 鱗茎の根っこの部分は白くやや透明感のある太い牽引根になっている。その牽引根と鱗茎の間に木子(微細な小球根)がびっしりと付けていて、その一つ一つが新しい株として成長するため非常に旺盛な繁殖力となる。
 牽引根は夏場に縮み、周囲に付いていた木子が外れ、ばらまかれて分布を広げていく。
なおまた日本では夏場になると葉の表面にサビ病の黄色い斑点が多発して夏場は休眠する場合が多い。この時は美観を損ねるし気持ち悪い。
 花期は春~初夏。本種は日本では種子を付けず、繁殖は牽引根と鱗茎の間に無数に生じる木子による。

 除草時に葉の茂った細い茎の塊を引っ張ると、細い茎の地上部だけが簡単にちぎれて、地中の鱗茎・木子はそのまま残り、すぐ地上部が再生してしまいます。
 開花が始まった頃が木子の出来るピークなので、その時期に土をスコップで掘り起こし、木子を外さないよう根こそぎ掘り抜き捨てるしかありませんが、地中の鱗茎・木子を完全に取り尽くすのは困難で、毎年同じ作業の繰り返しになります。

 

街裏の遊歩道で:
●ケヤキ結実:
 普段は見上げることもなく通り過ぎるため、これまで気づいたことはありませんでしたが、たまたま下枝が一本頭の上にたれていて、小さな緑色の実ができているのが目に入りました。
 早いもので、これが秋に熟すと、晩秋からから厳冬期に北風強風に乗って小枝先とともに飛散、分布域を広げるのです。Photo_20190706194801

 

●カントウヨメナ:
 草取りをされていた空き地に再び繁茂した雑草に混じって、薄青紫の花を開いているのが目にとまりました。
早くも秋の気配、というわけにはいきませんが、野菊の仲間です。
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話変わって
●ヤマモモ果実:
 遊歩道に植栽の数本のヤマモモ雌株が次々に大量に果実を落としています。今年はなぜか大豊作のようです。
 熟した果実が連日の止まない風雨で余計に加速されてこれまでにない大量の落果です。一部は通行人に踏まれて潰れ、雨に濡れて見た目には不衛生ですが、実際には通り過ぎる際に悪臭などはしないで、甘酸っぱい発酵したような匂いを感じます。
 果実はムクドリが好んで食べるほか、カラス、キジバト、さらにスズメ、メジロも食べるというのですが、中に大きな種がありますので、近くにもいるスズメやメジロが食べているのを見たことはありません。
 カラスキジバトも普通に近くにいますが、やはり街中で人通りがある環境下では、警戒心の強い鳥はなかなか近寄らないのかと推測します。
 なお余談ながら、ヤマモモは雌雄異株で、果実をつける雌株は公園などの植栽にはあまり採用されないそうですが、この大量の落果をみると、その理由として掃除が大変なことが分かります。
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●コミスジ:
 果実などにあつまるコミスジがやってきて熱心に吸汁しているのを見かけました。R0019978

※コミスジ(タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科):
 大きさ(前翅長)22~30mm
 濃茶色地に三本の白い帯を持つやや小さめのタテハチョウ。はねを開いてとまることが多い。
 都市郊外でも普通に見られる。
(なお幼虫の食草はクズ、フジなどのマメ科植物。)
 出現時期は4~10月、分布は日本各地。
 

 

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2019年7月 2日 (火)

「半夏生(ハンゲショウズ)」/ ハンゲショウ

■本日7/2は夏至から11日目で七十二候「末候」の「半夏生(ハンゲショウズ)」です。
 古来、旧暦で季節を感じる二十四節気、七十二候が、季節のイメージをあらわす生活の言葉として親しまれてきました。
 しかし地球温暖化が大きな問題になってしまった現在では、昔の豊かな季節感、イメージとは乖離も覚えるようになりました。
 なおここでいう「半夏」はサトイモ科の「カラスビシャク」のこと。
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_3c70.html

 また、この時節、ドクダミ科植物のハンゲショウ(半化粧)も花を開きます。
花は貧弱ですが、この頃だけ、花の周辺の葉の一部だけが真っ白になり、あたかも半分だけ化白塗りの化粧をしたようで目立ちます。
 
 そしてこの時期には、天から毒気が降るといわれ、半夏雨といって大雨も降りやすいといわれたそうですが、残念なことに、現在そのとおり、特に九州、四国地域などでは線状降水帯が発生し記録的豪雨による重大な被害も発生中。
 どうか『命を守る』行動を。

 

●ハンゲショウ(半夏生/半化粧)(ドクダミ科ハンゲショウ属):
 6月末、雨の止み間に、ご近所の道路際のお庭に植栽されていたものを一声かけて撮影させてもらいました。R0019953

※本種は日当たりの良い湿地などに太い地下茎を伸ばして群落を作る多年草。
 自生地は環境の変化などによって減少傾向で、地域によっては絶滅危惧Ⅰ類に分類。
 6月中旬~7月に、茎の頂部の葉の付け根から10~20㎝程度の花序を伸ばし、小さな花を穂状に咲かせる。
 多数の花が付くが花弁も萼片も無い質素なもの。
 むしろ目立つのは周辺の葉の一部分が(花の時期だけ)面積はまちまちの白斑になること。
 (花が終わる頃には緑に戻る。)

 

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2019年6月29日 (土)

キンシバイ、シモツケ、ドクダミ

 梅雨空の下の街裏遊歩道で。

●キンシバイ(金糸梅)(オトギリソウ科):
 街裏の遊歩道に植栽されたキンシバイが梅雨空のもとにも黄金色の花を開いています。
 耐寒性があり、強い刈込にも耐え、初夏の訪れを知らせる花です。
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※中国原産の樹高1m程の半常緑低木で、江戸時代に渡来し、観賞用として栽培されてきました。
 黄金色の花は、初夏から夏へと移り変わる季節を知らせてくれます。
 開花期は5月~7月

 

●シモツケ(バラ科シモツケ属)*
 遊歩道の植栽ですが、公園の生垣としても植栽されていて、ピンクの花をつけています。Img_6044
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※落葉性低木で、耐寒性、耐暑性共に優れており、萌芽力が強く刈り込みにも耐える育てやすい樹木。
 開花期は5~7月、分布は日本各地。
 なお、「シモツケ」の名前は、下野国(現在の栃木県)で最初に見つけられたことに由来。

 

●ドクダミ(ジュウヤク(十薬・重薬)(ドクダミ科ドクダミ属):
 遊歩道沿いのわずかな空き地(せっかくボランティアの人たちによって除草されていたのですが)を埋め尽くして繁茂した困りもののドクダミです。
 4枚の白い花弁のように見えるのは総苞片と呼ばれる器官で、中心部の黄色い部分で、しべのように見える部分がたくさんの花の集合体です。
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※ドクダミはやや日陰の湿った場所を好む草。
 言わずと知れた臭いは独特で、抜いても抜いても生えてくる旺盛な繁殖力のせいで厄介者扱いされる事の多い多年草”雑草“です。
 ただし古来、民間薬として親しまれ、暮らしに役立てられてきた万能薬草でもあります。
 花期は5~7月、分布は本州、四国、九州。

 

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2019年6月26日 (水)

ビワ、ヤマモモの果実

●ビワの結実:
 6月上旬、街裏の遊歩道に植栽されたビワの木に、30年来初めて目にするほど豊作の実が熟していました。
現在は、どなたかが収穫された様子で、きれいさっぱり無くなっています。
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●ヤマモモの実:
 またヤマモモ雄株/雌株が数本植栽されていますが、そのうちの雌株の一本が特に豊作になっています。
 こちらはほぼ毎シーズンのことですが、熟した実が順にポトポトと遊歩道や樹冠下のベンチに大量に落下しています。
 枝に触るだけでポトリと落ちてくる完熟した実を一つ手のひらに受けて口に入れてみると、甘酸っぱく、おいしく熟しています。
 それなのに、ビワの実と違ってだれにも見向きされません。
 「ヤマモモ酒」*にでもしたらいいのに“もったいない”と思いますが、私も何もしません。(地面を掃き集めて掃除・処分されるボランティアの人は大変ですが・・・)
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※ヤマモモ(ヤマモモ科ヤマモモ属):
 本州(関東南部・福井県以西)、四国、九州の常緑樹林に生える常緑高木で、庭木や公園樹としても植栽されている。
 本種は雌雄異株で、雄株の花粉は風に運ばれ雌株が受粉して結実する。
※農産物の上手な利用法(ヤマモモ酒/作り方*)
  http://www.pref.kanagawa.jp/docs/cf7/cnt/f450009/p580784.html

 

 

 

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2019年6月24日 (月)

キキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)

●キキョウソウ(キキョウ科):
 6月初旬、池端の草地で初めて見かけたもの。
 伸び始めた夏草によりかかるように一本(一株)だけ、草丈30cmほどの細長い茎を伸ばして先端にキキョウに似た小さな青紫の花を開いていたので気づきました。周辺にはほかに見当たりませんでした。
 どこからどのようにして紛れ込んだものか・・・
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※キキョウソウ(別名ダンダンギキョウ)(キキョウ科):
 北アメリカ原産の帰化植物1年草。畑地、道端、荒地などに生える広葉雑草で、種子で増える。
 まっすぐ伸びた1本の細い茎に、丸い葉が棚のように段々につき、葉っぱの付け根にキキョウに似た青紫色の花が咲く。
 茎の下の方にはスミレが付けるような閉鎖花(開かない花)が付く。
 なおよく似たものにヒナキキョウソウがあるが、葉の形が異なる。

 

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2019年6月21日 (金)

ニワゼキショウ

●ニワゼキショウ(アヤメ科):
 早苗もずいぶん育って緑が濃くなった水田地帯。中を通る田んぼ道は雑草処理が終わって“更地”になっていましたが、そのところどころに生え始めた雑草の間に、やはり雑草化したニワゼキショウの花が点々と開いて、それなりにきれいでしたので”記念撮影”。
 今頃は公園の草地・芝生広場などにも咲いています。5

 北アメリカ原産の帰化植物。道端や芝生の中などに生える。
草丈は10cmほどで、花径5~6mmほどの小さな花を付ける多年草。花色には変化がある。
 花期は5~6月、分布は日本各地

 

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2019年6月20日 (木)

ハナバチの仲間

 ご近所の庭にはまだバラの花が咲いていますが、我が家では6月初旬にはすべて花柄を切り取ってしまいましたので花はありません。

 それはともかく、咲き始めの新しい花が続いて開花していた中には、花粉集めのハナバチの仲間が訪花していました。
 時折、はっきりはしないものの少し外観の異なるものも散見していましたので、月遅れですが、その一部を記録のための記録としました。

 

●ディンティ・ベスで花粉集めをしているのは、これまで観察済みのコハナバチの仲間のようです。56r

 

●同じ時に、咲き始めたミニバラに潜り込んでいたのは、外観が少し違う別種のようでした。
 種類など詳細は不明です。
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2019年6月17日 (月)

カラスウリの花、アナベル(アジサイ)

 先日(6/13) の朝出かけた近隣の、アジサイで有名になってきた公園。
・アナベル:Img_6073
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●その林縁で、すでに萎れかかったカラスウリの花を1個見つけました。
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 5月~6月の平均気温が平年より高めに推移しているせいか、早々と開花したようです。
※カラスウリ:
 一つの株には雄花か雌花かのいずれかのみが着く雌雄異株のつる性植物。
通常、カラスウリの花期は夏(7~9月)。
縁が糸状に裂けてレースのように見える白い5弁の雌花はスズメガの来訪によって受粉が行われるため、スズメガを誘うための機能を持った花だという。
 日没後に開花して夜明け前にはしぼんでしまう1夜花。

 

 

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2019年6月 9日 (日)

センダン開花

●センダンの花開く
(記録のための記録ですが)5月中旬、街中に生えているセンダンの花が咲いているのに気が付きました。
 ヒヨドリも食べなかった昨年の結実がまだいくらか残っていました。R0019578-1

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