植物

2017年8月17日 (木)

アカバナユウゲショウ(白花)/ミナミヒメヒラタアブ

 記録的な長雨ということで、当地では来週22日頃まではお日様マークが付かない天気予報。
 そのせいで、例年、近郊の早生品種の田圃では、お盆休み前から始まる大型コンバインによる稲の収穫作業がまだ始まっていません。

 今日だけは、一時的に霧雨の時間帯がありましたが、ほぼ終日蒸し暑い曇天。
 運動のため、自転車で公園まで往復。
 公園の角地で白花のアカバナユウゲショウ咲いているのを目にして撮ってきました。

●アカバナユウゲショウ(白花)(アカバナ科マツヨイグサ属):
 今シーズンは、初夏の雑草刈取り作業後にすぐに伸長してくる雑草もなかなか伸び出さないような天候が続いていました。
 その後の7月下旬くらいから断続する長雨のおかげなのかどうか、他の雑草が殆ど生えていない歩道境界縁石の隙間に一列になって、珍しい白花のユウゲショウが“選択”的に開花しているのを見かけたものです。
 花径10~15mmの小さな花で、白花は遠目には殆ど目立つことがありません。R0014668

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 ・ミナミヒメヒラタアブ♀:
 しゃがみ込んで花を撮っていたところに,花径の半分くらいの体長の(たぶん)キタヒメヒラタアブ(あらためミナミヒメヒラタアブ)がやって来て、熱心に花粉を舐めていました。R0014669

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※アカバナユウゲショウ(淡紅色花)は散歩コースの水田地域にごく普通に繁殖していて珍しくありません。
 (5月初旬撮影)Photo

 珍しい白花は毎シーズン、公園敷地と公道境界草地の一角に生えてきます。

 
※アカバナユウゲショウの花は葉笨に単生し、花径は10~15mmで、花弁4個、淡紅色で紅色の脈があります。(白花もあります)。
 雄ずいは8個で葯は白色、雌ずいは1個で先は4裂し、列片は花の大きさに対して大型です。
 和名の由来は夕方から咲くことによるとされていますが、昼間から咲いています。
 花期は5~9月。北アメリカ南部から南アメリカ原産地の多年草で、日本へは明治時代に観賞用として輸入されたものが、現在は野生化し、本州の関東地方から西に分布。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81200.html  

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2017年8月10日 (木)

コウホネ

●コウホネ(スイレン科コウホネ属):
 近隣で見かけた、水深の浅い水路に生えていた群生です。
 植栽されたものでしょうか。Img_5159

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※コウホネは水位変動の少ない溜め池などに生育する多年生の水草。
 水底の泥の中に白色の太い地下茎があり、葉の跡が点々とあって、この様子が骨のイメージが和名の由来。
 水中葉と水上葉があり、水中葉は薄くて細長く、水面には出ない。
 水上葉は水深の深い所では水面に浮かんだ浮葉となり、水深の浅い場所では立ち上がって抽水葉になる。
 夏に黄色に輝く花を次々に付ける。5枚の花弁のように見えるのは顎で、その内側に多数あるリボン状のものが花弁。
 中心部に雌蕊、その周りを多数の雄蕊が取り囲んでいる。
 花期は6~9月、分布は日本各地。

 なお近年は環境変化で自生は減少しつつり、環境省レッドリスト2017*にはリストされていないようですが、地域によっては絶滅危惧種**になっているところもあるようです。

*  http://www.env.go.jp/press/files/jp/105449.pdf
** http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06030371600

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2017年7月26日 (水)

フヨウ開花

 昨夜半から朝方まで”穏やかな”雨降りに。カラカラに乾いていた庭には恵みの雨です。
 そのおかげと思いますが、雨に濡れながらフヨウが2輪開花していました。
 今シーズン初めてです。Img_4687

Img_4688

Img_4685_2

 ちなみに昨年の記録を見ると、奇しくもまったく同じ日でした。
 なお、本来はもう少し早く開花が見られるはずですが、これまで害虫に痛めつけられて、つぼみの付いた枝をどんどん切り落としてきたからです。
 一日花ですが、今後当分楽しめることと思います。

 本日の最高気温は珍しく29℃と低かったのですが、湿度が高いため相変わらず蒸し暑い一日でした。

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2017年7月 6日 (木)

梅雨空の下のフィールドで(ミゾコウジュ、コガネムシなど)

 ままならぬ気象。

・台風3号に伴う降水量は、“関東の水源域”では予想より少なくて、水不足を心配していたダムの水位が上がらないため、荒川水系ダムでは20年ぶりの取水制限というニュース。
(7月4日、午後8時40分、埼玉県 雨雲の動き画像コピー)Photo

 一方、その後も大雨の続く福岡県・大分県では大雨特別警報が出されて、そして被害も。

・イラン南西部アフワズで53.7℃を記録(6月29日)というニュースも。(世界気象機関WMO)
 欧州、中東、米国など引き続き熱波に襲われているという。

 ともかく目の前の熱中症に注意です。

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 曇り空なら蒸し暑く、また何時降られるか分からない、晴れると無性に暑い、という昨今で、日中の池回りからはすっかり足が遠のきました。 
 台風3号が接近する前、しばらくぶりに、折りたたみ傘を持って覗いてきたフィールド。

 6月初旬から始まっていた除草作業が終わり、大きな雑草はすっかりなくなっていますが、また直ぐに伸びてくることでしょう。

 池の水位は今後の大雨に備えてのことだと思いますが、一段と下げられていました。

●ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属):
 田圃道にも大型雑草はなく、ヒルガオが一塊になって地面を這い、花を開いていました。Img_4177

 
 ・葉の形:
 地面を這っている蔓を引っぱって、蔓の根もとから先端までの葉を見ると、形はだんだんと変化しています。Img_4177_3

 余談ながら、同属にコヒルガオ、アイノコヒルガオ、セイヨウヒルガオなどがあります。
 時には見分けが難しいことも。

 
●ヒルザキツキミソウ(アカバナ科マツヨイグサ属):
 観賞用に栽培されていたものが、逸脱して池端の草地にまでやって来て花開いたのでしょう。Photo

 
●コガネムシ:
 草地のフェンス際で、草刈り機の刃から”難を逃れたイタドリ”の葉上に静止していました。Img_4203

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 「アオドウガネ」同様、植物の葉を食害する害虫ですが、アオドウガネよりずっとマシで、外観もきれいです。

 
●ミゾコウジュ(シソ科アキギリ属):
 草原広場の整備が進む前までは、足の踏み場もないくらい蔓延っていたものですが、今はポツポツ生えていると懐かしくなってカメラを向けるようになりました。Photo_2

※本種は湿った草地や水田の畦などに生える越年草です。
 かつては湿り気のある田圃道、休耕田また草原の湿地などに群生が見られましたが、定期的除草や除草剤散作業などの環境整備が行われるようになってからは、花の時が除草時期と重なったりして、花も見る機会がすっかり減少しました。
 環境省の準絶滅危惧種(NT)になっていますが、それでも条件さえ合えば一気に勢いを増して生えることがあり、結構丈夫な植物のようにも見えます。

 
●ベニシジミ夏型(シジミチョウ科):
 夏型の黒っぽくなったベニシジミです。
 フィールドに、雑草対策のグランドカバーとして植栽されたヒメイワダレソウの小さな花に来ていました。Img_4211

 除草などで雑草の花も少なくなった時季でもあり、フィールドで見かける頻度は少なくなっています。
 ベニシジミは年に数回発生する多化性(暖地では3月上旬より年5~6回発生)のチョウで、季節型として春型、夏型、秋型があります。
 春型は前翅のオレンジ色部分が広くてきれいですが、夏型ではその部分が狭く、また全体的に黒くなり、飛んでいるとき,光の当たり方によっては黒いチョウが飛んでいるようにも見えます。
 秋に見られるものはまた春型のようなきれいな色の個体です。

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2017年7月 3日 (月)

ヤマモモの実熟す

 すぐ近くに、ささやかながら整備された遊歩道があります。
 遊歩道には複数の樹種が植栽されていてベンチもあり、熱暑の候には涼しげな緑陰を提供してくれます。
 利用するのはもっぱら子供やお年寄り達。

●ヤマモモ果実完熟
 今年は複数本植栽のヤマモモが大量の実をつけて6月中旬頃にはまだ青かったのですが、6

 
 下旬くらいから完熟して、木を囲むベンチや地面に落下しています。Img_4379

Photo
 
 ただ、歩行の邪魔にならないように、木の下枝はすべて剪定されているため、完熟した果実の付いた枝は、残念ながら手が届く位置にはほとんどありません。
 それでも手を伸ばして、熟した実を1つとり、口に入れてみると甘酸っぱくて美味しくなっています。

 ・休日に、若いお父さんと手をつないで通りかかった小さなお子さんが、地面に落ちているたくさんの赤い実を見つけて、靴で踏んでプチプチと潰しなが大喜び。
 お父さんも一緒にプチプチしながら親子の休日を楽しんでおられました。
 そんな楽しみ方もあるのですね。
 公園にも植栽されていますが、本種は雌雄異株で、果実のなる雌株には気がつきません。

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2017年6月25日 (日)

ムクロジの花

 近隣公園の一角に、1本のムクロジの樹があります。
 下枝は剪定されていて見上げる位置にしか枝葉はありません。Img_4279

 今春、同公園を訪れた際に、地面に淡褐色の丸い実が点々と落ちているのが目にとまり、いくつか拾って帰りましたので、雌株です。
 中に大きな黒い種が入っていて、振るとカラカラと音がします。R0014406

 (なお余談ながら、過去に別の植物園で、まだ果皮が緑色の果実を観察した記録があります。果実は液果で種は熟すと黒くなります。)

●ムクロジの花(雌花):
 先に、同公園のあじさい見学に行った際に、ムクロジも花の季節だったことを思い出して立ち寄ってみました。 
 予期したとおり、長い円錐花序にたくさんの蕾がぎっしり付いていましたが、Img_4266

 
 開花した花はまだ少数でした。Img_4272

 
 花は目立たない地味なものです。
 本種は雌雄異株で、雌株についている花は(当然)、雌花ばかりでした。Img_4277

 前年の結実は確認済みですから、雌株は、雄株の花粉がなくても結実するのでしょうか。

※ムクロジ(ムクロジ科):
 雌雄異株の落葉高木で、樹高15mほどになる。
 葉は偶数羽状複葉。 夏(梅雨時期)に、長さ20~30cmの円錐花序に、径4~5mmの小さな淡黄緑色の花を多数つける。
 花弁は厚ぼったくはっきりしないが4~5枚で、雌花には雌蕊と短い雄蕊ある。
 (なお、雄株の雄花には8~10個の長い雄蕊がある。)
 晩秋に径2センチほどの果実ができる。中に黒い種子が1個。種子は羽子板の羽の錘や数珠に使われた。
 果皮にはサポニンを含み、石鹸の代用に使われたこともある。
 分布は 本州(中部以西)、四国、九州。

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2017年6月24日 (土)

アジサイ

 「あじさいまつり」が(2017年6月1日(木)~7月2日(日))催されている近隣の公園。
 今シーズンは梅雨入り後も少雨のため、例年より遅れていた花がちょうど見頃になっているということだったので、散歩がてらの自転車で観賞に行ってきました。(片道40~50分)

 ボランティアの方々を中心にした花植活動のおかげで、現在は100種16,000株にのぼるとのこと。

 近年拡充された”アナベル“の白色花壇もきれいでした。

■アナベル:Img_4224_8

Photo_2

 
■鉢植えの品種見本:
 多数の展示がありましたがそのいくつか。

 
●八丈千鳥:Photo

 
●キララ:Img_4222

 
●火の鳥:Img_4218

 
●アナベル(ピンク):Img_4220

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2017年6月22日 (木)

カテンソウ過去ログ・メモ

※カテンソウ過去ログについて一部再掲した個人的なメモ記事です。

 「カテンソウ」はこれまで身近な環境では観察したことはありません。
 その初見は、ハイキングに出かけた栃木県下の里地でした。
 その際には名前はまったく知らない植物でした。
 そして、ネット情報などで名前を検索した際に、はからずも「ハニシャボウ」さんの「カテンソウ画像に遭遇して,はじめてその植物名を確認できたのでした。
 (なおその後に、山形県および群馬県下の里山でも観察した記録があります。)

 それから大分時間が経過し、残念ながら現在はすでに故人になられていますが、ハニシャボウさんの作品や業績に関する情報をあらためて知りましたので、メモ記録にしました。

 
■埴沙萠(はにしゃぼう)さん:
 ①-1 2013年7月6日 NHK総合 放送番組: 
  『NHKスペシャル 足元の小宇宙~生命を見つめる植物写真家』:
  植物写真家の埴沙萠さん、82歳。群馬県にある自宅周辺の山里で、はいつくばって、寝転がって、私たちでは到底気づかない極小の命を次々と発見していく。
  埴さんのレンズを通すと、一見地味な植物の風景が、躍動感あふれる驚きの世界へと変わる。
  埴さんは、「動かない植物が動く瞬間」をとらえたいと、75歳になってから、写真だけではなく映像の撮影も行っている、etc.

 ①-2 なお後日(2013/11/22)番組収録のDVD [Blu-ray]が 発売されている。
  (販売元: NHKエンタープライズ、( 64 分))

 ②「足元の小宇宙」 :
  単行本(ソフトカバー) 「82歳の植物生態写真家が見つめる生命」 埴 沙萠 (著)、NHK出版 (2013/11/30発売)

 
●過去ログ掲載済みのカテンソウ撮影画像再掲:
 2008年4月中旬、栃木県下の中山間地で初めて見かけて撮った写真。

 あらためてもう一度それらの画像を見直してみると、

 ①群落の外観:Photo

 
 ②小さな蕾の様子。Photo_2

 
 ③蕾のアップ写真。右上の蕾の中央部に見える一見白い花のような部分が、まだ丸まっている雄蕊の花糸。Photo_3

 
 ④この写真が、③の丸まっていた雄蕊の花糸がぴんと伸びて、先端についている葯が開裂し、中の花粉を放出した後の、花の姿だったのです。4

 (なおまったくの余談ながら、撮影に使用したカメラはハイキングのお供専用コンデジ(コンパクト・デジカメ)CanonIXY DIGITAL 60 (発売日:2005年9月16日)という非力なものでしたが、予想外に写っていたのでした。)

 ハニシャボウさんはこの花粉放出の瞬間を,実に見事な動画映像で撮影して作品とされているのでした。   (完)

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2017年6月17日 (土)

サイカチの花

 毎年繰り返しの同じ内容の記事で新味はありません。

●サイカチの花:
 時折遠回りする散歩コースの道路脇に、以前からサイカチが1本だけ、伐採されずに残っています。
 大分昔になりましたが、初冬、その樹下の川縁に、特徴のある長大な莢に入ったマメ果が落ちているのを観察したことはありました。
 (探せば何処かにその時の画像ファイルがあると思うのですが・・・)。
 その後も花は毎年開花を確認していますが、大きなマメ果の方は観察できていません。

  ・4月25日観察時には、すでに大量のつぼみが付いていました。2017425

 (その後、5月中旬頃までは蕾のままで、あまり変化がなく経過しました。)

 ・不明の小昆虫:
  5月12日、見上げた蕾はまだ開花していませんでした。
  そしてたまたま見上げた葉上に、ごく小さい(数mmほどの大きさの)緑色と黒の配色がある小虫が複数あつまって付いていました。
  カメラを近づけるとすぐに視界から消え、1匹だけ残ったのが望遠で撮れました。R0014194mm512

  ”アオバハゴロモ”のような体型をしていて、ウンカやヨコバイの仲間かと思いましたが、詳細は分かりません。

 
 ・5月28日:
 思い出して立ち寄ってみると,すでに開花盛りは過ぎていて、”落花盛ん”で、地面には多量の萎縮した小さな花が積み重なっていました。2017528

 今シーズンもまったく同じように、開花までは確認できましたが、どうも今後マメ果が出来そうな気配はなさそうです。
 また、雄花、雌花、両性花の区別も依然として分かりませんでした。

※サイカチ(マメ科サイカチ属)(再掲):
 落葉高木。原野の水辺に自生するが、栽培もされた。
 幹には分岐する大型の分岐刺があり、枝にも鋭い刺がある。
 刺は枝が変化したもの。
 葉は互生し、1~2回偶数羽状複葉で、小葉は全縁で、長さは2~5cm。
 5~6月、葉腋に出る総状花序に黄緑色の小さな4弁花を大量に付ける。
 雌雄同株で、花は雄花、雌花と両性花の3種類が付く。雄花には雌蕊がなく、雌花には雄蕊が不完全。
 果期は10~11月で、豆果は、長さ20~30cmで、日本産の樹木のものでは最大級。
 熟した鞘にはサポニンが含まれていて、その昔に衣類の洗濯等に利用された事もあるという。
 自生分布は本州、四国、九州。

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2017年6月16日 (金)

ヒメヒオウギアヤメなど5月に咲いた花

 ごく狭い庭で、さして”お世話”もしないのに毎年咲くヒメヒオウギアヤメなど、5月中旬から下旬の間に咲いた園芸植物や雑草の花などまとめて、記録のための記録。

 ・バラの仲間のブルームーン、ジュリア、ディンティ・ベス、ロイヤルハイネス、ミニバラ、51

 
 ・そして、いつの間にか名前不詳になってしまった白いバラ、サーモンピンク色のバラ、ヒメヒオウギアヤメ、ヘメロカリス、また、徹底的に除草したつもりでいたドクダミ(の花)とヤブヘビイチゴ(の果実。)52

 季節の移ろいを確実に知ることができるマーカーです。

※ヒメヒオウギアヤメ(姫緋扇菖蒲)(アヤメ科):
 南アフリカ原産の球根園芸植物。秋に球根を植えると、5~6 月に花が咲きます。
 草丈25~35cmほどになり、咲き姿がフリージアに似て、斜めに伸びた花茎に花径2~3cmほどの花を 7~8個つけます。
 花色は、白、赤、桃色等があります。
 いずれも6枚の花弁のうち、下側の 3 枚の花びらの付け根に濃い紅色が入り、アクセントになっています。
 花後に 種が出来てこぼれると、思いがけないところにも増えていく、丈夫で手のかからない多年草です。

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