植物

2017年6月25日 (日)

ムクロジの花

 近隣公園の一角に、1本のムクロジの樹があります。
 下枝は剪定されていて見上げる位置にしか枝葉はありません。Img_4279

 今春、同公園を訪れた際に、地面に淡褐色の丸い実が点々と落ちているのが目にとまり、いくつか拾って帰りましたので、雌株です。
 中に大きな黒い種が入っていて、振るとカラカラと音がします。R0014406

 (なお余談ながら、過去に別の植物園で、まだ果皮が緑色の果実を観察した記録があります。果実は液果で種は熟すと黒くなります。)

●ムクロジの花(雌花):
 先に、同公園のあじさい見学に行った際に、ムクロジも花の季節だったことを思い出して立ち寄ってみました。 
 予期したとおり、長い円錐花序にたくさんの蕾がぎっしり付いていましたが、Img_4266

 
 開花した花はまだ少数でした。Img_4272

 
 花は目立たない地味なものです。
 本種は雌雄異株で、雌株についている花は(当然)、雌花ばかりでした。Img_4277

 前年の結実は確認済みですから、雌株は、雄株の花粉がなくても結実するのでしょうか。

※ムクロジ(ムクロジ科):
 雌雄異株の落葉高木で、樹高15mほどになる。
 葉は偶数羽状複葉。 夏(梅雨時期)に、長さ20~30cmの円錐花序に、径4~5mmの小さな淡黄緑色の花を多数つける。
 花弁は厚ぼったくはっきりしないが4~5枚で、雌花には雌蕊と短い雄蕊ある。
 (なお、雄株の雄花には8~10個の長い雄蕊がある。)
 晩秋に径2センチほどの果実ができる。中に黒い種子が1個。種子は羽子板の羽の錘や数珠に使われた。
 果皮にはサポニンを含み、石鹸の代用に使われたこともある。
 分布は 本州(中部以西)、四国、九州。

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2017年6月24日 (土)

アジサイ

 「あじさいまつり」が(2017年6月1日(木)~7月2日(日))催されている近隣の公園。
 今シーズンは梅雨入り後も少雨のため、例年より遅れていた花がちょうど見頃になっているということだったので、散歩がてらの自転車で観賞に行ってきました。(片道40~50分)

 ボランティアの方々を中心にした花植活動のおかげで、現在は100種16,000株にのぼるとのこと。

 近年拡充された”アナベル“の白色花壇もきれいでした。

■アナベル:Img_4224_8

Photo_2

 
■鉢植えの品種見本:
 多数の展示がありましたがそのいくつか。

 
●八丈千鳥:Photo

 
●キララ:Img_4222

 
●火の鳥:Img_4218

 
●アナベル(ピンク):Img_4220

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2017年6月22日 (木)

カテンソウ過去ログ・メモ

※カテンソウ過去ログについて一部再掲した個人的なメモ記事です。

 「カテンソウ」はこれまで身近な環境では観察したことはありません。
 その初見は、ハイキングに出かけた栃木県下の里地でした。
 その際には名前はまったく知らない植物でした。
 そして、ネット情報などで名前を検索した際に、はからずも「ハニシャボウ」さんの「カテンソウ画像に遭遇して,はじめてその植物名を確認できたのでした。
 (なおその後に、山形県および群馬県下の里山でも観察した記録があります。)

 それから大分時間が経過し、残念ながら現在はすでに故人になられていますが、ハニシャボウさんの作品や業績に関する情報をあらためて知りましたので、メモ記録にしました。

 
■埴沙萠(はにしゃぼう)さん:
 ①-1 2013年7月6日 NHK総合 放送番組: 
  『NHKスペシャル 足元の小宇宙~生命を見つめる植物写真家』:
  植物写真家の埴沙萠さん、82歳。群馬県にある自宅周辺の山里で、はいつくばって、寝転がって、私たちでは到底気づかない極小の命を次々と発見していく。
  埴さんのレンズを通すと、一見地味な植物の風景が、躍動感あふれる驚きの世界へと変わる。
  埴さんは、「動かない植物が動く瞬間」をとらえたいと、75歳になってから、写真だけではなく映像の撮影も行っている、etc.

 ①-2 なお後日(2013/11/22)番組収録のDVD [Blu-ray]が 発売されている。
  (販売元: NHKエンタープライズ、( 64 分))

 ②「足元の小宇宙」 :
  単行本(ソフトカバー) 「82歳の植物生態写真家が見つめる生命」 埴 沙萠 (著)、NHK出版 (2013/11/30発売)

 
●過去ログ掲載済みのカテンソウ撮影画像再掲:
 2008年4月中旬、栃木県下の中山間地で初めて見かけて撮った写真。

 あらためてもう一度それらの画像を見直してみると、

 ①群落の外観:Photo

 
 ②小さな蕾の様子。Photo_2

 
 ③蕾のアップ写真。右上の蕾の中央部に見える一見白い花のような部分が、まだ丸まっている雄蕊の花糸。Photo_3

 
 ④この写真が、③の丸まっていた雄蕊の花糸がぴんと伸びて、先端についている葯が開裂し、中の花粉を放出した後の、花の姿だったのです。4

 (なおまったくの余談ながら、撮影に使用したカメラはハイキングのお供専用コンデジ(コンパクト・デジカメ)CanonIXY DIGITAL 60 (発売日:2005年9月16日)という非力なものでしたが、予想外に写っていたのでした。)

 ハニシャボウさんはこの花粉放出の瞬間を,実に見事な動画映像で撮影して作品とされているのでした。   (完)

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2017年6月17日 (土)

サイカチの花

 毎年繰り返しの同じ内容の記事で新味はありません。

●サイカチの花:
 時折遠回りする散歩コースの道路脇に、以前からサイカチが1本だけ、伐採されずに残っています。
 大分昔になりましたが、初冬、その樹下の川縁に、特徴のある長大な莢に入ったマメ果が落ちているのを観察したことはありました。
 (探せば何処かにその時の画像ファイルがあると思うのですが・・・)。
 その後も花は毎年開花を確認していますが、大きなマメ果の方は観察できていません。

  ・4月25日観察時には、すでに大量のつぼみが付いていました。2017425

 (その後、5月中旬頃までは蕾のままで、あまり変化がなく経過しました。)

 ・不明の小昆虫:
  5月12日、見上げた蕾はまだ開花していませんでした。
  そしてたまたま見上げた葉上に、ごく小さい(数mmほどの大きさの)緑色と黒の配色がある小虫が複数あつまって付いていました。
  カメラを近づけるとすぐに視界から消え、1匹だけ残ったのが望遠で撮れました。R0014194mm512

  ”アオバハゴロモ”のような体型をしていて、ウンカやヨコバイの仲間かと思いましたが、詳細は分かりません。

 
 ・5月28日:
 思い出して立ち寄ってみると,すでに開花盛りは過ぎていて、”落花盛ん”で、地面には多量の萎縮した小さな花が積み重なっていました。2017528

 今シーズンもまったく同じように、開花までは確認できましたが、どうも今後マメ果が出来そうな気配はなさそうです。
 また、雄花、雌花、両性花の区別も依然として分かりませんでした。

※サイカチ(マメ科サイカチ属)(再掲):
 落葉高木。原野の水辺に自生するが、栽培もされた。
 幹には分岐する大型の分岐刺があり、枝にも鋭い刺がある。
 刺は枝が変化したもの。
 葉は互生し、1~2回偶数羽状複葉で、小葉は全縁で、長さは2~5cm。
 5~6月、葉腋に出る総状花序に黄緑色の小さな4弁花を大量に付ける。
 雌雄同株で、花は雄花、雌花と両性花の3種類が付く。雄花には雌蕊がなく、雌花には雄蕊が不完全。
 果期は10~11月で、豆果は、長さ20~30cmで、日本産の樹木のものでは最大級。
 熟した鞘にはサポニンが含まれていて、その昔に衣類の洗濯等に利用された事もあるという。
 自生分布は本州、四国、九州。

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2017年6月16日 (金)

ヒメヒオウギアヤメなど5月に咲いた花

 ごく狭い庭で、さして”お世話”もしないのに毎年咲くヒメヒオウギアヤメなど、5月中旬から下旬の間に咲いた園芸植物や雑草の花などまとめて、記録のための記録。

 ・バラの仲間のブルームーン、ジュリア、ディンティ・ベス、ロイヤルハイネス、ミニバラ、51

 
 ・そして、いつの間にか名前不詳になってしまった白いバラ、サーモンピンク色のバラ、ヒメヒオウギアヤメ、ヘメロカリス、また、徹底的に除草したつもりでいたドクダミ(の花)とヤブヘビイチゴ(の果実。)52

 季節の移ろいを確実に知ることができるマーカーです。

※ヒメヒオウギアヤメ(姫緋扇菖蒲)(アヤメ科):
 南アフリカ原産の球根園芸植物。秋に球根を植えると、5~6 月に花が咲きます。
 草丈25~35cmほどになり、咲き姿がフリージアに似て、斜めに伸びた花茎に花径2~3cmほどの花を 7~8個つけます。
 花色は、白、赤、桃色等があります。
 いずれも6枚の花弁のうち、下側の 3 枚の花びらの付け根に濃い紅色が入り、アクセントになっています。
 花後に 種が出来てこぼれると、思いがけないところにも増えていく、丈夫で手のかからない多年草です。

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2017年6月11日 (日)

コアジサイ/龍王峡

 先日、梅雨入り直前の一日、普通電車を乗り継いで龍王峡*まで足を伸ばしました。
 (* http://www.ryuokyo.org/index.html )

 予想どおり初夏と秋のベストシーズンの迫間とあって、人の姿もほとんど無く、緑濃いものの他にさしたる見所もない、片道2kmほどのハイキングコースを往復。
 よい運動になりました。
 ポケットに入れていた散歩カメラで通りすがりの思いつきショットを少し記録に。

●龍王峡(むささび橋から上流(写真上)と下流/虹見橋方面(写真下):Photo

 
●コアジサイ:
 峡谷林縁沿いのハイキングコースに咲いていたコアジサイ:R0014318_1

R0014318_2

R0014318_3

R00143184

※コアジサイ(小紫陽花)(アジサイ科アジサイ属):
 樹高1~1.5m程の落葉低木で、枝先に直径5cmほどの散房花序が付いて、白~淡青色の塊のように花を付けます。
 装飾花はなく、花はすべて両性花で直径約4mm、花弁は5枚、長さは約1.5mmの長楕円形。
 また雄しべは花弁より長く、花糸は青色を帯びています。
 葉は対生し、長さ7cm、幅5cmほどの卵形~楕円形で先は鋭くとがり、縁には大きな鋸歯があります。
 花期は6~7月、分布は関東地方以西。

■余談:
 ご近所や自宅のアジサイはほぼ最盛期ですが、近隣のあじさい名所はまだ見頃には少し早いとの情報。
 ともあれ 昨今は”質、量ともに豪華なアジサイが多い印象です。
 それに較べるとコアジサイはいかにも楚々とした自然の花らしい印象で、これはこれでまたGoodです。

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2017年6月 7日 (水)

地味な木の花( モチノキ/ツリバナ)

 時期遅れになりましたが、地味な木の花:

●モチノキ(モチノキ科モチノキ属):
 モチノキは4月頃から花を開き、新葉の展開も進んで若緑がきれいになります。
 本種は雌雄異株の常緑樹で、花は地味なものです。
 花径は5mmほどで、花弁は淡い黄緑色の4弁花。
 花には完全な雄蕊4個と、退化した雌蕊があります。4

 (余談ながら、我が家の樹は雄株なので、雌株のように、秋に赤い実が稔る楽しみはありません。)

 ・若葉が展開してきれいだなと眺めているうちに,必ずやってくるのがハマキムシ(ハマキガの幼虫)です。
 柔らかい新葉を綴り合わせて中に潜み周辺の葉を食害していきます。R0013448

 
 ・若葉全体に食害が目立ちだすと、美観を損ねて不快で、面倒くさいですが、巻かれた葉を切り取って潜んでいるヤツを潰すしかありません。
 (絵合わせではチャハマキの幼虫にも似ていますが)未だに親御さんの正体ははっきりしませんが、ともかく年中行事になっています。Photo

 
●ツリバナ:
 3月下旬から4月はじめ、枯れ枝のように見えていた細枝から芽吹きが始まったことに気がついた後は、本当にあっという間に葉芽、花芽の展開が始まります。
 葉が開いた4月下旬から5月はじめには多数の花も開花しています。
 花は花径6~7mmほどの小さな、淡黄緑色~部分的に紫味を帯びる、いたって地味な5弁花で、名前のよう吊り下がって開花し、5月中旬の花弁が落ちる頃には小さな青い果実が形成されています。Photo_2

 果実は、その後次々にやってくる害虫類による被害や、風雨に晒されて千切れるなどして、どんどんその数を減らします。

 ・ツリバナにやって来た害虫仲間の、ルリチュウレンジ(写真上)、クロウリハムシ(下)。Photo_3

 その後には、まだ未熟な青い実がぶら下がっている頃から、必ず繰り返してキバラヘリカメムシがやってきて害を及ぼします。

 そして、秋まで持ちこたえた果実は赤く熟し、花よりはるかに観賞価値のある赤い種をぶら下げるようになります。(過去ログから写真再掲)Img_1610

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2017年6月 1日 (木)

アジサイ開花

 6月1日は、前夜からの雨が朝から降ったり止んだり、また夕刻には、短時間ながら断続的に激しい雷雨などと、不安定な一日になりました。

■午後5時30分、埼玉県雨雲の動き実況:
 (コピー画像)1730


 開花して間もない庭のアジサイ(青花と白花種)が色づきはじめて、雨日和には似合います。61

 ・余談ながら、花芽が出来てから、狭い庭には邪魔になるので強剪定をしたヤマアジサイなど2種には、今年は花はありません。

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2017年5月29日 (月)

キバラヘリカメムシ、ツリバナに

 葉が展開し、小さな花が吊り下がり、直後からハキリバチに葉を切り取られていたツリバナ。
 花後に大きさ5mmほどのたくさんの果実が出来ていましたが、その後の風雨などのため、多くの果実がちぎれて落下。
 過ぎてしまえばあっという間のような気がします。

●キバラヘリカメムシ:
 そしてこの時期、必ずやってくるのがキバラヘリカメムシ
 ニシキギ科のツリバナやマユミ、ニシキギの実などに集まり吸汁して実をダメにしてしまう害虫です。  
 最初に目に付いたものは,まだ青い果実を吸汁していました。Photo

 
 また見上げた高い位置の葉上には交尾中の姿があり (放置すると葉裏に卵を産みつけ、孵化した幼虫が未熟な果実に付いて吸汁するようになります。)Photo_2

 いずれも捕獲して駆除です。今後もやって来ます。 
 成虫出現時期は4~11月。分布は日本各地。

 なお、残った果実は今後も風雨に曝されるなどして“釣り糸”がちぎれて更に数を減らしながら、秋までに直径1センチほどに稔り、塾すと5裂して、艶やかな朱色の仮種皮に包まれた5個の種子を吊り下げます。
 名前のように赤い花を吊り下げた様な風情のある姿になります。

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2017年5月14日 (日)

ネズミムギの花

●ネズミムギの花: 
 今年の田植え時期には、ネズミムギなどイネ科の雑草が群生している草地では、過去の観察中では最も多数のクロハネシロヒゲナガが発生しました。
 初見は4月下旬でしたが、それから発生のピークを迎えたのはゴールデンウイーク後半を過ぎた頃までの10日間ほどの間で、♀を巡って♂が乱舞する姿を見かけました。
 その後はずっと少なくなりました。

 雑草草刈りが始まる頃にはすっかり姿を消してしまいます。
 この間、ネズミムギの穂も伸びて草丈は1mほどにもなり、一斉に花を開いていましたので記録にしました。

 ・4月下旬の草叢Img_0514

 
 ・5月3~5日(円内はクロハネシロヒゲナガ♂)R0013267

R0013928

 
 ・ネズミムギの花( 5月9日撮影):R0014142

Photo_2

 同じイネ科植物ですから、遠目にはイネの花と似ています。

 ともかくこの時期の雑草類の生長はアッという間です。

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