動物

2018年9月27日 (木)

サツマノミダマシ(クモ)/ハゼノキの実

●サツマノミダマシ(薩摩の実騙し)(コガネグモ科ヒメオニグモ属):

 サンゴジュなどの植栽されている草地の葉上で休んでいました。 
 緑の葉上でも目立つきれいな黄緑色の“かたまり”に見えて気がついたもの。
 (画像はクリックで拡大します。)(2018.9.18撮影)
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 ・なお、とてもよく似た近縁種の「ワキグロサツマノミダマシ」が存在するということなので、撮影後に、ポケットにあったゴミ袋で捕獲して持ち帰り、シャーレに入れて”ワキグロ”の名前のような腹部側面が黒褐色ではないことを確認した後、元の生息場所に戻しました。R0018477

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※体長は♂:8~9mm、♀:8~11mm の中型で、腹部が黄緑色の綺麗なクモ。
 日当たりのよい草地や森林までさまざまな場所で見られる。
 頭胸部はやや縦長で褐色を帯びる。
 歩脚は全体に褐色を帯び、各節の末端は濃くなる。歩脚の体に近い部分は緑っぽくなることもある。
 腹部は全体に鮮やかな黄緑色の卵形で前方がやや幅広いが、角張ることはなく、腹部前方から側面に沿ってV帯状の黄色い線がある。
 夜行性で夜間に円網を張り、虫を捕食するが、日中は網をたたんで葉上で休んでいる。
 和名のサツマノミダマシは、見かけが一部の地域で“薩摩の実”と呼ばれる(=ハゼノキの実)に似ていることから名付けられたとのこと。
 出現時期は7~9月、分布は本州、四国、九州。

 
※ついでに:
 ハゼノキの果実:
 旧家の屋敷林地にハゼノキがあり、実をつけていましたので、”薩摩の実”の参考までに掲載。
 未熟果は黄緑色で、熟したものは淡褐色になっていました。
 (画像はクリックで拡大します。)(2018.9.19撮影)1img_2818

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 クモに似ているでしょうか?

※ハゼノキ(櫨の木)(ウルシ科ウルシ属):
 単に「ハゼ」とも言う、雌雄異株の落葉小高木。
 果実は「薩摩の実」とも呼ばれる。 
 秋に直径5~15 mmほどの扁平な球形の果実が熟す。
 果実の表面は光沢があり無毛。
 未熟果実は緑色で、熟すと淡褐色になる。
 古くは、脂肪を含む果実から木蝋が採取されて和蝋燭などの原料として利用された。  
 また果実は、野に食べ物が乏しくなった冬期に鳥の好む食糧となり、種子散布されて分布域を広げている。

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2018年9月16日 (日)

7月中旬の池端で

 過去ログです。
 「平成30年7月豪雨」の後、日本列島は太平洋高気圧に覆われ晴れて厳しい暑さとなり、中旬の14日から26日は全国100地点以上のアメダスで猛暑日が続き、記録的な高温になりました。
 特に東日本で月平均気温は平年差+2.8℃と、1946年の統計開始以来、7月で1位に。

 その様な天候の下、日中は外出もままならなかった7月中旬の当地でしたが、閉じこもり解消のため、時折、歩きに出かけた蒸し暑い池の端で。 
 降雨の割には池の水位はさほど上がりませんでしたが、水際の草地は一段水没したままに。

 その近辺で見かけた生きものの姿でした。

●ホオジロ:
 草原環境変化のため餌になる昆虫類が少なくなり、野鳥の姿もほとんどなくなった草原広場でしたが、池の堤防沿いケーブルに止まって、呼んでも答える相手もないままに、囀り続けていた一羽のホオジロ。Img_1738

 
●イチモンジセセリ:
 風雨を避けるように池端の案内板に止まっていた個体。
 個体数も随分少ない今シーズンです。Img_1741

 
●ヒメアカタテハ:
 水際の採石敷き面に止まって、傷んだ翅を広げていたヒメアカタテハ。Img_1749_2

 
●タナゴの仲間:
 命尽きて、透明度の低い水面に浮かんでいた1匹。Img_1751

 
●ヘラブナ(多分):
 本来は草地の場所。数匹が、あたりの水没したオオイヌタデの根元をバシャバシャ水を撥ね上げながら探っていました。 
 釣り人が投げた餌でも打ち寄せられているのでしょうか。Img_1754

 
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■余談:
 今朝(16日)のTV・ワールドニュースを見ながら。

●台風22号は日本列島には大きな影響を及ぼさずに通過していきましたが、フィリピンの東海上で、猛烈に発達して一時的には905hPaまで気圧が下がって今年最強の台風となり、およそ3日間、猛烈な勢力を維持しながらフィリピンに接近。
 そして心配されたとおり、昨日15日にフィリピンに大災害をもたらしながらフィリピンのルソン島を通過。
 被災映像を目にすると、災害列島日本の実情とオーバーラップして胸が痛みます。

 その後も強い勢力を保ちながら本日16日には暴風域を伴ったまま香港の南を通過して、夜には中国南部に上陸する予想で、現地では警戒レベルを最大限に引き上げて防災対応をすすめているとのこと。(16日午後6時現在情報)
 被害が最小限になることを祈るのみ。

●ハリケーン「フローレンス」:
 同時的にアメリカを襲っているハリケーンでも記録的被害が懸念されているなど、猛威をふるう暴風雨ですが、

■ハリケーン:
 太平洋(赤道より北で、東経180度より東)、大西洋。
■サイクロン:
 インド洋、南太平洋。
■台風(タイフーン):
 東アジア周辺の太平洋(赤道より北で、東経180度より西)。
 
 気象専門学者によれば、そのいずれもが“凶暴さ”を増しているのは地球温暖化の影響であることに間違いないという。

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2018年8月16日 (木)

コケオニグモ

●コケオニグモ(コガネグモ科):
 お盆の最中、富山県下の中部北陸自然歩道の一角で偶然目にしたもの。
 山地樹林縁で,見上げる位置に設置された木箱の陰に静止していた個体で、その場所ではとても目立つ色彩と体型だったので気がついたのでした。Img_1868

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 初めて見たクモで名前は知りませんでした。

 別のアングルが撮れないので、暑さしのぎに手にしていたウチワを差し出すと、その表面を伝い歩きしながらやがて地面に落ちて逃げていきました。
 その姿を、ポケットにあったスナップ写真用の非力なコンデジで追っかけたもので、ピントの甘いスナップ・ショットしか得られませんでした。Img_1872

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 それでも、その特異的な姿・外観から”絵合わせで“コケオニグモと判断したものです。

 体色は、緑色に黒色の斑紋がある迷彩色、また腹部にある2個の突起(ツノ)は茶色と黒色という特徴的な姿/体色の大型のクモ。
 山地の地衣類が着生した樹林地域に生息しているが、名前のとおり、ウメノキゴケなどのコケ(地衣類)に似た緑と黒を基調とした迷彩色で、昼間は苔むした樹皮などにまぎれて脚を縮め静止していて(常にコケの上に静止しているだけではないが)、夜になると樹間に大型の円形網を張り、昆虫などを捕食しているという。
 その様な生態のため、天敵のクモバチ科のハチに襲われにくく、また人の目にも見つかりにくいと思われ、日本各地に分布していても採取記録は多くない、というのはそのような事情にもよるのでしょうか。

※コケオニグモ(コガネグモ科オニグモ属) :
 大きさ(体長)♀16~23mm、♂11~14mm。分布は日本各地。

 なお日本のレッドデータ検索システム*を参照すると、環境省カテゴリでは「指定なし」になっていますが、 都道府県指定では千葉県、愛知県で「絶滅危惧Ⅰ類」指定で、東京都では「情報不足」となっています。
 (* http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=111001040312286 )

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2018年5月17日 (木)

ハエトリグモの仲間3種

 4月下旬、ご近所で見かけた徘徊性のハエトリグモ仲間3種

●カタオカハエトリ♂:
 金網フェンスの枠板を歩き回っていました。
 第1脚の先端には黒い毛が密生していて、その脚をしきりに振り上げる仕草をしながら歩き回るその動きはすばやく、撮れたのは1枚だけ。
 体長 3~4mm 前後と小さめで、橙色の歩脚がきれいな人気者。
 なお♀は地味で全身灰褐色。 
分布は日本各地。R0017238ct

 
●ネコハエトリ♂:
 草叢の葉上を跳びはねるように徘徊していた♂。
 大きさ♂8mm、♀は9mmほど。
 分布は本州、四国、九州。R0016677

 
●マミジロハエトリ♂:
 自宅で。1匹は玄関先で、もう一匹は庭のカラーの葉上を歩き回っていたもの。
 どちらも♂。 体長6~7mm。Photo_2

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 ・ついでに未掲載の画像から:
 2013.7.4撮影の♀。(♂より1mmほど大きめで地味な体色。)R0036633_3

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 分布は日本各地。

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2018年4月 4日 (水)

ホタルカズラ開花、コイの遡上始まる

 本日の当地は高温(26℃)の春霞で、遠景は何も見えず、6月下旬並と暑い1日に。
 公園や街中のサクラ(ソメイヨシノ)は完全に散り、八重桜が一気に満開に。
 ハナミズキも既に開花しています。
 ところが明日からは、これまで続いていた季節外れの“暖かさ”が一転して平年並みに戻り、更にその直後から3月の気温に逆戻りという予報。
 
 何ともこの春は落ち着きがありません。

 
●ホタルカズラ開花:
 どんどん生えて来る雑草を抜いていたら、こちらも突然のようにホタルカズラが青い花を開いていました。Photo

 
●ハナニラ(園芸種):
 まさに雑草なみの勢いで、毎年、間引いても間引いても蔓延るハナニラ2種:Photo_2

 
●ユキワリソウ(園芸種):
 1昨年、野良猫に根こそぎ掘り起こされて枯れてしまった後に、新しく植えた一株のユキワリソウが初めて一つだけ花を開いていました。
 シックな花色でした。Newc

 
●コイの遡上始まる:
 また先日は川で鯉の遡上、産卵が始まったのも目撃しました。
 この後は少しずつ数を増していきます。
 (撮影2018.3.28)Photo_3

 ホタルカズラ開花も、コイの遡上も、昨年の記録よりかなり早い観察です。

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2018年3月 3日 (土)

ミシシッピアカミミガメ

●ミシシッピアカミミガメのお出まし。
 それまで低温続きだった気温が突然15℃を越えた2月末、普段は行かない公園の向こうの川筋にミシシッピアカミミガメが一斉に出てきて甲羅干しをしているのを見かけました。
 10数匹はいたようです。
 その一部です。
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 中には甲羅の傷んだものも。Img_0150

 厳しかったこの冬の間は、さすがに川筋で姿を見かけることがありませんでしたが、春の到来を察知したようです。
 それにしても多すぎますが・・・

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2017年12月20日 (水)

イタチ

イタチ:
 まったくの偶然でしたが、市街地を流れる排水・用水路沿いの擁壁を伝い歩くイタチが目に入りました。
 目で追うと擁壁に突き出している太い排水コンクリート管の根元に開いた僅かな穴に潜ってから、頭や上半身をのぞかせたり、引っ込めたり。
 何をしているのか分かりませんでしたが、ほどなく穴の奥に消えてしまいました。Img_8487

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 ・アングルを変えて、後から確認した穴:Img_8497

 直感的にずいぶん小柄な印象でした。
 これまでも郊外(田畑の広がる地域)の水辺や川縁などでは目撃することはありましたが、ここまで人家に近いところでは珍しい事です。

※参照資料*によればイタチの生育場所は低地の田畑や人家の周辺から山岳地帯まで広がっているが、中心は平野部の草地で、川沿いなどの水辺を好むということ。
 また雌は一定の行動圏を持ち、土穴などを巣としているが、雄はいくつかの雌の行動圏に重なるような行動圏を持ち、その行動圏は雌で約2ha、雄で約5haと行動範囲は広く、1夜のうちに8㎞も移動することがあるとのこと。
 そういう事実からすれば、珍しい事でも無さそうです。
 なお、オスに比べメスが極端に小柄であり、見ればはっきり分かるそうです。
・その他:  
 小柄な体格ながら、非常に凶暴な肉食獣であり、小型の齧歯類や鳥類はもとより、自分よりも大きなニワトリやウサギなども単独で捕食する。
 反対にイタチを捕食する天敵は鷲・鷹・フクロウと言った猛禽類とキツネである。
 習性としては水辺を好み、泳ぐのも上手い。
 イタチによる被害としては農作物が荒らされること、飼育している家畜やペットが襲われるなどの外界での被害から、木登りが得意なため、近年は住宅に侵入して騒音や糞尿など、様々な被害があるようです。 
 在来のニホンイタチの他にも大型で移入亜種のチョウセンイタチ(自然分布は対馬のみ)がいる。

*河川生態ナレッジデータベース
 イタチ
 http://kasenseitai.nilim.go.jp/index.php/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%81

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2017年10月 5日 (木)

ミシシッピアカミミガメ

 いきなり冷え込んで涼しさを通り越して寒くなった一日。
 青空を見上げると天気は早くも下り坂らしい。Img_6649

 
 日中でも吹く風は冷たく、水際の日溜まりには”カメ溜まり”。
 繁栄を極める外来種のミシシッピアカミミガメです。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_6665_1

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 なんともはや・・・・

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2017年7月24日 (月)

クサガメ(外来種)

 曇天下、池の近くの田圃畔を、泥にまみれたカメが歩いていました。
 時折農道で車に轢かれているのを目にするほど、近隣で“異常に繁殖している”ミシシッピアカミミガメ*だろうと思ったのですが、念のため傍らの枯れ草で泥をぬぐい落としてみると、まったく様子が違い、背甲には3本のキール(隆起)があり、目も顔も真っ黒の、クサガメでした。
 
 クサガメはこれまで在来種だと思い込んでいたのですが、あらためて確認して見ると、外来種とされていたようで、これまで誤って認識していました。
 国外から持ち込まれた(移入)ものが逸脱繁殖したということのようです。
 それにしても当地で見かけたのはずいぶん久しぶりのことでした。
 (2017.7.7撮影)Img_4496

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※ クサガメ(外来種)参考:
① https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30030.html

②和亀保護の会:扱いを慎重にするカメ  http://www.wagamehogonokai.sakura.ne.jp/wagame2/ohanasi/hogosurukame.htm 

 
*繁殖著しいミシシッピアカミミガメ:
 (2017.4.14撮影)Img_3249_1

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2017年7月13日 (木)

コガネグモ

●コガネグモ(コガネグモ科):
 去る7月4日夜、台風3号の影響で、強い雨の降った翌朝、玄関先に巣を張っていたコガネグモ。
 左側の第1歩脚及び第3、第4歩脚の3本が欠損している個体でした。Img_4420_1

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※網の中心にいて、頭を下に向けて止まっています。
 この時、前足2対と後ろ足2対をそろえて伸ばし、全体はX字状の姿勢です。
 網上の白いジグザグ模様は隠れ帯と呼ばれるもの。
 コガネグモは時折稲田に網を張っているのを見かけますが、我が家で普段、目にする事はほとんどありません。

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