オトシブミ

2017年5月28日 (日)

コナライクビチョッキリ

 ヒメクロオトシブミを1匹見つけてから数日後、ポケットにディスポーザブルのプラスチック・シャーレを1枚いれて、同じ林地を再訪。 

 オトシブミは全く見られませんでしたが、すでに観察済みで特に関心のなかったコナライクビチョッキリが、何匹か葉上/葉裏で見つかりました。  

 せっかくだからと、1匹シャーレに捕獲して、体の下側からの写真撮り後、元に戻しました。
 (撮影5月6日)

●高さ1mほどのコナラ幼木に、多数ぶら下がっていた粗末な作りのチョッキリ揺籃(黄色←):Photo_3

 
●歩き回るコナライクビチョッキリ:
 ヒメクロオトシブミより小さめです。201752

 
●腹面から:Blg6r

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2017年5月27日 (土)

ヒメクロオトシブミ

 ヒメクロオトシブミの“揺籃作成現場”を一度で良いから観察したいものと思っていますが、未達です。

 毎年、思い出すのが遅すぎるからです。
 今シーズンも、アッそうだ!と思い出した4月末では、やはり時期遅れ。
 目にしたのは、すでに完成していた見事な揺籃だけで、作成作業中の成虫の姿はどこにも見当たりませんでした。

 そして、5月上旬、あきらめきれず連休の暇つぶしに出かけた林縁の観察で、やはりあちらこちらで目にしたのは完成済みでまだ新鮮な揺籃ばかり。Photo

 
 あきらめての帰り道で、目の前にあった道路沿いに自生していたコナラの小木の葉をひっくり返してみたら、なんと、1匹のヒメクロオトシブミがくっついていたのです。
 最初の振動で、葉裏にじっとしていたものが、裏返されたので葉表の方へ移動して行きました。2

 
 それ以降は、そっと近寄って観察した記録の概略です。

 後脚を上翅の上にまで回してこすったり、また翅をひろげたり,縮めたりする動作を何回も繰り返したり、さらにまた前脚で触角をこすったりと、リラックスした様子で体の”メインテナンス”に余念がない様子をじっくり観察することが出来ました。Photo_2

                  (写真撮影は5月2日)

●ヒメクロオトシブミ(オトシブミ科オトシブミ亜科:
 黒くて小さい、体長4.5~5.5mmほどのオトシブミで、出現時期は4~7月ですが、当方の観察域に限れば、もっぱら春先の期間限定です。
 なお、体色は基本的に黒色ですが、脚や腹部の色は地域により橙~赤~黒まで変化があります。当地で観察できるのは腹部が橙色の個体です。 
 春先に♀はコナラ、クヌギ、イヌシデ、ノイバラなどの葉を”芸術的に“巻いて揺籃を作成し、その中に卵を1個産み付けます。
 揺籃は葉の主脈でぶら下がってものが多く観察されますが、切り落とされて樹下に落ちているのを見かけることもあります。
 揺籃中で 孵化した幼虫は、揺籃内部の葉を食べながら育ち、成虫になると揺籃に穴を開けて外に出てきます。
 分布は本州、四国、九州。

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2017年5月11日 (木)

オトシブミ仲間の揺籃観察メモ

■オトシブミ仲間の揺籃観察

 年々、忘却の彼方に消え去る瑣末な事々が増えて来ますが、それでもまだ、春、葉桜の頃になると、ふと思い出すのは、小さな昆虫、オトシブミ仲間のこと。
 中でも、ヒメクロオトシブミという、見事な“揺籃”をつくるオトシブミがいます。
 そして、過去一度もその揺籃作りを観察したことがないので、一度で良いからこの目で見たいと思い続けてきたのでした。

 今シーズン、思い出したのは,去る4月30日! 
 残念ながらまたもや遅きに失しました。
 当日観察出来たのは,これまでの通りで

●「ヒメクロオトシブミ」がコナラに作った多くの精緻で見事な揺籃(ゆりかご)。
 写真はその1個の例です。1

 なお、ヒメクロオトシブミ成虫は1匹も目にすることが出来ませんでした。
 今年もまた、かなり思い出すのが遅すぎたようでした。

 
●「エゴツルクビオトシブミ」が、エゴノキに作った揺籃。3img_3575

 見上げた高いところに1個だけ、風に揺れていたものです。

 
 そして,同じオトシブミ仲間の昆虫ではあるものの、上記オトシブミの作品に比較すれば、”造形的美”には相当見劣りがするコナライクビチョッキリの揺籃でした。

●コナラの幼木にたくさんぶら下がっていたコナライクビチョッキリの揺籃。2430_2

 相対的にはオトシブミの揺籃より大型ではありますが・・・
 なお当日、コナライクビチョッキリの姿は、目視ではまったく気がつきませんでしたが、望遠マクロで撮影した画像をパソコンで見ていたところ、葉裏に1匹いたことが分かりました。
 (画像はクリックで拡大します。)2430_1

 
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※追記:
 この後日、2回ほど観察に行きました。
 しかし、ただ1匹のヒメクロオトシブミがコナラの葉上でくつろいでいた姿と、同じく歩き回っていた複数のコナライクビチョッキリも観察しただけで今シーズンは終わりになりました。
 こちらの記録は別に残すつもりですが・・・

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2016年5月28日 (土)

ヒメクロオトシブミ羽化期間

 ヒメクロオトシブミ羽化観察:
 揺籃に産みつけられた卵から孵化した幼虫は、揺籃の内部を食べて成長し、3齢で成熟します。
 そのまま揺籃の中で蛹になり、更に羽化して、羽化後完全に体が固まるまで数日揺籃の中で過ごした後、揺籃に小さな穴をあけて外に出てきます。
 この羽化までの経過期間をあらためて観察してみました。

 コナラの小枝先に2個形成されて間もない、まだ緑色の揺籃を小枝毎採取して、水を入れた2重底の容器に入れてラップで蓋をし、室内に静置して観察開始。

 ほぼ3週間経過した5月下旬、無事、1日おきに2匹の羽化が確認できました
 羽化した直後の成虫2匹はいずれも、まだ枯れずに残っている葉を元気よく囓っていました。

●羽化:
 ・脱出孔のある揺籃:R00102753

 
 ・1匹目:
  容器の隅にじっとしているのを夕刻発見:R0010241

 
 ・翌朝、元気よく歩き回り、葉を囓る姿がありました。R0010248

R0010261

R0010263

R0010272

R0010273

 
 ・2匹目誕生:
 その日の午後、2匹目が出ているのを確認しました。R00102792_1

R00102792_2

R0010287

 
■成虫を生息地へ:
 次の日(3日目)の午前中、生息地まで2匹を戻しに行きました。
 いずれも葉裏を元気よく歩き回っていましたがほどなく姿が見えなくなりました。

 ・1匹目:R00103021

 
 ・2匹目:R00103032

 
 ・その際に見かけた揺籃。
 いずれにもまだ脱出孔はありませんでした。R0010304

R00103092

 自然界ではその時の環境条件等により一定ではありませんが、平均的には羽化までに要する時間は3~4週間ほど(約1ヶ月)ということです。
 なお、余談ながら、ヒメクロオトシブミは雌雄に形態差がほとんどなく、野外で単独に居る時には判別が困難です。

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 ※なおオトシブミ関連の過去ログはこちらの記事一覧です。

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2016年5月 9日 (月)

※「オトシブミ」関連過去ログ記事リスト

※過去ログ参照メモ:
 「オトシブミ」関連記事リスト(2016.4.1現在)
 (記事URLをクリックすれば当該ページが開きます。)

⑮15/05/06記事:イヌシデに作られた葉巻もの(揺籃)(2015/4)   
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/20154-94fe.html

⑭15/05/04記事:エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり②-2(2015/5)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/-2120155-8644.html

⑬15/05/03記事:エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり②-1(2015/5)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/-120155-d7fb.html

⑫15/05/02記事:エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり①(2015/4)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/20154-c4f2.html

⑪15/05/01記事:エゴルツクビオトシブミとエゴノキに作られた揺籃(2015/4)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/20154-dff8.html

⑩15/04/30記事:ヒメクロオトシブミとコナラ、イヌシデに作られた揺籃(2015/4)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/20154-c63e.html

⑨15/04/25記事:コナライクビチョッキリ、コナラの若葉で揺籃をつくる(2015/4)
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/20154-e7e5.html

⑧14/08/26記事:オトシブミ誕生③イヌシデ揺籃からヒメクロオトシブミ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-4ba4.html

⑦14/08/25記事:オトシブミ誕生②コナラ揺籃からヒメクロオトシブミ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-5b0a.html

⑥14/08/24記事:オトシブミの揺籃②コナラ、クヌギ、イヌシデに造られたヒメクロオトシブミの揺籃
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-1fe0.html

⑤14/08/23記事:オトシブミ誕生①エゴノキ揺籃からエゴツルクビオトシブミ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-6631.html

④14/08/22記事:オトシブミの揺籃①エゴノキに造られたエゴツルクビオトシブミ揺籃の2タイプ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/2-8020.html

③14/05/04記事:ヒメクロオトシブミ    
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-8795.html

②13/10/27記事:マダガスカル固有種”ジラフビートル”(キリン クビナガ オトシブミ)♀
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-4af6.html

①10/08/18記事:夏の虫たち⑤ヒメクロオトシブミ、ベッコウハバチ、シオヤアブ、シマアシブトハナアブ、アブラゼミ
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-7001.html

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ヒメクロオトシブミ、コナライクビチョッキリの揺籃

 これまで毎年時機を逸して、既に出来上がった揺籃しか観察したことのないヒメクロオトシブミの揺籃作成作業。
 今春も、またシーズンになっていた事を思い出したのは4月末になってから。
 そしてあわてて観察に行ってきたのは4月末と、5月はじめの2回 
 残念ながらやはり遅すぎました。
 作成済みの揺籃が随所にありましたが、ヒメクロオトシブミの姿はまったく見つかりませんでした。

ヒメクロオトシブミの揺籃:
 コナラの小木に造られていた揺籃です。
 見る度に、その形は実に精妙で美しく作られていることに感心します。1

2

3

4

 
 ついでに
コナライクビチョッキリの揺籃:
 こちらも既にたくさん作られていました。
 オトシブミに比較すれば、まあ、お粗末です。Photo_3

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2015年5月 6日 (水)

イヌシデに作られた葉巻もの(揺籃)(2015/4)

 4月下旬、オトシブミの観察の合間に、イヌシデ大木の樹下で、地面に落ちていたり、あるいは周辺物に引っかかったりしている”小枝のついた葉巻もの”がたくさんあるのに気がつきました。
 また見上げると、色々な形の“葉巻もの”がそのままぶら下がっているのもいくつか見つけました。
 地面に落ちていたものをいくつか拾ってかえり、葉巻をほぐしてみましたが、葉は穴だらけになっていて、中には何も見つかりませんでした。
 観察したのはこれだけで、チョッキリの仲間の仕業かと推測しましたが、その詳細は何も分かりません。一応、それらの写真記録だけに。

・切り落とされていたイヌシデの葉巻もの(揺籃)?Photo_9

 
 ・切り落とされないで見つかった色々な形状の葉巻もの(揺籃)?Photo_10

 
 ・切り落とされた葉巻ものをほぐしてみた。サンプルは、二枚の葉が巻き込まれていたもの。
 中味は空っぽでした。2

 
 ・透かして見ると穴だらけだった。幼虫は既に脱出した後だったのか。Photo_11

 
 なお、下記は自分用のメモ
 ・チョッキリについて:
 揺籃を作って産卵するタイプのチョッキリにはハマキチョッキリ族全5種とイクビチョッキリ族の5種が含まれている。
 ただ揺籃といっても外観はオトシブミ類のそれほど芸術的ではない。 
 巻き戻りを防ぐのに接着物質を口から出して葉を貼り付けること、またオトシブミ類のように揺籃の中で卵から孵化した幼虫が、そのまま揺籃のなかで蛹化、さらに羽化して、成虫として外に出てくるということではなく、孵化した(ほとんどの種類のチョッキリの)幼虫は潜葉性(幼虫が葉肉内部に住み着いて葉肉を食べながら生長する習性)で、生長すると土中に這い出して蛹化、そして羽化して成虫になるという過程を経るところが、オトシブミ類とは違っていること。
 (参考:http://www.d1.dion.ne.jp/~k_izawa/chok.htm )

 
 直接関係ありませんが、今年も庭の薔薇の新葉展開と同時に(多分ハモグリバエの仲間と思いますが、やって来て、産卵し、)写真のとおり潜葉幼虫が葉肉を食い荒らして美観を損ねています。
 浸透性の粒剤を根元にまいて対策はしているつもりなのですが。
 葉に潜る幼虫は難儀です。Photo_12

続きを読む "イヌシデに作られた葉巻もの(揺籃)(2015/4)"

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2015年5月 4日 (月)

エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり②-2(2015/5)

 前回は
『⑦ AM11:08~24、この間も単独で、円筒の両側を行き来して、かいがいしく働き続ける♀です。アップで見ると、実にたくましい全脚で、”マッチョ”な女性です。』まででした。
 今回はその続報です。

AM 11:25 近くをうろついていた♂が舞い戻ってきました。
 ♀が働いている下方の葉には、まだ侵入者の姿がありましたが、♂は無関心。1125

 
AM 11:26~29 戻った♂は何をするでもなく、ただウロウロ。112629

 
AM 11:30 ♂の戻った目的はこれだったのです。1130

 
AM 11:33~34 ♀はお邪魔虫をくっつけたまま作業を続けています。113334

 
AM 11:35 完成間近になりました。
 ポイントは、巻き上げた揺籃円筒が巻き戻らないように、最後の”かぶせ”構造をつくる仕事です。
 結局、何も役立たずの♂。R008621911351

 
AM 11:36~40 巻き込み作業が終わりました。
 揺籃作成作業としてはこれで終わりです。この後、点検するようです。11361140

 
AM 11:40~41 ♂は依然とくっついたまま。
 揺籃の回りを一周して仕上がり状態の点検を済ませてから、おもむろに葉の上の方に移動して行きました。114041

 
AM11:42 くっついていた♂も♀から離れて、それぞれゆっくりと葉陰に去って行きました。
 完成した揺籃の、アングルを変えて見た写真です。なかなかの作品でした。Photo

 
余談:
 近くには天敵の徘徊性のクモも葉裏に隠れています。
 他にも寄生蜂などの天敵がいて、オトシブミ達も油断は出来ないようです。Photo_2

※今回も葉の裁断作業観察できませんでした。
 葉を巻き上げて揺籃が出来上がるまでだけの所要時間は、(AM 10:57~11:40)43分でした。
 (前回、葉の主脈を切断しないタイプの揺籃作成時間(やはり葉の裁断所要時間は除く)35分に較べて)少し長かったようです。お邪魔虫(♂)のせいかどうか分かりませんが。  
 多くのオトシブミの仲間は、一つの揺籃に一つの卵を産みつける種類が多いそうですが、エゴツルオトシブミなどは2つ以上を産みつけることも珍しくはないとのことです。
 図書館でパラパラめくっていた図鑑には、2個の卵が産みつけられているエゴツルオトシブミ揺籃の切断写真が掲載されていました。
 いずれにせよ揺籃の中心付近に産みつけられますから-(孵化した幼虫が周囲の葉を食べながら成長し、蛹になり、羽化して成虫になって残っている葉の壁を食い破って外に出てくるため)-産卵のタイミングは葉を巻き上げる初期の段階だろうと勝手に推測しますが、ともかく、素人にはいつ産みつけているのか、まったく分かりませんでした。

 およそ700万年の時間をかけてサルから分かれて大脳を高度に発達させて進化し、良いこともすれば、悪いこともするニンゲンに較べて、小さな昆虫の脳味噌(DNA)は、うまく出来ているなと、いつも小さな生き物の偉大な生き様に感心することしきりでした。

 
※余談の余談:
 ついでの暇つぶし。
 オトシブミの揺籃つくりの様子を、ただ撮ってきただけの写真を見ていて、アングルも縦横も入り乱れていて、どういう状況の写真だったのか、にわかに判断できないこともあったりしました。
 そこで、”100均”で折り紙を買ってきて、オトシブミに習って、揺籃を試作してみました。   
 材料としては、黄緑色(裏は白)の折り紙を、エゴノキの葉形に切り抜き、中央葉脈(主脈)の位置に(裏側から)細いアルミニウム線をセロテープで貼り付けました。
 これを使用して、巻き上げる補助具には、細い竹くしを使いました。

 似たようなものが出来ましたが、やはり一番の作業ポイントは、巻き戻りが起こらないように最後の”かぶせ”の窪みを作るところでした。
 材料が展延性の無い紙ですので、余計に難しかったです。
 実際は、アルミ線を使用しているので巻き戻ることはないのですが・・・。
 写真撮影用に、その辺りはセロテープで巻き付けています。
 以下にその画像です。Blg

 
※余談3:
●以前の記事です。 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-6631.html

●参考文献:
 エゴツルクビオトシブミの揺籃形成と寄主植物の関係 http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol2No2/TJB200302199900733.pdf

ジラフビートル(キリンクビナガオトシブミ)♀:

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2015年5月 3日 (日)

エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり②-1(2015/5)

 ゴールデン・ウイークの最中、そうでなくても少ない周辺人口なのに、皆さんお出かけで田舎は空っぽです。
 まあ、だから奇異の目で見られたり、また怪しまれることもなく暇つぶしの虫観察には絶好の機会ということで、再度、エゴノキに揺籃を作るエゴツルクビオトシブミの観察に。

 見つけたのは前回ほど高所ではありませんでしたが、やはりちょうど頭の上くらい。
 葉の裁断作業はおそらく葉の表面で行うのだと思います。だから目より高い位置の葉表での行動にはなかなか気がつかない、見えないのだと思います。
 今回も既に裁断作業は終わっていて、垂れ下がった葉の下部から円筒形の揺籃を作りはじめた、ちょうどその時でした。
 いたのは、やはり交尾中のペアでした。
 写真は全てフラッシュON。
 近すぎるとハレーションを起こすし、遠いと暗すぎるし、素人にはなかなか難しい被写体でした。
 フラッシュのせいで、葉の裏表が判断しにくい画像があったりして、少し整理にもたつきましたので、(自分用に)画像に時々メモを書き込んでいます。

 なお前回は葉の中央葉脈(主脈)を切り落とさないタイプの揺籃造りでしたが、今回は主脈を通過して”J”字型に裁断するタイプの揺籃つくりでした。
 内容が長たらしいので、2回に分割して掲載します。

AM10:57 葉の裁断は完了していて、垂れ下がった葉先から葉巻開始。Am1057

 
②葉の尖った先端から巻き上げをはじめます。
 葉表の先端を内側に折り込むように曲げて押さえます。Photo

 
③押さえ込んだ先端をそのままに、主脈に沿って葉先を谷折りにしながら巻きはじめます。Photo_2

 
AM11:07 巻きはじめは短いものの、全脚でギュッと挟みつけるようにしながら、筒の上側(主脈側)、そして下側(底部分)へと体の向きを交互に変えて巻いていきます。
 ここまでの
作業中、♂はただくっついているだけでまったく役立たずです。 
 役立たずが指示を出しているのでしょうか、”ハイ今度は反対側巻いて”、なんて。
 巻き上げ方向は、葉の表面主脈に沿って”反時計回り”です。1107

 
AM11:08、もういい加減にしてよ、と♀に怒られたのでしょうか、♂は働いているメスを残して、近くの葉っぱにフラフラと5分間ほど遊びに行ってしまいました。11085

 さらに続いて、♂の行動のその後です。

 
⑥-1 AM11:13 揺籃の円筒がずいぶん長くなっていた頃、♂は一度舞い戻ってきましたが、別に作業を手伝うでもなく、ただ近くでウロウロ邪魔しているだけ。11113

 
⑥-2 AM11:24までの間そこいら辺を行ったり来たりでまったくのお役たたず。
 ♀のお仕事中に邪魔をしにくる侵入者の監視をしている、といえば聞こえはいいのかも・・・。
 しかし追い払ったりするようなリアクションはありませんでした。21124

 
AM11:08~24、この間も単独で、円筒の両側を行き来して、かいがいしく働き続ける♀です。アップで見ると、実にたくましい全脚で、”マッチョ”な女性です。11081124

              -続く-

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2015年5月 2日 (土)

エゴツルクビオトシブミの揺籃つくり①(2015/4)

 4月最終日も晴れて気温は上がりましたので、昆虫の活動には好条件とばかり、懲りもせず、観察に。
 AM10時過ぎ、頭上に垂れ下がったエゴノキの葉先に黒い塊が付いて揺れているのを見つけました。塊は、交尾中のエゴツルクビオトシブミでした。
 さほど離れてはいないものの手は届かない距離で、カメラは常時上向きに構え、風に揺れると、時には望遠マクロの画面から消えてしまう被写体を追いかけるのは、飽きっぽいニンゲンには不向きでした。

 全てフラッシュON撮影です。適当に数分間の休みを挟みながら、出来るだけ枚数を多く撮って、後でピンぼけや、画面に被写体が無いショットなどを削除。
 残りのショットを以下に単純に羅列しました。
 なお、結果的には葉巻工程が今ひとつ明解でなく、産卵の時期も不明なのは、撮影アングルに制限があることと観察不足のためでした。まあこんなものでしょう。

 見つけてから早速撮影を始めましたが、常時逆光になり、少し風があってゆれるため、もたついて最初のショットがなかなか定まりません。

 *①やむなく記録開始時間確認用にワンショット。(記録開始)時間はAM10:06でした。R0085899

 
 *②(後から、撮影画像による確認でしたが、)既に葉の切り込み作業は終わっていて、ちょうど葉巻工程の最初だったようです。
 なおこのペアーが作っていた揺籃は主脈 (中央葉脈)を切断しないタイプのものでした。R0085901

 
 *③AM10:06~10:13までは♂は♀につかまっているだけで、作業には役立たず。Photo_5

 
 *④その(続く直後は写真がありませんが)5分後のAM10:18~10:35までの記録画面では確かに葉巻作業に「協力」していることがわかりました。Photo_6

Photo_7

Photo_8

Photo_9

Photo_10

 
 *⑤しかし♂は、その10:35以降すぐに“お手伝い”を放棄して、ふらふらと作業現場を離れ、その後、近くの葉に飛んでぶらぶらしているのを見つけました。
 そしてその後も手伝いに戻ってくることはありませんでした。Photo_11

 
 *⑥♀はその間も、揺籃づくりに励み、AM10:41に作業が終わったようです。Photo_12

 
 *⑦そしてその場を離れて、近くの葉裏で休憩する姿がありました。
 下の2枚の画像は完成した揺籃です。アングルによって少し印象が変わりますが、完成時点と同じです。Photo_13

●結果:
 葉の切り込み作業所要時間が分かりませんが、「葉巻作業」に要した時間は、(♂のお手伝いもあって)意外に速いスピードで、作業開始時間AM10:06~終了時間10:41の35分間でした。葉の切り込みも含めて1時間ほどで作り上げるのでしょうか。

            -- 続く--

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