夕日岳ハイキング
先日、連休中の晴れ間の1日、栃木県の山・夕日岳(1,526m)にハイキングに行ってきました。
登山口近くの古峯神社は日本武尊が祭神で、古来、火防の神としてまた天狗信仰の地としても有名です。
江戸時代には東北、関東一円から多くの信者が参詣に訪れたということで、現在も多くの信者や行者また観光客が訪れています。
古峰神社から地蔵岳を経て夕日岳や行者岳、古峰ケ原を巡るコースは日光開山の祖・勝道上人と禅項行者などが修業のために通った道とのことです。
現在は、登山口近くに設置されているハイキングコースガイドマップ板にも、地蔵岳から三つ目までは“禅項行者の道コース”として表示がありますが、夕日岳、またそれ以遠についての表示はありません。
そのような、ガイドブックにもあまり掲載されていない“渋い山”のようです。
地蔵岳までは禅頂行者の道コースという沢沿いのルート。
少し荒れているところもあります。地蔵岳まで約2時間。
頂上にはお地蔵さんが祭られています。画面左奥の樹の根元にもう古びたカンバンが掲げてありました。
そこには次のような表示が読み取れます。
『山を汚す登山者は猿より頭の毛が三本足りない』、の文字と、『猿の絵』です。
突然ですが、横道に脱線。
ヒトより“頭の毛が三本足りない”のが猿で、その猿より更に“三本足りないのが神聖な修業の場であるお山を汚す登山者”、と言うのが看板を書いた行者殿の哲学的“人間と猿の相違”の解明論です。
一方、最新のゲノム科学情報によれば、ヒトと猿の、“ゲノム”すなわち《生物(生物学的機械)としての生命を担う設計図(=ある生物の持つすべてのDNA(遺伝子)情報)》を解読して比較した結果、ヒトとチンパンジーではゲノムレベルで(たった)1.23%!の違いであることがわかったそうで、これを聞いたチンパンジーの態度が急に横柄になったということです。(ウソです)。
なお2004年にすべて解読されたヒトゲノムはヌクレオチド分子1個を1文字とすると実に30億文字もの情報量があるとのこと。すごいですね。
それはさておいて、生物機械としてのヒトの設計図は解読されてしまいましたが、その生物機械が作動するときに伴う、心、迷ったり悩んだり喜んだり・・物体ではないこの“意識”というものとゲノムの結びつきについてはまだ未解明、未知の世界のようです。
“サル知恵”についても同じなんでしょうね。
ただ、「心の迷いまでいずれ物質で説明できるようになる、ウワッハハハ」、とおっしゃるノーベル賞学者もおられるようで・・・
元に戻って、この尾根筋はなだらかな起伏で歩きやすいですが、樹林に囲まれていてほとんど展望はききません。
樹間からわずかに見えた夕日岳です。(画面中央)
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