トビムシ(6)ササラダニ初お目見え
学術研究などではなくて、単なる暇つぶしなので、やっぱり生きたモノが良いなというわけで、性懲りもなくまた公園から腐植試料を持ち帰り、捕集瓶には何も入れないで抽出してみました。
ただ、放置しないで時々クモなど余計なヤツがいないか瓶の中を肉眼でチェックしながらです。
今回は試料の特性で小さな土粒などがかなり瓶の中に落ちてきてしまいましたが、元気なトビムシのお姿も。
そしてまたなんと、今回初めて肉眼では全く確認できなかった”ササラダニ”が居るではありませんか。
死んでしまったトビムシの周りを2匹動き回っていました。
ササラダニ仲間の成虫は体長0.15~1.5ミリ、平均0.6ミリで、褐色か黒色だそうです。
”ダニ”というと悪の権化、人類の敵!(アレルギーの原因、不衛生の代表害虫!)と思いきや、なんとイエダニ・トリサシダニ・ツメダニ・ヒゼンダニ・マダニ類など有害な種類はダニ類の一部に過ぎず、自然環境・生態系で種類数、総数ともに優位を占めるササラダニの仲間は、人やペットに危害を加えないだけでなく、自然然環境の豊かさを評価する土壌動物としては最も指標性が高いということです。
またササラダニは捕食者ではなく、植物遺体などの「分解者」としても生態系の物質循環に貢献しているのだそうです。
トビムシを食べません。そう思って写真を見直すと、コロンとしてスベスベしていてドロップのようでもあり、かわいいと思いませんか。思いませんよね・・・。 (続く)
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