トビムシ(7)筑波山の土壌動物
先日、筑波山に出かけたついでに、下山してから駐車場付近の山道の腐植土を一掴み紙袋に採取して帰りました。
そして捕集瓶に薬局で買った消毒用エタノールを入れてからツルグレン法で、抽出しました。
結果は写真のとおりです。なおきちんとプレパラートを作成しておりませんのできれいな写真が撮れませんでした。
トビムシは田圃や公園の個体よりかなり小さく1mm位のようでした。
なお、抽出する前に真っ赤なダニが試料の表面を歩いていたのでピンセットに這わせて取り出しました。
体長は5mmくらいでしょうか。
拡大してみるとビロード状の毛で覆われています。
やはり気持ち悪いですね。写真上は腹面から、下は上部から。
アルコール液に捕集された地下世界の住人の一部です。
地下の世界に迷い込んだら、地上ではあまり見慣れなかった妙な形の動物ばかりに遭遇して肝を冷やすことになりそうです。
あまり深入りしたくない世界ですねえ。
大きさは、画面上部に二つ、白点のように写っているのがトビムシですので、それと対比してください。
せいぜい1~1.5cm位でしょうか。
余計な話ですが、スティーヴン・ジェイ・グールド著「ワンダフル・ライフ」-バージェス頁岩と生物進化の物語-に出てくる奇っ怪な動物群を連想させるものがあります。
なおもっと色々いましたが止めておきました。
今回の観察結果から定性的ではありますが、筑波山の方が、公園や田圃より自然が豊かという評価になるようです。
トビムシは季節や環境を問わず広範囲に抽出できるそうですから、ヒマがあれば、違う種類を見つけたいと思っています。
足が沢山付いているモノや足が無くて長細いモノなどは今後さわらないようにしたいと思います。(完)
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