トビムシ(三富のコケ)
今年初めて、懲りもしないでトビムシです。霜柱が立って持ち上げられたコケの下に居たものです。ツチトビムシ科(isotomids)の仲間と思いますが確かではありません。あらためてトビムシの概略を記しますと、トビムシは、体長約0.4mmから3mmの微小な昆虫で(昆虫以外の六脚類とした本もあります)、単眼も複眼もありませんが、頭部の両側にはそれぞれ数個ずつの小眼があり、集まって眼班になっています。退化して目が無いのも居ます。
この標本(大きさ1.0mm)は濃い青紫色をしていて顕微鏡の光源が不足して透過しにくいため頭部の”眼斑”がよく観察できませんでした。写真倍率上から×50,×150、×350倍
原始的な昆虫で、幼虫と成虫は同型で殆ど変態せず、成虫になっても脱皮を続けます。日本の森林土壌中には一平方メートル中に少なくとも数万個体が棲んでいると云われ、枯れ葉や菌類などを食べて土に変えています。
新しい参考情報:http://neosci-gw.museum.hokudai.ac.jp/html/modules/pukiwiki/1797.html
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