トビムシ(佐野市・三毳山麓)
手入れが行き届いてよく整備されたハイキングコース沿いは、”無駄な落ち葉”の堆積は少なく、また日当たりも良いので光と乾燥が嫌いな土壌動物にとっては必ずしも快適な生活場所ではありません。
この辺にはあまりトビムシもいないだろうなと思いつつ、ポケットに入っていた小さいポリ袋に落ち葉の下の表土を一掴み入れて持ち帰りました。
抽出されたトビムシは予想通り少なかったようです。その代わりにクモ類、ゲジゲジ、ジムカデ、イシムカデ、甲虫などが出て来ました。
数種類のトビムシがいましたが、今回はマルトビムシだけ、集中してプレパラートつくりに専念。
でもやはり満足できるものになりませんでした。何せ、体長0.4mm程度のごく小さい標本ばかりでしたので。プレパラートの出来が悪いため写真もきれいに撮れません。
マルトビムシの特徴は何とか読みとれました。
マルトビムシの仲間。体長0.4mm(×150倍)。跳躍器(バネ)があります。長い触角は不鮮明。
同じ標本。不鮮明ですが長い触角と写真右上隅に向けてバネがうっすらと写っています
別の個体標本 。相対的には大きい触角で環状の分節があるようです。(×150倍)
3つ目の個体標本。(×150倍)水牛の角のような.長い触角で第4節に環状の分節があるようです。バネははっきり写りませんでしたが観察できました。
ツチトビムシの仲間:体長1mmですが、マルトビムシと一緒に見ると随分大きく見えます。腐植を食べた”ソーセージ”も見えました。(×50倍)
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