ヤセウツボ(痩靫)とギンリョウソウ(銀竜草)
※はじめに寄生植物と腐生植物について。
1)寄生植物とは:
他の植物に寄生し栄養分を吸収して生育する植物の総称で、寄生根と呼ばれる特殊化した根で相手植物(寄主または宿主)の組織と結合して栄養分を吸収するもの。
2)腐生植物とは:
種子植物の内で、植物体に光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活するものをさして呼ぶ言葉であるが、これらの植物が外界の有機物を直接摂取するわけではなく、実際の生活様式はむしろ菌類への寄生であり、最近はより正確に菌従属栄養植物という名が提案されている。(以上いずれもWikipedia参照)
散策コースの調節池堤防に繁茂したシロツメクサ、アカツメクサの茂みの中に奇妙な植物がのぞいているのがたまたま目にとまりました。
写真に撮り調べたところ、ヨーロッパから北アフリカ原産のヤセウツボという寄生植物で、関東や近畿地方に帰化しているということでした。
シロツメクサまたはアカツメクサの根に寄生根で寄生して養分を吸い取って成長しているようです。
そう思って眺めると何となくうさんくさい雰囲気の植物です。
●ヤセウツボ(撮影2008.06.04)
●もう一つはギンリョウソウ。
先日(2008.06.25)旅先で林縁の落ち葉の中に一株だけ白銀色の頭を持ち上げているのを望遠で撮影しました。
こちらは昔から良く見て知っていたのですが、寄生植物と思っていました。
今回のチェックで正確には寄生植物ではなく、腐生植物、より正しくは菌従属栄養植物、というのが正しいとわかりました。
直射日光が当たらない薄暗いところで、気味悪い感じの姿は、ユウレイタケなどの別名もありますが、それほどの気味悪いものでもなさそうです。
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