ツレサギソウ属(Platanthera)のラン
異常気象の発生確率や気候変動の幅が小さくて穏やかに季節が移っていったその昔の暦では、今日は秋立ですが、今はそのような趣ではありませんね。
さて、去る7月に行った別々の山でツレサギソウ属のランを見かけました。一つは標高1,700m位の平坦な草地に、黄緑色の花をつけたもの。写真は1枚しか撮りませんでしたが、専門家に伺ったところ、ツレサギソウ属(Platanthera)のランで「ヤマサギソウ」かもしれない、ということでした。図書館で借りた図鑑にも何種類かのツレサギソウ属ランの写真と解説がありましたが、この1枚の写真だけでは他の特徴が分からず特定は難しそうです。
他の一つは標高2,000m付近の草地で見かけたもので、上の写真とよく似た姿・形をしていましたが、事前の情報からツレサギソウ属の「ホソバノキソチドリ」と思われます。花の形は少しずつ違うようです。
いずれにせよ、ラン科の植物は根に内生菌を持つ多年草で、特にツレサギソウ属(プラタンテラ)の仲間のランはラン菌依存度が高く、人工栽培はほぼ不可能だそうです。盗掘などの被害に遭わないよう大切に見守りたいものです。
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- 進む季節、フジ開花など(2021.04.10)
- ダッチ・アイリス / アリウム・トリケトラム(外来の球根植物)(2021.04.07)
- ヤエザクラ、ハナミズキ開花;ツリバナに害虫クロウリハムシ(2021.04.02)
- シロバナカラスノエンドウ(=シロバナヤハズエンドウ)(2021.03.28)
- 今日のサクラ/ナミホシヒラタアブ初見(2021.03.26)
コメント