雑草の花(3)ヒヨドリジョウゴとスズメウリ
●ヒヨドリジョウゴ:
多年生のツル植物で、他の樹木に絡みついて延びていましたが、あたりを覆い尽くすということはありません。
9月はじめに、白色で大きく外に反り返った特徴的な5弁花をつけて目を引きました。また青い球形の実がなっていましたが、もう既に、大きさは1cmくらいでおいしそうに赤く熟したものもありました。
和名の由来はヒヨドリが好むからということですが、実際はそうでもないらしいです。
なお全草にソラニンという有毒成分を含むため、実も食べられません。
●スズメウリ:
日当たりの良い道端の植え込みや金網のフェンスが大好きで、ツルを延ばして絡みつき繁茂していますが、他のツル植物に比べると全体がやさしい雰囲気です。夏には葉腋に白い花をつけます。
華麗なレースをまとったカラスウリの花には比べようもない小さくシンプルなもので、一つの株に雄花と雌花が混在しています。
雄花は花冠の中心に黄色の雄しべが集まり、雌花は花冠の下に緑のふくらみが着いているのですぐ分かります。
今時は青い球形の果実をつけていますが、中にはもう熟して小鳥の卵のように灰白色で可愛らしいものもあります。
生活環境管理上は迷惑雑草の仲間で、やはり除草作業によってツルの根元を切られて息絶えるものが大半ですが、毎年きっちりと季節の変化を告げにやってくるけなげな雑草です。
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