ミズワラビ
胞子で増える一年草のシダ植物です。繁殖の時期は水田の稲作シーズンによく適応していて、水田の畦ぎわや護岸されていない用水路の岸によく見かけます。その昔にはたくさん取れたものを食用にしていたとか。現在は除草剤の普及で激減して、地域によっては絶滅危惧種に指定されているようです。
稲の生育が盛んになった頃合いを見計らって、除草剤や水田雑草の草取りをかいくぐって、同じ植物とは思えないほど姿形を変えながら、成長します。ですから毎年同じ場所に生育するとは限りません。昨年農道の両側に”群生”していた場所には今年は全くありません。除草剤が撒かれ、草取りされて、雑草は全く生えていない裸の地面になっていました。
7月下旬くらいから稲の刈取り時期までには幅広の栄養葉をつけた株になり、その後は鹿の角のような形の胞子葉をつけて胞子をつけるそうですが胞子は観察していません。胞子は水に沈みやすく寿命も長いそうです。
稲刈り前に繁茂していたものも稲刈り後は急速に勢力が衰えて減少し、小型のものが顔をのぞかせていましたが、やがて乾燥が進んだところから姿を消していきます。
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