高原林道に咲く花(3)キバナアキギリ、コウシンヤマハッカ、ノコンギク、カントウヨメナ、ユウガギ、ヤクシソウ
高原に至る林道に生えていた秋の野草です。
キバナアキギリ(シソ科):
低い山地の木陰にも生える多年草です。茎には4稜があり、高さ20~40cmくらい。茎先に花穂をつけ、長さ2.5~3.5cmの黄色い唇形花を数段つけます。葉は鋸歯のある三角状ほこ形で、基部は心形。長い柄があり対生しています。
コウシンヤマハッカ:
林道(甲信地方)で見かけました。コウシンヤマハッカの名前はまさに甲信地方(山梨県・長野県)の山地に産することによるものです。
ハッカの名前がついていますが香りはほとんどありません。カメバヒキオコシの変種、あるいはイヌヤマハッカの変種との考え方もあるそうです。
深山の林下や林縁に生え、高さ60-90㎝になる多年草で、9月~10月に枝先に細長い花穂をだし、青紫色の小さな唇形花をまばらにつけます(写真上、中)。
葉は対生し、幅4-7㎝、長さ6-15㎝の卵形~狭卵形で、先が鋭くとがり、カメバヒキオコシと異なって3裂しません(写真下)。
ノコンギク:
山野に普通に生える多年草です。茎には短毛が生え高さは50~90cmくらいになります。8月~11月、茎上部に径2.5cmくらいの頭花を多数つけます。
頭花は淡青紫色の舌状花と、中心部の黄色い筒状花からなっています。茎につく葉は粗い鋸歯のある卵状楕円形~長楕円形です。
カントウヨメナとユウガギク:
山野や道端に生える多年草。どちらも林道端に咲いていました。
カントウヨメナ(写真上)は舌状花は青紫色で中心の筒状花は黄色、葉は卵状長楕円形ですが、
ユウガギク(写真下)は、舌状花が白色で筒状花は黄色。葉はキクの葉に似て、羽状に切れ込みがあるので区別できます。
ヤクシソウ:
日当たりのよい山野の道端や斜面に生える越年草です。林道の擁壁の上から垂れ下がるように咲いていました。
茎は赤紫色を帯びることが多く、よく分岐して高さ(長さ)30~100cmになり、8月~11月、枝先や上部の葉の脇に、径1.5cmくらいの黄色い頭花をまとまってつけます。名前の由来は不明だそうです。
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