雑草の花(9)ホソバアキノノゲシ、キツネノマゴ、アイノコセンダングサ
近郊では稲の取り入れもほとんど終わりました。あたりに繁茂した夏草も一掃された今は、秋の野草、雑草が花を咲かせ実をつけて、季節の移ろいをしみじみ感じるようになりました。
ホソバアキノノゲシ:
秋になると、道ばたや草地に、うす黄色のタンポポ形の花をたくさんつけて咲く一年草です。茎は1m以上、時には人の背丈ほどにも伸びて、他の雑草からぬきんでて目立ちます。
アキノノゲシとよく似ていて紛らわしいですが、ホソバアキノノゲシが茎につける葉は広線形で、アキノノゲシのような羽状の深い切れ込みがないことから区別されます。
キツネノマゴ:
夏の終わり頃から道ばたや草地、里山の林縁など至る所にごく普通に生える一年草です。草丈は10cm~30cmくらいで、葉は卵形で対生してつきますが、花がないときには目立ちません。
秋に茎の先にブラシのようなゲジゲジの穂をつけて、そこに青紫から桃色の小さな唇形花をつけ、雑草の中では結構目立ちます。花を拡大してみるとなかなかユニークです。
名前「狐の孫」の由来は不明だそうですが、一度見て覚えると忘れません。
アイノコセンダングサ:
秋に道ばた、あぜ道、荒れ地など至る所にはびこる北アメリカ原産の外来大型一年草です。花の後にできる果実はトゲが2個ある特有の形の”ひっつきムシ”で、ニットの衣類などにくっつくとなかなか取れないやっかいものです。
このセンダングサの仲間にはいくつかの変異があり、写真のものは黄色の管状花だけで出来た頭花の外側に、白く肥大した管状花が数個付いているアイノコセンダングサだろうと思います。
すぐ近くに、黄色の管状花だけのものと、その外側に白い大きな舌状花がつくものなども混在して見られることがあり、わかりにくいです。
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