秋の前日光、井戸湿原
10月半ば、標高およそ1000mの前日光高原はもう冬支度の気配でした。
一日秋晴れという天気予報ははずれで、お昼過ぎには頭の上に黒い雲が広がりはじめ、やがてすっかり曇り空に。
ハイランドロッジを過ぎて「象の鼻」展望台からの展望も今ひとつでした。
それでも天気が悪くなる前に皇海山(写真奥中央の三角形)と、写真では判別困難ですがその少し左にちょこんと庚申山を望むことが出来ました。
象の鼻から井戸湿原に向かったときにはすっかり曇り空。ミニ湿原にも中に灌木などが増えてきたような気がします。
鹿よけの柵が巡らしてありますが、湿原の植物など生態系は変化していくのでしょう。
草地に咲き残っていたアザミにアサギマダラがいました。
やっとぶら下がっているという風情。動きはずいぶん鈍くてよろよろした感じでした。
次の花に移ろうとしてそのまま草地に落ちてしまい、しばらくしてまたよろよろ飛び上がる、という感じ。
高原の秋は足早に過ぎてゆきます。
日当たりが無くなった高原の午後の風は冷たく、駐車場に戻ったときには、暖まった車内の空気が心地よかったくらいでした。
早々に山道を下りましたが、途中、道の山際にマムシグサの赤いトウモロコシのような実が目にとまりました。
仏炎苞の名残が緑色でしたのでカントウマムシグサでしょう。
種子や根にはサポニン(saponin)、シュウ酸カルシウム、コニイン(coniine)などの有害成分が含まれています。鳥も良く知っていて、この赤いおいしそうな実は食べないのでしょう。
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