トビムシ(大小山)
大小山(栃木県)の尾根筋の窪みに堆積したふかふかの腐植層に住んでいたトビムシです。なかなか住みやすそうな自然です。なおカニムシも住んでいました(別報)。
トビムシはどこにでも必ずいますが、カニムシはより”自然度の高い”ところでないと見つかる頻度が少ない土壌動物です。
アカイボトビムシの仲間:
大きさ1mmくらい。名前のとおり体色は赤色で、体表面に半球状のイボイボがあります(写真上)。プレパラート標本作成後、時間が経過すると、赤色はだんだん退色して消えていき、透明になっていきます。(写真下)
シロトビムシの仲間:
大きさ1.3mmくらい。名前のとおり体色は白です。(一緒に写っている左の個体は次の写真のツチトビムシの仲間)
ツチトビムシの仲間:
大きさ1.2mmくらい。どこにでもいるトビムシ仲間。”ソーセージ”が見えます。体表には青色の縞々模様がありました。
トゲトビムシの仲間:
トビムシ仲間内では大型の部類(2.5mmくらい)です。小分節のある長い触角と、立派な跳躍器(バネ)があって、天敵のカニムシに襲われても素早く跳躍して逃げられることでしょう。
ムラサキトビムシの仲間:
大きさ1.1mmくらい。ずんぐりむっくりの体型。体表の色は紫色。
このほかにもごく小さなマルトビムシがいましたが、写真が不鮮明でわかりにくかったので掲載しませんでした。ここにはトビムシの代表的な仲間が揃っているようでした。
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