ツマグロヒョウモン総集編(後編)
前編からの続きです。蛹からやがて羽化へ。大方の場合、蛹化してから10日前後で羽化していきました。不幸なことに、羽化途中で事故にあったのか、半分抜け出たところでそのまま干涸らびている個体が一つぶら下がっていましたが・・・。
羽化の瞬間に遭遇することはありませんでしたが、羽化直後の、オス、そしてメスに出会いました。
⑦:蛹の色が茶色の個体で、オスでした。まだ抜け殻にとまっています。
⑧:蛹の色が濃い(黒い)個体はメスでした。やはり脱皮直後は抜け殻にぶら下がって翅が完全に伸びきり、乾くのをじっと待っています。
⑨:しばらくすると赤色の体液をかなりの量、排泄します。2,3回に分けて出るようです。最後はほとんど透明の”水分”をピュッと飛ばします。
(以下の画像はクリックで拡大します。)
不要な水分を排出して体が軽くなると、抜け殻から下りて(蛹化した)ミズヒキの茎に掴まり、羽を開いたり閉じたりしながらゆっくり茎の一番先まで登っていきます。
”頂上”で翅を広げて日の光をいっぱいに受け、旅立ちの飛翔を待つ♂(⑩)と美しい♀(⑪)です。
しばらく後に秋の空にひらりと舞い立っていきました。
10月中旬にはたくさんの抜け殻があちこちに残されました。
⑫黒いのは雌の、茶色の抜け殻は雄のものです。
そしてまだ、メダカ水槽台のコンクリート板裏側⑬に、突起を銀色に光らせながら羽化を待つ蛹がいるのが見つかりました。
後日気がついたら抜け殻になっていましたので、この個体も無事に旅立っていったものと思います。
10月の終わりの晴れた日に、プランターの友禅菊を訪れたツマグロヒョウモン(♀)です。
我が家への訪問は、今年はこれが最後になるでしょうか。
完
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