屋外でメダカを飼育している場合の冬越し管理について記載しています。
ただし基本的な飼育条件は以下の場合*を前提にしていますので、方法が変われば参考にはならないでしょう。
*屋外のコンテナ水槽でメダカを飼育しています。
軒下に置いた水槽で、外気の最低温度が10℃を下回るようになると、メダカの活動もだんだん鈍くなってきます。
寒い朝は、軒下に置いたコンテナ水槽では、底に生えた藻にくるまるようにして水底に沈んでいるか、たまたま植木鉢が壊れたのでそれを、隠れ家替わりに沈めておいた中に集まっているかどちらかです。
昼頃気温が上がって、水温が15℃を越えてくるとシロメダカの方はもともと警戒心があまりなく、水面に浮かんでウロウロしています。
餌を与えると食べますが、一時期ほどの勢いはありません。
これまでと同じように与えると残るようになりましたので、給餌量は様子を見ながら控えめにしています。
クロメダカの方は人影が見える間は姿を見せませんので、様子はよく分かりませんが、水草をそーっとかき分けてみると、やはり水藻の陰に潜んでいます。
餌は与えてもシロメダカのようには食べません。
そのまま残ることが多くなりましたので、給餌はほとんどしなくなりました。
以後は様子を見ながら食べるようであれば(残らないよう)少し給餌はしています。
なお与えすぎて数日間も残るようになると、水質悪化を招きますので、そうならないように。
冬に向かい、北風が強く吹くような厳冬期になると、砂塵や枯れ葉などが飛んで来ますので、防塵、防寒、そして水の蒸発量緩和のために、プラクチックシート(PP製)カバーを載せています。
100円ショップで売っているもので十分です。透明なものがあれば中の様子が分かって良いのですが、半透明のものしかありませんでしたのでそれを使用しています。
風の強い日には飛ばされてしまいますので、これも100ショップで買った網を重し代わりに載せています。
昨シーズン中、雪が降ってカバーの上にも少しつもりました。
カバー無しの水草水槽には厚さ1cmくらいの氷が張る冷え込みでしたが、メダカ水槽にはごく薄い氷が張った程度でしたのでこれだけでも効果があるようです。
表面に厚い氷が張ってもメダカは大丈夫で、死ぬようなことはありません。
なお、コンテナの横に3カ所、水を補充するときオーバーフローしないように水位を調整するため、直径5mm程度の水抜き穴を開けています。
水温が5℃を下回るようになると、もう冬眠状態で、水底の物陰に潜んでじっとしています。
水温が再び10℃を超えるようになる来年の春先まではほとんど動く気配はありません。
この間は、餌やりはもちろん全く必要ありませんし、悩まされた水藻の繁殖もずっと抑えられますので、管理作業としては蒸発で減少する水の補給くらいです。
なお、補充は水温の極端な変動を避けるためにも一度にたくさんの水道水補給は避けた方がよいと思いますが、あまり気にしたことはなく適当にやっています。
これまでの経験で、冬越中に絶食のせいで死ぬ個体はほとんどありません。
(但し飼育年数が長く、寿命が近づいていた個体や、未熟だった個体は、気がついていないだけで、死んでいることはありえます。)
最後に付け足しですが、掃除役として活躍したタニシも底の土に潜って冬眠します。
春先にメダカと一緒に起きてきます。