道端のコケ(1)ハタケゴケ
湿気のあるところならどこにでも生えるコケの下には、たいていトビムシが住んでいます。
コケを拾ってきてルーペで覗くと、まあ、気持ちの悪い小さな生き物がうごめいています。
ムラサキトビムシの仲間が集団で見つかることもあります。
それで、時にはコケを拾ってきたりしていましたが、コケそのものについてはあまり関心はありませんでした。
今回たまたまハタケゴケを見つけることが出来ました。
また同時に数種類のコケ類の観察も出来ました。
コケ、には、蘚苔類と地衣類が含まれること、また外観だけでは専門家でも種の同定は難しいものもあること、などもついでに”学習”しました。
それはともかくとして、数km続く乾田の畔に何カ所か裸の地面があり、その中でたった一カ所だけに、初めてハタケゴケを見つけることが出来ました。
そのハタケゴケの写真です。
コケ類図鑑の写真解説記事などからは、12月のこの時期に生えるのはカンハタゴケ、という事なので、最初はカンハタゴケ、と思って喜んだのですが、後でじっくり各種図鑑のハタケゴケとカンハタゴケなどと比較しながら調べた結果、残念ながら、カンハタゴケではなく、同類の「ハタケゴケ」と判断しました。
ハタケゴケにしては生育時期が大分遅すぎるようですが、暖かくなっているからでしょうか。
それにしても、成長が早く繁殖力の旺盛な雑草類が”留守の間”に、たまたま空いた場所に繁殖できる条件というのはやはり限定的、限局的になるのは当然で、だからそう簡単には繁殖は見られないのだ、と勝手に納得した次第です。
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