道端のコケ(3)ゼニゴケ、アゼゴケ
ハタケゴケの写真の中に、他のコケ類が一緒に写って居ましたので、別の機会にあらためて観察してきました。
写真右にあるのが苔類のハタケゴケです。
そして左の、盃のような穴があるのが同類のゼニゴケの仲間です。
二つのコケの間に見落としそうなごく小さな”ぼんぼり”のような胞子体をつけているものが蘚類のアゼゴケのようです。
ゼニゴケの体(配偶体)も平たくて葉状体と呼ばれています。
下面にある仮根で地面に張り付いています。
また草を枯らすための除草剤はあまり効かないので、除草剤で草が枯れた後にゼニゴケばかりびっしり生えたりして、なかなか除去しにくいので嫌われ者です。
葉状体の所々にある丸い構造物は「盃状体」と呼ばれるもので、この無性芽器では無性芽が形成され、周辺にばらまかれて無性的に繁殖します。
また、この写真にはありませんが、条件が良ければ、傘のような雄器托と破れ傘のような形の雌器托を形成して有性生殖も行います。
なおゼニゴケにも種類がありますが、正確なところはわかりません。
3つ目のアゼゴケは日当たりの良い田畑、畔などに生える背丈の低い小型の蘚類で、草丈は3㎜くらいです。
秋から冬にかけてぼんぼりのような胞子体を形成します。
(続く)
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