道端のコケ(2)ギンゴケとトビムシ
冬枯れのフィールドではどうしても地味な観察対象が増えてきます。コケ類もこの時期はその一つでしょうか。
ギンゴケは日当たりの良い土、コンクリートの上などに最も普通に見られる代表的なコケの一つ。
しばしば団塊状の群落を作っています。乾燥したときには銀色に光って見えるのでギンゴケ。
●ギンゴケ:
コンクリートの橋の上に塊を作っていたギンゴケは冬の初めに胞子体をつけていました。
水に浸すと銀緑色になります。
コケの塊はマット状に剥がれます。
そのマットの下に住んでいたトビムシです。
個体数は多くはありません。また見つかったのはアヤトビムシとムラサキトビムシが大部分でした。
●アヤトビムシ:
いつ見ても立派なバネ(跳躍器)です。体長1.6mm程。
●ムラサキトビムシ:
体長1.2mmくらい。メタボ体型でごく短いバネを持っています。
水面に浮いているときは小さなごま粒風ですが、突然視界からパット消えてしまうのはバネで飛んだから。
●一緒に線虫類や、ダニもいました。
体長1mm弱、体が濃い緑色で、8本の脚が赤いダニです。
体の周囲に緑色が溶け出しています。種類も名前も分かりません。
ダニといえば、アレルギーの原因にもなる家ダニや、血を吸うダニなどが真っ先に思い出されてすぐに拒絶反応を起こしそうですが、土の中に住んでいるダニのほとんどは無害です。気持ち悪いのは同じですが・・・
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