雪の下のシロトビムシ
2月半ばの山形・米沢城址公園で、40cmくらい積もった雪の下の落葉を掻き取ってトビムシを探してみました。
それなりの数のトビムシが居ましたが、大部分はシロトビムシの仲間でした。大きさは18mm程の個体です。跳躍器はありません。水を入れたガラス瓶の底で半日くらいは平気でうごめいていました.皮膚呼吸をするおかげでしょうか。
ムラサキトビムシの仲間らしいものがわずかながら見つかりました。大きさは10mmほどです。腹部第4節に短い跳躍器が見られました。
体の中に茶色の”ソーセージ”が観察されます。しっかりと摂食しているようです。
雪国では、雪の表面に多くのトビムシが群がって集まっている光景がよく観察されるそうです。それで雪蚤、と呼ばれているそうですが、残念ながら私は未だにお目にかかったことがありません。
ムラサキトビムシ属のボクシヒメトビムシ(Hypogastrura bokusi Yosii)と同定された例では、雪の上に落ちた枯れ葉や樹皮に集まって、冷たい雪の上でカビの胞子や菌糸を食べながら繁殖しているということです。
トビムシは本当に丈夫な生き物ですね。
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