同居している冬と春
昨日、陽光はすっかり春でしたが、風は高圧線をひゅーひゅー鳴らす冬の寒風でした 。
ここのところ、しばらく”取材”のための散策に出なかったので、お昼前にスギ花粉対策をして外出。
天気予報・解説によれば、今年は早くも関東にも黄砂が飛来し、スギ花粉も関東南部では猛烈な飛散のレベルだということ。誠にありがたくない状況ですが、致し方ありません。
遠方の景色は全て霞んでいますが、気のせいか霞に黄色の色が付いているような風景でした。
「春は空から そうして土から かすかに動く」 長塚 節 『土』
調節池の堤防沿いに植えられている若木の桜並木も、昨年まではほとんど蕾が付かなかったのですが、今シーズンは蕾が大きくなっていました。
そして先般、2月半ば、異常に気温が上がった時、一部の蕾が開花してしまったようです。
その後冷え込んでしまいましたので、見ると、せっかく開いた花びらも寒気で傷んで茶色に変色したり縮れたりしたものが多くて、かわいそうな有様でした。
樹の種類はわかりませんが、花の赤色が濃いので 、ソメイヨシノではないようです。
ファインダーの花がなかなか静止しないほど、枝を揺さぶる強い風が吹きつけるなか、すぐ足元の枯れ草地に花を開いたオオイヌノフグリの青い花を求めて、モンキチョウが飛んできました。
飛んでいる時に見えた翅表面は、遠目にはほとんど白色で、止まったときの翅裏面は写真のとおり、薄い黄色でした。
時々風にあおられてなぎ倒されそうになりながら、必死に葉に掴まっています。
普通ならすぐに逃げるのに、デジカメを近づけても逃げません。
小さな青い花の蜜に口吻を伸ばしています。(旧式のコンパクトデジカメなので、手前の草が邪魔になってピントが合わせられる前に逃げられました。)
そこでまた、こだわりです。
前にも同じことを書きましたが、モンキチョウは、成虫では越冬しない。成虫は冬には死に絶える、と言うことになっています。
しかし、1月にも、モンキチョウを観察しました。
幼虫、あるいは蛹になって越冬中のものが、本当に、暖気に誘われて早々と羽化してしまった個体なのでしょうか。
ともあれ、冬と春の別居はもうすぐですね。
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